【2025年最新版】ERP23個を徹底比較|機能・特徴・企業規模に応じた選び方を解説

ERP(Enterprise Resource Planning)は、企業が財務、人事、製造、在庫、販売管理などの基幹業務を一元的に管理する統合システムで、業務効率化や経営判断の迅速化に欠かせないものです。しかし、企業ごとに規模や業種、導入目的が異なるため、ERPは慎重に選定する必要があります。

本記事では、2024年最新版として、主要なERP23製品を徹底比較します。それぞれの特徴や機能、対応する企業規模に加え、オンプレミス型やクラウド型などの違いも詳しく解説します。

目次

ERPとは

ERP(Enterprise Resource Planning)は、企業が財務管理、人事管理、製造管理、在庫管理、販売管理などの基幹業務を一元管理する統合システムです。日本語では「統合基幹業務システム」と呼ばれ、分散された部門や業務の情報を統合することで、業務効率化や意思決定の迅速化を実現します。

ERPの最大の特徴は、データを一元管理できる点です。従来、各部門がそれぞれ独自のシステムやデータベースを持つことで情報が断片化していたのに対し、ERPはこれらのデータを統合し、全社的に共有可能にします。

部門間の連携が向上し、重複作業やデータの不一致といった問題が解消されます。また、ERPはリアルタイムでデータを処理する機能を持ち、最新情報に基づいた迅速な意思決定をサポートします。

ERPと基幹システムの違い

ERPと基幹システムには、下記の違いがあります。

項目ERP(Enterprise Resource Planning)基幹システム
定義組織全体の業務プロセスを統合し、一元的に管理・運用するためのシステム特定の業務(会計、販売管理、在庫管理など)を支援する個別のシステム
対象範囲全社的な業務プロセスを統合し、部門間での連携を強化(会計、人事、販売、製造などを包括)特定業務や部門単位のプロセスをサポート(例: 会計管理システム、販売管理システム)
データ管理データを一元管理し、リアルタイムでの共有や分析が可能各システムが個別にデータを管理し、データの分散や二重入力が発生しやすい
統合性複数の業務プロセスやデータを統合し、一元的な視点で運用を最適化業務ごとに独立しており、統合は行われていないことが多い
カスタマイズ性柔軟なカスタマイズが可能だが、実施にはコストと時間がかかる場合が多い業務特化型のため比較的カスタマイズが少なく、特定の目的に迅速に対応
導入目的全社的な業務効率化と部門間連携の向上、データに基づく意思決定の支援特定業務の効率化や管理精度の向上
特徴部門を横断したデータの共有と、業務の見える化を実現部門内の業務を効率化するが、他部門との連携には課題が残る
費用高コストであるが、導入後の全体的な運用効率や分析力の向上でリターンが見込める比較的低コストだが、複数のシステム導入が必要な場合、総費用が高くなる可能性も
導入対象中堅・大企業から、業務の統合やデータ活用を目指す中小企業小規模企業や、特定業務の効率化を目的とする組織

ERPの種類

ERPには主に「オンプレミス型」と「クラウド型」の2種類があります。

オンプレミス型

オンプレミス型は、自社サーバーを用いて運用され、カスタマイズ性に優れている一方で、初期導入コストやメンテナンス費用が高額になる点が課題です。

クラウド型

クラウド型は、インターネットを介して利用できるため、サーバー構築が不要で導入コストを抑えられます。また、場所を問わずアクセス可能で、働き方改革やリモートワーク推進にも対応しやすいというメリットがあります。ただし、クラウド型はカスタマイズ性がオンプレミス型よりもやや劣る場合があります。

ERPのタイプ

ERPには、下記のタイプがあります。

中小企業向けERP

中小企業向けのERPは、複数の基幹システムやExcelで管理している業務を一本化することを目的としています。このタイプのERPは、導入や運用コストを抑えながら必要最低限の機能を提供し、スモールスタートが可能な点が特徴です。また、UIが直感的でわかりやすく、操作性に優れているものが多いです。たとえば「マネーフォワード クラウドERP」や「Oracle NetSuite」は、経理や販売管理など基本的な業務を網羅しながら、スケーラビリティも確保しています。

サービス名概要初期費用月額費用特徴対応言語
マネーフォワード クラウドERP中小企業の業務効率化を目的としたクラウド型ERP。経理・財務機能が充実。不明不明シンプルなUI、他社サービスとの連携が可能。日本語、英語
Oracle NetSuiteグローバル展開に対応する中小企業向けクラウドERP。多通貨、多言語機能を搭載。不明不明多機能で、スケーラブル。多業種に対応。日本語、中国語、ドイツ語、ほか多数
SMILE V Air中小企業に特化したERPで、販売・会計管理が統合されているクラウド型。不明不明在庫管理や販売管理機能が充実。日本語
RobotERP ツバイソ中小企業向けクラウド型ERP。特に財務・会計管理に強みがあり、PSA機能も提供。¥300,000不明PSA機能を利用可能。CRM/SFAなど多機能に対応。日本語
freee統合型ERP中小企業向けの統合型ERP。クラウドベースで経理・人事業務を効率化。不明不明シンプルな導入プロセスと中小企業に最適化された設計。日本語、英語
Microsoft Dynamics 365 Business Centralマイクロソフトのクラウド型ERP。中小企業の業務全体を効率化し、スケーラブルなソリューション。不明不明他のMicrosoft製品とシームレスに統合可能。多言語対応

中堅企業向けERP

中堅企業向けのERPは、中小企業向けERPと比べてより多くの業務領域をカバーし、従業員数や取引先が増加しても対応できるよう設計されています。内部統制や上場準備に必要な高度な管理機能を備えつつも、価格を抑えたバランスの良い選択肢が多いです。このタイプでは、業界特化型やモジュール単位で機能を追加できる柔軟性が評価されています。「SAP Business ByDesign」や「SmileWorks」などは、業務全体を効率化する機能を持ちながらも中堅企業向けのコストで提供されます。

サービス名概要初期費用月額費用特徴対応言語
Oracle Fusion Cloud ERP中堅企業の規模と複雑性に対応したクラウドERP。不明不明グローバル対応、多通貨・多言語機能。日本語、英語、ほか多数
SAP Business ByDesign中堅企業向けクラウドERPで、業務全体を効率化。不明不明SAP製品の信頼性とスケーラビリティ。日本語、英語
SmileWorks日本市場に特化した中堅企業向けクラウドERP。¥30,000¥10,000日本市場に適したUI設計と内部統制機能の充実。日本語
Plaza-i製造業や流通業向けに特化したERPで、業務全体を統合管理可能。不明不明クラウドおよびオンプレミスに対応、カスタマイズ性が高い。日本語、英語

大企業向けERP

大企業向けのERPは、グローバル展開や複雑な業務プロセスに対応するため、広範な機能と高度なカスタマイズ性を持つのが特徴です。特に、多国籍企業が利用する場合には、多言語・多通貨機能や現地法規への対応が必須となります。また、業界固有の要件に合わせたソリューションや、巨大なデータをリアルタイムで処理するためのパフォーマンスが求められます。「SAP S/4HANA Cloud」や「OBIC7」などは、大規模な組織運営に必要な全社的な業務管理を提供しています。

サービス名概要初期費用月額費用特徴対応言語
SAP S/4HANA Cloudグローバル企業向けERPで、リアルタイムのデータ処理が可能。不明不明グローバルな統合管理機能、業界特化型ソリューションが充実。日本語、英語
OBIC7日本市場向け大企業向けERP。内部統制と業務効率化を支援。不明不明日本市場向けでカスタマイズが豊富。内部統制と財務管理機能が充実。日本語、中国語、英語
ProActive C4財務・会計機能に強みを持つ大企業向けERP。不明不明クラウド・オンプレミス対応。カスタマイズ性が高い。日本語、英語、ほか多数
Biz∫(ビズインテグラル)大企業向けの統合ERPで、販売管理・会計管理を中心にカバー。不明不明組織横断的なデータ統合とリアルタイム管理が可能。日本語

特定業界向けERP

特定業界向けのERPは、プロジェクト型のビジネスや流通業、製造業などに特化して設計されています。全般的なERP機能に加えて、業界特有の課題を解決するためのモジュールや機能が標準で搭載されているのが特徴です。このタイプは、初期導入時のカスタマイズが最小限で済むため、業界固有の業務を効率化しやすいメリットがあります。「ZAC」や「Reforma PSA」などは、流通業やプロジェクト管理に特化した機能を提供し、業界のニーズに応えています。

サービス名概要初期費用月額費用特徴対応言語
ZAC流通業に特化したクラウド型ERP。不明不明流通業務の自動化や在庫管理に優れた機能を提供。日本語
Reforma PSAプロジェクト型業務向けERP。特にコンサルティング業界に強みを持つ。¥0¥6,000プロジェクト進捗管理、リソース管理に最適化。日本語
MA-EYES製造業や流通業向けのオンプレミスERP。不明不明高度な在庫管理や工程管理機能を提供。日本語、英語
GRANDIT miraimil中堅企業から大企業向けERPで、業界横断的に導入が可能。不明不明内部統制、財務管理、購買管理機能が充実。日本語

ERPを導入するメリット

ERPを導入するメリットについて詳しく見ていきましょう。

業務の効率化

ERPを導入することで、複数の部門で使用されている異なるシステムを統合し、業務プロセスの重複を解消できます。例えば、財務部門が会計システムを使用し、営業部門が独自の顧客管理ツールを使用している場合、ERPを活用すれば、これらのデータが統合され、顧客からの注文に関連する売上や在庫情報がリアルタイムで共有可能になります。

その結果、注文処理のスピードが向上し、部門間の連携ミスを減らせます。また、手作業によるデータ入力や紙ベースのプロセスが減少するため、従業員の生産性向上にも寄与します。

データの可視化と経営判断の向上

ERPでは、企業全体のデータが一元管理され、リアルタイムで可視化されます。例えば、製造業において、生産部門が在庫状況を即座に確認できるため、部品不足を未然に防ぎ、生産計画の遅延を回避できます。

また、経営層はERPのダッシュボードを通じて、売上データやコスト分析結果を瞬時に確認可能です。これにより、特定の商品が販売目標を達成していない場合、その原因を迅速に特定し、販売戦略を調整するといったデータに基づく意思決定が可能になります。

コスト削減

ERPは業務プロセスの効率化を通じてコスト削減を実現します。例えば、ERPが在庫管理を最適化することで、余剰在庫を削減し、保管費用を抑えることができます。また、人事管理機能を活用すれば、従業員の勤務時間や給与計算を自動化でき、人件費削減につながります。

さらに、ERPはサプライチェーン全体を可視化し、部品の調達コストや物流コストの無駄を削減します。

内部統制の強化

ERPの一元管理機能は、企業内の不正防止やコンプライアンス強化に大きく貢献します。例えば、ERPを導入すると、経費精算や支払承認などのプロセスにおいて、全ての取引データが記録され、改ざんが困難になります。さらに、アクセス権限を部門や職位ごとに設定することで、機密情報への不適切なアクセスを防止できます。ERPの導入により、内部監査での指摘事項が削減され、不正リスクを大幅に低減できるでしょう。

ERPを導入する際の注意点

ERP導入は企業の基幹業務を支える重要なプロジェクトですが、成功には十分な計画と準備が求められます。以下に注意点を具体例を交えて詳しく解説します。

導入目的の明確化

業務効率化を目指してERPを導入した企業が、目的を明確にしないまま進めた結果、重要性が低い財務管理機能にばかりリソースを割き、肝心の在庫管理の効率化が進まなかった事例があります。

ERPを導入する際、具体的な課題(例:受発注の遅れ、重複入力の手間など)を明確にすることが重要です。例えば製造業なら「在庫過剰と不足の最適化」、サービス業なら「人材管理とコスト削減」を目的として設定することで、導入後の成果を最大化できます。

自社ニーズの把握

小規模企業が大企業向けのERPを導入した結果、機能が多すぎて使いこなせず、過剰なコストと複雑さに悩まされたケースがあります。

自社の規模、業種、業務内容に適したERPを選ぶことが重要です。例えば小規模事業者であれば「基本的な財務管理や在庫管理ができる低コストのクラウド型ERP」が適している場合が多いでしょう。

事前にトライアルやデモを利用して、製品が自社の業務プロセスにマッチしているかを確認しましょう。

コストの把握

オンプレミス型ERPを導入する際、初期費用を抑えるために基本モジュールのみを選択し、後から必要な機能を追加した結果、想定以上のカスタマイズ費用が発生したケースがあります。

ERPの総コストは、初期費用、月額運用費用、カスタマイズ費用、保守費用をすべて含めて見積もる必要があります。特にオンプレミス型はサーバー構築やメンテナンス費用が高額になりやすいため、クラウド型との比較を行うことも重要です。

従業員の理解と教育

新しいERPシステムを導入した企業で、現場スタッフが操作に不慣れなため、受注処理に大幅な遅れが生じた事例があります。
ERPは業務フローや従業員の作業プロセスに大きな変化をもたらします。システム操作の研修だけでなく、ERP導入の目的やメリットを説明し、従業員の理解を促すことが成功の鍵です。特に、現場の責任者やキーユーザーに対して重点的な教育を行うことで、現場からの不満の声を軽減できます。

ERPの導入の流れ

ERPの導入の流れは下記のとおりです。

STEP
導入計画の策定

ERP導入の目的とゴールを明確化し、プロジェクトチームを結成。導入スケジュールや予算を設定する。

STEP
現状分析

現在の業務プロセスや課題を洗い出し、ERPに必要な機能や仕様を整理。自社ニーズを明確にする。

STEP
製品選定

複数のERP製品を比較検討し、デモやトライアルを実施して適切な製品を選定。企業規模、業種、機能要件を考慮する。

STEP
カスタマイズとシステム構築

ERPシステムを自社業務に合わせて必要に応じてカスタマイズ。クラウド型やオンプレミス型などのインフラ環境を準備する。

STEP
テスト導入

システムの動作確認と業務フローとの整合性を検証。テスト環境でトライアル運用を実施し、問題点を洗い出す。

STEP
本番運用

全社でのERP運用を開始。導入後も運用をモニタリングし、必要に応じてシステムの調整や改善を行う。

ERPのおすすめ23選

おすすめERP23個、それぞれの特徴や機能、向いている企業について詳しく見ていきましょう。

製品名製造元特徴URL
NetSuite One World日本オラクル株式会社190通貨・19言語対応のクラウドERP。グローバル企業向けで、各国税務報告書の作成や海外拠点とのリアルタイム情報共有をサポート。公式サイト
Oracle Fusion Cloud ERP日本オラクル株式会社グローバル企業向け。財務会計、調達管理、製造・物流など業務システムを一元管理。セキュリティ性が高く、ライセンス形態が複雑な場合もあり。公式サイト
GLOVIA iZ富士通株式会社メールと統合可能なコミュニケーション機能搭載。経営・会計・人事給与など7つの業務を統合。段階的導入「ベストプラクティス型」も選択可能。公式サイト
OBIC7株式会社オービック会計・人事など6種類のモジュールを提供。オンプレミス型とクラウド型を選択可能。運用支援サポートやシステム拡張性に優れ、導入実績No.1の信頼性。公式サイト
SAP S/4HANASAPジャパン株式会社インメモリ技術で大量データを高速処理可能。業種別ベストプラクティス対応。最新のアップデートで運用を中断せず、業務効率を向上。公式サイト
SAP Business ByDesignSAPジャパン株式会社中堅企業や子会社向けクラウドERP。財務・顧客管理・倉庫管理などを一元化。既存SAP ERPとの連携に最適。公式サイト
Workdayワークデイ株式会社財務・人事管理にAIを活用し、迅速な意思決定を支援。業界最高レベルの顧客満足度を誇り、大企業での導入実績が豊富。公式サイト
Microsoft Dynamics 365 Finance and Operations日本マイクロソフト株式会社製造業向けクラウドERP。140カ国以上のコンプライアンス対応や30ヶ国語以上の言語サポート。Office 365との連携も容易で、サプライチェーン管理に最適。公式サイト
Microsoft Dynamics 365 Business Central日本マイクロソフト株式会社中堅企業向け。販売・顧客管理・財務管理を一元化し、DX推進をサポート。マルチデバイス対応で、場所を選ばずアクセス可能。公式サイト
GRANDITGRANDIT株式会社日本企業の商習慣に対応。内部統制や業務効率化を実現する。販売、経理、人事など10モジュールを提供し、既存システムとの統合が可能。公式サイト
Infor SyteLineインフォアジャパン株式会社組立やプロセス製造企業向け。品質管理強化やサプライチェーンの迅速化を支援。柔軟なカスタマイズ機能を備え、バックオフィスから現場までの生産性を向上する。公式サイト
マネーフォワード クラウドERPマネーフォワード株式会社
経理・財務機能が充実。シンプルなUIで、他社サービスと連携可能。公式サイト
SMILE V Air株式会社OSK中小企業に特化し、販売管理・会計管理を統合したクラウド型ERP。公式サイト
RobotERP ツバイソ株式会社ツバイソ財務・会計管理に強み。プロジェクト管理(PSA機能)を標準搭載。公式サイト
freee統合型ERPfreee株式会社経理・人事業務を効率化するクラウドベースの統合型ERP。中小企業向けに最適化。公式サイト
SmileWorks株式会社スミールワークス日本市場に適したUIと内部統制機能を提供するクラウド型ERP。公式サイト
Plaza-i株式会社アイ・エス・ビー製造業・流通業向け。クラウドおよびオンプレミスに対応。カスタマイズ性が高い。公式サイト
ProActive C4株式会社クレオ財務・会計機能に強み。クラウドとオンプレミスに対応し、カスタマイズ性が高い。公式サイト
Biz∫(ビズインテグラル)株式会社NTTデータ ビズインテグラル販売管理や会計管理を中心に、組織横断的なデータ統合とリアルタイム管理が可能。公式サイト
ZAC株式会社オロ流通業向けで、在庫管理や業務自動化機能が充実したクラウド型ERP。公式サイト
Reforma PSA株式会社オロプロジェクト型業務に特化。進捗管理やリソース管理が得意。公式サイト
MA-EYES株式会社ビーブレイクシステムズ製造業や流通業向け。高度な在庫管理や工程管理機能を提供。公式サイト
GRANDIT miraimilGRANDIT株式会社内部統制、財務管理、購買管理などを備えた中堅企業・大企業向けERP。公式サイト

NetSuite OneWorld

NetSuiteについては、こちらでさらに詳しく解説しています。

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製造元

日本オラクル株式会社

特徴

NetSuite OneWorldは、世界初のクラウド型業務アプリケーションであり、複数の国や地域にまたがるERP/財務会計、CRM、マーケティングなどの業務を統合システムで運用します。以下の特徴があります。

  • 多通貨・多言語対応……190種類以上の通貨と19言語に対応しており、拠点ごとの商習慣や税制度に柔軟に対応可能です。
  • 会計基準と税務報告書の対応……IFRSを含むグローバル監査基準や、各国特有の会計制度・税務要件(40種類以上の税務報告書)に対応します。
  • リアルタイムの「見える化」……グローバルとローカル双方の経営進捗をリアルタイムで可視化し、迅速な意思決定をサポートします。
  • クラウドによる柔軟性とコスト削減……クラウドを活用することで、導入コストや運用管理コストを大幅に削減します。
  • 統合されたグローバルレベルの管理……財務会計、CRM、Eコマースを統合し、グローバルレベルでの管理を実現します。

どんな企業に向いているか

NetSuite OneWorldは、グローバル展開している企業や、多国籍の子会社・支社・工場を持つ企業に最適です。特に以下のニーズを持つ企業に向いています。

  • 海外拠点の一元管理……本社から海外拠点の業務を統一管理したい企業。
  • ガバナンス強化……グローバルレベルでのコンプライアンスとガバナンスの強化を目指す企業。
  • スピーディーな導入と業務標準化……短期間での導入と、業務プロセスの標準化・効率化を必要とする企業。

Oracle Fusion Cloud ERP

製造元

日本オラクル株式会社

特徴

Oracle Fusion Cloud ERPは、AIと機械学習(ML)を活用し、手動プロセスを自動化することで業務効率を大幅に向上させるクラウドERPです。財務会計、調達管理、製造・物流などの基幹業務を一元管理し、リアルタイムの分析機能により市場の変化に迅速に対応可能です。

また、自動更新機能により、常に最新状態を維持し、競争優位を確保できます。ERP分析機能を備え、財務の透明性向上、意思決定の強化、プロジェクト管理の最適化など、包括的なソリューションを提供します。

どんな企業に向いているか

Oracle Fusion Cloud ERPは、国際展開を行う大企業や多国籍企業に最適です。複数拠点を持つ企業で、リアルタイムでのデータ統合と管理を求める場合、特に効果を発揮します。また、迅速なプロジェクト管理やリスク管理、柔軟なビジネスモデル変更を必要とする企業にも向いています。

GLOVIA iZ

製造元

富士通株式会社

特徴

GLOVIA iZは、会計・人事給与・販売・生産の4つの基幹業務を統合し、現場業務をつなぐ経営基盤を提供する次世代ERPです。デジタル技術を融合させ、業務効率化や経営判断を支援する機能が充実しています。

段階的に導入できる「ベストプラクティス型」と、全業務を一括で導入する「ビッグバン型」の両方に対応しており、柔軟な導入が可能です。また、業務情報を可視化し、経営判断の迅速化を支援する設計が特徴です。

どんな企業に向いているか

GLOVIA iZは、特に国内の中堅・中小企業(年商500億円未満)に適しており、日本独自の業務フローや商習慣に対応しています。製造業や流通業など、基幹業務を統合して効率化を目指す企業に最適です。さらに、業務内容や規模に応じた段階的な導入が可能なため、初めてERPを導入する企業にも向いています。

OBIC7

製造元

株式会社オービック

特徴

OBIC7クラウドソリューションは、コンサルティングからシステム導入、運用管理までを自社一貫体制で提供するクラウド型ERPサービスです。個別のプライベートクラウド環境を構築し、柔軟性と高いセキュリティを両立しています。専用の環境を構築することで、他社システムとの統合や業務プロセスのカスタマイズに対応可能です。

どんな企業に向いているか

全国に拠点を持つ中堅企業や大企業で、短期間でシステムを導入したい企業に適しています。また、セキュリティ要件が厳しい業界や、新たな拠点やグループ企業が増える可能性のある成長企業にも最適です。特に、プライベートクラウド環境で柔軟性と高いセキュリティを求める企業に向いています。

SAP S/4HANA

製造元

SAPジャパン株式会社

特徴

SAP S/4HANA Cloud Public Editionは、業種別ベストプラクティスを基盤としたクラウドERPです。迅速な導入と継続的なイノベーションを実現するために、組み込みAIや機械学習、ロボティックプロセスオートメーションを採用しています。事前設定済みのプロセスにより、初期設定が簡単で、事業の中断を最小限に抑えながら、常に最新の技術環境を維持します。

どんな企業に向いているか

グローバルに事業を展開する中堅企業や大企業に適しています。短期間での導入を目指す企業や、業務効率化と継続的なイノベーションを重視する企業に最適です。また、複雑な業務プロセスを持つ製造業、サービス業、小売業など幅広い業種に対応します。

SAP Business ByDesign

製造元

SAPジャパン株式会社

特徴

SAP Business ByDesignは、中堅企業や成長企業向けに設計されたSaaS型クラウドERPです。オールインワンのソリューションで、基幹業務の最適化とデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援します。世界170カ国以上で利用される信頼性の高いERPで、会計業務、収支管理、サプライチェーン管理など、多岐にわたる機能を一元化します。

どんな企業に向いているか

中堅企業や成長企業で、業務プロセスの効率化やコスト削減を目指す企業に適しています。特に、テレワーク環境の整備や、サプライチェーンの一元管理を必要とする製造業や流通業に最適です。また、初めてERPを導入する企業や、オンプレミス型ERPからクラウド型へ移行を検討している企業にもおすすめです。

Workday

製造元

ワークデイ株式会社

特徴

Workdayは、財務管理と人事管理に特化したクラウド型エンタープライズプラットフォームです。組み込み型AIや機械学習を活用し、組織の潜在能力を最大化しながら、迅速で的確な意思決定を支援します。リアルタイムデータを活用したインサイト提供により、あらゆるビジネス課題への迅速な対応が可能です。

どんな企業に向いているか

Workdayは、グローバルに展開する大企業や従業員1,000人以上の中堅企業に最適です。特に、人材管理を戦略的に活用したい企業や、財務データと人事データを統合して経営判断を迅速化したい企業に向いています。また、未来のスキル開発や社員トレーニングをAIで強化したい企業にも適しています。

Microsoft Dynamics 365 Finance and Operations

製造元

日本マイクロソフト株式会社

特徴

Dynamics 365 Financeは、生成AIや自動化を活用し、財務管理の効率化と収益性の最大化を支援するクラウド型ERPソリューションです。インテリジェントな予測機能を備え、キャッシュフローの監視や将来のトレンドの特定を容易にします。グローバル展開を視野に入れた設計で、複雑な財務業務をシンプルかつ迅速に処理します。

どんな企業に向いているか

グローバルに事業を展開する中堅企業や大企業に最適です。特に、複雑な財務プロセスの効率化、キャッシュフロー管理の強化、税務コンプライアンスの簡素化を求める企業に向いています。多国籍企業のような複数の税務管轄区域に対応する必要がある場合にも効果を発揮します。

GRANDIT

製造元

GRANDIT株式会社

特徴

GRANDITは、複数の企業が集結し、それぞれのノウハウを統合して開発された純国産の「進化系ERP」です。完全WEBベースのオールインワンERPとして、基幹業務を網羅しつつ、企業規模や業種を問わず高い適応性を持ちます。

次世代のコンソーシアム方式を採用し、多彩な業務ノウハウを集大成。変化するビジネス環境に対応し、柔軟な拡張性と操作性を実現しています。

どんな企業に向いているか

グループ経営やガバナンスの強化を目指す企業に向いており、企業間の情報連携を強化し、経営の透明性とスピードを向上させるための基盤作りができます。

また、業務効率化と競争力強化を両立したい企業にとっては、基幹業務の効率化を実現しつつ、攻めの経営を支援する機能が大きな魅力です。

さらに、変化するビジネス環境に適応するための柔軟なシステム拡張性を求める企業にも最適で、多様な業務要件に応じたフレキシブルな導入が可能です。

Infor SyteLine

製造元

インフォアジャパン株式会社

特徴

Infor SyteLineは、複雑な製造プロセスの簡素化と自動化を可能にする製造業向けERPソリューションです。オンプレミスおよびクラウド環境での利用が可能で、組立・プロセス製造業者の業務を支援します。高度な計画、資材管理、財務管理を標準機能として備え、製造現場からバックオフィスに至るまでの生産性向上を実現します。

どんな企業に向いているか

Infor SyteLineは、特に組立やプロセス製造を中心とした製造業に適しています。複雑な生産プロセスを抱えた企業や、品質管理やコンプライアンスの強化を目指す企業に最適です。また、クラウド技術を活用した効率化を求める企業や、Industry 4.0に取り組む企業にとって理想的な選択肢となります。

マネーフォワード クラウドERP

製造元

マネーフォワード株式会社

特徴

マネーフォワード クラウドERPは、中小企業向けに設計されたクラウド型ERPで、経理や財務管理機能に特化しています。直感的でシンプルなユーザーインターフェースを持ち、操作性が高いことが特徴です。また、他社サービスとの連携が容易で、既存の業務プロセスを円滑に統合できます。財務データの一元管理により、迅速な意思決定を支援し、経営の効率化を実現します。

どんな企業に向いているか

中小企業で、経理業務の効率化を目指す企業に最適です。また、他のクラウドサービスと連携して統合管理を目指す場合や、初めてERPを導入する企業にも適しています。


SMILE V Air

製造元

株式会社OSK

特徴

SMILE V Airは、中小企業の業務効率化を目的としたクラウド型ERPです。販売管理や会計管理機能を統合しており、在庫管理や受発注管理なども包括的にサポートします。業務の可視化を促進し、内部統制を強化する機能が充実しています。クラウド型のため、初期導入コストを抑えつつ、スケーラブルな運用が可能です。

どんな企業に向いているか

在庫管理や販売管理を効率化したい中小企業に最適です。特に、複数のシステムを統合して業務の一元管理を目指す企業に向いています。


RobotERP ツバイソ

製造元

株式会社ツバイソ

特徴

RobotERP ツバイソは、財務・会計管理に強みを持つ中小企業向けクラウド型ERPです。特にプロジェクト管理(PSA機能)を標準搭載しており、プロジェクトごとの収益管理や進捗管理を容易に行えます。また、リアルタイムでのデータ可視化機能を備え、経営判断を迅速化します。

どんな企業に向いているか

プロジェクト型業務を行う中小企業や、会計業務の効率化を目指す企業に適しています。特に、複数プロジェクトの収益性を一元管理したい場合に効果を発揮します。


freee統合型ERP

製造元

freee株式会社

特徴

freee統合型ERPは、クラウドベースで経理・人事業務を効率化する中小企業向けの統合型ERPです。シンプルな導入プロセスと使いやすいインターフェースを持ち、専門知識がなくても利用可能です。また、他のクラウドサービスとの連携が可能で、データの一元管理を実現します。

どんな企業に向いているか

中小企業で、経理や人事の業務を効率化したい企業に最適です。特に、初めてERPを導入する企業や、手軽に運用を開始したい企業に向いています。


SmileWorks

製造元

株式会社スミールワークス

特徴

SmileWorksは、日本市場向けに開発されたクラウド型ERPで、内部統制機能が充実しています。日本企業の業務慣習を反映したUIにより、スムーズな導入が可能です。販売管理や会計管理、在庫管理などを一元管理でき、業務効率化を促進します。

どんな企業に向いているか

日本国内で業務を展開する中堅企業に適しています。特に、内部統制や業務の可視化を強化したい場合に効果を発揮します。


Plaza-i

製造元

株式会社アイ・エス・ビー

特徴

Plaza-iは、製造業や流通業向けに特化したERPで、クラウドおよびオンプレミス両方に対応しています。高度なカスタマイズが可能で、業務プロセスに合わせた最適なシステムを構築できます。生産管理や販売管理、在庫管理を一元化することで、効率的な運用をサポートします。

どんな企業に向いているか

製造業や流通業で複雑な業務プロセスを持つ企業に最適です。特に、業務特化型のERPを求める企業に適しています。


ProActive C4

製造元

株式会社クレオ

特徴

ProActive C4は、財務・会計管理に特化した大企業向けERPで、クラウドとオンプレミスの両方に対応しています。高度なカスタマイズ性を持ち、企業ごとの要件に合わせた柔軟なシステム構築が可能です。また、グローバル展開にも対応し、多言語・多通貨機能を備えています。

どんな企業に向いているか

財務管理や国際業務を効率化したい大企業に最適です。特に、複雑な財務管理を行う企業に向いています。

Biz∫(ビズインテグラル)

製造元

株式会社NTTデータ ビズインテグラル

特徴

Biz∫は、販売管理や会計管理を中心に、組織全体でのデータ統合とリアルタイムの管理が可能な大企業向けERPです。業務の一元管理により、効率的な運用をサポートし、各部門間のデータ共有を円滑化します。また、リアルタイムでの分析やレポート機能が充実しており、経営層の意思決定を支援します。

どんな企業に向いているか

複数の部門間でデータの統合と共有を強化したい大企業に適しています。特に、販売管理や会計管理を効率化し、経営判断を迅速化したい企業に効果を発揮します。


ZAC

製造元

株式会社オロ

特徴

ZACは、流通業向けに特化したクラウド型ERPで、在庫管理や業務プロセスの自動化に優れています。迅速な導入が可能で、流通業界特有の課題を効率的に解決します。

どんな企業に向いているか

流通業で在庫管理や業務の自動化を推進したい企業に最適です。特に、業界特化型の機能を求める企業に向いています。

Reforma PSA

製造元

株式会社オロ

特徴

Reforma PSAは、プロジェクト型業務に特化したクラウド型ERPで、進捗管理やリソース管理が得意です。特に、プロジェクトの収益性分析やスケジュール管理、リソースの最適配分を可能にする機能が充実しています。使いやすいインターフェースと柔軟なカスタマイズ性により、多様なプロジェクト業務を効率化します。

どんな企業に向いているか

コンサルティングや建設業など、プロジェクトベースで業務を行う企業に最適です。特に、複数のプロジェクトを同時に管理し、リソースを最適に配分したい企業に向いています。


MA-EYES

製造元

株式会社ビーブレイクシステムズ

特徴

MA-EYESは、製造業や流通業向けに開発されたオンプレミス型ERPです。高度な在庫管理や工程管理機能を提供し、業務プロセスの可視化と効率化を実現します。また、顧客ごとのカスタマイズが可能で、企業のニーズに合わせた柔軟なシステム設計が特徴です。

どんな企業に向いているか

製造業や流通業で、在庫管理や生産プロセスの効率化を求める企業に最適です。特に、工程の最適化や在庫のリアルタイム管理を重視する企業に向いています。


GRANDIT miraimil

製造元

GRANDIT株式会社

特徴

GRANDIT miraimilは、中堅企業から大企業向けのERPで、内部統制、財務管理、購買管理などの機能が充実しています。既存システムとの統合が容易で、業務効率を向上させるソリューションを提供します。

どんな企業に向いているか

大規模な業務プロセスを持つ企業や、内部統制の強化を目指す企業に適しています。特に、多拠点での運用を行う企業に効果的です。

ERPの選び方

自社に合うERPの選び方について詳しく見ていきましょう。

導入目的に合うものを選ぶ

ERPを選ぶ際の第一歩は、導入目的を明確にすることです。例えば、業務効率化を目指すのであれば、プロセスの自動化や重複業務の削減が可能な製品を選ぶべきです。一方、データの可視化やリアルタイムな経営判断を重視する場合には、レポートやダッシュボード機能が充実した製品が適しています。

目的を明確にすることで、選択肢を絞り込み、導入後の効果を最大化できます。

自社の規模や業種に合うものを選ぶ

ERPは企業の規模や業種によって最適な製品が異なります。例えば、中小企業の場合は、「SAP Business ByDesign」のように、コストを抑えつつ必要な機能を備えたクラウド型ERPが適しています。

一方、大規模な製造業やグローバル展開を行う企業には、カスタマイズ性や多言語対応機能を持つ「Oracle Fusion Cloud ERP」や「NetSuite OneWorld」が選ばれることが多いです。また、製造業であれば、「Infor SyteLine」のように、製造プロセスの効率化を重視した製品が適しています。

ベンダーのサポート体制で選ぶ

導入後の運用やトラブル対応の観点から、ベンダーのサポート体制も確認が必要です。例えば、富士通が提供する「GLOVIA iZ」は、国内企業向けに特化したサポートを提供し、日本独自の業務フローにも対応しています。グローバル企業向けには、「NetSuite OneWorld」のように、各国の法制度や会計基準への対応をサポートする製品が適しています。

オンプレミス型かクラウド型か

オンプレミス型かクラウド型かは、下記の違いを踏まえて選びましょう。

項目オンプレミス型ERPクラウド型ERP
初期コスト高い(サーバー構築費、ライセンス費用など)低い(利用料のみで設備投資が不要)
運用コスト高い(IT部門でのシステム管理、メンテナンスが必要)低い(メンテナンスはプロバイダーが実施)
導入スピード長い(インフラ整備や独自システム開発が必要)短い(標準機能で迅速に導入可能)
カスタマイズ性高い(業務プロセスに応じた柔軟な設定や機能追加が可能)制限あり(プロバイダーの提供範囲に依存する)
セキュリティ高い(データを自社内で完全管理できる)標準的(データ保護はプロバイダー依存だが、常に最新のセキュリティが適用される)
スケーラビリティ制限あり(システム拡張に時間とコストが必要)柔軟(利用規模や機能を簡単に拡張・縮小可能)
運用環境自社サーバー上に設置し、インターネット不要でオフライン運用も可能インターネット環境必須で、どこからでもアクセス可能
データ更新手動(バージョンアップ時に都度大規模な作業が必要)自動(プロバイダーが最新バージョンに更新)
対象企業例製造業、大規模企業、特定業界要件に対応が必要な企業中小企業、グローバル展開を目指す企業、スモールスタートを求める企業
導入サービス例SAP S/4HANA、OBIC7Oracle NetSuite、マネーフォワード クラウドERP
メリット・高度なカスタマイズが可能
・完全なデータ管理
・オフライン運用対応
・初期費用が低い
・導入スピードが早い
・柔軟な拡張が可能
デメリット・初期費用が高い
・IT部門の負担が大きい
・バージョンアップに手間がかかる
・カスタマイズ性が低い
・セキュリティの一部がプロバイダー依存
・通信環境に依存する

企業の規模や業界、ITインフラの成熟度、予算によって選ぶべきERPタイプは異なります。たとえば、グローバル展開を視野に入れるならクラウド型ERPが適しており、細かい業務プロセスの管理が必要な場合はオンプレミス型を選ぶと良いでしょう。クラウド型では「Oracle NetSuite」が人気で、製造業には「SAP S/4HANA」が推奨されます。企業の成長ステージや要件に応じて慎重に選定してください。

自社に適したERPを選ぼう

企業がERPを導入する際には、適切な製品を選ぶことが成功の鍵となります。ERPには業務効率化やコスト削減、データの可視化など、多くのメリットがありますが、それを最大化するためには、自社の規模や業種、導入目的に合った製品を選ぶ必要があります。

たとえば、グローバル展開を目指す企業にとっては、「NetSuite OneWorld」が最適です。190種類以上の通貨と19言語に対応し、各国の税制や会計基準にも柔軟に対応します。さらに、リアルタイムの「見える化」により、経営判断を迅速化し、海外拠点を本社から一元管理することが可能です。また、クラウド型ERPとして導入コストを抑えつつ、業務プロセスの標準化と効率化を同時に実現できます。

今回、解説した内容を参考に、自社に適したERPを選びましょう。

ベンチャーネットでは、NetSuiteの導入支援を行っております。まずはお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

株式会社ベンチャーネット 代表取締役
2005年に株式会社ベンチャーネットを設立後、SEOをはじめとするデジタルマーケティング領域のコンサルティングサービスを展開
広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で支援を行っています
著書に『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業 「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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