Odooのイベント管理(Events)でできること|申込から受付・商談までを1本に

セミナーや展示会を開いたあと、こうなっていないでしょうか。

申込はWebフォーム、名簿はExcelに書き写し、受付リストは前日に印刷。参加費の請求は経理に別途頼む。終わったあと、参加者リストはフォルダの中で眠ります。

数か月後、営業に「あのセミナーに来ていた人ですよね」と聞かれても、すぐには答えられません。

この分断は、Odoo(オドゥー)でひとつにつなげられます。Odooは、オープンソース由来の統合業務アプリ群です。そのイベント管理(Events)アプリは、申込・名簿・受付・請求を1か所で扱い、参加者を顧客データとして残します。Odooには無料のCommunity版と有償のEnterprise版があり、イベント管理そのものは両版で使えるとされています。

有料イベントのチケットは「商品」として扱われ、通常の受注と同じ形で請求と会計につながります(イベント管理でできること)。

イベント管理をOdooに移すと、たとえば次のことが変わります。

  • 申込がそのまま参加者として記録され、名簿を書き写さなくてよい
  • 当日の受付も、同じ仕組みで参加者を確かめて入場を記録できる
  • 問い合わせの相手が、どのイベントに来ていたかが分かる
  • テンプレートで設定を使い回し、過去の参加者を横断して見られる

ただし、年に1回・数十名の開催なら、入れる必要はありません。集客や会場・配信の運営も、Odooの外の仕事です(イベント管理のメリットとデメリット)。

では、この機能の価値はどこに出るのか。当日の運営ではありません。答えは終わったあとの3つの時点にあります。

目次

分断されているのは「申込・名簿・請求・その後」

申込、名簿、受付、請求。多くの会社では、この4つが別々の道具で動いています。

イベントの申込から事後までの分断と一本化 上は申込・名簿・請求・受付が別々に動き、終わると名簿が眠って数か月後に照会できず成果が測れない状態。下は申込がそのまま参加者になり、チケットと請求、当日の受付がつながり、参加者が顧客データに残って数か月後に照会でき、受注まで追える状態。 申込から事後まで:分断と一本化 それぞれ別々に動く 申込はWebフォーム 名簿はExcelに書き写す 請求は経理へ別途依頼 受付リストは前日に印刷 終わると名簿が眠る 数か月後に照会できない 成果が測れない 1本につながる 申込がそのまま参加者になる チケットと請求がつながる 当日の受付も同じ画面 参加者が顧客データに残る 数か月後に照会できる 「あの回の参加者」で絞り込める その後の受注まで追える
イベントの申込から事後までの分断と一本化

分断の本当の損失は、当日の手間ではありません。

終わったあとに追いかけられないことです。成果が出る数か月後には、名簿がどこにあるか分からなくなっています。

Odooのイベント管理(Events)でできること

次の機能は、Odoo公式ドキュメントの記載にもとづいています(出典:Odoo公式ドキュメント、2026年10月確認)。

イベントの作成

  • 対面のイベントとオンラインのイベントを作成できる
  • テンプレートから作れるので、毎回同じ設定を繰り返さなくてよい
  • 会場、日程、責任者などを設定する
  • 申込数の上限を決められる

チケットと申込

  • チケットの種類(料金区分)を複数作れる
  • 申込者の情報は、参加者として記録される
  • 参加者向けのバッジ(名札)を出力できる。用紙の形式も選べる

当日の運営

  • 受付の機能で、参加者を確認して入場を記録する
  • 講演(トラック)やブース、スポンサーといった要素も設定できる

販売との接続

公式ドキュメントでは、設定で次の3つの販売経路を有効にでき、チケットを売れると説明されています。

設定内容
受注書での販売販売管理アプリの通常の受注として、チケットを売る
POSでの販売店舗のレジでチケットを売る
オンライン販売自社サイトからチケットを売る

有料イベントのチケットは、「商品」として扱われます。請求と会計にも、通常の受注と同じ形でつながる仕組みです。

価値が出るのは、終わったあと|参加者を顧客データに残す

参加者が顧客データに残ると、終わったあとの追いかけが3つの時点でつながります。

当日で終わらせないための構造 参加者がどのイベントに来たかも含めて顧客データに残ると、直後のお礼とアンケート、数週間後の個別の案内と案件の記録、数か月後の問い合わせ時の参加履歴の参照がつながる。名簿がExcelで眠っていると3つとも起きない。 当日で終わらせないための構造 参加者が顧客データに残る どのイベントに来たかも記録 直後(数日以内) お礼のメールを送る アンケートで感想を聞く 記憶が新しいうちに 数週間後 関心を示した人へ 個別の案内を送る 案件として記録する 数か月後 問い合わせが来たとき 参加履歴が見える 話の前提が変わる 名簿がExcelで眠っていると、 3つとも起きません 同じ場所にあることが、 事後の追いかけの前提になります
当日で終わらせないための構造

直後の数日以内には、記憶が新しいうちにお礼のメールとアンケートを送ります。数週間後には、関心を示した人へ個別に案内し、案件として記録します。そして数か月後、問い合わせが来たときに参加履歴が見えます。

数か月後にいちばん役立つ

問い合わせが来たとき、その相手が半年前のセミナーに来ていたと分かる。実務上、ここにいちばん価値があります。

「以前ご参加いただいた件ですね」と言えるかどうかで、最初の会話が変わります。

Excelの名簿では、この照会が起きません。問い合わせのたびに名簿を見に行く人は、まずいないからです。

顧客データを1か所にまとめる考え方は、NetSuiteのCRMとは?「顧客データ一元化」で何が変わるかでも扱っています。規模が大きく、営業・販売・会計まで一つの仕組みで見たい会社の参考になります。

当日の受付とバッジ(名札)の準備

受付は、イベントで最も混雑が起きる場所です。開始15分前に人が集中します。

決めておくこと

項目決めること
確認の方法名前で探すのか、申込番号や二次元コードで照らし合わせるのか
通信環境会場の回線が不安定な場合にどうするか
当日申込受け付けるのか。受け付けるなら誰が入力するのか
予備の手段印刷した名簿を用意しておくか

4つ目を軽く見ないでください。会場の通信が不安定な例は、実際にあります。

紙の名簿を予備に持つのは、後ろ向きな判断ではありません。

バッジ(名札)について

参加者向けのバッジを出力でき、用紙の形式も選べます。

ただし、印刷の運用は事前に試してください。当日の朝に初めて印刷したら、形式が合わなかった。そうした失敗は起こり得ます。

有料イベント(チケット販売)の注意点

チケットを有料にした時点で、販売と会計の領域に入ります。

確認すべきこと

  • キャンセルと返金の扱いをどうするか
  • 請求書の発行を、いつ、誰が行うか
  • 適格請求書(インボイス)の要件を満たす形になっているか
  • 当日の現地払いを受け付けるか

とくに3つ目は、税務に関わる領域です。

考え方は Odooのインボイス制度対応 にまとめています。公開前に、税理士など専門家に確認してください。

無料イベントなら、これらの検討は要りません。まず無料イベントで運用を確かめる進め方を、ベンチャーネットはおすすめしています。

イベント管理のCommunity版とEnterprise版の違い

Odooには、無料のCommunity版と有償のEnterprise版があります。

Community版は、オープンソースとして無料で使えます。ただし、サーバーの用意・アップデート・障害対応は自社の責任です。公式サポートの対象外でもあります。

イベント管理アプリは、Community版でも利用できるとされています。ただ、組み合わせるアプリによってはEnterprise版が必要です。

組み合わせたい機能版
イベント管理そのものCommunity版で利用可
Eメールでの案内(基本機能)Community版で利用可
反応に応じた自動フォローEnterprise版
SNSでの告知Enterprise版

「イベント管理はCommunity版で足りるが、周辺まで含めるとEnterprise版が要る」。この領域では、そう判断することが多くなります。

どの機能がどちらの版で使えるかは、バージョンによって変わります。検討時には、必ず対象バージョンで確認してください。

詳しくは Odoo Community版とEnterprise版の違い をご覧ください。

Odooのイベント管理のメリットとデメリット

イベントを開く側から見ると、良い点と注意点は次のとおりです。使える版は、機能ごとに添えています。

メリット

  • 申込から請求まで1か所で扱える:申込・名簿・受付・請求を同じアプリで管理する。イベント管理そのものはCommunity版でも利用できるとされている
  • 参加者が顧客データに残る:CRMと組み合わせると、問い合わせが来たときに相手の参加履歴を参照できる
  • 有料チケットが会計までつながる:チケットは「商品」として扱われ、設定で受注書・POS・自社サイトの販売経路を有効にできる。請求と会計にも通常の受注と同じ形でつながる
  • 繰り返し開催に向く:テンプレートで設定を使い回せ、過去の参加者を横断して見られる
  • 参加者数で課金されない:Enterprise版は全アプリ一律のユーザー課金で、チケットの販売額や参加者数による課金はない

デメリット・注意点

  • 周辺の機能はEnterprise版が要る:反応に応じた自動フォローとSNSでの告知は、Enterprise版が必要。Eメールでの案内(基本機能)はCommunity版で利用できる
  • 集客の仕組みではない:自社サイトに申込ページを持つ仕組みで、会員基盤から新しい参加者を連れてくることはしない
  • 会場・配信・進行はOdooの外:大規模イベントの運営そのものが主目的なら、専用のサービスのほうが向いている
  • 有料にすると検討が増える:キャンセルと返金、請求書の発行、適格請求書(インボイス)の要件を詰める必要がある。税務の部分は専門家に確認する

両方を並べると、次の図のとおりです。

イベント管理のメリットとデメリット 良い点は、申込から請求まで1か所で扱える(C版でも利用可とされる)、参加者が顧客データに残り問い合わせ時に参加履歴を参照できる、有料チケットが受注・請求・会計につながる、テンプレートで繰り返し開催に向く、E版は全アプリ一律のユーザー課金で参加者数による課金がないこと。注意点は、自動フォロー・SNS告知はE版、集客の仕組みではない、会場・配信・進行はOdooの外、有料にすると返金・請求書・インボイスの検討が要ること。 イベント管理のメリットとデメリット 良い点 申込から請求まで1か所で扱える 申込・名簿・受付・請求(C版でも可) 参加者が顧客データに残る 問い合わせ時に参加履歴を参照 有料チケットが会計までつながる 受注・請求・会計に通常と同じ形で 繰り返し開催に向く テンプレートで設定を使い回せる 参加者数で課金されない E版は全アプリ一律のユーザー課金 注意点 周辺の機能はE版が要る 自動フォロー・SNS告知はE版 集客の仕組みではない 新しい参加者を連れてはこない 会場・配信・進行はOdooの外 大規模運営は専用サービス向き 有料にすると検討が増える 返金・請求書・インボイスの要件 C版=Community版(無料)/E版=Enterprise版(有償)
イベント管理のメリットとデメリット

注意点の多くは、入れる範囲と始め方で負担を小さくできます。判断の目安は入れるべきかの判断表に、始め方は商談につなげるまでの進め方にあります。

他のアプリとのつながり

アプリつながり方
Eメールマーケティング案内の配信と、参加後のフォロー
CRM参加者を案件として記録する。問い合わせ時に参加履歴を参照する
アンケート参加後の感想を集める
販売管理・会計有料チケットの受注と請求

アプリごとの詳細は、次の記事にあります。

Odooのイベント管理を入れるべきか、入れないほうがよいか

社内で検討するときは、次の表に自社を当てはめてください。

自社の状況判断
イベントは年に1回。参加者も数十名入れる必要はありません。Excelと紙の名簿で十分です
大規模な展示会の運営そのものが主目的専用のイベント管理サービスを検討
集客をイベントプラットフォームの会員基盤に頼っている置き換えより併用を検討
セミナーを毎月・毎四半期など定期的に開いている効果が出やすい領域です
参加者を問い合わせや商談につなげたい統合の価値が出ます

この機能が役立つのは、繰り返し開催する場合です。テンプレートで設定を使い回せ、過去の参加者を横断して見られます。

会場・配信・進行はOdooの外

Odooのイベント管理が受け持つのは、申込・名簿・受付・請求の管理です。

会場の手配、配信の技術、当日の進行は、Odooの領域ではありません。大規模イベントの運営が主目的なら、専用のサービスのほうが向いています。

セミナー参加者を商談につなげるまでの進め方

イベント管理の相談を受けたとき、ベンチャーネットは製品の話より先に、次の順で確かめます。

  1. 過去1年のイベントを並べる。 開催回数、参加者のその後、名簿の置き場所を確認します。年1回なら、この時点で「入れなくてよい」とお伝えします
  2. 参加者を顧客データのどこに残すかを決める。 CRMの連絡先や案件とどう結ぶか、配信の同意をどう記録するかを先に決めます
  3. 無料イベント1回を、標準機能のまま回す。 申込から受付、お礼の案内までを通します。業務を標準機能に合わせる、Fit to Standardの考え方です
  4. 有料化は最後に回す。 返金の扱いと請求書の要件は、税理士の確認を経てから決めます
  5. 合わない部分は正直に切り分ける。 集客はPeatixなどとの併用、大規模運営は専用サービスに任せます

イベントを「開いて終わり」にするか、営業の資産にするか。これはITの話というより、営業の進め方の話です。イベントを含む顧客接点のつなぎ方は、バラバラの施策をやめる|顧客接点を1本の流れにつなぐにまとめています。

このアプリに対応する有名SaaS(Peatix・EventHub)

すでにイベント管理のサービスを使っているなら、Odooのイベント管理はその置き換え候補になります。主なサービスとの対応は次のとおりです。

Odooのイベント管理は、Community版でも利用できます。ただし、自動フォローやSNS告知まで含めるとEnterprise版が必要です(Community版とEnterprise版の違い)。

使っているSaaSOdooでの対応一言で言うと
Peatixイベント管理(Community版でも可)一部重なる。申込と参加者管理は重なるが、会員基盤からの集客はPeatixにしかない
EventHubイベント管理(Community版でも可)一部重なる。申込と受付は重なるが、参加者同士のマッチングや行動データの分析はEventHubが厚い

機能の違い

  • Odooにあってイベント管理SaaSにないもの:参加者がそのまま顧客データの一部になること。有料チケットが通常の受注として請求・会計につながり、数か月後の問い合わせ時に参加履歴を参照できる
  • イベント管理SaaSにあってOdooにないもの:集客そのもの。Peatixは自社の会員基盤からイベントを見つけてもらえます。EventHubは参加者同士のマッチングや、行動データにもとづく分析を備えています

集客の差は大きいです。Odooのイベント機能は、自社サイトに申込ページを持つ仕組みです。新しい参加者を連れてくる仕組みではありません。

課金構造の違い

2社は、課金の型が異なります。Peatixは、売れたチケットの従量課金です。初期費用・月額費用はかかりません。有料チケットの販売額と売れた枚数に応じて、決済処理費用がかかります。無料チケットと告知だけの利用なら、手数料はかかりません(売上の振込時の振込手数料は主催者負担)。

EventHubは年間契約で、公式サイトに金額の掲載はありません。イベント数や利用機能に応じた見積もりになります。

(※課金の型は、2026年9月時点の各社公式サイトの情報にもとづきます。金額や条件は改定されることがあるため、検討時に各社の公式ページでご確認ください)

Odoo Enterprise版は、全アプリ一律のユーザー課金です。イベント管理だけ使っても、他のアプリまで使っても、1ユーザーの単価は変わりません。チケットの販売額や参加者数による課金もありません。金額の詳細は Odooの料金体系を解説 を参照してください。

従量課金の相手と比べるなら、有料チケットの販売額が大きいほど従量分が積み上がります。逆に、無料セミナーが中心で、集客をPeatixの会員基盤に頼っているとします。その場合は手数料がかからず、置き換える理由も弱くなります。

置き換えのメリット

  • 参加者が顧客データに残り、数か月後の問い合わせ時に参加履歴を参照できる
  • 有料チケットが通常の受注として請求・会計につながり、経理への別依頼がなくなる

置き換えのデメリット・向かないケース

  • 集客をイベントプラットフォームの会員基盤に頼っているなら、置き換えると集客力が落ちる。併用が現実的
  • 大規模カンファレンスでのマッチングや行動分析が中心なら、専用SaaSのほうが深い
  • Odooのイベント管理は、申込・名簿・受付・請求の管理。集客や当日の運営そのものを担う製品ではない

判断の分かれ目は、参加者を自社の顧客データとして持ちたいかどうかです。

他のアプリの対応表は Odooで置き換えられるSaaS対応表 にまとめています。

バージョンと機能の更新について

Odoo 19.0は、2025年9月にリリースされました。標準サポートの終了は2028年9月(予定)と、公式に記載があります。

その後、19.1(2026年1月)・19.2(2026年3月)・19.3(2026年5月)・19.4(2026年7月)が順に提供されています。

19.1〜19.4は、Odooオンラインで先に提供されました。Odoo.shとオンプレミスは対象外でした(公式のサポート表にN/Aと明記)。

2026年9月には、次のメジャー版のOdoo 20が公開されました。Odoo.shやオンプレミスの会社も、Odoo 20に上げれば、19.1〜19.4の新機能をまとめて受け取れます。

違うのは、新機能を受け取る時期です。早く使いたいならOdooオンライン。自社で管理したいなら、Odoo.shかオンプレミスで年1回のメジャー版に合わせます。Odoo 20の変更点はOdoo 20の新機能まとめで整理しています。

イベント管理アプリに直接かかわる変更は、19.1〜19.4の公式リリースノートに記載が見つかりませんでした。

この更新の流れは、Enterprise版の話です。無料のCommunity版は、この提供サイクルの対象外です。

※出典:Odoo公式のリリースノートおよびドキュメント(2026年9月確認)

よくある質問

Q1. オンラインセミナーにも使えますか?

オンラインのイベントも、対面のイベントと同じように作成できます。

ただし、配信は別のサービスで行うのが一般的です。Odooが扱うのは、申込と参加者の管理だと考えてください。

Q2. 申込フォームは自社サイトに置けますか?

置けるとされています。Odooのサイト作成機能と組み合わせると、自社サイト上に申込ページを持てます。

サイト作成機能の詳細は OdooのWebサイトビルダー で解説しています。実際の挙動は、対象バージョンでの確認をおすすめします。

Q3. 参加者に一斉連絡できますか?

できます。イベントごとの参加者に、案内を送る運用ができます。

開催前のリマインドは、当日の欠席を減らすうえで効果があります。送るタイミングを、事前に決めておいてください。

Q4. 過去のイベントの参加者リストを取り込めますか?

連絡先として取り込むことは可能です。

ただし、配信の同意をどう扱うかを先に確認してください。過去の参加者に案内を送ってよいかは、申込時の説明によって変わります。

Q5. 当日のキャンセルはどう扱いますか?

運用として決めておく必要があります。

無料イベントなら、記録の修正だけで済みます。有料の場合は、返金の扱いを事前に定めてください。

Q6. Odooのイベント管理のメリットとデメリットは何ですか?

参加者を顧客データに残せる利点と集客や周辺機能の制約があります。

申込・名簿・受付・請求を1か所で扱い、参加者が顧客データとして残ります。有料チケットは、通常の受注と同じ形で請求と会計につながります。
一方、自動フォローやSNS告知はEnterprise版が必要です。集客や会場・配信の運営は、Odooの外の仕事です(メリットとデメリット)。

まとめ

Odooのイベント管理の価値は、当日の運営ではなく、終わったあとに追いかけられることにあります。

申込がそのまま参加者として記録され、顧客データの一部として残る。だから、数か月後の問い合わせに「以前ご参加いただいた件ですね」と返せます。成果が出る頃まで記録が生きているかどうかが、分かれ目です。

当日に向けては、受付の混雑への備えを決めておきます。確認の方法、通信環境、当日申込の扱い、予備の紙の名簿の4つです。

有料にするなら、キャンセルと返金、請求書の発行、適格請求書の要件を詰めます。税務の部分は専門家に確認し、まず無料イベントから始めてください。

年に1回の開催なら、入れる必要はありません。役立つのは、繰り返し開催し、参加者を商談につなげたい場合です。

1年後、問い合わせの電話を受けた営業が、相手の参加履歴を確かめてから折り返している。「春のセミナーでお会いしましたね」で始まる商談が、次の開催を決める根拠になっています。

もう少し詳しく知りたい方へ

ベンチャーネットは、ERP導入支援を手がける会社です。NetSuite・Odoo・AIスクラッチ開発を扱い、SAPからのリプレイスにも対応しているため、特定の製品に偏らない立場でご提案できます。

「まず無料セミナーで運用を確かめる」「参加者の名簿を営業に活かしたい」といった段階からご相談を承っています。

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この記事を書いた人

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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