Google Meridianとは|MMMツールで予算配分はどこまで決まるのか

「MMMツールを入れれば、広告予算の配分まで自動で決まるのではないか」

ご相談の場で、よく聞く期待です。

この期待は、半分だけ当たっています。

Google Meridianとは、Googleが公開しているオープンソースのMMMツールです。

MMM(マーケティングミックスモデリング)は、過去の売上と広告の実績から、媒体ごとの効果を推定する手法を指します。

MeridianもMetaのRobynも、予算配分を計算する機能を持っています。

ただし決めてくれるのは、「どの媒体にいくら配るか」までです。

「この2つの施策は同時にできない」

「認知の施策を最低1つは残す」

実務でいちばん頭を悩ませるこうした条件は、配分機能の外にあります。

では、ツールが決めてくれない残りの半分には、何があるのか。

第4章で3種類に分けて示します。

目次

この記事で分かること

  • MMM・Google Meridian・Meta Robynとは何か
  • MMMツールが出してくれるもの(反応の形・飽和・相互作用)
  • 配分機能が扱える条件の範囲(公式ドキュメントで確認できる事実)
  • 決まらないのは「どれをやるか」のほうだという線引き
  • 「測る層」と「決める層」の受け渡しの形
  • MMMがまだ無くても、配分の見直しを始める方法

(読了時間の目安:約11分)

MMM・Meridian・Robynとは

4つの言葉が分かれば、この先の話はすべて追えます。

MMM(マーケティングミックスモデリング)

MMMとは、過去の売上と広告の投入実績から、どの媒体がどれだけ売上に効いたかを統計的に推定する手法です。

個人を追跡するのではなく、期間ごとの集計データから効果を推定します。

クッキーの制限が進み、個人単位の追跡が難しくなったことで、あらためて注目されています。

Google Meridian

Google Meridianは、Googleが公開しているオープンソースのMMMツールです。

公式サイトでは「マーケティング担当者のニーズに応える、プライバシーと持続可能性を重視した測定」と位置づけられています。

手法の論文とコードが公開されており、予算の最適化も機能として掲げられています。

Meta Robyn

Meta Robynは、Metaが公開しているオープンソースのMMMツールです。

こちらも、予算配分を計算する機能(アロケータ)を内蔵しています。

公式ドキュメントには「総予算と媒体レベルの制約のもとで、反応を最大化する媒体間の配分を計算する」とあります。

予算アロケータ(最適化機能)

予算アロケータとは、MMMが推定した効果をもとに、決められた予算をどの媒体にいくら配るかを計算する機能です。

MeridianもRobynも、この機能を持っています。

「MMMは測るだけで、配分は人がやる」という説明は、正確ではありません。

販促費の配分全体の流れは、販促最適化とは?で4つのステップにまとめています。

MMMツールは、何を出してくれるのか

MMMツールの推定は、そのまま配分計算の入力になります。

何を推定するのかを、先に押さえておきます。

媒体ごとの反応の形

MMMが推定するのは、「この媒体にいくら投じると、どれだけ効果が出るか」という関係の形です。

「検索広告のROAS(広告費あたりの売上)は3.2」という1つの数字ではありません。

投じる額を変えたとき、効果がどう動くかを推定します。

飽和(どこで頭打ちになるか)

推定される形の中で、実務に直結するのが飽和です。

効果は投じるほど鈍り、どこかで頭打ちになります。

鈍り方は、媒体ごとに違います。

どの媒体がどこで頭打ちになるかが分かって初めて、「次の100万円をどこに置くか」を数字で話せます。

媒体どうしの相互作用

もう1つが相互作用です。

同じ顧客を取り合って食い合う組み合わせもあれば、互いに押し上げ合う組み合わせもあります。

「検索とSNSは食い合っている気がする」

その現場の感覚を、強さのある数字に変えるのがMMMの仕事です。

飽和と相互作用を配分に活かすと、どれだけ差が出るか。

計算例は広告予算の配分|「効率の良い順」に配ると年間4,212万円を取りこぼす理由で示しています。

「配分まで決まるのか」への答えは、半分イエス

配分機能が扱える条件

MMMツールの配分機能が扱う条件は、公式ドキュメントで確認できます。

(出典:Google Meridian公式ドキュメント、Meta Robyn公式ドキュメント、2026年9月確認)

扱える条件内容
総予算使える金額の合計
期間どの期間について計算するか
媒体ごとの下限・上限「検索広告は最低200万円、最大500万円まで」といった幅

Meridianでは、媒体ごとの支出の下限と上限を、割合で指定します。

計算のしかたも、複数から選べます。

予算を固定して効果を最大にする方法のほか、「目標のROIに届くまで予算を伸ばす」という逆向きの計算もできます。

Robynも同様に、総予算と媒体ごとの制約のもとで配分を計算します。

「どの媒体にいくら配るか」は、ツールの中で完結するのです。

ここは任せて構いません。

何が決まって、何が決まらないのか

決まる決まらない
問いどの媒体に、いくら配るかどれをやるか
変数の形媒体ごとの金額(連続的な値)施策ごとの、やる/やらない
条件総予算・期間・媒体ごとの上下限排他・セット・ファネルの網羅

MMMツールの配分機能は、媒体という枠がすでに決まっていて、その中で金額を割り振る問題を解く道具です。

「そもそもどの施策を実施するか」を選ぶ問題は、扱う形が違います。

表の右側が、ツールに任せられない半分です。

条件ごとの見分け方を図にすると、次のとおりです。

MMMツールの配分機能に任せられるか 総予算・期間・媒体ごとの上下限のように金額の幅で表せる条件は、配分機能に任せられる。排他・セット・ファネルの網羅は金額の幅で表せず、ツールの外で決める。 配分機能に任せられるか その条件は、 金額の幅で表せるか? 表せる 総予算・期間 媒体ごとの上下限 → 配分機能に任せる 表せない 排他・セット ファネルの網羅 → ツールの外で決める 「いくら」は任せ、「どれを」は自社で決める
MMMツールの配分機能に任せられるか

なぜ「全部決まる」と期待してしまうのか

販促の計画は、2種類の判断でできています。

「今期は何をやるか」と、「それぞれにいくら出すか」です。

計画づくりの会議では、この2つが混ざったまま議論されます。

だから「配分を最適化するツール」と聞くと、両方まとめて解いてくれるように見えます。

実際には、前者が決まらないと後者は計算できません。順番があります。

決まらないのは「どれをやるか」のほう

決まらない側にある条件は、3種類です。

同時にできない組み合わせ(排他)

「全品セールと会員限定セールは、同じ月にやらない」

「この2つの施策は、制作リソースが競合するので同時には回せない」

同時に選べない組み合わせの条件です。

媒体ごとの上限では表せません。

どちらも単独では上限内に収まるのに、2つそろうと成立しない形だからです。

セットで打つ組み合わせ

逆に、片方を選ぶならもう片方も必須、という関係もあります。

「アプリ内の施策をやるなら、アプリ告知も必ず同時に出す」

「店頭施策をやるなら、事前のチラシ配布とセットにする」

これも、金額の上下限では表現できません。

ファネルの網羅

3つめは、認知・興味・購入・リピートの各段階から、最低1つずつ選ぶという条件です。

効率の順位で選ぶと、この条件は守れません。

認知の施策は、短期の効率では購入直前を刈り取る施策に勝てないからです。

効率で競わせれば、計画から消えます。

だから条件として先に決め、効率の土俵から降ろします。

3種類の条件の書き出し方は、販促カレンダーの作り方で扱っています。

条件が絡むと、順番に選ぶ方法では届かない

NetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットが、販促の配分を検証したときの結果です。

検証用のサンプルデータによる計算例であり、実際の施策構成では結果が変わります。

効率の良い順に選ぶやり方に、この3種類の条件を加えました。

出てきたのは、効果の低い計画ではありません。実施できない計画でした。

効率順に選び、途中で「この2つは同時にできない」と気づいて入れ替える。

すると今度は、「認知段階の施策が1つもない」ことに気づく。

この繰り返しでは、すべての条件を同時に満たす組み合わせにたどり着けません。

実務では、こちらのほうが深刻です。

効果が数%低い計画なら実行できますが、条件に違反した計画は実行そのものができません。

2層構造で考える|測る層と決める層

上下の関係であって、競合ではない

MMMツールと配分の仕組みは、どちらかを選ぶものではありません。

担当する段階が違います。

測る層決める層
やること媒体ごとの反応を推定する条件を守りながら計画を決める
出すもの反応カーブ・飽和の速さ・相互作用の係数実施する施策の組み合わせと金額
代表的な道具Google Meridian、Meta RobynなどのMMMツール表計算+経験/数理最適化ソフト/専用の仕組み
扱う条件―総予算・上下限・排他・セット・ファネルの網羅

測る層の出力が、そのまま決める層の入力になります。

すでにMMMをお使いなら、その推定値を渡すだけで済みます。

受け渡すのは「効果の読み」と「条件表」の2つ

  1. 効果の読み:施策ごとの費用と、期待できる効果
  2. 条件表:総予算・月別の上限・同時にできない組み合わせ・セットの関係・ファネルの網羅

1つめはMMMの出力です。

2つめは、社内にしかありません。

そして多くの会社で、この2つめが担当者の頭の中にあります。

書き出せば、それだけで引き継げる形になります。属人化への対策にもなるわけです。

測る層と決める層の2層構造 MMMツールが担う測る層は効果の読みを出し、社内にある条件表と合わせて決める層に渡す。決める層が、条件を守った施策の組み合わせと金額を決める。 測る層と決める層 測る層(MMMツール) 反応の形・飽和・相互作用を推定 効果の読み MMMの出力 条件表 社内にしかない 決める層 排他・セット・網羅を守って選ぶ 実行できる計画 どれをやるか+いくら配るか MMMが無くても、条件表は今日書ける
測る層と決める層の2層構造

決める層の道具は、条件の形で選ぶ

決める層にも、複数の道具があります。

選ぶ基準は、条件が足し算で書けるかどうかです。

「合計が予算以内」「この媒体は500万円まで」は、すべて足し算で書けます。

足し算の条件だけなら、表計算ソフトや無料の最適化ソフトで足ります。

難しくなるのは、相互作用のように2つの掛け算が入る条件からです。

この形は、無料で使える数理最適化ソフトでは計算そのものができません。

扱うには有料のソフトが要り、費用は年間数百万円規模になることもあります。

道具ごとの見分け方は最適化ツールの選び方、考え方の土台はデータドリブン経営の次の一手|量子アニーリングで実現する経営最適化にあります。

販促最適化の全体像は、販促最適化とは?をご覧ください。

MMMがまだ無くても、配分の見直しは始められる

「MMMを導入しないと、配分の話は始められないのでは」

そんなことはありません。

決める層に要るのは効果の読みであって、MMMの出力である必要はないからです。

3つの代わりの方法

方法どうやるか向いている状況
社内の実績から出す投入額を変えた月の前後で、成果の差を見る過去に増減させた記録がある
担当者の見立てで置く「この媒体はあと200万円までなら効く」を数字にする記録が乏しい/まず始めたい
強気・弱気の幅で持つ読みに自信がない項目を、2通りの数字で扱う読みのばらつきが大きい

実務的なのは3つめです。

1つの数字に決め切れないなら、幅のまま扱えば足ります。

順番を逆にしない

先に条件表を書き出しておくほうが効きます。

MMMを導入しても、条件表がなければ「どれをやるか」は決まりません。

逆に条件表があれば、効果の読みが粗くても、実施できる計画は組めます。

厳密な効果測定を待つあいだ、配分の議論を止めておく理由はありません。

つまずく3つのパターン

MMMの導入が期待どおりにならない典型は、次の3つです。

いずれもツールの出来ではなく、期待の置き方と準備で起きます。

MMMの導入でつまずく3つのパターン 導入したが計画に反映できない、データが揃うまで待ち続ける、全部決まるはずと期待する。出力の使い道を先に決め、条件表を先に書き、いくらとどれをを分けて書くことで避ける。 つまずく3つのパターン 1 導入したが計画に反映できない 条件を当てはめる工程が抜けている → 出力を誰がどう使うかを先に決める 2 データが揃うまで待ち続ける 条件表はデータがなくても今日書ける → 条件表を先に書く 3 「全部決まるはず」と期待する 「配分の最適化」が2つの意味で使われる → 「いくら」と「どれを」を分けて書く ツールの出来ではなく、期待の置き方と準備で起きる
MMMの導入でつまずく3つのパターン

導入したが、出てきた数字を計画に反映できない

こんな状態になっていませんか

  • モデルは動き、媒体ごとの貢献度も出た。しかし来期の計画は去年と同じ
  • レポートは作られるが、予算会議の資料には使われていない
  • 「で、来月いくら配ればいいのか」に答えられない

なぜ起きるのか

推定と意思決定のあいだにある、条件を当てはめる工程が抜けているためです。

MMMは、効いた・効かなかったを教えてくれます。

計画にするには、予算の枠や実施できない組み合わせを重ねる必要があります。

この工程を誰も担当しないと、数字が宙に浮きます。

どう回避するか

導入の前に、出力を誰がどう使うかを決めてください。

「毎月の予算会議で、この表をもとに次の100万円の置き場所を決める」

ここまで使い道を決めてから入れれば、数字は宙に浮きません。

データが揃うまで待ち続ける

こんな状態になっていませんか

  • 「媒体ごとの正確な投入額が揃っていない」と導入が延期されている
  • 過去2〜3年分のデータ整備が、着手の前提条件になっている
  • その間、配分は前年のコピーが続いている

なぜ起きるのか

MMMに一定量の履歴が要るのは事実です。

問題は、それを配分の見直し全体の前提にしてしまうことです。

推定の精度と条件表の整備は、別々に進められます。

条件表は、データがなくても今日から書けます。

どう回避するか

第6章のとおり、条件表を先に書いてください。

効果の読みは、社内の実績や見立てで粗く置いて構いません。

運用しながら精度を上げるほうが、早く進みます。

「MMMを入れたのだから全部決まるはず」と期待する

こんな状態になっていませんか

  • 導入の稟議に「予算配分の最適化」とだけ書かれている
  • 排他・セットの条件は、いまも担当者が会議で口頭で指摘している
  • ツールの出力と実際の計画が、毎月どこかで食い違う

なぜ起きるのか

「配分の最適化」という言葉が、2つの意味で使われているためです。

媒体ごとの金額を割り振ることと、実施する施策を選ぶこと。

稟議の段階でこれが分かれていないと、導入後に「思っていたのと違う」が起きます。

どう回避するか

検討の初めに、「いくら配るか」と「どれをやるか」を分けて書いてください。

そのうえで、後者の条件がいくつあるかを数えます。

5つを超えていれば、決める層の準備が別に要ると分かります。

ベンチャーネットならこう見る|ツールに期待しないことを先に決める

ベンチャーネットは、ツールに何を期待しないかを、導入の前に決めておきます。

期待していないことで、裏切られることはないからです。

MMMツールそのものの導入・運用は、専門の会社や代理店が得意とする領域です。

ベンチャーネットが関わるのは、その前後にある土台です。

型1:「いくら」と「どれを」を分けて書き、条件を数える

  1. 「いくら配るか」と「どれをやるか」を、別々の紙に書く
  2. 「どれをやるか」の側の条件(排他・セット・網羅)を数える
  3. 5つを超えたら、MMMツールの配分機能とは別に、決める層を用意する

守るべき条件が2つか3つしかない会社に、決める層の仕組みは勧めません。

その規模なら、MMMツールの配分機能だけで足ります。

型2:足し算なら無料の道具、掛け算から専用の手法

決める層を作るときも、まず条件が足し算で書けるかを見ます。

足し算で足りるなら、無料のソフトで十分だと申し上げます。

相互作用のような掛け算の条件が入ってから、専用の計算手法を使います。

どの道具が優れているかではなく、条件の形に合うかで選びます。

土台として、媒体別の投入額と成果が、同じ場所に同じ粒度で残る設計をします。

MMMを入れるにせよ入れないにせよ、ここが無いと始まりません。

計画と実績を毎月突き合わせ、効果の読みを更新する流れもあわせて作ります。

ベンチャーネットはNetSuite・Odoo・AIスクラッチ開発を扱い、SAPからのリプレイスにも対応しています。

MMMツールは販売していません。だから、ツールにできないことも申し上げられます。

集客の実行面はNetSuiteで集客を自動化するにはで扱っています。

AI検索時代のマーケティング設計はAIOとは、売上の見通しの立て方はNetSuite SFAで実現する販売予測をご覧ください。

今日できること

来月の販促計画について、「同時にできない組み合わせ」と「セットで打つ組み合わせ」を紙に書き出してください。

3つ以内で収まるか。書き出すうちに増えていくか。

5つを超えたなら、その計画はMMMツールの配分機能だけでは組めません。

決める層の準備が要る、という合図です。

書き出したその紙は、そのまま条件表の最初の1枚になります。

よくある質問

Q1. MMMツールを入れれば、予算配分は決まりますか

半分決まります。

「どの媒体にいくら配るか」は、MeridianもRobynも配分機能で計算します。

決まらないのは「どれをやるか」のほうです。

同時にできない組み合わせ、セットで打つ関係、ファネルの網羅は、金額の幅では表せません(販促最適化とは?)。

Q2. MeridianとRobyn、どちらを選ぶべきですか

両方とも配分機能を内蔵したオープンソースのMMMです。

どちらが優れているかではなく、社内の分析体制、使っている広告媒体、扱えるプログラミング言語で決まります。

導入を支援している会社に相談されるのが確実です。

どちらを選んでも、第4章の「決まらない部分」は残ります。

Q3. 効果の読みが粗いと、配分の計算は意味がないのでは

意味はあります。

粗い読みでも、条件を守った計画が出せることに価値があります。

効率の順に選ぶやり方は、読みが正確でも条件違反の計画を出します。

読みの精度は、毎月の答え合わせで上げていけます(広告予算の配分)。

Q4. うちは広告予算が月数百万円規模です。MMMは要りますか

規模より媒体の数と条件の数で考えてください。

媒体が2つか3つで、守るべき条件も少ないなら、実績を並べて判断するだけで十分です。

媒体が4つ以上あり、効率首位の媒体に予算の半分近くが寄っているなら、飽和による取りこぼしが起きているかもしれません。

条件表の書き出しは、規模によらず役に立ちます。

Q5. 条件表は、どれくらい細かく書けばよいですか

最初は排他とセットの関係だけで構いません。

「AとBは同じ月にやらない」「Cをやるなら必ずDも」。

この2種類を書き出すだけで、計画づくりの手戻りは減ります。

ファネルの網羅や媒体ごとの上限は、その次で十分です。

Q6. 「量子」を使った最適化と聞きましたが、量子コンピュータが必要ですか

不要です。

ベンチャーネットが使うのは、通常のコンピュータ上で量子アニーリングという考え方を再現する方式です。

使う理由は、掛け算を含む条件を、無料の道具立てのまま扱えること。

足し算で書ける問題なら、無料の数理最適化ソフトのほうが速く確実だと、検証でも出ています。

まとめ|決めてくれないのは「どれをやるか」のほう

  • MMMは、集計データから媒体ごとの効果を推定する手法。Google MeridianとMeta Robynは、そのオープンソースの実装
  • 両方とも予算アロケータを内蔵している。「測るだけのツール」ではない
  • 配分機能が扱うのは、総予算・期間・媒体ごとの上下限。「どの媒体にいくら」はツールの中で完結する
  • 決まらないのはどれをやるか。排他・セット・ファネルの網羅は、金額の幅では表せない
  • 測る層と決める層は上下の関係で、効果の読みと条件表を受け渡す
  • MMMがまだ無くても始められる。先に条件表を書くほうが効く

「MMMを入れれば、配分まで決まるのか」

次にそう聞かれたら、同時にできない組み合わせがいくつあるかを、先に数えてみてください。

Google Meridian・Meta Robynの仕様は、2026年9月22日時点の各公式ドキュメントにもとづいています。仕様は更新されることがあるため、導入検討の際は最新の公式情報をご確認ください。

記載の製品名(Google Meridian、Meta Robyn、HiGHS、Gurobi)は、各社・各団体の商標または登録商標です。ベンチャーネットと各社の間に提携関係を示すものではありません。

もう少し詳しく知りたい方へ

自社の販促に、いくつの条件があるのか。

条件表の書き出しから、ご相談をお受けしています。

数字を会議で回す段階では、PSI会議とはの進め方が参考になります。

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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