GLOVIAとは?富士通の国産ERPとGLOVIA One、いま使っている会社の判断の物差し

「で、うちはGLOVIA Oneに移るのか。移らないのか」

GLOVIA Oneへの移行の案内を受け、社長が情報システムの担当者に聞く。

担当者は、すぐには答えられません。

比べる材料が、まだ手元にないからです。

GLOVIA(グロービア)とは、富士通が提供する国産のERPです。

ERPは、会計・人事・販売・生産などの業務を、1つのシステムでまとめて管理する仕組みを指します。

2026年4月、SUMMIT・iZ・きららの製品群が「GLOVIA One」に統合されました。

GLOVIA Oneは、後継の製品です。

国内中心で、業務の進め方を大きく変えないなら、まず自然な候補になります。

ただ、移行は「更新」より「入れ替え」に近い。

クラウドの共有型(マルチテナント)に変わり、ERPの中心部分を改修しない考え方が前提になるからです。

では、旧GLOVIAで作り込んだ独自の機能は、どうなるのか。

社長への答えを分けるのは、製品名よりも、この独自機能の扱いです。

目次

この記事で分かること

  • GLOVIAとは何か、GLOVIA Oneで何が変わったか
  • GLOVIA Oneの対象規模・領域・提供の形
  • ERPの入れ替えで、費用と期間を左右する4つの要因
  • いまGLOVIAを使っている会社の3つの道と、合う条件
  • 独自機能を仕分ける2つの型と、見える化から始める理由

(読了時間の目安:約13分)

GLOVIAとは|富士通の国産ERP

GLOVIAは、富士通が提供する国産のERPです。

1996年に、統合パッケージとして登場しました(出典:富士通公式「富士通ミュージアム」、2026年9月確認)。

会計・人事給与・生産管理・販売管理を、長く支えてきた製品です。

大企業から中堅・中小企業まで、規模に応じた製品が用意されてきました。

海外製のERPとの大きな違いは、日本の税制・商習慣に合わせて作られている点にあります。

主な特徴は、次の3つです。

  • 日本の税制・商習慣に対応:日本独自の会計ルールや業務の進め方に合わせやすい
  • 幅広い企業規模に対応:規模ごとに製品が分かれてきた
  • 国産ベンダーのサポート:導入時の支援やトレーニングを日本語で受けやすい

2026年4月、GLOVIAは「GLOVIA One」に統合された

富士通の発表の要点

富士通は2026年4月20日に、GLOVIA Oneの提供開始を発表しました。

要点は次のとおりです(出典:富士通プレスリリース、2026年9月確認)。

  • 2026年4月22日より順次提供を開始
  • 「GLOVIA SUMMIT」「GLOVIA iZ」「GLOVIA きらら」のラインナップを統合
  • 会計・人事給与・販売・生産の4つの領域をまとめて提供
  • 主な対象は、年間売上約30億円から1,000億円規模の日本企業
  • クラウドを介したマルチテナント構成で提供
  • APIで他社のソリューションと連携しやすい作り

マルチテナントは、複数の利用企業が同じ仕組みを共有して使う形のことです。

APIは、システム同士がデータをやり取りするための窓口を指します。

クラウドとオンプレミスの違いは、クラウドERPとは?で扱っています。

旧製品とGLOVIA Oneの関係

統合前は、事業規模や課題に合わせてシリーズが分かれていました。

位置づけは富士通の過去の発表によります(出典:富士通公式プレスリリース、2026年9月確認)。

統合の対象として発表に名前が挙がっているのは、次の3つです。

統合前の製品主な位置づけ(統合前)統合後
GLOVIA SUMMIT大手・準大手企業向けのグループ経営管理GLOVIA Oneに統合
GLOVIA iZさまざまな業種で使える統合業務ソリューションGLOVIA Oneに統合
GLOVIA きらら中堅・中小企業向けGLOVIA Oneに統合

統合の関係と、変わることを図にすると次のとおりです。

3つの製品が、GLOVIA Oneに統合:SUMMIT・iZ・きらら GLOVIA SUMMIT・iZ・きららが、会計・人事給与・販売・生産をまとめたGLOVIA Oneに統合され、2026年4月22日から順次提供されている。クラウドを介したマルチテナント構成、ERPの中心部分を改修しないClean Core、APIでの連携に変わるため、移行は更新より入れ替えに近い。 3つの製品が、GLOVIA Oneに統合GLOVIASUMMIT大手・準大手GLOVIAiZさまざまな業種GLOVIAきらら中堅・中小GLOVIA One会計・人事給与・販売・生産2026年4月22日から順次提供変わること提供の形クラウドを介したマルチテナント構成考え方Clean CoreERPの中心部分を改修しないつなぎ方APIで、他社のソリューションと連携しやすい移行は「更新」より「入れ替え」に近い
3つの製品が、GLOVIA Oneに統合:SUMMIT・iZ・きらら

富士通の製品ページには、次の製品名が並んでいます(出典:富士通 製品ページ、2026年9月確認)。

製品名(製品ページの表記)製品ページの説明の要旨
GLOVIA One 会計データ統合とAI活用。マルチテナントSaaSで提供
GLOVIA One 人事給与人事・給与処理とデータ活用。法改正に対応
GLOVIA One 販売多様な業態・業務フローに対応
GLOVIA One 生産 PRONES標準機能と業種別テンプレートで生産管理を支援
GLOVIA One SUMMIT 会計経理業務の高度化とグループ企業の経営管理を支援

SaaSは、インターネット経由でソフトをサービスとして使う形のことです。

GLOVIA Oneの考え方|Clean CoreとAI

発表では、GLOVIA Oneの3つのコンセプトが示されています。

  • INSIGHT(インサイト):業務データを1か所に集め、AIで統合・可視化する
  • FIT TO JAPAN(フィットトゥージャパン):日本企業の業務知見を標準機能と共存させる
  • PARTNERSHIP(パートナーシップ):APIでつながる仕組みを外部と共有する

いま使っている会社の判断に、いちばん響くのはClean Core(クリーンコア)です。

発表では「ERPのCore部分を改修せずに維持する思想」と説明されています。

標準機能を保ち、その後のアップグレードや機能の更新を自動化する狙いです。

AIでは、対話でデータを分析するChat BI(チャットビーアイ)を提供予定です。

発表では、2026年度中に提供を開始するとされています。

稼働の基盤は、富士通の「Uvance Platform」です(いずれも出典:富士通プレスリリース)。

GLOVIAの主な機能

GLOVIAの中心は、会計・人事給与・販売・生産の4つの領域です。

業務領域主な機能
会計財務会計、管理会計、予算管理、経営の可視化
人事給与従業員情報の管理、給与計算、勤怠管理
販売受注・出荷・請求、在庫管理、購買管理
生産生産計画、製造の実行管理、原価管理

これらのデータを1か所に集めると、部門ごとに分かれていた情報がつながります。

経営層は、会社全体の状況をまとめて見やすくなります。

GLOVIA Oneでは、集めたデータをAIで統合・可視化する機能が加わりました。

各領域の細かな機能は、富士通の製品ページのカタログに載っています。

費用の考え方|GLOVIAの価格と、入れ替えの費用の幅

GLOVIAの価格は、見積もりで決まる

富士通の発表と製品ページに、価格の記載はありませんでした。

確認したのは、NetSuite認定パートナー(Solution Provider)のベンチャーネットです。

費用は、見積もりで確認するのが基本です。

ERPの費用には、次のような項目があります。

  • ライセンス(利用料):システムを使う権利の費用
  • 導入支援:設定や初期構築を支援してもらう費用
  • 追加開発(アドオン):標準にない機能を作る費用
  • データ移行:いまのシステムのデータを移す作業
  • 運用保守:導入後に毎年かかるもの

初期費用だけでなく、5年ほどの総額で比べます。

費用の見方は、クラウドERPの費用・料金相場で詳しく扱っています。

入れ替えの費用と期間を左右するもの

GLOVIA Oneへ移る場合も、別の製品へ替える場合も、費用と期間の大半は導入の中身で決まります。

ベンチャーネットが導入を支援してきた中で、差を生む要因は4つあります。

機能範囲、開発(特に外部システムとの連携)、顧客側の体制、ユーザー数です。

情報システムの担当が少ない会社では、サポートを厚くする分、期間も延びやすくなります。

旧GLOVIAで作った独自機能と連携の数は、このうち「開発」の重さに直結します。

判断の物差し|GLOVIAが合う会社、別の選択肢が合う会社

比べる軸は、製品の優劣ではありません。「どんな条件の会社に合うか」です。

GLOVIA Oneが合いやすい会社

  • 事業の中心が国内で、日本の商習慣・税制への対応を重視する
  • 年間売上が、GLOVIA Oneの主な対象(約30億円〜1,000億円)に入る
  • 自社でサーバーを持たず、クラウドで使うことに抵抗がない
  • 標準機能に業務を寄せ、追加開発を減らす方針を取れる
  • 富士通や販売パートナーとの長い付き合いを続けたい

別の選択肢も比べたほうがよい会社

  • 海外に拠点があり、多通貨・多言語で一元管理したい
  • 年間売上が30億円より小さく、もっと軽い仕組みで足りそう
  • 旧GLOVIAで作り込んだ独自の機能を、手放せない
  • 事業の形が、数年で大きく変わる見込みがある

選択肢ごとの合う条件

選択肢合う条件注意点
GLOVIA One国内中心、日本の商習慣を重視旧製品からは移行の計画が要る。Chat BIは2026年度中に提供予定
NetSuite海外拠点・多通貨、事業の拡大を見込む日本の商習慣に合わせる設計が要る。給与・人事は対象外
Odoo・他の国産ERP必要な業務から小さく始めたい、業種に合う製品がある製品ごとに対象の規模と範囲が違う
AIスクラッチ開発業務が独自で、パッケージに合わない作った後の保守の体制が要る

AIスクラッチ開発は、AIを使って自社専用のシステムを一から作る方法のことです。

GLOVIAの人事給与を使っている会社は、替える先が給与まで扱えるかを先に見ておきます。

NetSuiteは、Oracleが提供するクラウドERPです。

世界220地域・44,000社以上で使われています(出典:Oracle NetSuite公式サイト、2026年9月時点)。

費用は、ミニマム構成で月額20万円〜が出発点です。

モジュール・ユーザー数・オプションで変わり、数百万円規模になることもあります。

全体像はNetSuiteとは?、機能の違いはNetSuite vs GLOVIAで比べています。

ほかの選択肢は、Odooとは?とAIでスクラッチ開発とERP、どちらを選ぶべきかをご覧ください。

いまGLOVIAを使っている会社の、3つの道

これからERPを選ぶ会社にとっては、GLOVIAとはGLOVIA Oneのことです。

旧製品名の情報は、参考程度にとどめてください。

入れる時期の見極めは、「うちの規模でERPは早い?」で扱っています。

いまSUMMIT・iZ・きららを使っている会社には、大きく3つの道があります。

移る・使い続ける・替える

道向く条件最初に聞くこと
A. GLOVIA Oneへ移る国内中心で、いまの業務の考え方を大きく変えない移行の手順・費用・時期。自社が使う領域の提供時期
B. 当面は旧GLOVIAを使う業務が安定し、保守の期限に余裕がある保守契約の期限。サーバー・OSの期限
C. 別の製品へ替える海外展開・事業の変化・規模が対象から外れる5年後の事業の形。いまの独自機能の棚卸し

3つの道と分かれ道を図にすると、次のとおりです。

いまGLOVIAを使っている会社の3つの道:移る・使い続ける・替える SUMMIT・iZ・きららを使っている会社には、GLOVIA Oneへ移る、当面は旧GLOVIAを使う、別の製品へ替えるの3つの道がある。移る場合も替える場合も、旧GLOVIAで作り込んだ独自機能の扱いを一つずつ決め直すことが分かれ道になる。 いまGLOVIAを使っている会社の3つの道SUMMIT・iZ・きららを使っているA. GLOVIA Oneへ移る国内中心で、業務の考え方を大きく変えないB. 当面は旧GLOVIAを使う業務が安定し、保守の期限に余裕があるC. 別の製品へ替える海外展開・事業の変化・規模が対象から外れる移る・替えるなら、独自機能の扱いが分かれ道一つずつ、どう扱うかを決め直す
いまGLOVIAを使っている会社の3つの道:移る・使い続ける・替える

富士通または販売パートナーに聞く4つのこと

ベンチャーネットが確認した範囲では、富士通の公式発表と製品ページに、旧製品の保守期限や移行の手順は書かれていませんでした。

ここは推測で決めず、富士通または販売パートナーに直接聞いてください。

  1. 保守契約の期限:いまの製品の保守がいつまで受けられるか
  2. 基盤の期限:サーバー・OS・データベースのサポートがいつまでか
  3. 移行の中身:GLOVIA Oneへ移る場合の手順・費用・期間
  4. 提供の時期:自社が使う領域が、いつGLOVIA Oneで使えるか

発表では「順次」提供とされています。

自社が使う領域がそろう時期は、個別の確認が要ります。

SUMMIT・iZ・きらら、それぞれの論点

  • SUMMITを使う大手・準大手企業:製品ページに「GLOVIA One SUMMIT 会計」があります。グループ経営の要件が、どこまで載るかが論点です
  • iZを使う会社:GLOVIA Oneの主な対象(年間売上約30億〜1,000億円)に入るかを見ます。作り込んだ独自機能の扱いも、あわせて問われます
  • きららを使う中堅・中小企業:GLOVIA Oneの主な対象は年間売上約30億円からです。自社の規模で合うかを、先に確かめてください

独自機能(アドオン)が、分かれ道になる

GLOVIA Oneは、Clean Core(ERPの中心部分を改修しない考え方)を前提にしています。

発表では、APIでの連携で、追加開発を最低限に抑えるとされています。

そのため、旧GLOVIAで作り込んだ独自の機能が、そのまま載るとは限りません。

これは、GLOVIA Oneへ移る場合も、別の製品へ替える場合も同じです。

一つずつ、どう扱うかを決め直すことになります。

データの移し方は、基幹システムのデータ移行ガイドにまとめています。

入れ替え全体の流れは、基幹システムのリプレイスとは?をご覧ください。

ベンチャーネットならこう見る|製品が決まっていても、見える化から

「移る先はGLOVIA Oneで決まっている。要件は、いまの機能の一覧で足りる」

そう考える会社は、少なくありません。

ベンチャーネットは、移る先の製品が決まっていても、業務の見える化からやり直します。

いまの機能の一覧には、もう使っていない帳票や、手作業で補っている業務が混ざっているからです。

一覧をそのまま要件にすると、要らない機能まで新しいERPに運ぶことになります。

型1:見える化→整理整頓→Fit&Gap

独自機能の扱いは、次の順番で決めます。

  1. 業務の見える化:いまの業務の流れを、現場に聞いて描く
  2. 整理整頓:やめる・まとめる・そろえる業務を決める
  3. Fit&Gap:残った業務を、移る先の標準機能と照らし合わせる

Fit&Gapは、業務と機能の合う・合わないを一つずつ見る作業のことです。

やめる業務は、この2段目で決めてしまいます。

照らし合わせる数が減るので、3段目の手間が軽くなります。

型2:標準に合わせる/開発する/残す

Fit&Gapで合わなかった業務は、3つのどれかに決めます。

  • 標準に合わせる:業務のほうを、ERPの標準機能に寄せる
  • 開発する:APIでつなぐ外部の仕組みや、追加の開発で補う
  • 残す:新しいERPには載せず、いまの仕組みや運用で続ける

Clean Coreの考え方では、1つ目を選べる業務が多いほど、移ったあとの更新が軽くなります。

2つ目は、第4章で見たとおり費用を押し上げやすい選択です。

ベンチャーネットの進め方:見える化→整理整頓→Fit&Gap→3つの選択 業務の見える化、整理整頓、NetSuite標準機能とのFit&Gap、そして標準に合わせる・開発する・残すの3択で決める。 ベンチャーネットの進め方業務の見える化いまの業務フローを現場に聞いて描く整理整頓やめる・まとめる・そろえる業務を決めるFit&GapNetSuiteの標準機能と照らし合わせる3つの選択標準に合わせる/開発する/残す製品が決まっていても、見える化から始める
ベンチャーネットの進め方:見える化→整理整頓→Fit&Gap→3つの選択

図の3段目はNetSuiteを例にしていますが、照らし合わせる相手がGLOVIA Oneでも、順番は変わりません。

この2つの型で仕分けてから比べれば、移る先の候補を同じ土俵で並べられます。

変わることは、見積もりの前に伝える

ERPが変われば、帳票の形、締め処理の考え方、画面の操作感も変わります。

ライセンス費用が、いまより上がることもあります。

NetSuiteへ替える場合、給与・人事は対象外で、別の仕組みが要ります。

ベンチャーネットは、こうした点を先にお伝えします。

比べた結果がGLOVIA Oneになることも、そのまま正直に申し上げます。

最初の打ち合わせで伺うのは、主に次の3つです。

  • 見直しの起点は、保守の期限か、事業の変化か
  • 5年後の事業の形(海外・拠点・グループ会社の数)
  • 独自機能と、外部システムとの連携の数

期限だけが理由で、事業の形が変わらないなら、GLOVIA Oneが自然な候補です。

海外展開や事業の組み替えが理由なら、別の製品も並べる意味があります。

ベンチャーネットの仕事は、ゼロからの導入より、他社のあとの引き継ぎや、他システムとの連携が多くを占めます。

要件を伺うのも、営業ではなく導入コンサルタントです。

よくある3つの失敗

失敗1:「後継製品だから、そのまま移れる」と考える

起きること:保守の期限が近づいてから見積もりを取り、予算と期間が足りないと分かる。

原因:GLOVIA Oneを、いまの製品のバージョンアップと同じと考えていた。

実際は、クラウドのマルチテナント構成に変わり、製品の体系も統合されています。

避け方:GLOVIA Oneへの移行も、入れ替えの計画として扱います。

保守の期限から逆算し、1年以上前には比較を始めましょう。

失敗2:独自機能を、すべて新しい仕組みに持ち込もうとする

起きること:移行の費用が膨らみ、稼働が遅れる。アップグレードのたびに手直しが要る。

原因:旧GLOVIAの独自機能を棚卸しせず、「全部必要」として要件にした。

避け方:見える化と整理整頓を先に済ませ、残った機能を標準に合わせる・開発する・残すに分けます。

使われていない帳票や画面は、この機会にやめる候補です。

失敗3:古い情報と製品名で比べてしまう

起きること:旧製品名の比較記事をもとに候補を絞り、後から前提が違うと分かる。

原因:2026年に製品の体系が変わり、ネット上に新旧の情報が混ざっている。

避け方:公式の発表の日付を見てから読みます。

最後は、自社の業務の流れを使ったデモで判断してください。

合う・合わないを見る手順は、Fit&Gap分析で扱っています。

今日できること|1時間で「いまのGLOVIA」を書き出す

次の表を、情報システムの担当者と一緒に埋めてみてください。

項目書き込む内容
製品名とバージョン(例)GLOVIA iZ 会計・販売
保守契約の更新日契約書で確かめる
サーバー・OSの期限基盤のサポート期限
独自機能の数追加で作った画面・帳票・連携の数
そのうち毎月使うもの担当者に聞いて印を付ける
年間売上と5年後の見込みGLOVIA Oneの主な対象と照らす
海外拠点・グループ会社いまの数と、5年後の見込み

埋まらない項目は、富士通や販売パートナーに聞く項目です。

保守契約の期限が分かれば、判断にかけられる時間も見えてきます。

よくある質問

Q1. GLOVIAとはどんなERPですか

富士通が提供する国産のERPです。

会計・人事給与・販売・生産を中心に、日本の税制・商習慣に合わせて作られています。

2026年4月からは、GLOVIA Oneとして提供されています(第1章・第2章)。

Q2. GLOVIA Oneと、これまでのGLOVIAは何が違いますか

SUMMIT・iZ・きららが統合され、クラウドのマルチテナント構成になりました。

APIでの連携と、AIでデータを統合・可視化する機能も加わりました。

対話で分析するChat BIは、2026年度中に提供開始の予定です(第2章)。

Q3. GLOVIA Oneはどのくらいの規模の会社向けですか

主な対象は年間売上約30億円から1,000億円規模の日本企業です。

富士通の発表で示されている対象です。

これより小さい会社や大きい会社は、自社で合うかを個別に見てください(第2章・第6章)。

Q4. 旧GLOVIAの保守はいつまで受けられますか

富士通の公式発表・製品ページでは確認できませんでした。

保守の期限は、契約や製品ごとに違う可能性があります。

富士通または販売パートナーに、直接お問い合わせください(第6章)。

Q5. いまGLOVIAを使っていますが、GLOVIA Oneへ移るべきですか

国内中心で業務の考え方を変えないなら自然な候補です。

ただし移行は、入れ替えに近い計画になります。

独自機能を見える化し、標準に合わせる・開発する・残すに分けてから比べてください(第6章・第7章)。

Q6. GLOVIAの費用はどれくらいですか

公式に価格は公開されておらず見積もりが基本です。

入れ替えの費用は、導入の中身で大きく変わります。

機能範囲・開発(特に外部連携)・社内の体制・ユーザー数の4つが、金額と期間を左右します(第4章)。

Q7. GLOVIAとNetSuiteは、どちらを選べばよいですか

国内中心ならGLOVIA、海外拠点や多通貨ならNetSuiteが合いやすくなります。

最後は、自社の業務で合うかどうかで決まります。

詳しくはNetSuite vs GLOVIAで比べています。

まとめ

  • GLOVIAは、富士通が提供する国産のERP
  • 2026年4月22日から、SUMMIT・iZ・きららを統合したGLOVIA Oneを順次提供
  • 主な対象は、年間売上約30億円〜1,000億円の日本企業
  • GLOVIA OneはClean Coreが前提。旧製品の独自機能はそのまま載るとは限らない
  • 独自機能は「見える化→整理整頓→Fit&Gap」の順に洗い、「標準に合わせる/開発する/残す」に分ける
  • 移る・使い続ける・替えるの3つの道を、合う条件で比べる

社長に「移るのか」と聞かれたら、まず独自機能の一覧を、見える化から作り直してください。

その一覧があれば、どの道を選んでも、答えの根拠を示せます。

もう少し詳しく知りたい方へ

GLOVIAからの見直しは、保守の期限と事業の形によって、進め方が変わります。

独自機能の棚卸しや、候補の比べ方から、ご相談をお受けしています。

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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