ERP(統合基幹業務システム)の選定で、「製品が多すぎてどれを選べばいいか分からない」と感じる経営者の方は少なくありません。
特にNetSuiteとGLOVIAは、どちらも実績のあるERPですが、設計思想も対象企業も大きく異なります。どちらを選ぶべきかは、自社の経営課題・規模・成長フェーズによって変わります。
本記事では、Oracle社のクラウドERP「NetSuite」と、富士通の国産ERP「GLOVIA」を、設計思想・機能・選定リスクの観点から徹底比較します。
本記事の立場について
本記事は、NetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットが、NetSuite側の専門知見に基づいて執筆しています。GLOVIA側の詳細な機能・価格・サポート内容については、富士通およびGLOVIA認定パートナーへのご相談をおすすめします。両社の情報を突き合わせることで、より精度の高い判断ができます。
ERP全般の選び方や他製品との比較を網羅的に知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
→ 【2026年版】ERPを徹底比較|中堅・中小企業が失敗しない選び方とパートナー選定の基準
なぜ今、NetSuiteとGLOVIAを比較検討する企業が増えているのか
近年、ERPの選定や見直しを検討する企業が増えています。その背景には、企業を取り巻く経営環境の変化があります。
ここでは、新規導入を検討する企業も、既存ERPからの見直しを検討する企業も共通して直面している3つの変化を整理します。
経営環境の変化と求められるERPの要件
原材料費や人件費の上昇、為替変動など、企業はコストプッシュ型のインフレ圧力に直面しています。
こうした環境では、製品ごと・拠点ごとの利益構造を素早く把握し、判断につなげる経営が求められます。
ERPに対しても、長年のカスタマイズによってシステムが複雑化していないか、データの可視化やリアルタイム集計が現実的な工数でできているか、といった観点での見直しが進んでいます。
グローバル展開とAI活用への対応
事業を海外に展開する企業が増え、多通貨・多言語対応の必要性も高まっています。
さらに、AIの業務活用が急速に進む中で、ERPに対しても「AIとの親和性」が問われる時代になりました。AIに学習させやすいデータ構造、AIから操作できるAPI、AIが分析できる集計基盤——これらは、これからの経営インフラに欠かせない要件です。
「2025年の崖」とレガシーシステム問題
経済産業省が指摘した「2025年の崖」も、ERP刷新を後押しする要因です。
長年運用してきた基幹システムは、開発者の退職や仕様書の散逸により、保守できる人材が減っていきます。改修コストは年々上がり、ある時点で「もう触れない」状態に陥ります。
これから新規にERPを導入する企業も、長年GLOVIAや他のERPを使ってきた企業も、それぞれの立場から「次の一手」を真剣に検討する声が増えているのです。
GLOVIAとNetSuite、それぞれの設計思想の違い
GLOVIAとNetSuiteは、似たカテゴリの製品に見えますが、その設計思想は根本的に異なります。
機能や価格を比較する前に、まずこの設計思想の違いを理解することが、ERP選定において最も重要です。
GLOVIA:国産パッケージとして日本最適化を追求
GLOVIAは富士通が提供する統合業務ソリューションで、日本企業の商習慣・税制・会計基準に深く対応してきた国産ERPです。
製品ラインナップも企業規模や用途別に複数用意されています。
- GLOVIA SUMMIT:グループ経営情報統合ソリューション
- GLOVIA smart:成長企業向けの統合ソリューション
- GLOVIA iZ:「経営に革新を、企業に変革を」をコンセプトとした次世代ERP
- GLOVIA きらら:中堅企業向けの統合基幹業務パッケージ
GLOVIAの強みは、日本の業務に合わせて細やかに設計されている点にあります。長年の運用で培われたノウハウや、現場の使い勝手への配慮は、国産ならではの価値です。
NetSuite:クラウドネイティブとして世界標準を提供
一方、NetSuiteはOracle社が提供するクラウドネイティブで設計されたERPです。
世界 220地域以上・43,000社以上 で利用され、190通貨・27言語 に対応しています(2026年4月時点)。
NetSuiteの設計思想は、世界中の企業に共通する「ベストプラクティス」をパッケージ化する ことにあります。受注から製造、出荷、会計までの一連の流れを、業界標準のフローで動かす前提で設計されています。
カスタマイズに頼るのではなく、標準機能を磨き続けることで、年2回の自動アップデートを実現しています。
どちらが優れているかではなく、自社課題に合っているか
ベンチャーネットがこれまで多くの経営者の方とお話ししてきて感じるのは、「どれが一番優れているか」を問うても、答えは出ない ということです。
GLOVIAは日本の業務に細かく寄り添う設計、NetSuiteは世界標準で自社を磨いていく設計。それぞれに思想があり、合う企業も異なります。
重要なのは、自社の経営課題や成長フェーズが、どちらの設計思想に合っているか を見極めることです。
この視点で読み進めていただくと、機能比較の数字だけでは見えない判断軸が見えてくるはずです。
機能・特徴を徹底比較する
ここからは、NetSuiteとGLOVIAを具体的な機能・特徴の観点から比較します。
直接比較表
| 比較軸 | NetSuite | GLOVIA |
|---|---|---|
| 提供元 | Oracle社(米国) | 富士通(日本) |
| 設計思想 | クラウドネイティブ・グローバル標準 | 国産パッケージ・日本最適化 |
| 提供形態 | SaaS(マルチテナント型クラウド) | パッケージ版+SaaS版 |
| 導入実績 | 220地域・43,000社以上 | 大規模〜中堅・中小企業の幅広い実績 |
| 言語・通貨 | 27言語・190通貨 | 日本語中心 |
| 日本会計対応 | 基本対応、ただし売上原価対立法など慣習差あり | 国産ERPとして日本の税制・商習慣に強い |
| 製品ラインナップ | 単一プロダクト(業種別SuiteSuccess) | SUMMIT / smart / iZ / きらら |
| バージョンアップ | 自動・年2回 | パッケージ/SaaSで対応が異なる |
| AI親和性 | #1 AI Cloud ERP・組込型8機能・外部AI連携 | 一部AI機能対応 |
| カスタマイズ | SuiteScript/SuiteApps による拡張 | 高度なカスタマイズ可、日本商慣習向け |
NetSuiteとGLOVIAの直接比較(2026年4月時点)
グローバル対応と日本会計対応
NetSuite は、グローバル対応に強みがあります。OneWorld機能により、複数の子会社・事業部門・法人を1つのERPで管理可能。各国の会計基準・税制への対応、リアルタイムでの連結管理ができます。
GLOVIA は、日本特化型の国産ERPとして、日本の税制・商習慣への対応に強みがあります。海外展開の予定がなく、国内中心の業務であれば、GLOVIAの細やかな対応が有利になる場面もあります。
「将来的にグローバル展開を視野に入れるか」が、ここでの判断ポイントです。
クラウドネイティブ vs パッケージ+SaaS
NetSuite は、設計当初からクラウド前提のSaaSとして開発された「真のクラウドERP」です。マルチテナント型で、すべての顧客が1つのサービスを利用し、バージョンアップは自動的に行われます。
GLOVIA は、製品によってパッケージ版とSaaS版が用意されています。既存のオンプレミス環境からの段階的移行が可能な一方、SaaS版を選んでも、設計思想はパッケージをクラウドで提供する形に近いケースがあります。
「インフラ管理の負担を減らし、常に最新版を使いたい」ニーズには、NetSuiteの真のクラウドERPが適しています。
AI親和性(必須要件)
近年、ERPに対しても「AIとの親和性」が重要な評価軸になっています。
| AI機能の観点 | NetSuite | GLOVIA |
|---|---|---|
| 位置付け | #1 AI Cloud ERP(Oracle社公式) | 一部AI機能を順次搭載 |
| 組込型AI | 8つのAI機能(SuiteConnect 2026発表) | 高度スケジューリング等 |
| 外部AI連携 | AI Connector Service(MCP対応・Bring Your Own AI) ChatGPT・Claude等の外部AI直接連携 | 個別連携対応 |
| ノーコードAI | SuiteAnalyticsダッシュボード等 | 製品により異なる |
AI親和性比較(2026年4月時点)
NetSuiteは 「#1 AI Cloud ERP」 として、組込型のAI機能8つに加え、AI Connector Service (MCP対応・Bring Your Own AI) を提供しています。これにより、ChatGPTやClaudeなどの外部AIを直接NetSuiteに連携させることが可能です。
AIを経営に活用する流れが加速する中で、この「AIとの親和性」は、長期的な投資判断において見逃せない比較軸です。
拡張性・スケーラビリティ
NetSuite は、SuiteScript(JavaScriptベースのプログラミング環境)やSuiteApps(業種・業務特化型の追加機能)により、企業の成長に応じた拡張が可能です。APIも充実しており、外部システムとの連携やデータ分析基盤との接続もスムーズです。
GLOVIA も高度なカスタマイズが可能ですが、その方向性は「日本の商慣習への適合」に最適化されています。
「拠点や事業が増える成長フェーズ」「外部AIとの連携を進めたい」企業には、NetSuiteの拡張性が活きます。
日本の会計慣習との接点 ── 国産ERPの強みをどう見極めるか
NetSuiteとGLOVIAを比較するとき、最も慎重に確認すべきなのが 日本の会計慣習との接点 です。
ここはGLOVIAが長年強みを発揮してきた領域であり、NetSuiteを選ぶ前にしっかり整理しておく必要があります。
売上原価対立法と三分法の違い
NetSuiteは「売上原価対立法」を採用しています。これは「売上が立ったタイミングで原価を計上する仕組み」で、変更ができません。
一方、日本企業の多くは「三分法」を使ってきました。これは仕入・売上・在庫を分けて管理し、決算時に原価をまとめて整理する考え方です。
GLOVIAはこの三分法を含め、日本企業の会計処理に細かく対応してきた経緯があります。NetSuiteを選ぶ場合は、今の会計処理の考え方とNetSuiteの考え方が一致しているか を、最初に確認することが大切です。
どちらが良い・悪いという話ではありません。前提の違いを理解せずに進めると、後から大きな手戻りが発生します。
顧問税理士との接点
NetSuiteで出力される帳票やデータ形式が、現在の顧問税理士の業務フローに合っているか。
ここを確認せずに進めると、あとで双方に負担がかかります。中には、特定の会計ソフト以外は対応しないというスタンスの税理士事務所もあります。
システムは経営のインフラです。インフラを変えるなら、関係者全員の理解と協力が必要です。
導入前の段階で、一度テーブルに集まり、顧問税理士・経理部門と率直に話し合っていただくと、その後のリスクを大きく減らせます。
「財務会計はフェーズ2以降」という現実的な選択肢
国内のクラウド会計ソフトと比較すると、NetSuiteで日々の会計処理を行う場合、操作時間が増える可能性は高いです。
国内ツールは「日々の経理工数を減らす」ことに特化しています。一方NetSuiteは「経営全体を統合する」ことを重視しています。
ベンチャーネットでは、多くのプロジェクトで 財務会計はフェーズ2以降に回す ことをおすすめしています。
具体的な進め方の一例:
- フェーズ1:販売管理・在庫管理・購買管理など「モノの管理」をNetSuiteに移行
- 並行運用期間:GLOVIAや国内クラウド会計を会計処理に継続使用
- フェーズ2:会計処理の標準化が見えた段階で、NetSuiteへの統合を検討
この進め方なら、GLOVIAの会計強みを活かしながら、NetSuiteの経営可視化メリットを早期に享受できます。
→ 関連記事:NetSuiteで財務会計を行う前に、経営者として考えておきたい3つのこと(持田卓臣note)
向いている企業 / 慎重に検討すべき企業
ここまでの比較を踏まえ、どんな企業がNetSuiteに向いているか、どんな企業はGLOVIAが合っているか、整理してみます。
適合度マトリクス
| 観点 | NetSuiteが向いている | GLOVIAが向いている/GLOVIA継続が合理的 |
|---|---|---|
| 事業規模 | 中堅以上+成長中(年商20〜400億円目安) | 安定運用フェーズの中堅・中小、または日本国内中心の大企業 |
| 拠点展開 | 多拠点・海外展開予定あり | 国内中心 |
| 業務課題 | モノの管理・ヒトの管理が中心課題 | 日本特有の会計・商習慣への適合が最優先 |
| AI活用 | AI連携を経営に取り入れたい | 当面は現行で十分 |
| パートナー | 伴走型の支援が必要 | 既存パートナーで安定運用中、または富士通・GLOVIAパートナーの支援が手厚い |
NetSuite/GLOVIAの適合度マトリクス
NetSuiteが特に向いている企業
ベンチャーネットがこれまでの導入支援を通じて感じるのは、NetSuiteと特に相性が良いのは次の2タイプの企業だということです。
- 「モノの管理」が中心課題の企業(販売管理・在庫管理・購買管理)
- 「ヒトの管理」が中心課題の企業(プロジェクト管理・案件管理)
これらの領域では、NetSuiteの強みである「単一データベースでの一気通貫管理」「リアルタイム可視化」が、経営判断のスピードを大きく上げます。
また、拠点や事業が増えていく成長フェーズ の企業にも、NetSuiteの拡張性が活きます。海外展開を視野に入れている場合は、特にメリットが大きくなります。
GLOVIAが向いている企業/継続が合理的な企業
一方で、以下のような企業は、GLOVIAを選ぶ、もしくはGLOVIAを継続することが合理的 です。
- 国内市場のみで安定運用中:海外展開予定がなく、現状のGLOVIAで業務が滞りなく回っている企業
- 日本特有の会計要件が最優先:複雑な税制対応や独自の商習慣を、ERP内で完結したい企業
- 富士通・GLOVIA認定パートナーの支援が手厚い:既存の信頼関係を活かして安定運用できる企業
- 新規導入で日本特化型を求める:これからERPを導入する企業で、グローバル対応より日本最適化を優先したい企業
これらに当てはまる場合、まず「自社の経営課題は何か」を整理することから始めると、判断がクリアになります。
GLOVIA側の詳しい機能・価格・サポート内容については、富士通およびGLOVIA認定パートナーへのご相談をおすすめします。 ベンチャーネットはNetSuite Solution Providerとして、NetSuite側の専門知見でご支援する立場のため、GLOVIA側の最新情報は本家へお問い合わせいただくのが確実です。
慎重に検討すべき企業(どちらを選ぶにしても)
以下のような企業は、ERP製品の選定そのものよりも、選定の前提条件を整理する ことから始めることをおすすめします。
- 社内にERP専任担当者を置けない:移行・導入プロジェクトを進める社内リソースが極めて限定的な企業(パートナーの伴走力でカバー可能ですが、覚悟は必要です)
- 経営課題が言語化されていない:「DXのため」「他社が導入したから」など、目的が曖昧なまま選定を進めようとしている企業
「ERPで何を解決したいのか」が明確になっていないと、どんなに優れた製品を選んでも成果は出ません。
NetSuiteを選ぶ場合の4つの強み
ここまでの比較を踏まえ、NetSuiteを選択する場合に得られる主な強みを4つの観点で整理します。
GLOVIA側の強みについては、第2章および第4章で整理したとおり、日本最適化・国産ERPとしての細やかな業務対応にあります。詳しい情報は富士通およびGLOVIA認定パートナーにご確認ください。
リアルタイムでのデータ可視化と経営判断の高速化
NetSuiteは、組織全体から財務・業務・取引データにリアルタイムでアクセスできる ダッシュボードを提供します。
CFOダッシュボードやSuiteAnalyticsダッシュボードなど、役割別にカスタマイズ可能なビジュアル分析ツールを利用することで、ビジネス活動の概要から詳細までを瞬時に把握できます。
例えば、製品ラインの収益性、特定地域の販売動向、プロジェクトごとの利益率などを、月次集計を待たずに確認できます。これにより、意思決定のスピードが大きく上がります。
グローバルなビジネス運営の支援
NetSuiteは 220地域・43,000社以上 で利用され、27言語・190通貨 に対応しています(2026年4月時点)。
OneWorld機能により、複数の子会社・事業部門・法人を1つのERPで管理でき、各国の会計基準・税制への対応もサポートします。
多国籍展開している企業や、海外拠点との連結管理が必要な企業にとって、これは大きな価値です。各地域の事業所の財務データをリアルタイムで統合し、本社で一元管理できるようになります。
ビジネスプロセスの自動化と効率化
NetSuiteは、業務プロセスの広範な自動化機能を提供します。
例えば、受注から出荷までのプロセスを自動化することで、手動入力作業を大幅に削減できます。承認ワークフローや在庫の自動補充、定期請求の自動発行など、人手をかけてきた処理がシステム側で完結します。
これにより、従業員はより付加価値の高い業務(顧客対応・分析・改善活動)に集中できるようになります。
拡張性とスケーラビリティ
NetSuiteは、企業の成長に合わせて柔軟に拡張できる設計です。
新規拠点の追加、新規事業の立ち上げ、海外展開、ユーザー数の増減——これらに対して、システム面の制約が少ない構造になっています。
SuiteScriptやSuiteApps、API連携により、外部システムや業界特化機能との接続もスムーズです。年2回の自動アップデートで、機能も常に最新の状態が保たれます。
NetSuiteを選ぶ場合に陥りがちな4つの落とし穴
NetSuiteは強力なクラウドERPですが、導入アプローチを誤ると本来の価値を発揮できません。
ここでは、NetSuiteを選択した場合に陥りがちな4つの落とし穴を、ベンチャーネットがこれまでの導入現場で見てきた経験を踏まえて整理します。新規導入の企業にも、GLOVIAなど他のERPからの移行を検討する企業にも、共通して押さえておいていただきたい内容です。
これは、NetSuiteを売り込みたいから書くのではなく、お客様に「失敗してほしくない」という思いから書くものです。私たちは、お客様との対等な関係を大切にしています。失敗のリスクを正直にお伝えし、一緒に乗り越える伴走者でありたい。そんな思いで、現場の知見を共有させていただきます。
落とし穴①:既存の業務フローを丸ごとNetSuiteに再現しようとする
症状
「今まで使ってきたシステムでできていたことが全部できないと困る」「現行の業務フローをそのまま移植したい」という要望が強いケースです。
なぜ失敗するか
GLOVIAをはじめとする国産ERPや、長年運用してきた基幹システムは、自社の商習慣に合わせて細かなカスタマイズが積み重なっているケースが多くあります。
一方、NetSuiteは世界標準の業務フローを前提に設計されたSaaSです。既存システム時代の独自カスタマイズをそのままNetSuiteに移植しようとすると、過剰な造り込みが必要になります。
結果として、SaaSの強みである「自動アップデート」「拡張性」「クラウドネイティブな運用」を失ってしまいます。コストもリスクも跳ね上がり、せっかくNetSuiteを選んだ意味が薄れてしまうのです。
どう回避するか
「世界標準の業務フローに自社を合わせていく」という発想に切り替えることが大切です。
近年は 「Fit to Standard」「クリーンコア」 という考え方が注目されています。
- Fit to Standard:業務をパッケージの標準機能に合わせる発想
- クリーンコア:ERP本体のカスタマイズや追加開発を最小限に抑える設計思想
NetSuiteの選定や導入を、業務見直しのチャンスと捉えてみてください。
「本当に必要な業務」と「惰性で続けている業務」を仕分けることで、次のERPでは身軽に成長できるようになります。
落とし穴②:アドオン過剰造り込みで日本特化に逆戻り
症状
「日本の商慣習に合わない部分は、すべて開発でカバーすれば良い」と、無制限のアドオン開発を計画してしまうケースです。
なぜ失敗するか
日本企業には伝統的に「業務にシステムを合わせる」という考え方が根強くあります。
短期的には業務適合度が上がりますが、年月を経るごとに不具合が頻発し、改修も困難になります。SaaSのバージョンアップ追随も難しくなります。
これでは、過去に経験したレガシー化を、NetSuiteで再生産してしまうことになりかねません。
どう回避するか
標準機能でカバーできる範囲を、先に確定させることが重要です。
「業界標準の業務」と「自社固有の業務」を社内で仕分けし、本当に必要なアドオンだけに絞り込んでください。
その上で、必要な開発も標準機能を活かす形で実装することで、最小のコストで使いやすいNetSuiteを構築できます。
落とし穴③:財務会計を一気にNetSuiteへ全面移行しようとする
症状
「販売管理や在庫管理だけでなく、財務会計もすべてNetSuiteに一本化したい」というご要望のケースです。
経営の全体像をひとつのシステムで見たいという気持ちは、経営者として自然なものです。
なぜ失敗するか
NetSuiteは「売上原価対立法」を採用しています。これは「売上が立ったタイミングで原価を計上する仕組み」で、変更ができません。
一方、日本企業では「三分法」(仕入・売上・在庫を分けて管理し、決算時に原価をまとめて整理する考え方) を採用しているケースが多くあります。
GLOVIAをはじめとする国産ERPは日本の会計慣習に対応してきましたが、NetSuiteでは会計処理の前提が異なるため、現在の業務フローをそのまま移行できない場合があります。
さらに、顧問税理士の業務フローと合わないケースもあり、関係者全員の事前理解と協力が必要になります。
どう回避するか
財務会計はフェーズ2以降に回し、まず「モノの管理」「ヒトの管理」の領域から始めるのが現実的です。
具体的には:
- モノの管理:販売管理・在庫管理・購買管理
- ヒトの管理:プロジェクト管理・案件管理
これらを先に移行することで、NetSuiteの強みであるリアルタイムの可視化を早期に体感できます。
財務会計については、GLOVIAなど既存のシステムや国内クラウド会計ソフトを一定期間並行運用する選択肢もあります。導入前の段階で、顧問税理士や経理部門と一度テーブルに集まって率直に話し合っていただくと、その後のリスクを大きく減らせます。
落とし穴④:本番稼働後の定着フェーズを軽視する
症状
「本番稼働日」をゴールとして設定し、その後の定着フェーズに予算もリソースも割かないケースです。
なぜ失敗するか
ERPの真のゴールは「本番稼働日」ではなく、「システムが現場に定着し、正常に業務が回り始めた日」です。
長年使ってきた既存システム(GLOVIAなど)には、社員は操作に慣れています。一方NetSuiteは設計思想も操作感も異なるため、定着支援なしでは「前のやり方の方が早い」と現場が逆戻りしてしまいます。
社員教育や業務効率化、組織の見直しといった「定着化」を行わないまま強引にカットオーバーを迎えると、NetSuite自体が「浮いた存在」になりかねません。
どう回避するか
本番稼働後3〜6ヶ月の計画を、プロジェクト開始時点から組み込んでおきましょう。
具体的には:
- 操作研修の実施
- マニュアル・FAQの整備
- 運用ルールの明文化
- 定着度のモニタリング
これらを「定着フェーズ」として明確に位置づけることが重要です。
ERP導入は「ITプロジェクト」ではなく「経営プロジェクト」
ここまでお伝えした4つの落とし穴に共通するのは、ある一つの認識のズレです。
それは、ERP導入を「ITプロジェクト」として扱ってしまうことです。
NetSuiteの選定・導入は、単なるシステム入れ替えではありません。業務プロセスを見直し、部門間の壁を取り払い、会社の情報を一本につなぐ取り組みです。
だからこそ、経営層の関与は欠かせません。
- プロジェクトマネージャーの設置
- 経営層がプロジェクトオーナーとして関与
- 社内リソースの確保
これらは「コスト」ではなく「投資」です。
経営者自身が「なぜ導入するのか」「なぜNetSuiteを選んだのか」を語れる状態であること。それが、成功への近道です。
ベンチャーネットからの提案:「完璧より、まず回す」
最後に、私たちが大切にしている考え方をお伝えします。
それは、「完璧を目指すより、まず回す。動かしながら磨いていく」 という姿勢です。
既存システム(GLOVIAなど)で長年築き上げた業務知見を、すべてNetSuiteに引き継ごうとすると、プロジェクトは重くなりすぎます。
NetSuite導入で特に相性が良いのは、次の2タイプの企業です。
- 「モノの管理」が中心課題の企業(販売・在庫管理)
- 「ヒトの管理」が中心課題の企業(プロジェクト管理)
逆に、「まず財務会計を完璧に移行したい」という場合は、慎重な検討が必要です。日本特有の会計要件にはハードルがあるため、ベンチャーネットでは多くのプロジェクトで 財務はフェーズ2以降に回す ことをおすすめしています。
焦らなくていいのです。
まずは、自社の経営課題が「モノ」なのか「ヒト」なのか、それとも別のボトルネックなのか。そこを整理することから一緒に始めましょう。
「NetSuiteを選ぶか、GLOVIAを選ぶか、まだ迷っている」という方も、お気軽にご相談ください。ベンチャーネットはNetSuite側の知見を中心にお話しできます。GLOVIA側の情報は、富士通およびGLOVIA認定パートナーと並行してご確認いただくのが確実です。
→ NetSuite – 基幹システムリプレイスサービスの詳細を見る
NetSuiteを選ぶ場合の信頼できるパートナー選びの3つの視点
NetSuiteの導入プロジェクトを成功に導けるかどうかは、製品の機能性能だけでは決まりません。
私たちはこれまで多くの導入現場で、ある真実を目の当たりにしてきました。それは、ERPがうまくいかないのは、製品のせいではないことが多い ということです。
NetSuiteは世界中の企業で長年改善され続けているクラウドERPで、製品としての完成度は非常に高いものがあります。それでもプロジェクトがうまく進まないとき、その原因は導入や運用を一緒に進める「パートナー」にあることが少なくありません。
ここでは、NetSuiteを選ぶ場合の信頼できるパートナーを見極めるための3つの視点をお伝えします。
なお、GLOVIAを選ぶ場合のパートナー選びについては、富士通およびGLOVIA認定パートナーが情報を提供していますので、そちらをご参照ください。本章はNetSuiteパートナー選びに特化した内容です。
視点①:NetSuiteの認定資格と実装経験を持っているか
NetSuiteには Oracle社が認定するパートナープログラム があり、認定パートナー(Solution Provider)には一定の技術基準と実装経験が求められます。
確認すべきポイントは以下です。
- NetSuite Solution Provider などの認定資格を保有しているか
- 実装経験のある業種・業界 は自社と重なるか
- 継続的なトレーニング を社内で実施しているか
認定資格は、製品知識と実装能力の客観的な指標です。NetSuiteを選ぶという経営判断レベルのプロジェクトでは、経験豊富な認定パートナーに伴走してもらう価値が高くなります。
視点②:業務理解と提案力があるか
NetSuiteの機能を説明できるだけでは、パートナーとして十分ではありません。
プロジェクトの場面で、こんな兆候はありませんか?
- 質問しても答えが曖昧で、業務を理解した提案が返ってこない
- 「とにかく全機能を導入しましょう」と言ってくる
- 失敗パターンや移行リスクを率直に話さない
こうしたパートナーは、製品を売ることが目的になりがちです。
本来、ERP導入支援の本質は 業務整理・To-Be設計・運用定着まで一貫した伴走 にあります。
既存システム(GLOVIAなど)では何ができていて、NetSuiteで何を実現したいのか。その差分を一緒に整理し、現実的な道筋を描けるパートナーを選ぶことが重要です。
視点③:「対等な関係」で話せる相手か
これは数値で測れる指標ではありませんが、私たちが最も大切にしている視点です。
パートナーが「お客様」と「ベンダー」という上下関係で接してくる場合、本当に必要な議論ができません。
NetSuiteの選定・導入は、経営判断と業務改革を伴うプロジェクトです。だからこそ、パートナーには「こちらの提案にも率直に異論を返してくれる」「失敗パターンを正直に伝えてくれる」という姿勢が求められます。
ベンチャーネットでは、お客様と対等な関係で話し合うことを大切にしています。
NetSuiteを売り込むのではなく、お客様の経営課題から逆算して「本当にNetSuiteが必要か」「どこから始めるべきか」を一緒に考えることが、私たちの伴走スタイルです。
NetSuiteを継続したまま、パートナーだけを見直すという選択肢
最後に、もう一つお伝えしたい大切なことがあります。
すでにNetSuiteを導入されていて、「期待した成果が出ていない」と感じている経営者の方もいらっしゃるかもしれません。
そのとき、感情的には「NetSuite自体がダメだ」と思ってしまいがちです。
でも、ここは冷静に切り分けることが大切です。
NetSuiteを継続したまま、支援するパートナーだけを見直す。これは十分に検討に値する選択肢です。
ベンチャーネットでは、他社で導入されたNetSuite環境の課題診断・改修・運用定着支援も行っています。製品を変えずに、まずパートナーを見直すという判断もありえます。
もし「うちも該当するかも」と感じた方は、お気軽にご相談ください。一緒に、御社にとって最適な進め方を考えさせてください。
→ NetSuite無料デモのお申込み
→ NetSuite関連サービスの詳細を見る
参考記事:ERPがうまくいかないのは、製品のせいではないかもしれません(持田卓臣note)
よくある質問(FAQ)
NetSuiteとGLOVIAの比較検討、特にNetSuiteを選ぶ場合のご質問について、ベンチャーネットがよく受ける質問を5つ厳選してお答えします。
NetSuiteの導入にはどのくらいの期間がかかりますか?
標準的には6ヶ月〜1年が目安です。SuiteSuccessを活用すれば、さらに短縮も可能です。
期間は、移行範囲の広さ・既存システム(GLOVIAなど)のカスタマイズ量・社内のリソース体制によって大きく変わります。
参考までに、目安となる進め方は以下です。
- 小規模・スコープ限定:3〜6ヶ月(特定モジュールのみ/SuiteSuccess活用)
- 中規模・主要業務:6〜12ヶ月(販売管理+在庫管理+一部会計)
- 大規模・全社統合:12〜24ヶ月(多拠点・多モジュール統合)
注意点として、上記は「本番稼働」までの期間です。実際は、稼働後3〜6ヶ月の 定着フェーズ を加えた全体計画で考えることをおすすめします。
GLOVIAとNetSuiteを並行運用することはできますか?
可能です。むしろ段階的移行を選ぶ場合は、並行運用期間を設けるのが現実的です。
並行運用には、いくつかのパターンがあります。
- 業務単位での切り分け:販売・在庫はNetSuite、会計はGLOVIAを継続
- 拠点単位での切り分け:新規拠点や成長中の事業部から先行的にNetSuiteを導入
- 時期での重ね運用:本番稼働の前後で旧システムを残し、データの突合・検証期間を確保
API連携やデータ連携の仕組みを使えば、両システム間でのデータ同期も実現できます。
完全切替は理想ですが、現実には並行運用期間を計画的に設定することで、リスクを大きく下げることができます。
NetSuiteは日本の会計基準に対応していますか?
基本的に対応していますが、売上原価対立法など、日本企業の慣習と異なる点があるため事前確認が必要です。
NetSuiteは消費税やインボイス対応など、日本の主要な会計要件には基本対応しています。
ただし、本記事の第4章でも触れたとおり、以下のような前提の違いがあります。
- 売上原価対立法を採用(日本では三分法が主流)
- 帳票形式が顧問税理士の業務フローと合わないケース
- 一部の業種特化型の会計処理(建設業の進行基準など)はカスタマイズが必要
導入前に、現在の会計フローとNetSuiteの設計の差分を、必ず洗い出すことをおすすめします。
NetSuiteのコストはGLOVIAと比べてどうですか?
NetSuiteの導入は月20万円〜が出発点です。ただし、利用するモジュール・ユーザー数・必要なオプションによって変動し、構成によっては数百万円規模になることもあります。
NetSuiteは利用するモジュール・ユーザー数・必要なオプションによって金額が変動するため、「自社の構成での月額」をパートナー経由でOracle営業と共に算出する必要があります。
GLOVIAとのコスト比較で考える際のポイント:
- 初期コスト:NetSuiteはクラウドのためサーバー構築費が不要
- 運用コスト:NetSuiteは自動アップデート対応のため、バージョンアップ工数を見込まなくて良い
- 拡張時のコスト:NetSuiteは多拠点・多通貨対応も標準機能でカバー
長期的なTCO(総保有コスト)で見ると、特に成長企業ではNetSuiteが有利になるケースが多くなります。
最終的な金額提示はOracle営業の役割となるため、概算が必要な場合もNetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットを経由してOracle営業と共に対応します。
NetSuite導入パートナーはどう選べばよいですか?
NetSuite導入は、パートナーの伴走力で成否が大きく変わります。認定資格・業務理解・対等な関係の3視点で選ぶことをおすすめします。
詳しくは本記事の 第8章 信頼できるパートナーを選ぶ3つの視点 で解説しています。
NetSuiteは世界中で長年改善されてきた製品で、製品自体の完成度は非常に高いです。それでもプロジェクトがうまく進まないとき、原因は導入や運用を一緒に進めるパートナーにあることが少なくありません。
NetSuiteを選ぶという経営判断レベルのプロジェクトでは、業務整理・To-Be設計・運用定着まで一貫して伴走できるパートナーを選ぶことが重要です。
なお、GLOVIAを選ぶ場合のパートナー選びについては、富士通およびGLOVIA認定パートナーにご確認ください。
→ 関連記事:ベンチャーネットに聞く|NetSuite導入でよく受ける質問30問と回答
まとめ:ベンチャーネットからの提案
ここまで、NetSuiteとGLOVIAを設計思想・機能・選定リスクの観点から比較してきました。
最後に、私たちベンチャーネットからの提案をお伝えします。
機能で選ぶのではなく、経営課題から逆算する
ERPは機能で選ぶものではありません。
「自社の経営課題は何か」「次の成長のために、何を変える必要があるのか」——この問いから逆算して選ぶことが、失敗しない選定の第一歩です。
GLOVIAが合っている企業もあれば、NetSuiteが合っている企業もあります。「どちらが優れているか」ではなく、「自社の設計思想に合っているか」で見極めてください。
完璧より、まず回す
NetSuiteへの移行を検討するとき、つい「完璧な状態で稼働させたい」と考えがちです。
しかし、ベンチャーネットがこれまでの導入支援を通じて確信しているのは、「完璧を目指すより、まず回す。動かしながら磨いていく」 という姿勢のほうが、結果的に早く成果につながるということです。
既存システム(GLOVIAなど)で長年積み上げた運用知見をすべて引き継ごうとすると、プロジェクトは重くなりすぎます。まずは「モノの管理」「ヒトの管理」の領域から始め、財務会計はフェーズ2以降に回す——この現実的な進め方を、ぜひご検討ください。
対等な関係で、一緒に最適な進め方を考える
ベンチャーネットは、お客様との対等な関係を大切にしています。
NetSuiteを売り込むのではなく、お客様の経営課題から逆算して「本当にNetSuiteが必要か」「どこから始めるべきか」を一緒に考えることが、私たちの伴走スタイルです。
NetSuiteとGLOVIAのどちらを選ぶか迷っている方、NetSuite側の情報やデモを通じて判断材料を増やしたい方、すでにNetSuiteを導入されていてうまくいっていない方——いずれの方も、お気軽にご相談ください。
GLOVIA側の詳細情報については、富士通およびGLOVIA認定パートナーへのご相談をおすすめします。両社の情報を突き合わせることで、より精度の高い判断ができます。
「うちはこのパターンに当てはまるかも」と感じた箇所があれば、その違和感を一緒に整理することから始めましょう。
それぞれの専門家に話を聞くという選択肢
最後に、本記事の立場を改めてお伝えします。
ベンチャーネットは NetSuite認定パートナー(Solution Provider) として、NetSuite側の専門知見でご支援しています。
- NetSuiteについて 情報収集・デモ・選定・導入・運用支援をご検討の方は、ベンチャーネットにご連絡ください。
- GLOVIAについて 詳しい機能・価格・導入事例・サポート内容を確認したい方は、富士通およびGLOVIA認定パートナーにご相談ください。
両社の情報を並べて比較していただくのが、最も精度の高い判断方法です。「片方の情報だけで決めない」——これが、ERP選定で失敗しないための基本姿勢だと、私たちは考えています。
もう少し詳しく知りたい方へ
1. NetSuiteの無料デモを体験する
実際の画面を見ながら、自社業務との適合度を確認できます。
2. 基幹システムのリプレイスを具体的に検討する
GLOVIAからNetSuiteへの移行を、業務整理から運用定着まで一貫して支援します。
3. ERP全般の比較・選び方を整理する
GLOVIA・NetSuite以外の選択肢も含めて、網羅的に比較したい方はこちらをご覧ください。
→ 【2026年版】ERPを徹底比較|中堅・中小企業が失敗しない選び方とパートナー選定の基準
4. NetSuite関連サービスの詳細を確認する
5. GLOVIAについて詳しく知りたい方へ
本記事はNetSuite Solution Providerの視点で執筆しているため、GLOVIA側の詳細情報は本家・認定パートナーへのご相談をおすすめします。
→ 富士通 GLOVIA 公式サイト(fujitsu.com 内で「GLOVIA」を検索)
→ GLOVIA認定パートナー一覧(富士通公式サイトから確認可能)
5. GLOVIAについて詳しく知りたい方へ
本記事はNetSuite Solution Providerであるベンチャーネットの視点で執筆しているため、GLOVIA側の詳細な機能・価格・サポート内容については、富士通およびGLOVIA認定パートナーへのご相談をおすすめします。
両社の情報を突き合わせることで、より精度の高い選定判断ができます。
