NetSuiteとAS400を徹底比較!機能・向き不向き・乗り換えのポイントを解説

NetSuiteとAS400は、いずれも世界中の企業で導入されているシステムです。本記事では、NetSuiteとAS400を機能や特徴、向き不向きなどの観点から徹底比較します。

AS400からNetSuiteへの乗り換えを検討している方やどちらを導入すべきか悩んでいる方は参考にしてください。

目次

NetSuiteとは

NetSuiteは、複数の業務アプリケーション機能を一元化したSaaS型統合業務アプリケーションソフトウェアです。企業が会計、ERP、CRM、Eコマースなどの主要な業務機能を、単一のシステムで効率的に管理できるように設計されています。

特徴

NetSuiteはSaaSプロバイダのリーディングカンパニーであり、北米地域で最も急速に成長している企業の一つです。Deloitteの調査報告である「Fast 500」においてもその成長が証明されています。

また、NetSuiteはオンデマンドサービスとして提供されるため、ハードウェアの調達やライセンス料金の支払い、複雑な設定などが不要です。さらに、ビジネスインテリジェンス(BI)機能やダッシュボード機能がデフォルトで提供され、リアルタイムで最新のビジネス情報を把握できます。

機能

NetSuiteの機能は多岐にわたります。CRM・SFA、販売・債権管理、購買・債務管理、在庫管理、需要供給計画・生産管理、財務会計、経費精算、プロジェクト管理、BI・データ出力、マスタ管理、複数会社管理、監査などが含まれます。これらの機能は、さまざまな業務プロセスを効率化し、企業全体の効率性を向上させるのに役立ちます。

向いている企業

NetSuiteは、中小企業から大規模企業まで幅広い規模の企業に適しています。さまざまな業界やセクターで利用され、製造業、小売業、金融業、医療業界など、多岐にわたる業種でのニーズに対応しています。また、古いシステムの更新やレガシーシステムの置き換えを検討している企業にも適しており、スムーズな移行が可能です。

NetSuiteは、クラウドベースのERPソリューションを支える強力な技術基盤を持ち、外部ベンダーへの開発依頼を抑え、コスト削減に貢献します。そのため、技術的にも進んだ企業にも適しています。 NetSuiteは27言語、190以上の通貨、160か国以上に対応しており、グローバル展開する企業にも最適なソリューションです。

AS400(IBM i)とは

AS400(IBM i)は、高い安全性、安定性、信頼性、そして拡張性を備えている業務用コンピューターシステムです。1988年にIBMによってリリースされて以来、AS400は多くの企業に導入されています。

AS400は、継続的な開発とアップデートが行われており、現代のビジネス環境に必要な機能を提供しています。また、IBMシステムとの高い互換性を持ち、古いプログラムを修正せずにAS400上で実行することができます。

AS400のオペレーティング・システムは、AS400ハードウェアと同時にリリースされ、組み込みのデータベース、古いプログラムとの互換性、長期間の稼働、自動メンテナンス機能など、多くのメリットを持ちます。

AS400は長い歴史を持つにもかかわらず、高性能と信頼性、幅広いオプション、最新のテクノロジーの採用、そしてクラウド環境への適応性などにより、現代のビジネス環境でも導入されているシステムです。

特徴

AS400は、堅牢なセキュリティ機能と信頼性の高い動作を持ちます。これにより、データの安全性が確保され、ビジネスの中核的なシステムとして活用できます。

また、企業の成長に合わせてスケーラブルに拡張可能です。異なる規模や業界の企業に対応し、ビジネスの変化に柔軟に対応します。さらに、データベース、アプリケーション開発ツール、セキュリティ管理機能など、多彩な統合機能が備わっており、複雑な業務プロセスを効率的に管理できます。

機能

AS400には、強力な組み込みデータベースが搭載されており、データの効率的な管理と処理が可能です。また、複数のプログラミング言語(SQL、Java、.NET、PHPなど)をサポートしており、開発者が最適な言語を選択してアプリケーションを開発できます。

さらに、システムのメンテナンスを自動化する機能が備わってるため、システムの安定性とパフォーマンスが維持される点も魅力です。

向いている企業

AS400は、中小企業から大規模企業まで幅広い企業に対応しています。企業の成長に合わせてシステムを拡張できるため、成長中の企業にも適しています。

業界特有のニーズに合わせてカスタマイズ可能なため、製造業、小売業、金融業、医療業界など、さまざまな業界で利用されています。

システムの更新やレガシーシステムの置換を検討している企業にとって、AS400は理想的な選択肢の1つです。古いシステムとの互換性が高く、スムーズに移行できます。

AS400からNetSuiteに乗り換えるメリット

AS400からNetSuiteへの乗り換えは、企業にとって重要な決定であり、慎重な検討が必要です。AS400からNetSuiteに乗り換えるメリットについて、詳しく見ていきましょう。

柔軟性と拡張性の向上

AS400は古いシステムであり、拡張性に限界があります。一方、NetSuiteはクラウドベースのERPソリューションであり、柔軟性と拡張性に優れています。例えば、新たな業務機能や部門を追加する際、AS400では追加のハードウェアやソフトウェアが必要ですが、NetSuiteではクラウド上で必要な機能を迅速に導入できます。

リアルタイムなビジネス情報の可視化

NetSuiteはビジネスインテリジェンス(BI)機能やダッシュボード機能を備えており、リアルタイムでビジネス情報を可視化できます。AS400では、ビジネス情報の把握に時間がかかる場合がありますが、NetSuiteではリアルタイムでのデータ分析が可能です。例えば、販売データや在庫レベルなどの情報をリアルタイムで把握し、迅速な意思決定が可能です。

グローバル展開のサポート

NetSuiteは27言語、190以上の通貨、160か国以上の税制に対応しており、グローバル展開する企業に最適です。AS400では国際展開に対応するのが難しい場合がありますが、NetSuiteを利用することで、海外展開を円滑に進めることができます。例えば、異なる通貨や税制に対応した財務データを一元管理できます。

スムーズな移行プロセス

AS400からNetSuiteへの移行プロセスは、スムーズかつ迅速に行うことが可能です。NetSuiteは移行ツールや専門家のサポートを提供しており、データの移行やシステムの設定を効率的に行うことができます。例えば、既存の顧客データや取引履歴をNetSuiteに移行し、業務の中断を最小限に抑えることができます。

セキュリティとコスト効率の向上

NetSuiteはクラウド上で提供されるため、セキュリティ対策やバックアップなどの管理が容易です。また、ハードウェアやソフトウェアの保守費用が不要であり、運用コストを削減できます。例えば、AS400のメンテナンスやアップグレードにかかるコストを削減し、ITリソースを効率的に活用できます。

どちらが適しているか慎重に検討しよう

NetSuiteとAS400のどちらが自社に適しているのかは慎重に検討する必要があります。

NetSuiteが適しているかどうかを確認したい場合は、まず無料のデモを受けることをおすすめします。
機能を体験できるため、実際に利用したところ思っていたシステムではなかったという問題を防止できます。

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

株式会社ベンチャーネット 代表取締役
2005年に株式会社ベンチャーネットを設立後、SEOをはじめとするデジタルマーケティング領域のコンサルティングサービスを展開
広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で支援を行っています
著書に『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業 「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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