atWillとは?機能・特徴・向いている企業・費用を徹底解説

製造業のERP(基幹システム)や生産管理システムを検討すると、「atWill(アットウィル)」という名前に出会うことがあります。

製品名は聞いても、「結局どんなシステムなのか」「自社に合うのか」までは分かりにくいものです。

この記事では、atWillの基本・機能・向いている企業・費用の考え方を、できるだけ中立にまとめました。製造業のシステム選びの判断材料としてお使いください。

この記事で分かること

  • atWillが「どんな製品で、誰が提供しているか」
  • 主な機能と特徴(Template/Platform/対応業種)
  • どんな企業に向いているか
  • 費用の考え方と、正確な見積もりの取り方

読了目安:約5分

目次

atWillとは|SCSKの製造業向け業務システム

atWill(アットウィル)は、大手システム会社のSCSK株式会社が提供する、製造業向けの業務システムです。

特徴は、製造業に必要な業務機能を「テンプレート」としてあらかじめ用意している点にあります。

ゼロから作り込むのではなく、標準の型をベースに導入するため、比較的短い期間でのシステム構築をめざせます。

提供元のSCSKは東証プライム市場に上場する大手で、2024年3月期時点の顧客数は約8,000社と公表されています。製造・流通・金融など幅広い業種にITサービスを提供してきた実績があります。

atWillは単なる生産管理にとどまりません。経営に必要なERP領域と、製造現場のMES領域をつなぐことを掲げています。

MES(製造実行システム)とは、工場の作業や設備の状況をリアルタイムに管理する仕組みのことです。

atWillの主な機能・特徴

atWillは、大きく2つの要素を標準で備えています。

構成要素役割
atWill Template製造業の業務機能を型(テンプレート)として用意
atWill Platformプログラムをほぼ書かずに機能を追加・拡張(ローコード)

さらにテンプレートは、業種への合わせ方で2種類に分かれます。

  • atWill Vertical:業界・業種に特化した機能。「素材・素材加工」「機械・電機」「金型製造」向けが標準で用意されています。
  • atWill Horizontal:製造業で共通して使える機能。

特徴1:標準の型で「早く・コストを抑えて」導入

atWillは「業務にシステムを合わせる」考え方(Fit to Standard)を軸にしています。

製造業でよくある業務を型にしているため、要件をゼロから固める作業を減らせます。

SCSKはこのスタイルを「イージー・コンフィグ」と表現しています。

特徴2:ローコードで自社業務にも柔軟に対応

型に合わない部分は、atWill Platformで補えます。

プログラムをほぼ書かずに機能を追加・変更できるため、稼働後の業務変化にも対応しやすい設計です。

Excelのフォーマットを取り込んで帳票を作る、といった使い方も想定されています。

特徴3:ERPと現場(MES)をつなぐ

販売・生産・購買・在庫・品質・原価といった業務を一元管理しつつ、製造現場のデータとも連携します。

受注から設計・生産・出荷、さらにアフターサービスまでを一気通貫で管理する構成が想定されています。

提供形態は、クラウドとオンプレミス(自社内に設置する方式)の両方が選べます。

atWillが向いている企業

公式に示されている位置づけから整理すると、atWillは次のような企業と相性が良いと考えられます。

  • 製造業で、特に「素材・素材加工」「機械・電機」「金型製造」に近い業種の企業
  • ゼロから作り込むより、標準の型をベースに早く導入したい企業
  • 経営(ERP)と製造現場(MES)の情報をつなげたい企業
  • 稼働後も、ローコードで段階的に機能を足していきたい企業

一方で、製造業以外の業種の場合や、会計・販売まで含めて全社をクラウドで横断的に統合したい場合は、別の選択肢のほうが合うこともあります。

自社に合うかを見極めるには、複数の製品を同じ目線で比較するのが近道です。後述の比較記事もあわせてご覧ください。

atWillの費用|「個別見積もり」が基本

atWillの価格は、構成や規模によって変わるため、個別見積もりが基本です。「一律でいくら」という公表価格はありません。

参考として、SCSKが過去に公表した一部テンプレートの価格例は次のとおりです。

対象(公表時期)参考価格(税別)
CPQテンプレート(2022年発表)初期費用300万円〜/月額利用料30万円〜
アフターサービス機能(2021年発表)月額40万円〜

これらは特定テンプレートの参考値であり、システム全体の費用ではありません。

実際の金額は、必要な機能・規模・導入形態によって大きく変わります。

正確な費用を知りたい場合は、提供元であるSCSKに見積もりを依頼するのが確実です。

atWillと他の選択肢|検討の進め方

atWillは製造業に特化した強みを持つ製品です。一方で、ERPには「全業種向けのクラウドERP」という別系統の選択肢もあります。

どちらが自社に合うかは、業種・規模・統合したい範囲(製造現場だけか、会計・販売まで含めるか)によって変わります。

大切なのは、製品名ありきで決めるのではなく、自社の課題を起点に複数を比較することです。

製造業のERPを横断的に比べたい方は、次の記事が参考になります。

よくある質問

Q1. atWillはどこが提供している製品ですか?

SCSK株式会社が提供する、製造業向けの業務システムです。東証プライム市場に上場する大手システム会社です。

Q2. atWillはクラウドで使えますか?

機能によりますが、クラウドとオンプレミス(自社内設置)の両方の提供形態が用意されています。詳細はSCSKにご確認ください。

Q3. atWillの料金はいくらですか?

構成・規模で変わるため、個別見積もりが基本です。過去に公表された一部テンプレートの参考値はありますが、全体費用は要問い合わせです。

Q4. atWillは製造業以外でも使えますか?

atWillは製造業に特化した製品です。製造業以外や、全社をクラウドで横断的に統合したい場合は、別系統のERPも比較するとよいでしょう。

もう少し詳しく知りたい方へ

  • atWillの詳細・見積もりについて:製品の正確な仕様・価格は、提供元であるSCSKに直接ご確認いただくのが確実です。
  • 製造業のERPを比較したい方へ製造業向けERP15選ERPを徹底比較 が判断材料になります。
  • NetSuiteの情報収集・無料デモをご希望の方へ:全業種向けのクラウドERP「NetSuite」も選択肢のひとつです。NetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットへご相談ください。→ NetSuite無料デモのお申込み

製品選びは、製品名ありきではなく自社の課題を起点に複数を比較するのが近道です。atWillをご検討の場合は提供元のSCSKへ、NetSuiteにご関心があればベンチャーネットへご相談ください

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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