BIZXIM製番とは?機能・特徴・向いている企業・費用を徹底解説

「BIZXIM製番(ビズエクシムせいばん)」は、受注生産・個別受注生産の製造業に特化した国産ERPです。提供元は株式会社NTTデータ関西です。

製番管理という、製造業ならではの考え方を軸に設計されています。そのため「自社の受注生産にフィットするERPを探している」という方が候補に挙げることの多い製品です。

この記事では、BIZXIM製番の機能や特徴、向いている企業、費用の考え方を中立に整理します。クラウド型のERPとの違いもあわせて解説します。

この記事で分かること

  • BIZXIM製番がどんなERPで、どんな業務をカバーするか
  • 向いている企業・検討時に確認したいポイント
  • 費用の考え方と、問い合わせ先
  • 製番特化型ERPとクラウド統合ERPの違い

読了目安:約7分

目次

BIZXIM製番とは|個別受注生産に特化した国産ERP

BIZXIM製番は、NTTデータ関西が提供する純国産のERPパッケージです。

ERP(Enterprise Resource Planning)とは、販売・生産・在庫・会計といった基幹業務をひとつの仕組みで統合管理するシステムを指します。

BIZXIM製番の特徴は、その名のとおり「製番管理」を中心に据えている点にあります。製番(製造番号)とは、受注した案件ごとに固有の番号を付け、その番号で見積・設計・調達・製造・原価をひもづけて管理する方式です。一品ごとに仕様が異なる個別受注生産と相性が良い考え方です。

NTTデータ関西の公式情報によると、BIZXIM製番は多品種少量生産を行う受注生産・個別受注生産の製造業に高い適合性を備えるとされています。20年以上にわたり製造業で使われてきた製品で、旧称は「Biz∫SCAW製番管理システム」です。

つまりBIZXIM製番は、汎用的なERPというより、受注生産という業態に深く寄せた国産ERPだと整理できます。

BIZXIM製番の主な機能・カバー範囲

BIZXIM製番は、引合から会計までの基幹業務プロセスを一気通貫で管理します。

NTTデータ関西の公式情報では、主に次の業務範囲をカバーするとされています。

  • 引合・見積・受注(営業の起点となる管理)
  • 設計・部品表(製品構成の管理)
  • 調達・在庫(材料や部品の手配・管理)
  • 製造・工程管理(ものづくりの進捗管理)
  • 出荷・売上・原価(実績の把握)
  • アフターサポート(納入後の保守管理)
  • 財務会計(経理・決算)

これらをひとつのデータベースで一元管理することで、業務の見える化を進めやすくする設計です。なお、一部の機能はオプション扱いとされています。

製番別ストラクチャー型部品表(階層型BOM)

BIZXIM製番のコアとされるのが、製番別の階層型部品表です。

BOM(Bill of Materials)とは部品表のことで、製品を構成する部品や材料の一覧を指します。階層型BOMは、それを「製品→ユニット→部品」のように階層構造で表したものです。

BIZXIM製番では、この階層型部品表を製番ごとに持ち、予定と実績を突き合わせる予実管理につなげます。受注設計が多い個別受注生産では、案件ごとに構成が変わります。製番を軸にした部品表は、この変動を管理しやすくする仕組みといえます。

導入・運用の形態

BIZXIM製番はリッチクライアント方式を採用しています。リッチクライアントとは、操作性の高い専用画面を端末側に持たせつつ、サーバー側で集中管理する方式です。

公式情報では、Web集中管理によりコスト効率の良いシステム管理を実現するとされています。利用者ごとに画面レイアウトを調整できる点も挙げられています。

BIZXIM製番の特徴・強み

BIZXIM製番の強みは、業態への特化と、それによる業務適合性の高さにあります。

汎用ERPを個別受注生産に合わせ込もうとすると、カスタマイズが膨らみがちです。BIZXIM製番は受注生産向けの機能を最初から備えているため、カスタマイズの負担を抑えやすいと公式では説明されています。

対象として想定されている業種は、産業機械・装置製造業が中心です。具体的には、次のような分野が挙げられています。

  • 一般機械器具製造業(プレス機械、工作機械など)
  • 電気機械器具製造業
  • 輸送用機械器具製造業
  • 精密機械・医療用機械器具製造業

業態としては、個別受注製造業のほか、個別受注と見込生産が混在する製造業も想定されています。

20年以上の提供実績がある点も、選定時の安心材料として評価されることがあります。

BIZXIM製番が向いている企業・向いていない企業

中立に整理すると、BIZXIM製番には向き・不向きがあります。

向いている企業

  • 一品ごとに仕様が変わる個別受注生産が中心の製造業
  • 製番単位で見積・設計・原価を管理したい企業
  • 産業機械・装置などの組立・加工をメインとする製造業
  • 国産パッケージで、製造業の業務に近い標準機能を重視する企業

検討時に確認したいポイント

向いていないかどうかは、自社の状況によって変わります。次の観点は、導入前に確認しておきたい部分です。

  • 海外拠点を含めた多通貨・多言語の一元管理を重視する場合は、対応範囲を提供元に確認する
  • 受注生産以外(量産・流通など)の比重が大きい場合は、適合性を個別に確認する
  • フルクラウド(SaaS)での運用を前提にしたい場合は、提供形態を確認する

どの製品にも得意・不得意があります。BIZXIM製番が自社に合うかは、提供元への確認を通じて判断するのが確実です。

BIZXIM製番の費用の考え方

BIZXIM製番の価格は、公式サイトでは公開されていません。

個別受注向けのERPは、利用人数・対象業務範囲・オプションの有無・カスタマイズの量などで費用が大きく変わります。そのため、金額は個別見積で提示されるのが一般的です。

具体的な費用やライセンス体系を知りたい場合は、提供元である株式会社NTTデータ関西に問い合わせるのが確実です。本記事の数値や仕様は2026年6月時点の公開情報に基づくため、最新の条件は提供元での確認をおすすめします。

他のERPと比較検討するなら

ERPを選ぶときは、製番特化型と、業種を問わない統合型を比べる場面が出てきます。

ここでは、BIZXIM製番のような製番特化の国産ERPと、クラウド型の統合ERPの違いを中立に整理します。代表的なクラウド統合ERPの例としてNetSuite(ネットスイート)を挙げます。

観点BIZXIM製番(製番特化型)クラウド統合ERP(例:NetSuite)
得意領域個別受注生産・製番管理に特化販売〜会計を業種横断で統合
導入形態リッチクライアント/Web集中管理フルクラウド(SaaS)
グローバル対応国内の個別受注製造業が主対象多通貨・多言語で海外拠点も一元管理
AI連携公式での明示は確認できず(要・提供元確認)組込型AIと外部AI連携の両方に対応(機能により日本での提供状況は要確認)
費用の考え方個別見積(提供元へ)月額サブスク(構成で変動)

どちらが優れているという話ではありません。受注生産の業務適合性を最優先するならBIZXIM製番のような製番特化型が、全社・海外拠点を含む統合やクラウド運用を重視するなら統合型が、検討候補になります。

参考までに、NetSuiteはOracleが提供するクラウドERPです。公式情報によると、世界220地域・43,000社以上で利用されています(出典:Oracle NetSuite公式)。

製造業のERP選定をもう少し広い視野で進めたい方は、タイプ別に比較した製造業向けERP15選や、ERPの選び方を整理した記事もあわせてご確認ください。NetSuite自体の概要はNetSuiteとはで解説しています。

なお、本記事はNetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットが制作しています。ベンチャーネットは、クラウドERP「NetSuite」の導入・運用を支援する立場です。BIZXIM製番をはじめ各製品の導入を希望される場合は、それぞれの提供元(BIZXIM製番なら株式会社NTTデータ関西)への問い合わせが確実です。本記事は、特定の製品を一方的に推すのではなく、選定の判断材料を中立に整理することを目的としています。

よくある質問(FAQ)

BIZXIM製番とは何ですか?

NTTデータ関西が提供する、受注生産・個別受注生産に特化した国産ERPパッケージです。引合から会計までの基幹業務を、製番を軸に一元管理します。旧称は「Biz∫SCAW製番管理システム」です。

BIZXIM製番はどんな企業に向いていますか?

一品ごとに仕様が変わる個別受注生産が中心の製造業に向いています。特に、産業機械や装置などの組立・加工を行う企業で、製番単位の管理を重視する場合に候補になります。自社への適合は提供元への確認をおすすめします。

BIZXIM製番の費用はどれくらいですか?

公式サイトでは金額は公開されていません。利用範囲やオプション、カスタマイズの量で変わるため、個別見積が一般的です。正確な費用は提供元の株式会社NTTデータ関西にご確認ください。

BIZXIM製番とクラウドERPの違いは何ですか?

BIZXIM製番は製番管理に特化した国産パッケージで、受注生産の業務適合性に強みがあります。NetSuiteのようなクラウド統合ERPは、業種を問わない統合や多通貨・多言語でのグローバル運用に強みがあります。重視する点で選び分けるのが基本です。

もう少し詳しく知りたい方へ

クラウド型のERP「NetSuite」について、自社に合うかを具体的に知りたい方は、以下からご確認いただけます。

  • 【無料デモを申し込む】 NetSuite無料デモのお申込み
    https://www.venture-net.co.jp/netsuite/lp/oracle-netsuite/
  • 【NetSuite導入支援を見る】 SaaS型クラウドERP – NetSuite導入支援
    https://www.venture-net.co.jp/netsuite/lp/saas-erp-netsuite/

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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