NetSuiteはどんな企業が使っている?|業種・規模別の活用パターンと自社への当てはめ方

「NetSuiteを使っているのは、どんな会社なのだろう」。

導入を考えはじめると、まずそれが気になります。自社と似た会社が使っているなら、安心できるからです。

ただ、本当に大事なのは「他社が使っているか」ではありません。「自社の経営課題に、NetSuiteがどう効くのか」です。

この記事では、NetSuiteを導入している企業を業種別・規模別に整理します。読み終えるころには、自社がどの活用パターンに当てはまるかが見えてくるはずです。

NetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットが、現場で見てきた視点もあわせてお伝えします。

目次

NetSuiteを導入している企業の全体像

NetSuiteは、世界中の幅広い企業に使われているクラウドERPです。まずは全体像を整理します。

ERPとは、会計・販売・在庫・人事など、会社のあらゆる業務を1つのシステムにまとめて管理する仕組みのことです。

NetSuiteは、Oracle社が提供するクラウド型のERPです。世界220地域・43,000社以上で導入されています。190通貨・27言語に対応しています(出典:Oracle NetSuite公式・SuiteConnect 2026)。

公式が公表している導入企業

日本でも、よく知られた企業がNetSuiteを導入しています。

NetSuite公式が導入企業として公表している例には、次のような会社があります。

  • メルカリ
  • アダストリア
  • ディー・エヌ・エー(DeNA)
  • Peatix Japan
  • トリドールホールディングス
  • タナベコンサルティンググループ
  • クボタ

(出典:NetSuite公式・会社概要 netsuite.co.jp/aboutus.shtml)

業種も規模もさまざまです。共通するのは「成長にあわせて業務を整えたい」という課題を持っていた点です。

12業種向けの専用パッケージがある

NetSuiteには、業種ごとに最適化された導入パッケージがあります。

これは「SuiteSuccess(スイートサクセス)」と呼ばれるものです。業種ごとのベストプラクティスが、あらかじめ組み込まれています。

公式では、製造・小売・卸売流通・ソフトウェアなど12業種向けのエディションが提供されています(出典:NetSuite公式)。

つまりNetSuiteは「特定の業種専用」ではなく、幅広い業種に対応できるERPだと言えます。

【業種別】NetSuiteの活用パターン

NetSuiteは業種によって「使いどころ」が変わります。代表的な5つの業種で整理します。

自社の業種に近いものがあれば、そこを中心に見てみてください。

業種主な経営課題NetSuiteの使いどころ
製造業在庫・原価・生産計画がバラバラ。表計算ソフト依存生産・在庫・会計を一元化し、原価をリアルタイムで把握
卸売・流通受発注・在庫・物流が分断。多拠点の管理が大変受発注から在庫・会計まで統合。倉庫システムとも連携
小売・EC店舗とECなど販売チャネルが分断。顧客情報が散在複数チャネルの在庫・顧客情報をまとめて管理
IT・専門サービスプロジェクトの採算が見えない。工数・請求が煩雑プロジェクト管理で、工数から請求・採算までを可視化
成長企業・スタートアップ急拡大に管理が追いつかない。海外展開も視野に必要な機能から段階的に拡張。多通貨・多言語にも対応

業種ごとに課題は違いますが、共通点もあります。

それは「情報がバラバラで、全体が見えない」という悩みです。NetSuiteは、その分断をなくすところに強みがあります。

各業種の詳しい解説は、業種別のページでもご紹介しています。自社の業種に近いページがあれば、あわせてご覧ください。

ベンチャーネットでも、卸売・小売業での業務標準化を伴走支援してきました(出典:ベンチャーネット公開済みプレスリリース 2025年9月)。同じ業種でも、課題は会社ごとに違います。だからこそ、型を知ったうえで自社にあてはめる視点が大切です。

【規模別】NetSuiteの活用パターン

NetSuiteは、企業の規模によっても活用の仕方が変わります。3つのステージで整理します。

「うちの規模では大げさかも」と感じる方も、まずはご覧ください。

規模よくある状況活用の仕方始め方
中小企業(〜数十名)「うちの規模で大丈夫?」と不安がある必要な機能から小さく開始。会計・販売管理からスモールスタート
中堅企業(数十〜数百名)部門ごとにシステムが乱立し、データが分断基幹を統合し、部門をまたいで可視化段階的に統合
グローバル・多拠点海外子会社の連結や多通貨管理が手作業多通貨・多言語・連結を1つのシステムで管理拠点単位で展開

ここで、お伝えしたいことがあります。

「規模が小さいから、NetSuiteは無理」ということはありません。大事なのは規模ではなく、自社の課題がどこにあるかです。

見極めの軸は、シンプルです。自社の一番の課題は「モノの管理」か、「ヒトの管理」か、です。

  • モノの管理:在庫・販売・購買が中心の課題(製造・卸売・小売など)
  • ヒトの管理:プロジェクト・工数の管理が中心の課題(IT・専門サービスなど)

このどちらが自社の課題かで、NetSuiteの活かし方が決まります。

そして、最初から完璧を目指す必要はありません。完璧を目指すより、まず回す。動かしながら磨いていく。これが、現実的な進め方です。

業種・規模別に見る、導入時の注意点

導入企業を見るときに、気をつけたい点が3つあります。あらかじめ知っておくと、判断を誤りにくくなります。

注意点 「同業他社が使っているから」だけで決める

同じ業種でも、課題は会社ごとに違います。

他社で成功した使い方が、自社にそのまま合うとは限りません。大切なのは「自社の課題は何か」から考えることです。

注意点 規模が小さいうちから全機能を入れようとする

一度にすべての機能を入れると、現場が混乱します。

「使われない機能」が増え、定着しないまま終わることもあります。まずは必要な機能から、小さく始めるのが現実的です。

注意点 導入企業の「成功」だけ見て、定着の手間を見落とす

ERPは、導入して終わりではありません。

使いながら、会社にあわせて整えていくシステムです。導入後の運用や定着まで含めて計画することが、成功への近道になります。

ベンチャーネットは、こうしたつまずきを「予防する」立場でお手伝いしています。失敗してほしくないからこそ、リスクも正直にお伝えしています。

あなたの会社は、どのパターン?

ここまで、業種別・規模別のパターンを見てきました。最後に、自社にあてはめてみましょう。

次の3つの問いを、考えてみてください。

  1. 自社の一番の課題は「モノの管理」?それとも「ヒトの管理」?
  2. 今の自社の規模は、どのステージ?(中小/中堅/グローバル)
  3. 一気に変えたい?それとも、小さく始めたい?

この3つに答えが出れば、自社の活用パターンが見えてきます。

もし、すぐに答えが出なくても大丈夫です。

「自社の課題はどこにあるのか」を一緒に整理するのが、私たちの役割です。導入企業の顔ぶれを並べるよりも、自社にとって何が必要かを考えるほうが、ずっと役に立ちます。

よくある質問(FAQ)

NetSuiteの導入企業について、よくいただく質問にお答えします。

Q1. NetSuiteはどんな業種で使われていますか?

製造・卸売・小売・サービス業など、幅広い業種で使われています。

NetSuite公式は、製造・小売・卸売流通・ソフトウェアなど12業種向けの専用パッケージを提供しています。特定の業種に限らず、業務を統合したい企業に向いています。

Q2. 中小企業でも導入している会社はありますか?

あります。中小企業でも導入は現実的です。

NetSuiteは、必要な機能から小さく始められます。会計や販売管理など、課題の大きい部分から導入し、成長にあわせて広げていく企業が多くあります。

Q3. 自社と同じ業種の導入企業を知りたいのですが?

業種・規模・課題別の導入実例を、お客様の声ページでご紹介しています。

自社に近い事例があるか、ぜひご確認ください。具体的にどんな課題をどう解決したかが分かると、自社への当てはめがしやすくなります。

Q4. 導入企業はどんな成果を出していますか?

「情報が一元化され、全体が見えるようになった」という成果が多く聞かれます。

たとえば、バラバラだった在庫・販売・会計のデータが1つにまとまります。その結果、経営判断のスピードが上がり、現場の手作業も減ります。

まとめ|導入企業を真似るより、自社の課題から

NetSuiteは、業種も規模もさまざまな企業に使われています。

最後に、お伝えしたいことを3つにまとめます。

  • NetSuiteは特定の業種専用ではなく、幅広い業種・規模で活用されている
  • 大事なのは「他社が使っているか」より「自社の課題にどう効くか」
  • 規模が小さくても、必要な機能から小さく始められる

ERP導入は、ITだけの話ではありません。業務を見直し、会社の情報を1つにつなぐ「経営プロジェクト」です。

だからこそ、導入企業の顔ぶれを真似るのではなく、自社の課題から考えることが大切です。

ベンチャーネットは、お客様と対等な関係で、導入から運用まで伴走するパートナーです。完璧を目指すより、まず回す。その一歩を、一緒に考えさせてください。

もう少し詳しく知りたい方へ

  • 自社がどのパターンか相談したい → 無料相談・体験デモ
  • 自社に近い実例を見たい → お客様の声ページ
  • 伴走支援の内容を知りたい → NetSuite導入・運用支援サービス
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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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