NetSuiteパートナー15社と選び方|体制・業種・保守の範囲・契約の形で比べる【2026年版】

「NetSuiteは、どのパートナーに頼めばいいのか」

製品をNetSuiteに決めた会社から、次に出てくる問いです。

NetSuiteパートナーとは、Oracle NetSuiteのパートナー制度に参加し、NetSuiteの販売・導入・運用の支援を担う会社のことです。

NetSuiteの導入のうち60%以上は、パートナーによって行われています(出典:Oracle NetSuite公式、2026年9月確認)。

選ぶ基準は、知名度や見積りの安さではありません。

見るのは、体制・業種経験・保守の範囲・契約の形の4つが中心です。

自社の条件に合うかどうかで決めます。

ところが見積りを取ると、会社ごとに金額が大きく違います。

その差は、どこから来るのか。

安いほうが得とは限らない理由が、見積書の「前提の条件」の欄に隠れています。

下の一覧には、公式サイトで案内を確かめた15社を並べました。

NetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネット自身も一覧に含めていますが、他社と同じ書き方にしています。

NetSuiteそのものの基礎は、NetSuiteとはをご覧ください。

目次

この記事で分かること

  • NetSuiteのパートナー制度の種類と、Oracleとパートナーの役割分担
  • 公式サイトで確かめた15社の、NetSuite関連の案内内容
  • パートナーを比べる8つの物差しと、打ち合わせで聞く質問
  • 見積りの金額に差が出る理由と、比べ方
  • いまのパートナーを見直したいときの進め方

言葉の整理:パートナーは、ここではOracle NetSuiteのパートナー制度に参加する会社を指します。「代理店」「リセラー」と呼ばれることもあります。

Fit to Standard(フィット・トゥ・スタンダード)は、システムの標準の機能に業務を合わせ、作り込みを減らす考え方です。

NetSuiteのパートナー制度|種類と役割

「パートナー」と一口に言っても、頼める範囲は制度と会社で変わります。

制度の種類

Oracle NetSuiteの日本語の公式サイトでは、次のような制度が案内されています。

制度Oracle公式の説明(要旨)利用する会社から見た役割
ソリューション・プロバイダー(Solution Provider)ライセンス販売から導入・サポートまでを包括的に提供する見積り・導入・稼働後の支援を1社にまとめて頼みやすい
アライアンス・パートナーアドバイザリ、コンサルティング、連携、カスタマイズ、トレーニング、サポートなどを支援する導入や改善の作業を頼む相手。ライセンスの販売を担うかは会社ごとに聞く
BPOパートナーNetSuiteを使ったBPO(業務の外部委託)のサービスを提供する経理などの業務そのものを外に出したいときの相手
お客様紹介(リファラル)NetSuiteの見込み客を担当者に紹介する紹介までが役割。導入の作業は別の会社が担う
開発者向けNetSuiteを拡張するアプリケーションを提供する業種向けの追加機能やアプリの提供元

出典はOracle NetSuite公式(パートナープログラム)と、各制度のページです(2026年9月確認)。

公式サイトでは、システムインテグレーター向けや公認会計士向けのプログラムも案内されています。

会計事務所が、NetSuiteを使う顧客を支える形もあるということです(出典:Oracle NetSuite公式、2026年9月確認)。

パートナーは世界に800社以上あります(出典:Oracle NetSuite公式、2026年9月確認)。

NetSuite自体は、世界220地域・44,000社以上で使われています(出典:Oracle NetSuite公式サイト、2026年9月時点)。

パートナーで何が変わるか

同じNetSuiteでも、どのパートナーと進めるかで、結果が変わる場面があります。

場面パートナーによって変わること
導入の前業務の整理をどこまで一緒に行うか。見積りの前提の置き方
導入の途中標準で足りる要望を止めるか、作り込むか。進み具合の見せ方
稼働の直後現場の問い合わせへの対応の早さ。教育の手厚さ
稼働の後改善の提案があるか。更新や連携の変化への備え

機能は同じでも、進め方と支える範囲が違えば、使いこなしの度合いも変わります。

製品選びと同じくらい、パートナー選びにも時間をかける価値があります。

Oracleとパートナーは、何を分けて担うか

制度に参加していることは、出発点にすぎません。

同じソリューション・プロバイダーでも、得意な業務や体制は会社ごとに違います。

分担の一例として、ベンチャーネットの場合を示します。

担い手担うこと
日本オラクルライセンス、トレーニング、製品サポート
ベンチャーネット要件定義、設定、カスタマイズ、アドオン開発、保守、PM(発注元のPM業務やOracleとの調整を含む)

契約は請負契約に対応し、準委任も相談できます。

常駐はせず、リモートと国内のチームで進めます。

日本オラクルとパートナーの役割分担(ベンチャーネットの場合) 日本オラクルはライセンス・トレーニング・製品サポートを担う。ベンチャーネットは要件定義・設定・カスタマイズ・アドオン開発・保守・PMを担い、発注元のPM業務やOracleとの調整も含む。 役割分担(ベンチャーネットの場合) 日本オラクル ライセンス トレーニング 製品サポート 調整はパートナーが担う ベンチャーネット 要件定義・設定 カスタマイズ・アドオン開発 保守 PM(発注元のPM業務と Oracleとの調整を含む) 請負契約に対応(準委任も相談可)
日本オラクルとパートナーの役割分担(ベンチャーネットの場合)

候補の会社にも、最初の打ち合わせで同じ分担を聞いてください。

  • ライセンスの契約は、誰と結ぶ形になるか(Oracleか、パートナーか)
  • 導入の作業は、自社の社員が行うか、協力会社が行うか
  • 稼働後の問い合わせは、どこが受けるか

協力会社が作業の一部を担うこと自体は、珍しくありません。

聞くべきは、責任の窓口がどこか、協力会社が替わったときにどう備えるかです。

公式のパートナーディレクトリでも、地域や種類で探せます。

パートナー経由と直接の違いはNetSuite導入はパートナー経由が有利な理由、紹介の立場でパートナーになる仕組みはパートナービジネスとはで扱っています。

パートナーを比べる8つの物差し

見積りの金額を比べる前に、次の8つで候補を並べてみてください。

8つの物差しと、打ち合わせで聞く質問

物差し打ち合わせで聞く質問注意のサイン
① 体制自社の案件に、誰が、何人、どのくらいの期間つくか担当者の名前と役割が、契約まで出てこない
② 業種・規模の経験自社と近い業種・規模で、どんな業務を扱ったか「どの業種でもできます」で終わり、業務の話にならない
③ 対応範囲要件定義・設定・データ移行・教育・稼働後の改善のどこまでを担うか範囲の説明が口頭だけで、見積書に書かれていない
④ 保守の範囲稼働後の問い合わせ、設定の変更、不具合の調査はどこまでか「困ったらご連絡ください」で、範囲と時間が決まっていない
⑤ 契約の形導入と保守の契約をどう分けるか。追加の作業はどう見積もるか導入と保守が一式で、何にいくら払うのか分からない
⑥ 進め方標準で足りる要望と、作り込む要望をどう分けるか要望をすべて「できます」と受ける
⑦ 連携・データ会計・EC・物流など、他のシステムとの連携をどう扱うか連携の方式と、止まったときの対応が決まっていない
⑧ 経営との対話経営層と、何を、どの頻度で話すか現場の担当者とだけ話が進む

8つすべてで満点の会社はありません。

自社にとって外せない物差しを、先に2〜3個決めておきます。

体制|「会社の規模」より「自社につく人」

大きな会社でも、自社の案件につくのは数人のチームです。

小さな会社でも、経験のある人が最後までつくことがあります。

  • プロジェクトの責任者と、日々の窓口は誰か
  • 導入の途中で担当者が替わる可能性はあるか
  • 稼働後の保守も、同じチームが見るのか
  • 週ごとの打ち合わせに、責任者が出るか

導入と保守で担当が替わると、設定の背景が引き継がれにくくなります。

別の会社に分けて頼むなら、設定と作り込みの一覧、連携の一覧を、導入の成果物として受け取っておきます。

本社が地方にある会社は、打ち合わせの形も聞いておきます。

業務の整理や稼働の立ち会いは、現地のほうが進みやすい場面です。

現地に来てもらう回数と、その費用の扱いを見積りで押さえます。

業種・規模の経験|業種ではなく「似た業務」を聞く

業種の名前が同じでも、業務の形は会社ごとに違います。

同じ卸売でも、輸入の有無や在庫の拠点数で、必要な設定は変わります。

だから、業種ではなく業務で聞きます。

  • 「輸入の諸掛を原価に含める設定を扱ったことはあるか」
  • 「複数の法人の連結を扱ったことはあるか」
  • 「プロジェクトごとの採算は、どんな設定で見ましたか」

答えが具体的な手順の話になるかどうかで、経験の深さが見えてきます。

事例の資料を見せてもらえる場合は、次の点に注目します。

  • 導入した業務の範囲(会計だけか、販売・在庫までか)
  • 稼働までの期間と、稼働後の支援の続き方
  • 社名が伏せられていても、業務の中身が具体的に書かれているか

事例の数より、自社に近い事例が一つあるかのほうが、判断の役に立ちます。

保守の範囲|稼働後に何を頼めるか

ERP(統合基幹業務システム)は、稼働してからが長い仕組みです。

稼働後に頼める範囲で、使いこなせるかどうかが変わります。

NetSuiteには、年に2回の大きなリリース(更新)があります(出典:Oracle NetSuiteのヘルプ、2026年9月確認)。

そのたびに、作り込んだ部分や連携への影響を調べる作業が生まれます。

作業の例保守に含むか聞いておく点
操作の問い合わせ含むことが多い受ける時間帯、返事までの目安、方法(メール・電話・チャット)
帳票や項目の小さな変更会社による月の上限、1件の大きさの目安
権限や承認の流れの変更会社による誰が依頼でき、誰が承認するか
作り込んだ部分の不具合の調査会社による他社が作った部分も見るか
連携の停止の調査会社による連携先の会社との役割分担
リリースの前後の影響の確認別の見積りのことがある調べる範囲と時期
新しい業務への展開別の見積りが多い見積りの出し方と、着手までの期間

「会社による」の行が、比べるときの差になりやすい部分です。

情報システムの担当が少ない会社ほど、この表の重みが増します。

社内で回せない作業を先に書き出し、それを保守で頼めるかを聞いてください。

NetSuite自体のサポートは、Oracleが提供します。

パートナーの保守は、それとは別に「自社の設定と使い方」を支える役割です。

稼働後のサポートの選び方は、NetSuiteのサポート・保守はどう選ぶ?で扱っています。

契約の形と見積り|金額の差は「範囲」の差

パートナーとの契約は、導入の時期と、稼働後の時期で性格が変わります。

時期よくある契約の形何に払うか見積書で見る点
導入請負契約(範囲と成果物を決める)。準委任の形を取る会社もある要件定義・設定・移行・教育などの作業作業の範囲、成果物、前提の条件、範囲を超えたときの扱い
導入後運用保守契約(月額などで決める)問い合わせ・設定の変更・調査などの支援含む作業と含まない作業、対応の時間帯、月の上限

導入の見積りの読み方

導入の見積りは、「どの工程に、どんな役割の人が、どれだけ関わるか」の積み上げです。

金額の横に、次の4つが書かれているかを見ます。

  • 工程ごとの作業:業務の整理、要件定義、設定、データ移行、テスト、教育、稼働の立ち会い
  • 役割ごとの工数:責任者、業務のコンサルタント、開発者など
  • 前提の条件:移行するデータの件数と年数、帳票の数、連携の数、会議の回数
  • 変更の扱い:前提が変わったとき、誰が、どう見積もり直すか

前提の条件が書かれていない見積りは、比べる材料になりません。

冒頭の「金額の差」は、多くがこの欄の違いから生まれます。

安い見積りが、頼める範囲が狭いだけということもあります。

導入の費用の幅は、それほど大きく開きます。

ベンチャーネットが支援したNetSuite導入の費用では、3名程度・1.5か月で150万円程度の例があります。

一方で、100名程度・1.5年で2億円程度(うち開発約7割)の例もあります。

差を生むのは、機能範囲、開発(特に外部システムとの連携)、社内の体制、ユーザー数の4つです。

事例の中身は、NetSuiteの料金・費用・ライセンス体系で表にしています。

導入費用を決める4つの要因 業務の範囲、開発の量、社内の体制、ユーザー数の4つで導入費用が決まる。 導入費用を決める4つの要因1業務の範囲購買・販売だけか、在庫・会計・PJ管理まで入れるか2開発の量とくに外部システムとの連携開発3社内の体制情報システム担当が少ないと、支援を厚くし期間も延びやすい4ユーザー数受入テスト・教育の工数と、社内調整の時間
導入費用を決める4つの要因

受入テスト(完成した仕組みを自社で確かめる作業)は、自社の仕事として残ることが多い工程です。

自社側の工数も、見積りと一緒に聞いておきます。

運用保守の契約の形

形中身合いやすい会社気をつけたい点
定額の保守月額で、決まった範囲の問い合わせや調査を受ける毎月、一定の相談がある会社範囲の外の作業が別料金になる境目
時間の枠を買う月や年で作業の時間を決め、その中で使う設定の変更や改善を続けたい会社使い切れなかった時間の扱い
その都度の見積り作業が出るたびに見積もる社内で多くを回せる会社急ぎのときに、すぐ動いてもらえるか

どの形でも、含む作業と含まない作業の一覧を書面で受け取ってください。

「問い合わせ」「設定の変更」「作り込みの改修」は、別の扱いになることが多いからです。

運用保守の費用は、続けるほど積み上がります。

稼働後1年の支援と、2年目以降の支援を分けて考えると、予算を組みやすくなります。

1年目は問い合わせが多く、2年目からは改善の相談が増える、という形を想定しておくと話が具体的になります。

見積りは「年ごとの表」に直して比べる

導入と保守は、払う時期が違います。

そのまま並べると、どちらが安いのかを見誤りやすくなります。

費用1年目2年目3〜5年目(年ごと)
NetSuiteのライセンス
導入(請負契約など)
運用保守の契約
追加の開発・改善(見込み)
社内の工数(人件費の見込み)

導入が安くても、保守が高い会社もあります。その逆もあります。

5年の合計と、年ごとの形の両方で比べると、自社の予算の組み方に合う相手が見えてきます。

5年の総額の考え方は、NetSuiteのライセンスは高い?でも扱っています。

契約の前に決めておく取り決め

  • 作った設定や資料を、自社のものとして受け取れるか
  • 作り込んだ部分(スクリプトなど)の中身の説明を、資料で残すか
  • 契約を終えるとき、引き継ぎに協力してもらえるか。その費用は
  • 担当者が替わるとき、事前に知らせてもらえるか

どれも、将来パートナーを見直すときに効いてきます。

選ぶ時点で「替えるときの備え」まで話せる相手は、信頼しやすい相手です。

見積書の項目はクラウドERPの費用・料金相場、契約前の確認点はNetSuiteパートナーの選び方|契約前に確認したい5つのチェックポイントで扱っています。

進め方|止めてくれるかどうか

NetSuiteでは、Fit to Standardの考え方が基本です。

それでも、現場からは「このやり方は変えたくない」という声が出ます。

信頼できるパートナーは、必要なら「それは標準で足ります」と止めます。

止めたうえで、標準の機能の使い方や運用の工夫といった代わりの道を示せるか。

そこまで見てください。

要望をすべて受けると、次のことが起きやすくなります。

  • 開発の費用が膨らみ、予算を超える
  • NetSuiteの更新のたびに、作り込んだ部分の確認が要る
  • 担当者が替わると、なぜその作りにしたのか分からなくなる

標準で収まらない業務は、「標準に合わせる/開発する/残す」の3つから選びます。

その判断の手順は、NetSuite導入のFit&Gap分析で扱っています。

連携・データ|AIを使う前提で見る

これからは、ERPのデータをAIで読み、点検や予測に使う場面が増えます。

効いてくるのは、データが一か所にそろっているかです。

  • 他のシステムとの連携で、データの持ち方をどう決めるか
  • 取引先・品目・部門などのコードの付け方を、最初に決めるか
  • 手で入力する項目と、自動で入る項目をどう分けるか
  • Excelに逃げている集計を、NetSuiteの中に戻す計画があるか
  • 稼働後に、データを使った分析や自動化まで支援するか

データの持ち方は、導入の最初に決めるほど直しやすい部分です。

稼働後にAIを使いたいと考えたとき、この差が効いてきます。

経営との対話|ERPは経営の仕組み

ERPの導入は、業務のやり方を変える仕事です。

部門の間の調整や、優先順位の線引きには、経営層の判断が要ります。

パートナーが経営層と何を話すのかを、最初に聞いておきます。

「月に一度、経営層と進み具合と判断事項を話す」など、形が決まっていると進みやすくなります。

自社の状況で、物差しの重みを変える

自社の状況特に重く見る物差し理由
初めてERPを入れる⑥ 進め方、⑧ 経営との対話業務の決め方そのものを一緒に作る必要がある
既存のERPや基幹システムから入れ替える② 業種・規模の経験、⑦ 連携・データ移行するデータと、残るシステムとの連携が難所になる
海外に子会社・拠点がある① 体制、② 経験日本と海外の窓口、言語、時差への備えが要る
情報システムの担当が少ない④ 保守の範囲、⑤ 契約の形稼働後に社内で回せない部分を、どこまで頼めるかで決まる
作り込みの多い仕組みから移る⑥ 進め方、③ 対応範囲作り込みを減らす判断と、その説明ができるかが鍵になる

重く見る物差しが決まれば、打ち合わせで聞く質問も絞れます。

NetSuiteパートナー15社|公式サイトで確かめた案内内容

公式サイトでNetSuite関連の案内を確かめられた15社を並べます(2026年9月確認)。

掲載は順不同で、優劣の順ではありません。

以前の版で紹介していた会社のうち3社は、公式サイトのNetSuiteの案内ページが今回開けませんでした。

現在の提供状況を確かめられなかったため、一覧から外しています。

この一覧は、日本のすべてのパートナーを網羅したものではありません。

最新の体制・対応範囲は、各社に直接お問い合わせください。

一覧表

会社名公式サイトで確かめたNetSuite関連の案内比べるときに聞きたいこと
株式会社Anfiniソリューション・プロバイダー・プログラムへの参加を告知。NetSuiteのコンサルティングの専用サイトを設けている構想づくりから稼働後まで、どこまで同じチームが見るか
Clover Plus株式会社短期導入のソリューション、在庫管理の自動化、輸入諸掛の機能拡張を案内自社の業務が、用意された仕組みの前提に合うか
株式会社EvangSol認定ソリューションプロバイダーとして、導入から運用サポートまでを案内作り込みと標準の線引きをどう提案するか
グローウィン・パートナーズ株式会社ソリューションプロバイダープログラムへの参加を告知。公認会計士などが在籍し、ITと会計をつなぐことを強みとして案内経理・財務以外の業務まで扱う範囲
ハイブリィド株式会社情シス支援の会社。NetSuiteの導入から、情シス業務の運用までの支援を案内保守と情シス支援の契約をどう分けるか
株式会社ヒューマンベースNetSuiteの導入支援、業務改善、保守・拡張を案内。他のシステムと組み合わせる提案も示している組み合わせる製品の費用と保守の窓口
株式会社IT働楽研究所自社でNetSuiteを導入したと案内。コンサルティングから構築・運用まで、他システムとのAPI連携と組み合わせる支援を示している連携の作り込みを、稼働後に誰が保守するか
株式会社RICE CLOUDソリューションプロバイダープログラムへの参加を告知。導入支援と、途中で止まった案件の立て直しのサービスを案内立て直しの場合、何から調べるか
Shearwater Japan株式会社アジアの複数の国での顧客対応、OneWorld、定着化支援、AIの実装の伴走を案内日本と海外の拠点で、窓口と体制をどう分けるか
SB C&S株式会社ソフトバンクグループのIT製品の流通を担う会社。販売パートナー向けの「Oracle NetSuiteアフィリエイトプログラム」を案内利用する会社が直接頼む場合、どの会社が導入を担うか
株式会社SuiteUP導入コンサルティング、SaaSとの連携、アドオン開発を案内。貿易の業務と会計を統合した事例を掲載自社製の連携ツールを使う場合の保守の形
株式会社タナベコンサルティング経営コンサルティング会社。日本オラクルと共同開発した中堅・中小企業向けの導入の仕組みを案内。自社グループでもNetSuiteを使っている経営の構想づくりと、設定の作業の分担
トランスコスモス株式会社ソリューションプロバイダープログラムへの参加を告知。BPOとNetSuiteを組み合わせたサービスを案内業務の委託と、システムの保守の範囲の分け方
トライフォース・グローバル・ソリューションズ株式会社日本語・英語でのサポート、運用保守、多通貨・多言語の対応を案内海外の本社・子会社との調整を誰が担うか
株式会社ベンチャーネット(本記事の発信元)Oracle NetSuite認定パートナー(Solution Provider)。NetSuite・Odoo・AIスクラッチ開発を扱い、SAPからのリプレイスにも対応他社と同じ8つの物差しで比べてください

出典は、各社の公式サイトです(2026年9月確認)。

タナベコンサルティンググループのNetSuite利用は、Oracle NetSuite公式の事例ページで公開されています。

各社の案内の要点

一覧表の補足です。

各社が公式サイトで示している案内の要点で、評価ではありません。

株式会社Anfini:コンサルティング会社です。ソリューション・プロバイダー・プログラムへの参加を公式サイトで告知しています。NetSuiteのコンサルティングを案内する専用のサイトもあります。

Clover Plus株式会社:短期間で導入するためのソリューションを案内しています。在庫管理の自動化や、輸入の諸掛を扱う機能の拡張も示しています。輸入や在庫が中心の会社は、前提が自社に合うかを聞くと比べやすくなります。

株式会社EvangSol:Oracle NetSuite認定ソリューションプロバイダーです。導入・カスタマイズ・運用サポートまでを、一貫して担うとの案内です。

グローウィン・パートナーズ株式会社:ソリューションプロバイダープログラムへの参加を公式サイトで告知しています。ERPベンダーの出身者や公認会計士などが在籍し、「ITと会計をつなぐ」ことを強みとして示しています。

ハイブリィド株式会社:情報システム部門の支援を事業とする会社です。NetSuiteの導入・運用支援のサイトを公開し、導入から情シス業務の運用までを支援すると案内しています。

株式会社ヒューマンベース:案内の柱は、NetSuiteの導入支援、業務改善、保守・拡張の3つです。NetSuiteに他のシステムを組み合わせる提案も示しています。

株式会社IT働楽研究所:自社でも2019年にNetSuiteを導入したとのことです。NetSuiteで持つ部分と、他システムとのAPI連携を組み合わせる支援を示しています。

株式会社RICE CLOUD:ソリューションプロバイダープログラムへの参加を、公式サイトで告知しました。導入支援に加え、途中で止まった導入を立て直すサービスを案内しています。

Shearwater Japan株式会社:対応する顧客は、日本を含むアジアの複数の国にわたると案内しています。OneWorld(複数の法人・通貨・言語を一つで扱う機能)や、定着化の支援も案内に含まれます。

SB C&S株式会社:ソフトバンクグループで、IT製品の流通を担う会社です。販売パートナー向けに「Oracle NetSuiteアフィリエイトプログラム」を案内しています。利用する会社が導入を頼む場合は、どの会社が作業を担うかを聞きます。

株式会社SuiteUP:案内しているのは、導入コンサルティング、SaaSとの連携、アドオン開発です。自社で開発した連携の仕組みや、貿易の業務と会計を統合した事例も掲載しています。

株式会社タナベコンサルティング:経営コンサルティング会社です。日本オラクルと共同開発した、中堅・中小企業向けの導入の仕組みを案内しています。グループ自身もNetSuiteを使っており、Oracle NetSuite公式の事例ページで公開されています。

トランスコスモス株式会社:ソリューションプロバイダープログラムへの参加を、公式サイトで告知しました。BPOとNetSuiteを組み合わせたサービスもあります。

トライフォース・グローバル・ソリューションズ株式会社:日本語と英語でのサポート、運用保守、多通貨・多言語への対応が案内の中心です。海外のグループ会社との連携を含む事例も掲載しています。

株式会社ベンチャーネット:本記事の発信元で、Oracle NetSuite認定パートナー(Solution Provider)です。NetSuite・Odoo・AIスクラッチ開発を扱い、SAPからのリプレイスにも対応しています。

日本オラクル主催の「Oracle NetSuite AI Hackathon 2025」で優秀賞を受賞しています。受賞したのは「経営データの見える化・わかる化・動ける化エンジン」です。

一覧の読み方

一覧の「案内」は、各社が自社の強みとして公式サイトで示している内容です。

同じ「伴走」「一貫支援」という言葉でも、中身は会社ごとに違います。

言葉ではなく、第2章の質問への答えで中身を比べてください。

  • 会社の種類で分けて見る:導入を担う会社、業務の委託まで担う会社、流通を担う会社では役割が違う
  • 外せない物差しに合う会社を3社に絞る:全社と会う必要はない
  • 一覧にない会社も候補にする:Oracleのパートナーディレクトリで探せる

一覧の会社どうしが協力して一つの案件を進めることもあります。

その場合は、どの会社が責任の窓口になるかを最初に聞きます。

パートナーのタイプ別に見る|合う条件

会社の名前ではなく、タイプで考えると、自社に合う相手が見えやすくなります。

タイプ合いやすい会社の条件気をつけたい点
大手のシステムインテグレーター既存のシステムが多く、移行や連携が複雑な会社中堅・中小の案件でどんな体制になるか
会計・経理に強いコンサル系決算の早期化、連結など、経理・財務の課題が中心の会社販売・在庫・製造の業務をどこまで扱うか
開発・連携に強い会社EC・物流などの連携や、業種特有の拡張が要る会社作り込みが増えすぎないか。連携の保守の担い手
BPOと組み合わせる会社経理などの業務そのものも外に出したい会社業務の委託とシステムの保守の境目
海外対応に強い会社海外の子会社・拠点を一つに見たい会社日本側の窓口と体制
伴走型の中小規模の会社情報システムの担当が少なく、稼働後も相談相手が欲しい会社人数の余裕。担当者が替わったときの備え

判断の物差し|パートナー探しの前に決めること

NetSuiteのパートナーを探すのが合う会社

  • 会計・販売・在庫などを、一つのクラウドの仕組みにまとめたい
  • 複数の拠点や、海外の子会社の数字を同じ基準で見たい
  • 標準の機能に業務を合わせる方針を、経営として決められる
  • ライセンスに加えて、導入と保守の費用を予算に組める

NetSuiteの価格は、ミニマム構成で月額20万円〜が出発点です。

構成(モジュール・ユーザー数・オプション)で変わり、数百万円規模になることもあります。

パートナーを探す前に立ち止まりたい会社

  • 経営層が関わる時間を取れず、導入を担当者に任せきりになりそう
  • 現場のやり方を変えないことが、導入の条件になっている
  • 導入の費用は組めても、稼働後の保守の費用を毎年組めない

この状態では、どのパートナーを選んでも苦労しやすくなります。

先に社内で、関わり方と予算の考え方を決めてください。

関わり方が決まれば、パートナーとの最初の打ち合わせも具体的になります。

パートナーの候補がどれも合わないとき

候補の話を聞くほど違和感が増すなら、製品の選択から考え直す手もあります。

状況合うことがある選択肢理由
費用を抑え、必要なアプリから小さく始めたいOdooアプリ単位で始めやすい。自社で設定を触れる人がいると進めやすい
国内だけで、業界特有の商習慣に合わせた機能が要る国産ERP日本の帳票や商習慣に合わせた機能を持つ製品がある
自社にしかない業務が中心で、パッケージに合わないAIを使ったスクラッチ開発作る費用は下がっている。ただし動かし続ける費用と体制が要る
業務の整理がまだで、何を見たいかが決まっていないいまは入れない先に業務と「見たい数字」を決めるほうが、結果として早い

比べ方はOdooとNetSuiteを徹底比較、ERP・クラウドERPを徹底比較、AIでスクラッチ開発とERP、どちらを選ぶべきかで扱っています。

読者の二つの立場|これから選ぶ会社と、見直したい会社

これから選ぶ会社|課題を1枚に書き、3社に同じ資料を渡す

パートナーを探す前に、解決したいことを1〜2枚にまとめます。

  • なぜ新しく入れる(または入れ替える)のか
  • 解決したい経営の課題(決算の早期化、在庫の見える化、海外の連結など)
  • どの業務から始めるか
  • 3年後に、どんな数字を見られる状態にしたいか

ここが曖昧だと、各社の提案を同じ条件で比べられません。

経営層・情報システムの担当・現場の担当の意見を集め、優先順位をつけておきます。

候補は3社程度が現実的です。

同じ資料を各社に渡すと、提案を「自社の課題に答えているか」で比べられます。

見積り依頼の書き方は、ERP見積もり依頼書(RFQ)の書き方を参考にしてください。

比べる項目A社B社C社
自社の案件につく人(役割と人数)
似た業務の経験(具体的な話が出たか)
導入の範囲と前提の条件
稼働後の保守の形と範囲
標準で足りる要望への答え方
見積りの金額

金額の行は、ほかの行が埋まってから見ます。

初回の打ち合わせでは、次の質問で答え方の違いが出やすくなります。

  • 「当社の業務で、標準のままでは難しいと思う点はどこですか」
  • 「最近の案件で、うまくいかなかったことと、その後の対応を教えてください」
  • 「稼働後の最初の3か月に、何をしてくれますか」
  • 「当社の社内で、誰に、どのくらいの時間を割いてほしいですか」

うまくいかなかった話を率直にする相手は、稼働後も率直に話せる相手です。

自社に求める関わりを具体的に言える相手は、進め方の経験を積んでいると見てよいでしょう。

いまのパートナーを見直したい会社|替える前に「読み解く」

すでにNetSuiteを使っていて、稼働後の支援が合わないと感じる会社もあります。

NetSuiteはクラウドのERPなので、パートナーが替わってもシステムはそのまま使い続けられます。

見直しのきっかけは、問い合わせへの返事が遅い、作り込んだ部分を誰も説明できない、といった場面です。

動くなら、契約の区切りに合わせると進めやすくなります。

時期見ること
保守の契約の更新の半年前いまの保守で頼めていること、頼めていないことの棚卸し
ライセンスの契約の更新の前使っていないユーザーやモジュールがないか。支援の中身と合わせて見直す
大きなリリースの前作り込んだ部分への影響を、いまのパートナーがどう調べるか
  1. いまの困りごとを、具体的な場面で書き出す(例:問い合わせの返事に1週間かかった)
  2. いまのパートナーに伝え、改善の案を聞く
  3. 改善が難しければ、ほかの候補に同じ資料を渡して話を聞く
  4. 替える場合は、引き継ぎの期間と、保守の契約が重なる期間を決める

替えた後までの流れを図にすると、次のとおりです。

パートナーを見直す流れ 困りごとを具体的な場面で書き出し、いまのパートナーに伝えて改善の案を聞く。難しければほかの候補にも同じ資料で聞き、替えるなら引き継ぎの期間と契約が重なる期間を決める。替えた後は、いきなり作り直さず読み解いてから直す部分を決める。 パートナーを見直す流れ 1. 困りごとを書き出す 例:問い合わせの返事に1週間 2. いまのパートナーに伝える 改善の案を聞く 3. ほかの候補にも聞く 改善が難しければ、同じ資料を渡す 4. 引き継ぎの期間を決める 保守の契約が重なる期間も決める 替えた後は、読み解いてから いきなり作り直さない
パートナーを見直す流れ

替える前に、次の3つを手元にそろえます。

そろえるもの中身なぜ要るか
設定と作り込みの一覧項目・帳票・権限・スクリプト・ワークフロー次のパートナーが、影響を調べられるようにする
連携の一覧連携先、方式、担当の会社止まったときに誰が見るかを決める
契約の書面いまの保守の範囲、解約の条件と時期切り替えの時期と、重なる費用を決める

替えた後は、いきなり作り直しません。

新しいパートナーが設定と作り込みの中身を読み解き、直す部分とそのまま使う部分を決めます。

問い合わせの窓口を社内に知らせ、以前の窓口を閉じるのも、この時期です。

進め方の詳細はERP導入失敗の原因はパートナーにあり?「パートナー変更」という選択肢、伴走型と丸投げ型の違いは伴走型のNetSuite導入支援とは?で扱っています。

よくある失敗3つ

失敗1:見積りの安さと知名度だけで選ぶ

起きること:稼働後に、想定していなかった追加の費用がかかる。問い合わせの範囲が狭く、社内で抱え込む。

原因:導入の見積りだけを比べ、稼働後の保守の範囲と費用を比べていなかった。会社の知名度を、自社の案件の体制と同じものと考えていた。

避け方:導入と保守を分けた見積りを各社に頼みます。

見積書に保守の行がない、または「別途」とだけ書かれていたら、中身を聞きます。

失敗2:「稼働」をゴールにしてしまう

起きること:稼働はしたが、現場が以前のExcelに戻る。経営の画面の数字が信用されない。

原因:契約の範囲が稼働までで、教育や稼働後の改善が入っていなかった。

避け方:稼働後の3〜6か月に、何を誰が支援するかを契約で決めます。

稼働後に見たい数字を先に決め、その数字が出るまでを支援の範囲に入れます。

提案書の工程表が「稼働」で終わっていたら、その先の予定を聞いてください。

失敗3:要望をすべて受けるパートナーを選ぶ

起きること:作り込みが増え、予算と期間を超える。NetSuiteの更新のたびに、確認の手間がかかる。

原因:現場の要望をそのまま仕様にしていた。標準で足りる要望と、作り込む要望を分けていなかった。

避け方:止めてくれるかどうかを、選ぶ物差しに入れます。

要望の一覧に「対応可」だけが並ぶ提案には、標準で足りるかの意見を求めます。

経営層が優先順位を決める場も、最初から予定に入れておきます。

3つの失敗に共通すること

  • パートナーを「作業を頼む外注先」としてだけ見ている
  • 導入の期間だけを見て、稼働後の数年を見ていない
  • 経営の課題と切り離して、ITの案件として進めている

ERPの導入は、業務の優先順位を決める経営の仕事です。

経営層が判断の場に入ることが、3つの失敗をまとめて防ぎます。

ベンチャーネットならこう見る|「見たい数字→体制→頼む範囲→金額」の順番

ベンチャーネットは、パートナー選びの相談を受けると、金額を最後に回します。

範囲がそろわない見積りは、並べても比べられないからです。

型:見たい数字→社内の体制→頼む範囲→金額

  1. 見たい数字:稼働の1年後に、経営として何が見えていれば成功か
  2. 社内の体制:稼働後の設定や問い合わせを、社内の何人で受けられるか
  3. 頼む範囲:導入だけか、保守までか、改善までか
  4. 金額:範囲がそろってから、はじめて比べる

順番を図にすると、次のとおりです。

比べる順番は、金額が最後 見たい数字、社内の体制、頼む範囲の順に決め、金額は範囲がそろってから比べる。範囲がそろわない見積りは、並べても比べられない。 比べる順番は、金額が最後 1. 見たい数字 稼働の1年後に、何が見えれば成功か 2. 社内の体制 稼働後を、社内の何人で受けるか 3. 頼む範囲 導入だけか、保守・改善までか 4. 金額 範囲がそろってから、はじめて比べる 範囲がそろわない見積りは、並べても比べられない
比べる順番は、金額が最後

見積りを受け取ったら、まず前提の条件、自社側の作業、稼働後の扱いの3か所を見ます。

この3か所が書かれていれば、金額の差の理由を説明してもらえます。

伝言ゲームにしない体制

ベンチャーネットでは、要件を確認するのは営業ではなく導入コンサルタントです。

PM(プロジェクトの責任者)を兼ねるコンサルタントが、提案からカットオーバー(本番の稼働)まで一貫して担当します。

週次の定例と課題管理表で、決めたことを文書で共有します。

受け身で待たず、必要な情報はこちらから取りに行きます。

情報システムの担当が少ない会社でも進められるよう、既存システムとの連携も担います。

仕事の多くは、ゼロからの導入より、他社のあとの引き継ぎ・立て直しと、他システムとの連携です。

5-2の「読み解く」手順は、その経験から来ています。

相談の中で、NetSuite以外や「いまは入れない」をお勧めすることもあります。

  • 見たい数字がまだ決まらず、業務の整理から始めたほうがよい
  • 必要な機能が限られ、より小さな仕組みで足りそう
  • 稼働後の保守の費用を、毎年の予算に組むのが難しい

どの選択肢でも、判断の順番は上の型と同じです。

ベンチャーネット自身も、候補の一つとして他社と同じ物差しで比べてください。

今日できること|1時間で「頼む範囲の表」を作る

パートナーに会う前に、次の表を社内で埋めてみてください。

仕事自社でやるパートナーに頼むまだ決めていない
業務の整理(いまの流れを書き出す)
要件定義(何をNetSuiteで行うか)
設定
データ移行
社員への教育
稼働後の問い合わせ
稼働後の設定の変更
連携の保守

「まだ決めていない」が多い行が、打ち合わせで最初に聞く点です。

あわせて、部門ごとの業務の流れを1枚ずつ、いまのシステムとExcelの表の一覧、稼働後に見たい数字を3つ用意します。

この表を各社に渡すと、同じ条件で見積りを比べやすくなります。

「パートナーに頼む」の列が多いほど、稼働後の保守の費用も増えます。

頼む範囲と予算が見合っているかを、経営層と一度読み合わせてください。

よくある質問

Q1. 大手と中小のパートナー、どちらを選ぶべきですか

会社の大きさより自社の案件につく体制で選びます。

大手は組織と拠点の広さが強みです。中小は経営者と直接話しやすいことが強みです。

どちらでも、自社の案件につく人と、稼働後の窓口を聞いてください。

Q2. パートナーを後から替えることはできますか

替えられます。

NetSuiteはクラウドのERPなので、パートナーが替わってもシステムは使い続けられます。

ただし、引き継ぎの手間と費用がかかります。設定と作り込みの一覧を先にそろえます(第5章)。

Q3. 何社に提案を頼むのがよいですか

3社程度が現実的です。

1社では比べる材料がなく、多すぎると判断の負担が大きくなります。

同じ資料を渡し、同じ条件で比べてください。

Q4. ソリューション・プロバイダーとアライアンス・パートナーの違いは何ですか

Oracleの説明では担う範囲が違います。

Oracleの公式サイトでは、ソリューション・プロバイダーは販売から導入・サポートまでを担うと説明されています。

アライアンス・パートナーは、コンサルティングや連携、トレーニングなどを支援すると説明されています。

ライセンスの契約を誰と結ぶかは、候補の会社ごとに聞いてください(第1章)。

Q5. パートナーによって、導入の費用はどれくらい変わりますか

金額の差の多くは頼む範囲と前提の条件の差です。

機能範囲、開発(特に外部連携)、社内の体制、ユーザー数の4つで、費用は大きく変わります。

見積書の前提の条件をそろえてから比べてください(第2章2-5)。

Q6. 導入後の保守は、何を見ればよいですか

含む作業・対応の時間帯・月の上限です。

設定の変更や不具合の調査が、保守に含まれるか、別の見積りかを聞きます。

NetSuiteの年2回の大きなリリースの前後に、影響を調べるかも確かめておきます(第2章2-4)。

Q7. パートナーの見積りに、NetSuiteのライセンスは含まれますか

会社と契約の形によって違います。

ライセンスの契約をOracleと結ぶ形か、パートナー経由かで、見積書の中身が変わります。

ライセンス・導入・保守を分けて並べてもらうと、比べやすくなります。

Q8. ベンチャーネットに相談すると、NetSuiteを勧められますか

NetSuiteが合わないと判断すればその旨をお伝えします。

ベンチャーネットは、NetSuite・Odoo・AIスクラッチ開発を扱い、SAPからのリプレイスにも対応しています。

「いまは入れない」という判断も含めて、選択肢を一緒に比べます。

まとめ

  • NetSuiteのパートナーには、ソリューション・プロバイダー、アライアンス、BPO、紹介など、役割の違う制度がある
  • 公式サイトで案内を確かめた15社を、優劣ではなく案内の内容で並べた
  • 比べる物差しは、体制・業種の経験・対応範囲・保守の範囲・契約の形・進め方・連携とデータ・経営との対話の8つ
  • 見積りの金額の差は、多くが前提の条件と頼む範囲の差。年ごとの表に直して比べる
  • いまのパートナーを見直すときは、設定と作り込みの一覧・連携の一覧・契約の書面を先にそろえる

見積りの金額に迷ったら、まず前提の条件の欄を並べてください。

そこがそろえば、どの会社に頼むかは、8つの物差しで決められます。

もう少し詳しく知りたい方へ

パートナーを比べる前に、NetSuiteが自社に合うかを確かめたい。

いまのパートナーの支援に不安があり、保守や伴走の形を見直したい。

そうした段階から、ご相談をお受けしています。

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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