NetSuite と GRANDIT を徹底比較|中堅・成長企業の経営者が選ぶべきERPは?【2026年最新】

ERPの刷新を検討するとき、多くの中堅企業の経営者が同じ壁にぶつかります。

「製品が多すぎて、どれを比較すればいいのか分からない」

これは、とても自然なことです。ERPは一見すると似ていますが、実際には設計思想・対象企業規模・グローバル対応・AIとの親和性など、いくつもの観点で違いがあります。

本記事では、国内中堅企業でよく検討される2つのERP——NetSuiteGRANDIT を、9つの観点で公平に比較 します。さらに、それぞれが向いている企業、選定段階で起こりがちな落とし穴、よくある質問までを整理しました。

大切なのは「どちらが優れているか」ではなく、自社の経営課題に合っているか という視点で読むことです。GRANDIT を使い続けるべきか、NetSuite を含めて見直すべきか——判断の手がかりとして、お役立てください。

目次

NetSuite とは — クラウドネイティブで設計された統合ERP

NetSuite は、米 Oracle 社が提供する クラウドネイティブのERP です。

会計、販売、在庫、生産、サプライチェーン、CRM までを 単一のクラウド基盤 で統合管理できる点が大きな特徴です。

世界規模での実績は次の通りです:

  • 220地域以上 で利用
  • 43,000社以上 が導入
  • 190通貨・27言語 に対応

特に評価されているのは、以下の3点です。

① リアルタイムの経営可視化

財務状況や業務データを、ダッシュボードでリアルタイムに可視化できます。経営判断のスピードを上げる基盤として機能します。

② グローバル対応

複数子会社・複数拠点の連結管理を、1つのプラットフォームで実現できます。海外進出を視野に入れる中堅企業との相性が良いERPです。

③ AIとの親和性

NetSuite は 「#1 AI Cloud ERP」 として位置付けられています。AI Connector Service(MCP対応・Bring Your Own AI) によって、ChatGPT や Claude などの外部AI と直接連携できる点が、他のERPにはない強みです。さらに、SuiteConnect 2026 で発表された 組込型8つのAI機能 によって、ERP内でのAI活用が標準化されつつあります。

ベンチャーネットの見方

NetSuite を選ぶ価値が出やすいのは、成長フェーズにある企業 です。

現場の管理データと経営の数字を 同じ基盤の上でつなげられる こと、API連携や拡張性が高く周辺システムと組み合わせて段階的に高度化できること——この2点が、拠点や事業が増えていく企業にフィットします。

NetSuite の詳細は、こちらの記事で詳しく解説しています:

👉 NetSuiteとは?中堅・中小企業の経営者が知っておきたいクラウドERP入門【2026年版】

GRANDIT とは — 日本企業の業務を前提に設計された国産ERP

GRANDIT は、日本企業7社のコンソーシアム方式 で開発・運営される国産ERPです。

「コストを抑える守りの経営」と「競争力を高める攻めの経営」の両立を目指して設計されており、日本企業の業務慣行を前提とした標準機能 が豊富に揃っています。

主な特徴は以下の通りです。

① コンソーシアム方式による業務ノウハウの集約

複数企業の業務ノウハウを集約して開発されているため、日本企業の業務にフィットしやすい設計です。

② 標準搭載の業務機能が豊富

ワークフロー、EDI、EC、BI、内部統制対応、組織変更対応など、日本企業の実務で求められる機能が標準で搭載されています。

③ クラウド対応

Microsoft Azure などのクラウド環境にも対応しており、オンプレミスとクラウドの両方で運用可能です。

ベンチャーネットの見方

GRANDIT は、日本企業の業務を前提に設計されたERP として、組立製造やプロセス製造など、日本の製造業で多い生産形態に対応しています。

複数企業のノウハウを集約して開発された点も、日本市場ならではの実務要件に強みを持つ理由です。

ベンチャーネットは NetSuite の導入支援を主たる事業としていますが、GRANDIT が悪い選択肢だと考えているわけではありません。すでに GRANDIT を運用していて業務にフィットしているなら、無理に乗り換える必要はありません。

大切なのは、自社の経営課題と今後の成長戦略に合うかどうか を見極めることです。

NetSuite と GRANDIT の違い — 比較表で見る9つの観点

NetSuite と GRANDIT は、どちらも基幹業務を統合管理するERPですが、設計思想・対象企業規模・グローバル対応・AIとの親和性など、いくつもの観点で違いがあります。

ここでは、選定の判断に役立つ 9つの観点で違いを整理した比較表 をご覧ください。

注意していただきたいのは、「どちらが優れているか」ではなく「自社の経営課題に合っているか」 という視点で読むことです。

観点NetSuiteGRANDIT
① 製品の種別クラウドネイティブERP(SaaS型・マルチテナント)オンプレミス/プライベートクラウド両対応(Microsoft Azure等)
② 運営元・提供形態Oracle社(米国・グローバル展開)。世界220地域・43,000社以上で利用日本企業7社のコンソーシアム方式で開発・運営
③ 主な設計思想世界標準の業務フローを前提に設計(Fit to Standard)日本企業の業務慣行を前提に設計、各社のノウハウを集約
④ 対象企業規模中堅・大企業中心(成長フェーズの中小企業にも適合)中堅・大企業向け(業務の標準化が進んだ企業)
⑤ 対応生産形態・業種製造・卸・小売・サービス・ECなど幅広く対応。複数子会社の連結管理に強み組立製造・プロセス製造・販売・サービスなど、日本の製造業に対応
⑥ グローバル対応220地域・190通貨・27言語 に対応。多拠点・多国籍企業のリアルタイム連結管理多言語・多通貨対応あり。海外拠点運用は要個別確認
⑦ カスタマイズ性・拡張性SuiteScript/SuiteFlowで高度なカスタマイズが可能。API連携・周辺システム連携も豊富ワークフロー・カテゴリーセグメント管理など標準機能が豊富
⑧ AIとの親和性#1 AI Cloud ERPAI Connector Service(MCP対応・Bring Your Own AI)で ChatGPT・Claude等の外部AI と直接連携可能。組込型8つのAI機能(SuiteConnect 2026発表)標準でのAI連携機能は限定的(公式情報の範囲では明示なし)
⑨ 導入アプローチSuiteSuccess(業種別パッケージ)で短期導入が可能コンソーシアム方式のノウハウを反映したテンプレート導入

比較表を見ると、両製品は 「設計思想」 で大きく方向性が異なることがわかります。

  • NetSuite:世界標準の業務フローを前提とした クラウドネイティブ設計。成長フェーズ・多拠点・グローバル展開を見据えた企業に強み
  • GRANDIT:日本企業の業務慣行を前提とした コンソーシアム方式 で、日本市場の業務に最適化された設計

どちらが優れているかではなく、自社の経営課題と成長戦略にどちらが合っているか が選定の本質です。

特に、AIとの親和性 は今後の経営インフラ選びで大きな差を生む観点です。AI活用を経営に組み込みたい場合、この観点は重要な判断材料になります。

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どんな企業に向くか — NetSuite と GRANDIT の適合シーン

両製品は、それぞれ強みを発揮するシーンが異なります。

ここでは、向いている企業/慎重に検討すべき企業 を公平に整理します。

NetSuite が向いている企業

  • 海外進出・グローバル展開 を視野に入れている企業
  • 複数子会社・多拠点 の連結管理を一元化したい企業
  • AI活用 を経営インフラに組み込みたい企業
  • 業務フローを世界標準に合わせて整理 したい企業
  • 成長フェーズで、段階的に機能を追加 していく余地を持ちたい企業

NetSuite を慎重に検討すべき企業

  • 業務フローを 変えたくない という方針が強い企業
  • 日本特有の会計要件・帳票要件への 過度な依存 がある企業
  • 業務の標準化が進んでおらず、現場のヒアリングから始める 必要がある企業

GRANDIT が向いている企業

  • 日本市場のみ で事業展開している企業
  • 日本特有の業務要件(内部統制、帳票、商慣習)への 詳細な対応 を重視する企業
  • 業務の 標準化がすでに進んでいる 企業
  • 組立製造・プロセス製造など、日本の製造業特有の生産形態を前提とする企業

GRANDIT を慎重に検討すべき企業

  • 海外展開 を中長期で計画している企業
  • AI活用 を経営の中心に据えたい企業
  • クラウドネイティブの 拡張性・API連携 を活用したい企業

GRANDIT も NetSuite も、それぞれ得意領域が違います。自社がどちらに近いかを整理することが、選定の出発点になります。

ERP選定で経営者が立ち返るべき5つの判断軸

製品比較の前に、経営者として整理しておくべき 5つの判断軸 があります。

機能の有無だけで決めると、導入後に後悔するケースが少なくありません。ここで紹介する5軸は、ベンチャーネットがこれまでの選定支援で大切にしてきたものです。

軸① 経営課題は何か — ERP導入の出発点

ERP導入の目的は、製品を入れることではなく、経営課題を解決すること です。

「在庫の見える化」「月次決算の早期化」「子会社の連結管理」——具体的で測定可能な課題に立ち返ることから始めます。

目的が曖昧なまま製品比較に入ると、ベンダー提案を丸ごと受け入れてしまい、使わない機能に多額の投資をしてしまう結果になりがちです。

軸② 成長戦略との整合性 — 3〜5年後の姿

ERPは、3〜5年は使い続ける経営基盤 です。

今の業務だけでなく、3〜5年後の事業の姿 に耐えられるかを判断軸に入れます。

  • 海外展開の可能性
  • 子会社・グループ会社の追加
  • 事業領域の拡大
  • AI活用の深化

これらの方向性を見据えた選択が、長期的な投資対効果を決めます。

軸③ 業務標準化の進度 — 現状の業務をどう扱うか

自社の業務が どこまで標準化されているか によって、適合する製品は変わります。

  • 業務標準化が進んでいる → 日本市場特化型のERPで実務にフィットしやすい
  • 業務標準化を これから進めたい → 世界標準を前提に設計されたクラウドERPがリプレイスの好機

「現状の業務をそのまま再現する」発想で選ぶと、過剰なカスタマイズを招きやすくなります。

軸④ AIとの親和性 — 今後5年の経営の前提

AIは、今後5年の経営の前提条件 になっています。

ERPが扱う基幹データは、AI活用の土台です。

  • 外部AI(ChatGPT、Claudeなど)と直接連携できるか
  • 組込型AI機能でERP内分析が可能か
  • API連携で周辺システムとデータ連結できるか

AI活用を本気で経営に組み込むなら、ERP側のAI親和性 は重要な判断軸になります。

軸⑤ 導入パートナーとの相性 — 製品と同じくらい大切

ERPの成否は、製品そのものよりも、導入・運用を一緒に進めるパートナー に左右されるケースが多くあります。

パートナーを見極める3つの視点:

  • 業務理解の深さ:自社業界・業務への理解があるか
  • 伴走の姿勢:導入後の運用フェーズも継続的に支援するか
  • 対等な関係:「売り込み」ではなく「課題解決」を一緒に考えてくれるか

ERPは「ITプロジェクトではなく経営プロジェクト」です。経営の伴走者として組める相手 を見つけることが、長期的な成功の鍵を握ります。

GRANDIT から NetSuite への乗り換え — 検討タイミングと進め方

GRANDIT を使っている企業が NetSuite への乗り換えを検討するタイミングは、次のような状況です。

乗り換えを検討すべき状況

  • 海外拠点・グローバル展開 の必要性が出てきた
  • AI活用 を本格的に経営インフラに組み込みたい
  • 複数子会社の連結管理 が経営課題になっている
  • 現行ERPの 保守・運用コストが上昇 している
  • システムの老朽化により、継続運用のリスク が高まっている

逆に、GRANDIT が現状の業務にフィットしており、運用も安定しているなら、無理に乗り換える必要はありません

その場合、GRANDIT の運用改善や機能拡張については、GRANDIT を販売・支援している各ベンダー・パートナー にご相談されるのが適切です。ベンチャーネットは NetSuite のSolution Providerであり、GRANDIT の運用支援は対応領域外となります。

乗り換えの基本ステップ

NetSuite への乗り換えは、おおむね以下のステップで進みます:

  1. 経営課題の整理 — なぜ乗り換えるのか、何を解決したいのかを明確化
  2. 業務プロセスの棚卸し — 現行業務のうち、本当に必要なものと惰性で続けているものを仕分け
  3. 要件定義 — 必要な機能・モジュール・拠点構成を確定
  4. 製品デモ・パートナー選定 — NetSuite の操作感と、導入パートナーの相性を確認
  5. 導入計画策定 — SuiteSuccess を活用した短期導入か、個別要件対応かを判断
  6. 段階的導入 — 会計または販売管理から始め、機能を順次追加
  7. 定着フェーズ — 本番稼働後3〜6ヶ月の運用支援を計画に組み込む

期間と費用の目安

期間・費用は、企業規模・業務範囲・既存システムの複雑性によって大きく変動します。

期間の目安

  • SuiteSuccess(業種別パッケージ)活用:100日〜 の短期導入が可能
  • 個別要件が多い場合:6ヶ月〜1年 程度

費用の目安

NetSuite ライセンスは 月20万円〜(ミニマム構成からの出発点)が目安です。

ただし、利用するモジュール・ユーザー数・必要なオプションによって変動 し、規模が大きくなると数百万円規模になることもあります。

最終的な金額は Oracle 営業との見積もり次第となるため、概算については NetSuite 認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネット を通じて、Oracle 営業と共にご相談に応じます。

なお、これは NetSuite を選んだ場合の相談窓口 です。GRANDIT を継続される場合、または GRANDIT の費用・機能拡張をご検討の場合は、GRANDIT のベンダー・パートナー が適切な相談先となります。

比較・選定段階で起こりがちな4つの落とし穴

ERPは、製品の機能だけで選ぶものではありません。

ベンチャーネットでは、これまで多くの中堅企業の選定支援に携わってきました。その中で、比較・選定段階で同じパターンの失敗が繰り返されている ことに気づきます。

これは、GRANDIT や NetSuite を貶めるためではありません。「製品比較」だけで決めてしまった結果、導入後に後悔する——そういう経営者を一人でも減らしたい。

そんな思いで、ベンチャーネットが現場で見てきた4つの落とし穴を率直にお伝えします。

落とし穴① 「機能が多い方が良い製品」と思い込んでしまう

よくある現象

  • GRANDIT と NetSuite の機能表を並べて、機能数の多さで判断している
  • 「使うかわからないが、ないより良い」と機能の網羅性を優先する
  • 「うちは特殊だから、機能が多い方が安全」と考える

なぜ失敗するか

ERPは機能数で選ぶものではありません。

本質は、自社の業務に必要な機能が標準でカバーされているか です。

機能を網羅した製品ほど、必要のない機能の学習コスト・運用コストが発生します。さらに、機能が多いほど運用の複雑性が上がり、現場が使いこなせない事態に陥りやすくなります。

どう回避するか

自社の業務プロセスを先に整理する ことが大切です。

そのうえで「今、本当に必要な機能は何か」を絞り込んでから、製品を比較します。

ベンチャーネットでは、この業務整理の段階から伴走することを大切にしています。

落とし穴② 「現行システムをそのまま再現できるか」を選定基準にしてしまう

よくある現象

  • 「GRANDIT で使えていた機能が NetSuite でも同じように使えるか」を最優先で確認している
  • 「現場の業務を変えたくない」という要望が選定の前提になっている
  • カスタマイズで現行を再現する見積もりを各ベンダーに要求している

なぜ失敗するか

ERPリプレイスは、業務プロセスを見直す絶好の機会です。

それを「現状再現」で進めると、過剰なカスタマイズが必要になり、コストもリスクも跳ね上がります

特に NetSuite のようなクラウドネイティブ ERP は、世界標準の業務フローを前提に設計されています。現行を無理に再現すると、SaaS の強みである自動アップデート・拡張性を失ってしまいます。

どう回避するか

リプレイスのタイミングで「本当に必要な業務」と「惰性で続けている業務」を仕分けることが重要です。

「完璧を目指すより、まず回す。動かしながら磨いていく」——この姿勢が、結果的に成功への近道になります。

落とし穴③ 「社長の鶴の一声」「情シスの好み」で決めてしまう

よくある現象

  • 経営層が独断で「クラウドERPに刷新したい」と決め、現場の声が反映されない
  • 情シス担当者が「使い慣れた国産ERPで」と決め、経営判断と乖離する
  • ベンダーの提案資料の見栄えだけで判断している

なぜ失敗するか

ERPは 経営インフラそのもの です。

情シス案件として扱うと経営判断が遅れ、現場の声が反映されないと業務が回らなくなります。

部門間の利害調整は、経営層の関与なしには進みません。一方で、現場の運用を無視した経営判断も、定着段階で破綻します。

どう回避するか

比較軸を整理した「選定ボード」を社内に立てる ことをおすすめします。

経営層・情シス・現場代表・財務責任者が、共通の判断軸で議論できる場を作ります。

ERPは「ITプロジェクトではなく経営プロジェクト」——この認識を、選定段階から社内で共有することが何より大切です。

落とし穴④ 「製品を決めてからパートナーを探す」順序で進めてしまう

よくある現象

  • 「製品を決めた後、安いベンダーを探せばいい」と考えている
  • パートナー選定を、ベンダーが提示した見積金額の安さだけで判断する
  • 導入実績数だけで判断し、自社業界・業務との適合性を確認していない

なぜ失敗するか

ERPの失敗は、製品そのものよりも、導入・運用を一緒に進めるパートナーに起因することが多い のです。

業務理解が浅いパートナーと組むと、以下のような事態に陥ります:

  • プロジェクトが前に進まない
  • 業務を理解した提案が返ってこない
  • 導入後の運用が止まる

製品としての NetSuite は同じでも、パートナー次第で結果は大きく変わります。

どう回避するか

製品選定とパートナー選定を、並行して進める ことが鍵です。

製品を絞り込みながら、各パートナーから次の3点を引き出します:

  • 業務理解の深さ
  • 伴走の姿勢
  • 運用フェーズの支援体制

製品とパートナーの組み合わせで、結果が決まります。

4つの落とし穴に共通すること

ここまでお伝えした4つの落とし穴に共通するのは、ある一つの認識のズレです。

それは、ERP選定を「製品比較」として進めてしまうこと です。

本当に大切なのは、自社の経営課題に立ち返り、それを解決するためにどんなERPとパートナーが必要なのかを見極めることです。

ベンチャーネットは、NetSuite の導入支援を主たる事業としています。それでも、お客様にとって NetSuite が最適ではないと判断した場合は、率直にお伝えします。

対等な関係で、本当に経営の役に立つ選定を一緒に考える——そんな伴走者でありたいと考えています。

「うちもこのパターンに当てはまるかも」と感じた方は、お気軽にご相談ください。

👉 NetSuite – 基幹システムリプレイスサービス

なお、本記事では選定段階の落とし穴に絞ってお伝えしていますが、導入段階・運用段階の失敗パターン については、別記事で詳しく解説しています。

よくある質問(FAQ)

NetSuite と GRANDIT の比較・選定でよくいただくご質問に、ベンチャーネットの視点でお答えします。

Q1. GRANDIT を使い続けるべきか、NetSuite に乗り換えるべきか、どう判断すれば良いですか?

結論を急がず、まず 自社の経営課題 に立ち返ることをおすすめします。

GRANDIT が現状の業務にフィットしており、運用も安定しているなら、無理に乗り換える必要はありません。

一方で、以下のような状況があるなら、NetSuite を含めた選択肢の見直しを検討する価値があります:

  • 海外拠点・グローバル展開 の必要性が出てきた
  • AI活用 を本格的に経営インフラに組み込みたい
  • 複数子会社の連結管理 が課題になっている
  • 現行ERPの 保守・運用コストが上昇 している

ベンチャーネットでは、製品比較の前段として「乗り換えるべきか自体を一緒に判断する」ご相談にも応じています。

Q2. GRANDIT から NetSuite への乗り換えには、どれくらいの期間・費用がかかりますか?

期間・費用は、企業規模・業務範囲・既存システムの複雑性によって大きく変動します。

一概に「○ヶ月」「○○○万円」とお伝えするのは難しい、というのが正直なところです。

期間の一般的な目安

  • SuiteSuccess(業種別パッケージ)を活用:100日〜 の短期導入が可能
  • 個別要件が多い場合:6ヶ月〜1年 程度

費用の目安

NetSuite ライセンスは 月20万円〜(ミニマム構成からの出発点)が目安です。

ただし、利用するモジュール・ユーザー数・必要なオプションによって変動 し、規模が大きくなると数百万円規模になることもあります。

最終的な金額は Oracle 営業との見積もり次第となるため、概算については NetSuite 認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットを通じて、Oracle 営業と共にご相談に応じます。

Q3. GRANDIT と NetSuite を併用することはできますか?

技術的には、両製品を 並行運用すること自体は可能 です。

例えば、海外拠点には NetSuite、国内基幹には GRANDIT を継続、といった構成です。

ただし、並行運用には以下のリスクがあります:

  • データの 二重管理・データ齟齬 が発生しやすい
  • 連携部分の 追加開発・保守コスト がかかる
  • レポーティングが分散し、経営の見える化 が後退する

中長期的には、どちらかに統合する前提で並行運用期間を設定する ほうが、結果的にコスト効率が良くなるケースが多いです。

Q4. NetSuite に乗り換えた後、現行業務との違いに現場が対応できるか不安です

ご懸念はもっともです。新しいシステムの導入時、「現場が使いこなせるか」は経営者が最も気にする点です。

現場の定着を成功させるには、3つの取り組み が必要です:

  • スモールスタート:会計または販売管理から段階的に導入し、現場の慣れを優先する
  • 操作研修・マニュアル整備:本番稼働後3〜6ヶ月の定着フェーズを、プロジェクト計画に組み込む
  • パートナーの伴走サポート:現場の質問に答え続ける体制を作る

ベンチャーネットは、「導入して終わり」ではなく「使いこなせるまで伴走する」ことを大切にしています。

導入後の運用フェーズで離脱しない支援体制が、現場の不安解消の鍵です。

Q5. ベンチャーネットは GRANDIT 利用企業にも、中立な立場で相談に応じてもらえますか?

はい、もちろんです。

ベンチャーネットは NetSuite 認定パートナー(Solution Provider)として NetSuite の導入支援を主たる事業としていますが、お客様にとって NetSuite が最適でないと判断した場合は、率直にお伝えします

ERPの選定は、製品を売り込むためのものではなく、お客様の経営課題を解決するため のものだと考えています。

初回相談では、次のような内容を 対等な立場で一緒に考える ことから始めます:

  • 自社の経営課題の整理
  • 現行 GRANDIT で解決できる範囲・できない範囲の見極め
  • NetSuite が選択肢として妥当か(または見送るべきか)の判断

GRANDIT を使い続ける選択も、NetSuite に乗り換える選択も、どちらも経営判断として尊重した上で お話しします。

ただし、誠実にお伝えしておきたいことがあります。

ベンチャーネットの対応領域には 境界 があります:

  • 対応領域:NetSuite の導入検討・選定段階の中立的な相談・NetSuite への乗り換え・NetSuite 導入後の運用支援
  • ⚠️ 対応領域外:GRANDIT の運用改善・GRANDIT の機能拡張・GRANDIT 継続利用の最適化

GRANDIT の運用そのものに関するご相談は、GRANDIT を販売・支援している各ベンダー・パートナー のほうがはるかに詳しい知見をお持ちです。

ベンチャーネットができるのは、「自社にとって NetSuite が選択肢になりうるか」を中立的にご一緒に判断すること までです。その範囲で、お役に立てればと考えています。

もっと多くのご質問への回答は、こちらの記事もご参照ください:

👉 ベンチャーネットに聞く|NetSuite導入でよく受ける質問30問と回答

まとめ — 製品比較は出発点。本当に大切なのは経営課題に立ち返ること

ここまで、NetSuite と GRANDIT を9つの観点で比較し、それぞれの適合シーン、選定の判断軸、選定段階の落とし穴、よくある質問までを整理してきました。

最後に、ベンチャーネットがお伝えしたい大切なメッセージを共有させてください。

製品比較は、ゴールではなく出発点

ERP選定は、製品を決めて終わりではありません。

「どちらが優れているか」を競うのではなく、「自社の経営課題に、どちらがより合うか」 を見極めるプロセスです。

GRANDIT を使い続けるべき企業もあれば、NetSuite への乗り換えが正解の企業もあります。「自社にとっての最適解」 は、製品スペックでは決まりません。

ERP は「ITプロジェクト」ではなく「経営プロジェクト」

ERPは、会社の数字を一本につなぐ 経営インフラ です。

情シス案件として進めると、経営判断が遅れ、現場の声が反映されません。逆に、経営判断だけで進めると、現場の定着で破綻します。

経営層・情シス・現場・財務責任者が 共通の判断軸で議論できる場 を持つこと——それが、選定段階から成功への鍵を握ります。

「対等な関係」で一緒に考える伴走者を

ERPの成否は、製品そのものよりも、導入・運用を一緒に進めるパートナー に左右されることが少なくありません。

業務理解の深さ、伴走の姿勢、対等な関係——こうした要素が揃って初めて、ERPは経営の武器になります。

ベンチャーネットは、NetSuite 認定パートナー(Solution Provider)として NetSuite の導入支援を主たる事業としています。それでも、お客様にとって NetSuite が最適ではないと判断した場合は、率直にお伝えします

製品を売り込むことではなく、お客様の経営課題を解決すること が、私たちの仕事だと考えています。

「製品比較の前に、自社の経営課題を一緒に整理したい」「GRANDIT を使い続けるべきか、NetSuite への乗り換えを検討すべきか、客観的な意見が欲しい」——そんなときは、お気軽にご相談ください。

対等な関係で、本当に経営の役に立つ選定を一緒に考える伴走者でありたいと、私たちは考えています。

相談先の使い分け — 誠実な情報提供のために

最後にお伝えしておきたい大切なことがあります。

ベンチャーネットは NetSuite の Solution Provider です。すべての相談を私たちで受けるわけではなく、内容によって 適切な相談先 が異なります。

ご相談の内容適切な相談先
GRANDIT の運用改善・機能拡張・継続運用GRANDIT を販売・支援している 各ベンダー・パートナー
NetSuite の導入検討・操作確認・見積もり依頼NetSuite 認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネット
製品比較段階の中立的な選定相談(GRANDITを続けるか/NetSuiteに乗り換えるか自体の判断)ベンチャーネット(NetSuite に偏らない立場でご意見します)
NetSuite 導入後の運用・定着支援ベンチャーネット(伴走型のサポートを提供)

「ベンチャーネットがすべての答えを持っている」とは申しません。GRANDIT の運用についてはベンチャーネットよりも GRANDIT 側のパートナーのほうが詳しいことが多いです。

それでも、「自社にとって NetSuite が選択肢になりうるか」「ERP選定の判断軸をどう整理すべきか」 といったご相談には、対等な立場で誠実にお応えします

関連サービス・相談窓口

内容リンク
既存ERPからの乗り換えを総合的に検討したい方へ👉 NetSuite – 基幹システムリプレイスサービス
NetSuite を実際の操作感で確かめたい方へ👉 NetSuite無料デモのお申込み
ベンチャーネットの伴走スタイルを知りたい方へ👉 伴走型のNetSuite導入支援とは

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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