MA-EYESとは?機能・費用・向いている企業をERP専門家が中立解説【2026年版】

ERPを検討していると、「MA-EYES(エムエーアイズ)」という名前を目にすることがあります。プロジェクト単位で収支を管理したい企業に向いた、国産のクラウドERPです。

ベンチャーネットはNetSuiteの認定パートナーです。ただ、ERP選定のご相談では、まずお客様の経営課題を伺うことを大切にしています。製品ありきではなく、「本当に必要なERPは何か」を一緒に整理するためです。

だからこそ、NetSuite以外の主要なERPについても中立的に解説しています(たとえばOBIC7とはZAC(ザック)とは)。本記事では、MA-EYESの機能・費用・向いている企業を、公式情報をもとにフラットにまとめます。

ERP選定全体の進め方は、ERPを徹底比較|失敗しない選び方も併せてご覧ください。

目次

MA-EYESとは?

MA-EYESは、株式会社ビーブレイクシステムズ(本社:東京都品川区)が提供するクラウドERPです。ERPとは「Enterprise Resource Planning(企業資源計画)」の略で、会計・販売・勤怠などの基幹業務を1つのシステムにまとめて管理する仕組みを指します。

MA-EYESの最大の特徴は、プロジェクト単位で収支を管理する業種に特化している点です。中堅・中小企業を主な対象としています。

製品は、大きく2つの系統に分かれています。

  • プロジェクト型企業向け:プロジェクト管理を中心に据えたパッケージ
  • 広告業界向け:販売・仕入・請求などをシームレスに連携したパッケージ

このうちプロジェクト型企業向けは、主な原価が人件費になる企業を想定しています。たとえばシステム開発会社、コンサルティング会社、人材派遣会社などです。

なお、提供開始から20年以上の実績があるパッケージで、機能の追加・改修が継続的に行われています。

MA-EYESの主な機能

MA-EYESは、企業活動に必要な機能を幅広く備えています。すべてを一度に導入する必要はなく、自社に必要な機能を選んで使えるのが基本的な考え方です。

主な機能には、次のようなものがあります。

  • プロジェクト管理(案件ごとの予算・実績の管理)
  • 作業実績・勤怠管理(工数の記録)
  • 購買・経費管理
  • SFA・CRM(営業支援・顧客管理)
  • 経理・財務会計
  • 帳票・分析
  • ワークフロー(社内稟議・承認)
  • グループウェア

商談から見積、受注、工数、請求、経理までを一連の流れとして管理できます。近年は、複数のグラフを1画面にまとめて表示する経営ダッシュボードや、他システムとつなぐAPI連携機能なども追加されています。

MA-EYESの特徴・強み

MA-EYESの強みは、大きく3つに整理できます。

プロジェクト収支をリアルタイムに可視化できる

プロジェクトに、人員のアサイン・外注費・経費などを紐づけて管理します。実績を日々登録していくことで、予算と実績の差をほぼリアルタイムに確認できます。

これにより、赤字になりそうなプロジェクトを早い段階で見つけ、対策を打てるようになります。月末に集計してから気づく、という後追いを防ぎやすくなります。

ノーコードで柔軟に設定できる

MA-EYESは、自由度の高さを特徴としています。独自の経営指標に基づいたレポートを作るなど、企業ごとに異なる要件にも対応しやすい設計です。

プログラミングの知識がなくても、業務データを管理する画面を作成できる機能も用意されています。Excelで個別管理していた情報を、ERP側に集約していけます。

業種に特化した2系統がある

前述のとおり、「プロジェクト型企業向け」と「広告業界向け」の2系統があります。業種特有の業務に合わせた作りになっているため、汎用ERPを一から作り込むよりも、自社の業務に馴染ませやすい場合があります。

MA-EYESの費用

MA-EYESは、利用規模や予算に応じて導入形式を選べるのが特徴です。代表的な2つの形を整理します(金額は2026年6月時点・提供元の公開情報に基づきます)。

導入形式初期費用利用料向いている規模
SaaS版(月額利用)0円〜月額4万円〜おおむね100名未満
一括導入版(サーバライセンス)要見積もり年間保守費用おおむね100名以上

SaaS版は、必要な機能・人数分だけを月額で利用する形です。初期費用を抑えて始めやすいのが利点です。

一括導入版は、サーバライセンスのため利用人数が増えても利用料金が変わらない仕組みです。初期費用は高くなりますが、人数が多い企業では、数年単位の総額で見ると一括の方が安くなることもあります。

いずれも、カスタマイズや導入支援の内容によって金額が変わります。正確な費用は、提供元への問い合わせで見積もりを取るのが確実です。

MA-EYESが向いている企業・向いていない企業

製品には、得意な領域とそうでない領域があります。中立的に整理します。

向いている慎重に検討したい
事業の性質プロジェクト単位で採算を管理する事業在庫・製造の管理が業務の中心
主な原価人件費が中心(IT・コンサル・派遣など)材料費・仕入が中心
展開国内中心海外拠点・多通貨・多言語が必要

MA-EYESは、人の稼働がそのまま原価になる事業で力を発揮します。工数とお金を結びつけて管理する設計だからです。

一方で、在庫や製造の作り込みが重い企業、海外拠点を多通貨・多言語でまとめたい企業は、別の選択肢も比較する価値があります。同じプロジェクト型ERPではZAC(ザック)も候補になります。これは製品の優劣ではなく、設計思想と自社の課題が合うかどうかの問題です。

グローバル展開や多拠点管理を重視する場合は、世界標準のクラウドERPである「NetSuite」も比較対象になります。詳しくはNetSuiteとは?もご覧ください。

導入前に押さえておきたい注意点

MA-EYESは、標準機能をベースにしつつ、要件に応じてセミオーダーで調整していくタイプのERPです。この柔軟さは強みであると同時に、導入の成否を分けるポイントにもなります。

  • 自社の業務をどこまで標準に寄せるかを、最初に決めておく
  • 何でも個別対応すると、コストと運用負荷が増えやすい
  • 「まず必要な機能から始め、後から広げる」段階的な進め方が現実的

ERPは入れて終わりではなく、現場が使い続けて初めて効果が出ます。要件整理の段階で、自社にとって譲れない部分とそうでない部分を切り分けておくことが大切です。

ERP選定で迷ったら

ここまでMA-EYESを見てきましたが、ERP選びで本当に大事なのは「どの製品が一番優れているか」ではありません。自社の経営課題に、どの製品が合うかです。

同じプロジェクト型ERPでも設計思想は製品ごとに異なり、汎用ERPやグローバル対応ERPまで含めると選択肢はさらに広がります。製品比較から入ると、かえって判断軸を見失いがちです(選定軸の整理には比較選定ポイントが参考になります)。

ベンチャーネットは、ERP選定のご相談で、製品の説明より先に経営課題の整理から始めます。NetSuiteの認定パートナーですが、課題によってはNetSuite以外が適していると判断することもあります。中立の立場で、選定の判断材料をご提供します。

大切なのは、製品のスペックを比べる前に、自社の課題を見極めることです。そこが定まれば、候補は自然と絞られていきます。

よくある質問(FAQ)

Q. MA-EYESはどんな会社に向いていますか?
A. プロジェクト単位で採算を管理する事業に向いています。具体的には、システム開発・コンサルティング・人材派遣など、主な原価が人件費になる企業です。広告業界には、販売・仕入の管理に対応した専用パッケージもあります。

Q. MA-EYESの費用はいくらですか?
A. SaaS版は初期費用0円〜・月額4万円〜(おおむね100名未満が目安)です。一括導入版はサーバライセンス型で要見積もりです。カスタマイズや導入支援の内容で変わるため、正確な金額は提供元への問い合わせで確認するのが確実です。

Q. MA-EYESとNetSuiteの違いは何ですか?
A. MA-EYESはプロジェクト収支管理に特化した国産ERPです。NetSuiteは多通貨・多言語に対応した世界標準のクラウドERPで、海外拠点や在庫・製造を含む幅広い業務に対応します。自社の課題がプロジェクト採算の見える化か、グローバルな統合管理かで、適した製品は変わります。

Q. 自社に合うERPがわかりません。どう選べばいいですか?
A. まずは製品比較ではなく、自社の経営課題を整理することをおすすめします。「何を解決したいのか」が定まると、候補は自然と絞られます。判断軸の整理に迷う場合は、ベンチャーネットの無料相談をご利用ください。

まとめ — MA-EYES選びの次の一歩

MA-EYESは、プロジェクト単位の収支管理に強い国産クラウドERPです。システム開発・コンサル・派遣など、人件費が主な原価になる事業で特に力を発揮します。一方で、在庫・製造の作り込みや、海外拠点の多通貨・多言語管理が必要な場合は、別の選択肢も比較する価値があります。

自社にとっての最適解は、機能の比較だけでは見えてきません。製品を絞り込む前に「自社が何を解決したいか」を整理すると、MA-EYESを含めた候補の見え方も変わってきます。

ベンチャーネットでは、ERP選定の無料相談を承っています。中立の立場で、経営課題の整理から一緒に考えます。NetSuiteを実際に試してみたい場合は、無料デモもご利用いただけます。

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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