もう一度考える、生き残るための起業の話(借金玉のマイクロ起業 Vol.01)

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借金玉が起業に関するコラムを書こうと思います。

はじめまして。借金玉と申します。インターネットの色々なところで文章を書かせていただいている者なのですが、こちらでは「生き残るための起業」について考えていこうと思います。僕がどのような人物なのか、簡単ですがこちらにプロフィールをまとめてみましたので、ご覧ください。

フリーランスが出来なくなった後の借金玉を考えました。

現在の僕は、フリーランスの物書きと勤め人の二束の草鞋をはいているわけですが、最近は「足りないな」と思うようになりました。というのも、フリーランスの仕事は仕事が出来なくなったり、あるいは仕事に価値がなくなったら、ただちにお金にならなくなります。僕のインターネット上の人気なんて、所詮は水物。来年には誰も覚えていない可能性はとても高い。

では、営業マンの方はどうか。こちらも現在は比較的良好に仕事が出来てますが、基本的に給料は「歩合」でいただく性質のものですし、福利厚生は一切ありません。ゼロです。それどころか、仕事の成果が上がらなかったら給料は当然ガンガン減ります。ライターとしてのお仕事と相補的に作用しているから何とかそれほど不安なく暮らせていますが、この仕事一本で生きていくのは長期的にはかなり苦しい。

整理しましょう。

  • フリーランスの物書き(フリー)
  • 雇われ営業マン(非正規雇用、歩合制)

この二つの軸では不足だと思ったときに、どんなことを僕はやればいいでしょうか。これに加えて出来ることはあるか。幸いに、時間は多少融通が利きます。営業マンは週に数日程度の出社ですし、物書きは自由な時間にかけます。この残った時間に出来ることはないか。

もちろん、「安定した人生、豊かな未来」を獲得するためにはもう一つ選択肢があり得ますね。どこか大手の企業に正社員として入り込むことです。しかし、残念ながら僕は31歳。サラリーマンとしてのキャリアは僅かに2年たらず。あとは社長業をして生きてきました。こんな奴を良い条件で雇う会社はないでしょう。仮にあったとしても、フリーのもの書きとして、あるいは営業マンとしての収入は手放すしかない。おまけに僕は発達障害者です。組織で歯車として仕事をするには全く向きません。本当は優秀な歯車になりたいのですが、どうやらムリっぽい。

死にかけた起業から命のかからない起業へ

そこで僕は大失敗して死に掛けた「起業」について再び考え始めました。もちろん、前回みたいな大量の資金と人員を導入しての大勝負はもうムリです。前回生き残ったのは単なる運ですし、自殺するための見回りや身辺整理をするところまでは追い込まれました。次は死ぬ、これはもう予感ではなく確信です。人生で二回、あの地獄に耐えることは出来ないでしょう。次は確実に死にます。死にたくないです。嫌だ、もう一回あそこに落ちるのだけは本当に嫌だ、本当に辛かった、今思い出しても胃液がせりあがってくるんです。

しかし、それはそれとして「商品を生産して売る」「営業を請け負って、成果から報酬を貰う」という二つの軸に加え、もう一つ収入の、それも出来れば「仕組み」が生み出す所得が欲しいのは事実です。じゃあ、死なないようにやればいいんじゃないか。そういうコラムをこちらで書かせていただくことになりました。尚、僕は現在この仕組みを作っていく過程にあります。そちらの起業実況もさせていただく予定です。

僕はこの「命のかからない起業」を「マイクロ起業」と呼ぶことにしました。失敗しても「まぁしゃあない」と思える規模の起業です。一ヶ月、数十万の利益を吐けば最高という極めて意識の低い起業。当然、正社員なんかは雇いませんし規模も極少になります。しかし、こいつは改めて「価値のある」やり方ではないかと今こそ思うのです。

次回は、この「マイクロ起業の条件」について、掘り下げてみたいと思います。

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この記事を書いた人

1985年、北海道生まれ。大学卒業後、大手金融機関に就職するが2年で退職。
現在は不動産営業とライター・作家業をかけ持ちする。
著書に『発達障害サバイバルガイド: 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47』(ダイヤモンド社)、『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』(KADOKAWA)がある。

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