mcframe・FutureStage・InfiniOneとNetSuiteの比較|製造業ERP選定で迷わないための4製品深掘りガイド

「mcframe、FutureStage、InfiniOne、NetSuite。候補は出たが、どこで比べればよいか分からない」

製造業の経営者から、よく受ける相談です。

製造業ERPとは、生産・在庫・原価・販売・会計の情報を一つにまとめて管理する基幹システムです。

4製品はどれも製造業で使われていますが、考え方と得意な会社が違います。

合いやすい会社は、ひとことで分けられます。

  • 国内の多拠点で、生産計画と原価を深く回したいなら、mcframeが候補の中心になる
  • 中堅・中小で、業種に合った型を使って早く立ち上げたいなら、FutureStage
  • 組立製造やプロセス製造で、製造向けの機能をそろえたいなら、InfiniOne
  • 海外拠点・グループ経営・AIの活用まで一つのデータで見たいなら、NetSuite

それでも、表を見て迷う会社は多い。

自社がどの「合う会社」に当てはまるのか、決め手が見えないからです。

では、その決め手はどこにあるのか。

書いているのは、NetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットです。

NetSuiteを扱う立場ですが、ほかの3製品のほうが合う条件も、そのまま書きます。

目次

この記事で分かること

  • 4製品を「一言で」並べたときの違い(各社公式で確かめた提供形態)
  • 違いを生む「合わせ方」と、AIとの親和性の見方
  • 製造スタイル・規模・海外の3つで見た、合う製品の目安
  • 費用を5〜10年の総額で比べる方法と、費用と期間を左右する4つの要因
  • いま生産管理システムを使っている会社が、見直しを判断する順番
  • 4製品のどれも合わない場合の選択肢

各製品の機能や費用の詳細は、mcframeとは・FutureStageとは・InfiniOneとは・NetSuiteとはで解説しています。

4製品を一言でいうと

なぜこの4製品で迷うのか

製造業ERPの選定で迷うのは、情報が足りないからではありません。

理由は、主に次の3つです。

  • 候補が多い:生産管理に対応する製品は国内外に数多くあり、どれも「製造業向け」をうたう
  • 考え方の違いが見えにくい:同じ「クラウド」でも、作られた時代や前提が違う
  • 機能の一覧では決められない:機能が多くても、自社の体制で使いこなせなければ意味がない

この4製品は、中堅・中小の製造業が本格的なERPを考える段階で、並びやすい組み合わせです。

価格帯と機能の範囲が近く、それでいて考え方が違う。

だから迷いやすくなります。

基本の比較表

各社の公式情報で確かめた範囲で、4製品を並べます。

製品(提供元)一言で提供の形海外の取引
NetSuite(Oracle)業種を問わない統合型のクラウドERPマルチテナント型のクラウド子会社をまとめる仕組み(OneWorld)で190以上の通貨・27言語に対応
mcframe(ビジネスエンジニアリング)製造業向けの生産・原価の基幹システムmcframe 7と、SaaSのmcframe X世界17か国2,000サイト以上に導入
FutureStage(日立システムズ)中堅・中小向けの業種別ERPクラウド型の基盤(3つのモデル)輸入管理が標準、輸出入は連携で
InfiniOne(フューチャー・ワン)組立・プロセス製造向けのERPクラウド型とオンプレミス型を選べる輸出入取引に対応

(出典:各社公式、2026年9月確認)

費用の目安は、NetSuiteがミニマム構成で月額20万円〜です。

国産の3製品は、公開情報の範囲では個別見積です。

マルチテナント型は、複数の会社が同じシステムの基盤を共有する方式です。

全社が同じ版を使うため、更新が自動で届きます。

オンプレミス型は、自社でサーバーを持って運用する方式です。

製造業ERP 4製品が合いやすい会社 NetSuiteは海外拠点・グループ・AIまで一つのデータで見たい会社、mcframeは国内の多拠点で生産計画と原価を深く回したい会社、FutureStageは業種の型で早く立ち上げたい中堅・中小、InfiniOneは組立製造・プロセス製造の機能をそろえたい会社に合いやすい。 4製品が合いやすい会社 mcframe 国内の多拠点で、生産計画と 原価を深く回したい FutureStage 中堅・中小で、業種の型を 使って早く立ち上げたい InfiniOne 組立製造・プロセス製造の 機能をそろえたい NetSuite 海外拠点・グループ・AIまで 一つのデータで見たい 優劣ではなく、合う条件の違い どれも合わない会社もある(第3章3-6)
製造業ERP 4製品が合いやすい会社

各製品の公式で確かめた要点

NetSuiteは、Oracleが提供するクラウドERPです。

1998年に生まれ、2016年11月にOracleが買収を完了しました(出典:Oracle NetSuite公式、2026年9月確認)。

世界220地域・44,000社以上で使われています(出典:Oracle NetSuite公式サイト、2026年9月時点)。

販売・購買・在庫・生産・会計・CRMを、一つのデータベースで扱います。

大きなリリースは年2回で、数か月かけて段階的に更新されます(出典:Oracle NetSuiteのヘルプ、2026年9月確認)。

mcframeは、1996年の初版以来、1000社以上に導入されています。

世界17か国2,000サイト以上で使われています(出典:mcframe公式、2026年9月確認)。

2026年9月時点では、mcframe 7シリーズと、SaaSで提供するmcframe Xがあります。

mcframe Xは、生産・販売・購買・在庫・品質・原価・会計の7つを標準で持ちます(出典:mcframe X公式、2026年9月確認)。

FutureStageは、中堅・中小規模の幅広い業種で使われています。

製造業と卸売業の業種別に用意され、約40年で4,500システム以上の導入実績があります。

製造業向けでは、生産・原価・ロット・トレース・輸入管理などが標準機能です(出典:日立システムズ公式、2026年9月確認)。

InfiniOneは、組立製造業とプロセス製造業を対象にしたERPです。

クラウド型とオンプレミス型を選べ、Microsoft AzureとAWSに標準対応しています。

輸出入取引にも対応しています(出典:フューチャー・ワン公式、2026年9月確認)。

ロット・トレースは、どの材料がどの製品に使われたかを、ロット(製造の単位)でたどれる仕組みです。

違いは「合わせ方」と「データのまとまり方」にある

標準に合わせるか、業務に合わせるか

4製品の一番大きな違いは、機能の数ではありません。

システムと業務のどちらを合わせるかという考え方です。

NetSuiteは、Fit to Standard(業務をシステムの標準の機能に合わせる進め方)を前提にしています。

全社が同じ基盤を使うため、作り込みを抑えるほど、年2回の更新の恩恵を受けやすくなります。

mcframe・FutureStage・InfiniOneは、日本の製造の現場の業務に合わせて作られてきた製品です。

細かな帳票や原価の計算、外注の慣行などに対応しやすい点が強みです。

一方で、作り込んだ部分は、更新や改修のたびに調整が要ることがあります。

最近は国産の製品も、クラウドの提供や、標準に合わせる考え方を取り入れています。

mcframe XはSaaSで提供され、定期的なアップデートで新しい機能を使えると案内されています(出典:mcframe X公式、2026年9月確認)。

「国産=作り込み、外資=標準」と決めつけず、候補ごとに見てください。

合わせ方の違いが、導入後の運用に出る所

運用の場面標準に合わせる型で起きること業務に合わせる型で起きること
導入の時業務の見直しに時間がかかる要件の聞き取りと作り込みに時間がかかる
更新の時全社共通の更新が届く。作り込みが少ないほど影響も小さい作り込んだ部分の確認と改修が要ることがある
事業が変わった時設定の変更で広げられる範囲が大きい改修の費用と期間を見込む必要がある
担当者が替わった時標準の画面と手順なので、引き継ぎやすい作り込みの中身を知る人がいないと、手を入れにくい

どちらの型にも長所があります。

現場の手順が、そのまま自社の強みになっているなら、業務に合わせる型が生きます。

事業の形が変わり続ける会社なら、標準に合わせる型が身軽です。

Fit to Standardと並んでよく聞くのが、クリーンコアという考え方です。

ERPの本体には手を入れず、足りない所は外側で補う設計を指します。

どの製品を選んでも、この考え方を持っておくと、更新の負担を抑えやすくなります。

機能の領域で見た違い

製品得意な場面原価の見方会計との関係
NetSuite販売から会計までを一つのデータで在庫・購買・会計が連動した原価会計まで同じ製品で持つ
mcframe多拠点の生産計画と原価製造業向けの原価管理mcframe Xは会計を含む
FutureStage業種別の型で早く立ち上げる原価管理が標準機能財務データ連携はオプション
InfiniOne組立・プロセス製造の実務製造の原価を集計基幹業務を一元で管理

海外の扱いは、4製品で差が大きく出る領域です。

NetSuiteは、複数の子会社を一つのシステムで扱うOneWorldという仕組みを持ちます。

日本の基準とIFRSなど、複数の会計基準で帳簿をつける使い方もあります。

前提となる構成と費用は、NetSuiteのグローバル展開機能とマルチブック会計で扱っています。

国産の3製品も海外の取引や拠点に対応しますが、範囲は製品ごとに違います。

海外の子会社の会計まで同じ製品で持つかどうかは、提供元に聞いてください。

会計を別の製品で持つ場合は、つなぎ方が論点になります。

FutureStageでは、財務データ連携はオプション機能です(出典:日立システムズ公式、2026年9月確認)。

AIとの親和性で比べる

AIとの親和性は、ERPのデータをAIの分析や点検に生かしやすいかどうかです。

公式で確かめられた範囲だけを並べます。

製品組み込みのAI外部のAIとの接続データのまとまり
NetSuite文章の要約などの機能がある。日本で使える機能と使えない機能があるAI Connector Serviceで、ClaudeやChatGPTから接続できる販売・在庫・生産・会計が一つのデータベース
mcframemcframe XでAIを使った解決策を案内提供元に確認製品の構成で変わる
FutureStage公式ページで具体的な機能名は確認できなかった提供元に確認会計は連携で扱う場合がある
InfiniOne公式ページで具体的な機能名は確認できなかった提供元に確認基幹業務を一元で管理

(出典:各社公式、Oracle NetSuiteのヘルプ、2026年9月確認)

NetSuiteのAI Connector Serviceは、MCP(AIと外部のシステムをつなぐ共通の規格)にもとづく仕組みです。

Oracleのヘルプでは、Claude(Pro以上)やChatGPTが使えると案内されています。

サービス自体は有料の機能ではなく、管理者のロール(権限の役割)では使えません。

組み込みのAIは、日本で使えるかどうかが機能ごとに違います。

Narrative Insights(レポートの要約)は日本でも使えます。

Bill Capture(請求書の読み取り)は米国のみです。

国産の3製品のAIは、公式ページで確かめられた情報が限られていました。

AIを重視する場合は、提供元に「どの機能を、いつから、日本で使えるか」を聞いてください。

AIの価値は、AIの性能よりデータが一か所にそろっているかで決まります。

生産はA、会計はB、在庫は表計算という状態では、どの製品でもAIは正しく答えられません。

データがそろうと、製造業では次のような点検をAIに頼みやすくなります。

  • 標準の原価と実際の原価の差が大きい製品を洗い出す
  • 使われずに残っている在庫と、欠品しそうな部品を並べる
  • 納期に遅れそうな注文を、材料の手配の状況から見つける
  • 外注先ごとの納期の守られ方を比べる

データのまとまりと、頼める点検の関係を図にすると、次のとおりです。

AIの答えは、データのまとまりで決まる 生産・会計・在庫がばらばらだと、どの製品でもAIは正しく答えられない。販売・在庫・生産・会計が一つのデータにそろうと、原価の差・在庫・納期の遅れ・外注先の納期などの点検をAIに頼みやすくなる。 AIの答えは、データのまとまりで決まるばらばら生産はA会計はB在庫は表計算AIは正しく答えられない一か所にそろう販売・在庫・生産・会計が一つのデータにAIに点検を頼みやすくなる製造業で頼みやすい点検の例・標準と実際の原価の差が大きい製品・使われない在庫と、欠品しそうな部品・納期に遅れそうな注文・外注先ごとの納期の守られ方見せてよいデータと、人が見直す所はどの製品でも先に決めておく
AIの答えは、データのまとまりで決まる

AIに見せてよいデータの範囲と、答えを人が見直す所は、どの製品でも先に決めておきます。

AIとの付き合い方は、AIクラウドERPとはで詳しく解説しています。

日本の製造の実務で、デモに持ち込む問い

国産の3製品は、日本の製造の現場の慣行に合わせて作られてきました。

NetSuiteを候補にするなら、次の点を先にデモで見てください。

国産の製品でも業種や版によって扱いが違うため、同じ問いを投げると比べやすくなります。

見ること理由詳しくは
原価の計算の方法個別原価か総合原価かで、必要な機能が変わる個別原価計算と総合原価計算の違い
外注の扱い材料を渡して加工を頼む取引の記録の仕方が違う各製品のデモで、外注の1件を通して見る
会計の仕訳の考え方在庫と原価の仕訳の考え方が、いまの会計と違うことがあるERP導入で会計がつまずく3層構造
帳票の形取引先に出す帳票の形を、変えられないことがあるいまの帳票を1枚持ち込んで聞く
部品表の持ち方設計と製造で部品表を分けているかいまの部品表の例を見せて聞く

差が見つかっても、すぐに不合格にする必要はありません。

その差を埋める方法と費用を並べてから、製品を決めます(第7章)。

判断の物差し|どんな製造業なら、どれが合うか

製造スタイルで見る

製造スタイル合いやすい候補見ること
個別受注生産(案件ごとに仕様が違う)個別受注に特化した製品も比べる。NetSuiteで扱える範囲は提供元・パートナーに確認案件ごとの原価を、どこまで細かく見たいか
受注生産4製品とも候補(対応の範囲はデモで確認)会計・経営の数字とどこまでつなぐか
見込・繰返生産NetSuite・mcframe多拠点の生産計画と在庫をまとめて見たいか
組立製造・プロセス製造InfiniOne・mcframe X・NetSuite製造の現場の細かさと、海外・グループの広さのどちらが大事か

個別受注生産は、装置や設備など、案件ごとに仕様が違う製品を作る形です。

案件ごとの見積・受注・原価の管理が中心になるため、特化した製品も比べる価値があります。

個別受注に特化した製品は、BIZXIM製番とはなどで解説しています。

受注生産は、注文を受けてから作る形です。

4製品とも候補になり、対応の範囲と、会計や経営の数字とのつながり方をデモで比べます。

NetSuiteでは、受注から作業指示(ワークオーダー)を作ると、二つの取引がつながります。

作業指示は、在庫のための生産にも、注文に応える生産にも使えます(出典:Oracle NetSuiteのヘルプ、2026年9月確認)。

見込・繰返生産は、需要を見込んで同じ製品を続けて作る形です。

多拠点での生産計画と在庫を、まとめて見られるかが分かれ目です。

組立製造は部品を組み立てる形、プロセス製造は化学品や食品のように原料を混ぜて作る形です。

工程の細かさと、配合やロットの扱いが、選ぶ基準になります。

規模と海外で見る

自社の条件候補の目安
国内中心・業種の型で早く始めたいFutureStage・InfiniOneが中心。成長の計画次第でNetSuite
国内の多拠点mcframe・NetSuite
海外拠点ありNetSuiteが中心。mcframeも海外で導入例あり
グローバルで事業の規模が大きいNetSuiteと、よりエンタープライズ向けのERP
業務に合わせた作り込みを重視mcframe・FutureStage・InfiniOne
業務を標準に合わせる方針NetSuite・mcframe X

売上の大きさより、事業の複雑さや拠点の数のほうが、判断を大きく左右します。

会社が小さくても、海外の子会社が複数あれば、海外の行を重く見てください。

エンタープライズ向けとの比較は、SAPとNetSuiteを比較で解説しています。

2製品で迷ったときの分かれ目

実際の選定では、4製品のうち2つで迷うことが多くなります。

迷っている2製品分かれ目になる問い前者が合う答え後者が合う答え
mcframe と FutureStage拠点と工場の数はどのくらいか多拠点・多工場で、需給の調整が要る拠点が少なく、業種の型で早く始めたい
mcframe と InfiniOne何を一番深く見たいか生産計画と原価を、拠点をまたいで見たい組立やプロセスの製造の実務を、一つの製品で回したい
FutureStage と InfiniOne業種の型に、自社の業務がどれだけ近いか用意された業種の型にかなり近い組立・プロセスの製造の流れを重く見る
国産の3製品 と NetSuite5年後に、海外・グループ・AIの活用が経営の中心か国内中心で、現場の細かさを守りたい海外やグループを、一つのデータで見たい

表の答えがどちらにも当てはまるときは、3-7の3つの判断軸で考えてください。

デモでは、迷っている2製品に同じ場面を見せてもらうと、差がはっきりします。

国産の3製品が合う会社

mcframeが合いやすい会社

  • 国内外に複数の工場や拠点があり、需給の調整と生産計画を一つにしたい
  • 標準原価と実際の原価の差を、製品別に細かく見たい
  • 製造業向けの作り込みの経験がある支援する会社と、長く付き合える
  • 標準に合わせる方針なら、SaaSのmcframe Xも候補に入る

FutureStageが合いやすい会社

  • 中堅・中小で、自社の業種に近い型を使って早く立ち上げたい
  • 製造業と卸売業の両方の業務を持っている
  • ロットのトレースや輸入の管理を、標準の機能で回したい
  • 会計はいまの会計システムを残し、連携で扱いたい

InfiniOneが合いやすい会社

  • 組立製造やプロセス製造の実務を、一つの製品でまとめて回したい
  • クラウドとオンプレミスのどちらでも選べる余地を残したい
  • 輸出入の取引があり、貿易の業務もあわせて管理したい

機能や費用の詳しい条件は、提供元に聞くのが確実です。

製品ごとの詳細は、冒頭で紹介した各製品の記事にまとめています。

NetSuiteが合う会社・合わない会社

NetSuiteが合いやすいのは、次のような製造業です。

  • 海外に拠点がある、または数年のうちに海外に出る予定がある
  • 販売・在庫・生産・会計を一つのデータで見て、経営の判断を速めたい
  • 業務を標準に合わせて見直す覚悟が、経営者にある
  • AIを使って、原価や在庫の点検を進めたい

反対に、次のような会社にはNetSuiteは合いにくくなります。

  • 現場の細かな手順を変えずに、そのままシステムで再現したい
  • 国内の1工場で完結し、いまの生産管理システムに大きな不満がない
  • 社内にシステムの担当者を1人も置けず、支援する会社も決まっていない

NetSuiteを候補にする場合は、次の3つを先に聞いておきます。

  • 製造の機能の範囲:工程の管理や、現場での実績の集め方を、標準でどこまで扱うか
  • 現場の入力の方法:工場で、誰が・どの端末で・何を入力するか
  • 日本での提供状況:使いたい機能が、日本のアカウントで使えるか

工程の管理を深く扱う機能は、NetSuite Advanced Manufacturingとはで解説しています。

現場の実績の集め方は、NetSuite Manufacturing Mobile徹底解説で扱っています。

NetSuiteの製造向けの機能の全体像は、NetSuite製造業向け導入ガイドをご覧ください。

4製品のどれも合わない場合

4製品に当てはまらない製造業もあります。その場合は、次の選択肢も比べてください。

選択肢合う条件注意点
ほかの製造業向け製品業種や生産の形に、より近い製品がある候補が増えすぎないよう、3つまでに絞る
Odoo小さく始めて、アプリを足しながら広げたい日本向けの設定と、支援する会社の選び方が要る
AIスクラッチ開発製造の仕方そのものが強みで、他社と大きく違う作った後の保守と改修の体制が要る
いまは入れないいまの仕組みで回り、保守の期限も迫っていない見直しの時期だけは決めておく

AIスクラッチ開発は、生成AIを使って自社専用のシステムを作る方法です。

ERPとの比べ方は、AIでスクラッチ開発とERP、どちらを選ぶべきかにまとめています。

製造業向けの製品の全体像は、製造業向けERP15選で見渡せます。

表を見ても迷うときの3つの判断軸

判断軸1:5〜10年後の事業の計画から逆算する

「いまの規模」ではなく、「5〜10年後にどんな会社になっていたいか」から考えます。

ERPは10年近く使うことも多い基幹システムです。

いまの業務にぴったりでも、5年後の事業に合わなければ、また入れ替えが要ります。

判断軸2:自社の業務の独自性が本当にあるかを見る

「うちは特殊だから」を理由に、作り込み前提の製品を選ぶ前に立ち止まります。

特殊だと思っていた手順が、実は昔のシステムの制約から生まれたものだった、ということもあります。

強みに関わる独自性か、慣れの問題かを分けて考えます。

判断軸3:誰と組むかを同時に考える

製品選びと同じくらい、支援する会社の選び方が結果を左右します。

製品を決める前に、支援する会社の候補2〜3社と話してみてください。

その会社が自社の業務をどこまで理解しようとするかが、話すうちに見えてきます。

費用は「5〜10年の総額」で比べる

TCOの4つの中身

TCO(Total Cost of Ownership)は、導入から使い終わるまでにかかる費用の総額です。

製造業ERPの費用は、大きく4つに分かれます。

  • 初期費用:導入の支援・作り込み・データ移行など
  • 利用料・保守費:ライセンスやクラウドの利用料、保守の契約
  • 作り込みの維持費:更新のたびの調整、不具合への対応
  • 広げるときの費用:拠点・機能・ユーザーを足すとき

初期費用が安くても、作り込みの維持費が積み上がると、総額は逆転することがあります。

たとえば、次のような2つの見積を考えてみます(架空の数字です)。

項目(5年間)見積A見積B
初期費用3,000万円5,000万円
利用料・保守費年600万円年800万円
作り込みの維持・改修年800万円年100万円
5年の総額1億円1億500万円

初期費用だけを見ると、Aが2,000万円安く見えます。

5年の総額では差が500万円まで縮み、6年目以降は逆転します。

作り込みの維持・改修の見込みは、見積の段階で必ず聞いてください。

見積AとBを5年で比べると(架空の数字) 初期費用はAが2,000万円安いが、作り込みの維持・改修はAが年800万円、Bが年100万円。5年の総額では差が500万円まで縮み、6年目以降は逆転する。 見積AとBを5年で比べると架空の数字の例初期費用Aが2,000万円安いA 3,000万円/B 5,000万円作り込みの維持・改修Aは年800万円、Bは年100万円維持費が毎年積み上がる5年の総額差は500万円まで縮むA 1億円/B 1億500万円6年目以降総額が逆転する初期費用が安くても逆転がある作り込みの維持・改修の見込みは見積の段階で聞く
見積AとBを5年で比べると(架空の数字)

費用と期間を左右する4つの要因

見積の金額は、製品の価格だけでは決まりません。

ベンチャーネットが導入を支援してきた中で、差を生む要因は4つあります。

  • 機能範囲:購買・販売だけか、在庫・会計・生産まで入れるか
  • 開発:とくに外部システムとの連携開発
  • 社内の体制:情報システムの担当が少ないと、支援を厚くし、期間も延びやすい
  • ユーザー数:受入テスト・教育の工数と、社内調整の時間

製造業では、工場の現場で使う人が増えるほど、4つ目の教育の手間が重くなります。

製品を比べるときは、この4つを同じ前提にそろえてから見積を頼みます。

「安く始める」より「経営の足を引っ張らないか」

経営の目線では、「最初の3年でいくらか」より「10年でどう推移するか」が問われます。

クラウドの製品は、利用料は続きますが、更新や安全の対策が提供元の側で進みます。

そのため、長い目で見た費用の予測を立てやすい傾向があります。

作り込みが多い構成は、事業が変わるたびに改修の費用が生まれます。

その費用は、導入の時点では見えにくいものです。

事業が変わったときの改修の費用を、見積の比較に加えてください。

見積を並べるときの表

費用の項目NetSuiteで聞くこと国産3製品で聞くこと
利用料・ライセンスモジュールとユーザー数ごとの月額クラウドかオンプレミスか、モデルごとの費用
導入の費用支援する会社の作業の範囲と人数業種の型をどこまで使えるか
作り込み標準で足りない所をどう補うか作り込みの量と、更新のときの扱い
更新・保守年2回の更新の前に行う確認の作業版を上げるときの費用と時期
広げるとき拠点や子会社を足すときの費用海外の拠点を足すときの対応範囲

NetSuiteは、ミニマム構成で月額20万円〜が出発点です。

使うモジュール・ユーザー数・オプションで金額は変わります。

中堅の製造業で本格的に使う構成では、月額が数百万円規模になることもあります。

費用の相場の見方は、クラウドERPの費用・料金相場で解説しています。

作り込みと「抜けられなさ」

作り込みが多いほど、作った会社以外に保守を頼みにくくなります。

この状態をベンダーロックインといいます。

どの製品を選んでも、次の3つを契約の前に聞いておくと安心です。

  • 作り込んだ部分の設計書を、自社で受け取れるか
  • 支援する会社を変えるとき、何を引き継げるか
  • 自社のデータを、いつでも自社で取り出せるか

読者の二つの立場

これから選ぶ製造業の進め方

  1. 解決したい課題を3つに絞る(例:原価が月末まで分からない・在庫が合わない・拠点の数字が見えない)
  2. ERPに任せる範囲を決める(生産だけか、販売・会計までか)
  3. 第3章の物差しで候補を2〜3に絞る
  4. 同じ場面で各製品のデモを見る(受注から出荷・原価の確定まで、1件を通す)
  5. 支援する会社と顧問税理士を早めに巻き込む

製造業のデモでは、次の場面を紙に書いて、各社に同じものを見せてもらいます。

  • 受注から、材料の手配・製造・出荷・請求までを、1件通して見る
  • 設計の変更や、急ぎの割り込みの注文が入ったときの扱いを見る
  • 外注に出す工程の、発注・受入・支払の流れを見る
  • ロットで、材料から製品までをたどる操作を見る
  • 月末に、製品別の原価がいつ・どの画面で確定するかを見る

同じ場面を見れば、印象ではなく事実で比べられます。

デモの受け方は、NetSuite体験デモで確認すべき10のポイントで解説しています。

いま生産管理システムを使っていて、見直しを考えている製造業

長く使ってきたシステムがある会社は、進め方が変わります。

最初に考えたいのは、全部を替えない道です。

道合う条件注意点
A. いまのシステムを続ける現場の不満が少なく、保守も続けられる見直しの時期を決めておく
B. 一部だけ替える海外拠点や新しい事業だけ、別の仕組みが要る本社との数字のつなぎ方を先に決める
C. 全面的に替える保守の期限が近い、作り込みが分からなくなった業務の見直しと、データの移し方の計画が要る

Bは、たとえば国内の工場はいまの生産管理システムを続け、海外の拠点から先にクラウドERPを入れる形です。

本社と海外の数字をどうまとめるかを、最初に決めておく必要があります。

グループの数字の集め方は、グループ連結決算をNetSuiteで効率化で解説しています。

乗り換えを考えるきっかけは、次のようなときです。

  • 保守の契約やサーバーの更新の時期が近い
  • 作り込みの中身を知る担当者が退職した
  • 海外に拠点を作る、またはM&Aでグループ会社が増える

乗り換えを決める前に、次の4つを押さえておきます。

  1. 作り込みの棚卸し:いまのシステムで作り込んだ機能と帳票を一覧にし、本当に使っているものに印をつける
  2. 移すデータの範囲:品目・部品表・取引先などの基本の情報と、過去の取引を何年分移すか
  3. 現場の手順の変わり方:新しい製品にしたとき、現場の入力がどう変わるか
  4. 並行して動かす期間:新旧のシステムを同時に動かす期間と、その間の手間

部品表(BOM)は、製品を作るのに要る部品と数量をまとめた表です。

製造業の乗り換えでは、部品表の整え直しに時間がかかることが多くなります。

保守の期限の直前に動き出すと、比べる時間が足りません。

期限から逆算し、少なくとも1年以上前には比べ始めてください。

期限からの逆算やること
期限の1年以上前課題を3つに絞り、3つの道(A・B・C)のどれを取るかを話し合う
候補を決めた後同じ場面でデモを見て、見積を同じ表の行で比べる
決めた後作り込みの棚卸し、部品表の整え直し、移すデータの準備
稼働の前後新旧を並行して動かし、現場の手順を切り替える

期間は、作り込みの量と、移すデータの量で大きく変わります。

目安は、候補の支援する会社に、自社の条件を伝えて聞いてください。

進め方は、基幹システムのリプレイスとはで解説しています。

mcframeからの乗り換えの論点は、mcframe vs NetSuiteで詳しく扱っています。

どちらの立場でも、選ぶチームの顔ぶれをそろえる

製造業のERPは、工場・営業・経理のすべてに関わります。

一つの部門だけで選ぶと、ほかの部門で使いにくいシステムになりがちです。

役割選定で担うこと
経営者5年後の事業の姿と、投資の上限を決める
製造・生産管理の責任者現場の手順のうち、変えてはいけない所を示す
経理の責任者原価の計算と、月末の締めの流れを見る
営業の責任者受注・納期の回答・請求の流れを見る
システムの担当者いまのシステムとのつなぎ方と、運用の体制を見る

現場の要望を全部集めると、要件が膨らみ、判断の軸がぼやけます。

選ぶチームには、優先順位を決められる人を入れてください。

よくある3つの失敗

失敗1:機能の数で選んで、現場で使われない

起きること:機能が多い製品を選んだが、使いこなせず、表計算との併用に戻る。

原因:比較表の○×だけを見て、自社の運用の体制を見ていなかった。

中堅・中小の製造業では、システムを見る人の数に限りがあります。

機能が多すぎると、現場が迷い、入力の漏れが増えることもあります。

避け方:機能を比べる前に、自社の体制で回せる範囲を書き出します。

「誰が、どの画面を、毎日使うか」まで決めてから比べます。

使わない機能は、比較表から外して構いません。

残った機能だけで比べると、候補の差がはっきり見えてきます。

失敗2:「うちは特殊だから」で作り込み前提に選ぶ

起きること:導入直後は満足だが、数年後に更新や改修が難しくなる。

原因:いまの手順をそのまま再現することを、選ぶ基準にしていた。

作り込みが増えるほど、更新のたびの調整と費用が積み上がります。

作った会社から離れられなくなる、ベンダーロックインも起きやすくなります。

避け方:「標準の機能で足りない所はどこか」を先に切り分けます。

足りない所は、第7章の3つの選択肢で埋め方を比べます。

判断の仕方は、Fit&Gap分析で解説しています。

失敗3:製品を決めてから、支援する会社を探す

起きること:製品は良いはずなのに、プロジェクトが前に進まない。

原因:支援する会社が業務をどこまで理解しているかを、選ぶ前に見ていなかった。

同じ製品でも、支援する会社によって結果は大きく変わります。

「ERPがうまくいかないのは製品のせい」と感じていても、進め方に原因があることは少なくありません。

避け方:製品の比較と並行して、支援する会社の候補と話します。

「この機能は御社には要らない」と言えるかどうかが、見極めの目安です。

導入の失敗の全体像は、ERP導入はなぜ失敗するのかで扱っています。

ベンチャーネットならこう見る|製品が決まる前に、見える化から

4製品は、どれが優れているかではありません。

それぞれに長所があり、合う会社が違うだけです。

だからベンチャーネットは、製品の名前から入らず、会社の業務から入ります。

見える化→整理整頓→Fit&Gap

候補の製品が決まっていても、進め方は同じです。

ベンチャーネットの進め方:見える化→整理整頓→Fit&Gap→3つの選択 業務の見える化、整理整頓、NetSuite標準機能とのFit&Gap、そして標準に合わせる・開発する・残すの3択で決める。 ベンチャーネットの進め方業務の見える化いまの業務フローを現場に聞いて描く整理整頓やめる・まとめる・そろえる業務を決めるFit&GapNetSuiteの標準機能と照らし合わせる3つの選択標準に合わせる/開発する/残す製品が決まっていても、見える化から始める
ベンチャーネットの進め方:見える化→整理整頓→Fit&Gap→3つの選択
  1. 業務の見える化:受注から出荷・原価の確定まで、いまの流れを現場に聞いて描く
  2. 整理整頓:やめる・まとめる・そろえる業務を決める
  3. Fit&Gap:残った業務を、候補の製品の標準機能と照らし合わせる

Fit&Gapは、業務と機能の合う・合わないを一つずつ見る作業です。

図の3段目はNetSuiteの例ですが、照らし合わせる相手がmcframeでもFutureStageでも、順番は変わりません。

2段目で業務を減らしておくと、照らし合わせる数も、作り込みの量も減ります。

判断軸2の「うちは特殊」かどうかも、この段階ではっきりします。

標準に合わせる/開発する/残す

合わなかった業務は、3つのどれかに決めます。

  • 標準に合わせる:業務のほうを、製品の標準機能に寄せる
  • 開発する:外側の仕組みや、追加の開発で補う
  • 残す:ERPには載せず、いまの仕組みや運用で続ける

「開発する」が増えるほど、第4章のTCOの「作り込みの維持費」が膨らみます。

「残す」には、第5章の道B(一部だけ替える)も含まれます。

最初の打ち合わせで伺う3つ

  1. 5年後の事業の姿:国内を深めるか、海外に出るか、グループを広げるか
  2. 原価をどこまで細かく見たいか:製品別か、工程別か、案件別か
  3. 社内で持てる運用の体制:担当者は何人か、支援する会社に何を任せるか

1と2は、経営者にしか決められません。

製品のデモから入ると、画面の印象でこの2つが後回しになりがちです。

答えが出ると、4製品のうち候補は2つ程度に絞られます。

NetSuiteが合わない答えなら、その理由と、合いそうな選択肢をお伝えします。

ベンチャーネットの仕事は、ゼロからの導入より、他社のあとの引き継ぎや、他システムとの連携が多くを占めます。

工場の既存システムとのつなぎ込みも、あわせて担います。

支援する会社の選び方は、NetSuiteパートナーの選び方で詳しく解説しています。

今日できること|1時間で「候補を絞る表」を作る

経営者と製造・経理の責任者で、次の表を埋めてみてください。

問い自社の答え
主な製造スタイルは?(個別受注・受注・見込・組立・プロセス)
5年以内に海外の拠点を持つ予定は?
原価は、いつ・どの細かさで分かればよいか?
いまのシステムの保守の期限は?
システムを見る社内の担当者は何人か?
表計算で回している作業はどれか?
経営会議で、毎月見たい数字は何か?

答えを第3章の表に当てはめると、候補が2〜3に絞れます。

絞った候補にだけ、デモと見積を頼んでください。

時間が余ったら、いまの業務で表計算に頼っている作業を3つ書き出します。

たとえば「月末の原価の集計」「拠点ごとの在庫の突き合わせ」などです。

その3つが、新しいERPで一番に消したい作業であり、デモで見るべき場面です。

よくある質問

Q1. mcframeとNetSuite、製造業にはどちらが向いていますか

優劣ではなく事業の向かう先で決まります。

国内の多拠点で生産計画と原価を深く回したいなら、mcframeが候補の中心です。

海外拠点やグループ経営まで一つのデータで見たいなら、NetSuiteが合いやすくなります。

詳しくはmcframe vs NetSuiteで比べています。

Q2. FutureStageとNetSuiteで迷っています

立ち上げの速さと先の広がりのどちらを重く見るかで分かれます。

業種の型を使って早く始めたいなら、FutureStageが合いやすくなります。

海外やグループ、販売から会計までの一体の管理を重く見るなら、NetSuiteを比べてください。

FutureStageは会計を連携で扱う構成もあるため、会計をどこで持つかも分かれ目です。

Q3. InfiniOneとNetSuiteの違いを一言でいうと

InfiniOneは製造の実務向けで、NetSuiteは業種を問わない統合型です。

InfiniOneは組立製造業とプロセス製造業を対象にし、輸出入取引にも対応しています。

NetSuiteは、製造を含む幅広い業種で、海外の子会社やCRMまで一つにまとめます。

Q4. 4製品で一番安いのはどれですか

比べる期間と構成で順位が変わります。

初期費用で比べるか、5〜10年の総額で比べるかでも結論が変わります。

NetSuiteはミニマム構成で月額20万円〜が出発点で、構成で数百万円規模にもなります。

国産の3製品は個別見積です。

機能範囲・開発・社内の体制・ユーザー数をそろえ、同じ表の行で比べてください(第4章)。

Q5. 海外展開を考えていない場合、NetSuiteは大きすぎますか

海外の予定がなくいまの仕組みに不満が少なければ、国産の製品が合うことが多いです。

ただし、取引先の海外進出などで、思わぬ時期に海外の取引が生まれることもあります。

販売から会計までを一つのデータで見たい、AIを使いたいという理由でNetSuiteを選ぶ会社もあります。

Q6. いまの生産管理システムを使い続けてもよいですか

不満が少なく保守も続けられるなら、続けるのも正しい選択です。

ただし、見直しの時期は決めておきます。

保守の期限の1年以上前から比べ始めると、選ぶ余裕が生まれます(第5章)。

Q7. AIを製造の現場で使いたい場合、どう選べばよいですか

まず販売・在庫・生産・原価のデータを一か所にそろえられる製品かを見ます。

NetSuiteは、AI Connector Serviceで外部のAIから接続できる仕組みを公開しています。

国産の3製品は、AIの機能と提供の時期を提供元に聞いてください(第2章2-4)。

まとめ

  • 4製品に優劣はない。製造スタイル・規模・海外で合う製品が変わる
  • 一番の違いは、標準に合わせるか業務に合わせるかという考え方
  • AIとの親和性は、データが一か所にそろうかで決まる。日本で使える機能も見る
  • 費用は、初期費用ではなく5〜10年の総額で比べる。機能範囲・開発・社内の体制・ユーザー数をそろえる
  • いま使っている会社は、全部を替えない道も含めて比べる
  • 迷ったら、見える化→整理整頓→Fit&Gapの順に業務から入る

冒頭の「どこで比べればよいか分からない」への答えは、製品の表の外にあります。

自社の5年後の姿と、いまの業務の流れを先に描いてください。

その2枚があれば、4製品のどれに当てはまるかは自然に見えてきます。

もう少し詳しく知りたい方へ

4製品のどれが自社に合うか、NetSuite以外が合う場合も含めてご相談をお受けしています。

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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