Power BIとは?NetSuiteと連携できるMicrosoft製BIの機能・費用・使いどころ【2026年版】

「NetSuiteを入れたら、Power BIも入れたほうがいいのか」

データを経営に使いたい会社から、よく出る問いです。

答えは、見たい数字がどこにあるかで分かれます。

Power BIとは、Microsoftが提供するセルフサービス型のBIツールです。

BI(ビジネスインテリジェンス)は、社内に散らばるデータを集め、グラフやダッシュボードで見える化する仕組みを指します。

セルフサービス型とは、専門のエンジニアでなくても、現場の担当者が自分で分析を作れることです。

NetSuiteの中の数字を見るだけなら、まずNetSuite標準の分析で足りるかを見るのが順番です。

Power BIが生きるのは、NetSuite以外のデータも横断したいとき。

あるいは、Microsoft 365を全社で使っているときです。

では、自社がどちらに当たるのかは、何で見分ければよいのか。

目次

この記事で分かること

  • Power BIの構成と、できること
  • 費用の考え方(Pro・PPU・Fabric容量)とCopilotの前提
  • NetSuiteとつなぐ3つの方法と、それぞれの向き不向き
  • NetSuite標準の分析で足りる会社、Power BIが要る会社の見分け方
  • BIの前に見る数字を絞る「3つの問い」と、1業務・1KPIから始める進め方

Power BIの構成

Power BIは、大きく4つの要素でできています。

要素役割使う人
Power BI Desktopレポートを作るアプリ。無料でダウンロードできるレポートを作る担当者
Power BI サービス作ったレポートをクラウドで共有・配信する全社の閲覧者
Power BI モバイルスマホやタブレットで見るアプリ外出の多い経営者・営業
Power BI Report Server自社のサーバーに置いて使う版クラウドに置けない事情がある会社

Microsoftの説明では、Desktopはデータのモデル作りとレポートの作成に向いています。

サービスは、共有と共同作業のための場所です。

Power BIは、Microsoftのデータ基盤「Microsoft Fabric」の中核の部品でもあります。

Fabricは、データの統合・保管・分析・可視化をまとめたMicrosoftのサービス群です。

公式の説明では、Power BIのコンテンツはそのまま使え、移行は要りません。

(出典:Microsoft Learn「Power BI の概要」、2026年9月確認)

Power BIでできること

  • データの取り込みと整形(Power Query):Excelやデータベース、クラウドのサービスからデータを集め、不要な行や列を整える
  • データモデルと計算(DAX):複数のデータを関連づけ、売上の構成比や前年比などを計算する。DAXはPower BI用の計算式の言語
  • 対話型のダッシュボード:クリックで期間や部門を絞り込めるグラフを作る
  • 共有とアクセスの制御:行レベルセキュリティで「誰がどの範囲を見られるか」を設定する
  • モバイル・Teamsとの連携:スマホでの閲覧や、Microsoft Teams上での共有に対応する

いちばん分かりやすい強みは、現場の担当者が自分でレポートを作って配れることです。

Excelで集計表を作っていた人が、その延長で使い始められます。

費用の考え方

Power BIのライセンスは、「ユーザー単位」と「容量単位」に分かれます。

区分名前価格(公式)できること
ユーザー単位Free無料自分の作業場所(Myワークスペース)で作って見る
ユーザー単位Power BI Pro¥2,098 ユーザー/月相当(年払い)ほかの人とコンテンツを共有する
ユーザー単位Premium Per User(PPU)¥3,598 ユーザー/月相当(年払い)Proの機能に加え、Premiumの機能を使う
容量単位Fabric容量(F SKU)変動制組織で処理の能力を契約する。Copilotの前提になる

(出典:Microsoft「Power BI の価格」、2026年9月確認)

Microsoftの価格ページでは、ProはMicrosoft 365 E5とOffice 365 E5に含まれると案内されています。

すでにE5を契約している会社は、追加の費用なしで共有まで進められる場合があります。

費用の分かれ目は、共有するかどうかです。

Myワークスペース以外で作って共有するには、ProかPPUのライセンスが要ります。

一方、F64以上のFabric容量なら、Freeライセンスの閲覧者もコンテンツを表示できます。

(出典:Microsoft Learn「Microsoft Fabric のライセンス」、2026年9月確認)

閲覧する人が少なければ、Proを人数分。

閲覧者が多ければ、容量の契約。

そう考えると、見積もりの見方が決まります。

費用の分かれ目を図にすると、次のとおりです。

Power BIの費用の分かれ目:共有と閲覧者の数 共有しないならFree。共有するなら、閲覧者が少なければProかPPUを人数分、多ければFabric容量を契約する。F64以上ならFreeの閲覧者も表示できる。ProはMicrosoft 365 E5とOffice 365 E5に含まれる。 費用は「共有」と「閲覧者の数」で決まるほかの人とコンテンツを共有するかしない:Free自分の作業場所で作って見るする:閲覧者は多いか少ない:ProかPPUを人数分共有するには、どちらかが要る多い:Fabric容量の契約F64以上なら、Freeの閲覧者もコンテンツを表示できるProはMicrosoft 365 E5・Office 365 E5に含まれる価格は改定されることがある。契約の前に公式で確認
Power BIの費用の分かれ目:共有と閲覧者の数

従来の容量単位のPower BI Premium(P SKU)は、Microsoftが廃止を進めています。

新規・既存の顧客には、Fabric容量(F SKU)の購入を勧めています。

P SKUの新規の販売は、すでに終了しました。

既存のP SKUも、いまの契約期間の終わりで更新できなくなります(出典:Microsoft Learn、2026年9月確認)。

価格は改定されることがあります。

契約の前に、Microsoft公式の価格ページか販売代理店で最新の条件を確かめてください。

AI機能「Copilot」の前提

Power BIには、生成AIのアシスタント「Copilot」があります。

自然な言葉で指示して、レポートの作成や要約、説明文の生成を補助する機能です。

使うには前提があります。

Microsoftの公式の説明は、次のとおりです(出典:Microsoft Learn「Power BI の Copilot の概要」、2026年9月確認)。

  • 有料のFabric容量(F2以上)か、Power BI Premium(P1以上)が要る
  • 試用版の容量と無料のSKUは対象外。ProやPPUのライセンスだけでは足りない
  • テナント(組織の契約の単位)の設定で、管理者が機能を有効にする必要がある
  • テナントや容量が米国・EUのデータ境界の外にある場合、既定では無効。管理者が別のテナント設定を有効にすると使える
  • 英語以外の言語での利用は、公式にはサポートされていない

日本の会社は、多くの場合「米国・EUのデータ境界の外」に当たります。

契約すれば誰でもすぐにAIを使える、というわけではありません。

容量の契約、管理者の設定、日本語での精度の3つを、導入の前に見ておきます。

NetSuiteとPower BIをつなぐ3つの方法

方法仕組み追加で要るもの向く場面
① SuiteAnalytics ConnectODBC・JDBC・ADO.NETでNetSuiteのデータに直接つなぐ(読み取り専用)Connectの購入(アドオン)、ドライバーの設定標準的な構成で、NetSuiteのデータをそのまま分析したい
② SuiteTalk(REST)/SuiteQLNetSuiteのAPIでデータを取り出すAPIの開発・設定必要なデータを絞って柔軟に取り出したい
③ 連携基盤・データ基盤を中継連携基盤(Celigoなど)やデータウェアハウス(Snowflakeなど)を経由する基盤の契約と運用の体制複数のシステムのデータを統合し、大きな量を扱いたい

②のSuiteQLは、NetSuiteのデータを取り出す問い合わせの言葉です。

RESTのWebサービスから実行できます(出典:Oracle NetSuiteヘルプ、2026年9月確認)。

③のCeligoはNetSuiteのコネクタを持つ連携の基盤、Snowflakeはデータの分析基盤です(出典:各社公式、2026年9月確認)。

もっとも基本的なのは、①のSuiteAnalytics Connectです。

Oracleのヘルプでは、外部のツールでNetSuiteのデータを保存・分析・報告するためのサービスと説明されています。

NetSuiteはODBC・JDBC・ADO.NETのドライバーを用意しており、Windows・Linux・macOSで使えます。

Connectは読み取り専用で、NetSuiteのデータを書き換えることはできません。

接続先は、NetSuite2.comというデータソースです。

ロールにもとづくアクセス制御がかかり、SuiteAnalytics Workbookと同じ形でデータが見えるよう設計されています。

旧来のNetSuite.comのデータソースは、NetSuite 2026.1で使えなくなりました。

認証の方法は、メールアドレスとパスワード、OAuth 2.0、トークンベース認証(TBA)の3つです。

(出典:Oracle NetSuiteヘルプ「SuiteAnalytics Connect」、2026年9月確認)

Connectは、追加で購入するアドオンのモジュールです。

購入の相談先は、NetSuiteのアカウントマネージャーです。

(出典:Oracle NetSuiteヘルプ「SuiteAnalytics Connect FAQ」、2026年9月確認)

Power BI Desktopでは、「データを取得」からODBCの接続を選んで使います。

②と③は柔軟で、大きな量にも対応できます。

その代わり、開発や運用を担う体制が要ります。

AIに渡すデータの範囲を設計できるのも②③ですが、運用の負荷はそれだけ大きくなります。

①と②③の違いを図にすると、次のとおりです。

SuiteAnalytics Connectと、API・連携基盤の違い ①SuiteAnalytics ConnectはNetSuiteに直接つなぎ、Connectの購入とドライバーの設定が要る。②APIや③連携基盤は、データを絞る・複数のシステム・大きな量に向くが、開発や基盤の契約と運用の体制が要る。AIに渡すデータの範囲も設計できるが、運用の負荷は大きい。 直接つなぐか、経由して取り出すか① Connect② API・③ 連携基盤仕組みNetSuiteに直接つなぐAPIや基盤を経由する追加で要るものConnectの購入と開発・基盤の契約とドライバーの設定運用の体制向く場面NetSuiteのデータをデータを絞る・複数のそのまま分析システム・大きな量①は読み取り専用。接続先はNetSuite2.com②③はAIに渡すデータの範囲も設計できるその分、運用の負荷は大きくなる
SuiteAnalytics Connectと、API・連携基盤の違い

連携の方法の全体像は、NetSuiteの連携方法まとめで扱っています。

NetSuite標準の分析(SuiteAnalytics・NSAW)との使い分け

外部のBIを考える前に、NetSuite自身の分析の機能も押さえておきます。

NetSuiteの日本語サイトでは、SuiteAnalyticsを組み込み型の分析ツールとして紹介しています。

保存検索、ワークブック、ロールベースのダッシュボードで、財務と業務の数字をリアルタイムに見る仕組みです。

上位の分析基盤には、NetSuite Analytics Warehouse(NSAW)という別の製品があります。

公式の説明では、NetSuiteとNetSuite以外のデータを統合する、事前構築済みのデータウェアハウスです。

(出典:NetSuite日本語サイト「SuiteAnalytics」、2026年9月確認)

保存検索の作り方はNetSuite保存検索の作り方、NSAWはNetSuite Analytics Warehouseとはで扱っています。

判断の物差し|Power BIが合う会社・別の道が合う会社

自社の状況合いやすい選択理由
NetSuiteの中の数字を、社内でリアルタイムに見たいNetSuite標準(保存検索・ダッシュボード・ワークブック)追加の契約や連携の運用が要らない
Microsoft 365を全社で使い、Excelの延長で分析したいPower BI操作が近く、Teamsで配れる
NetSuite以外(広告・EC・SFAなど)も横断したいPower BI、またはNSAW複数のデータを1つの画面にまとめられる
NetSuiteのデータを中心に、深い分析を定型で回したいNSAWNetSuiteのデータの形を前提に作られている
すでにTableauやDomoを社内で使っている既存のBIを続ける作り直しの費用と、担当者の学び直しを避けられる
データの設定と運用を担う人がいないいまは入れない作った人しか直せない画面が増えるだけになりやすい
Power BIを入れるかを決める3つの問い 見たい数字が決まっていなければ数字を絞る。NetSuiteの中で出せるなら標準の分析から。直す人がいなければ範囲を小さくする。3つを越えたらPower BIなど外部のBIを検討する。 BIを入れる前の3つの問い 問い1 毎月見て決める 数字は決まっているか いいえ→ 数字を絞る はい 問い2 NetSuiteの中 だけで出せないか 出せる→ 標準の分析へ 出せない 問い3 画面を直す人は 社内にいるか いない→ 範囲を小さく いる Power BIなど外部のBIを検討 1業務・1KPIから始める ツールより先に、見る数字を決める
Power BIを入れるかを決める3つの問い

図の3つの問いを順に越えたときが、外部のBIを検討する段階です。

ほかのBIとの比較は、NetSuite × BIツール徹底比較にまとめています。

TableauやDomoの記事もあわせてご覧ください。

「いまは入れない」も、立派な判断です。

見たい数字が決まる前にBIを入れると、画面だけが増えて使われなくなりがちです。

すでにNetSuiteとPower BIをつないでいる会社へ

これから選ぶ会社は、第7章の3つの問いから始めれば足ります。

すでに両方を使っている会社は、次の3点を見直してください。

見直す点見ること
接続先NetSuite2.comにつないでいるか。旧NetSuite.comは2026.1で使えなくなった
ライセンスProの人数と閲覧者の数が、容量の契約と比べて割高になっていないか
画面の使われ方作った画面のうち、毎月開かれているものはいくつあるか

使われていない画面が多いなら、BIの契約を広げる前に、見る数字を絞り直す段階です。

導入パートナーを替えることを考えている会社は、連携の設定の記録が残っているかも見ておきます。

よくある3つの失敗

失敗1:NetSuiteのデータをそのまま取り込み、画面が重くなる

起きること:取引の明細をすべて取り込み、更新に時間がかかる。朝の会議に数字が間に合わない。

原因:NetSuiteのデータは細かく分かれ、件数も多い。必要な範囲を決めずに取り込んでいた。

避け方:見たい指標から逆算し、取り込む期間と項目を絞ります。

明細が要らない指標は、NetSuite側で集計してから渡すことも考えます。

失敗2:作った人しか直せない

起きること:担当者が異動・退職し、画面の中身が誰にも分からなくなる。数字が合わなくても直せない。

原因:表と表のつながりや計算式を、担当者の頭の中だけで組み立てていた。

避け方:指標の定義と計算式を、1枚の表に書き残すことを最初の決まりにします。

接続の設定(アカウントID・ロール・認証)も、あわせて記録します。

失敗3:Copilotを使うつもりで契約したが、使えない

起きること:AIでレポートを作れると期待して導入したが、Proのライセンスだけでは使えなかった。

原因:Copilotに要る容量の契約と、管理者の設定を見ていなかった。

避け方:導入の前に、F2以上の容量とテナントの設定が要ることを押さえます。

日本語での使い勝手も、試せる範囲で事前に試します。

ベンチャーネットならこう見る|BIの前に、見る数字を絞る

「Power BIを入れれば、データ経営が始まる」

そう期待して、画面を先に作る会社は少なくありません。

NetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットは、BIの相談でも、ツールの話から入りません。

先に決めるのは、見る数字です。

型1:3つの問い|見る数字→出せる場所→直す人

  1. 経営会議で毎月どの数字を見て何を決めているか:決まっていなければ、BIの前に数字を絞る
  2. その数字はNetSuiteの中だけで出せるか:出せるなら、まずNetSuite標準のダッシュボードで回す
  3. 画面を作ったあと直す人は社内にいるか:いなければ、作る範囲を小さくするか、運用まで外に頼むかを決める

第7章の図は、この3つの問いを絵にしたものです。

型2:1業務・1KPIで、最短90日の1周目

数字を絞ったら、最初は1つの業務と1つのKPIに絞ります。

ベンチャーネットは、最短90日で、この1周目を回すことを目安にしています。

全社のダッシュボードを一度に作るより、1周回して「見て、決めて、変わった」を体験するほうが、次の数字を選べます。

AIを使う場合も同じです。

現場の勘による判断と、AIの提案を、同じ条件で並べて比べます。

比べられる形に数字がそろって、はじめてAIの出番が来ます。

定着の先の3段階:守り→攻め→次へ 守りは業務が回ること、攻めはデータで打つこと、次へは経営が変わること。 定着の先の3段階守り|業務が回る在庫・販売・会計を1つにし、日々の業務を安定させる攻め|データで打つ売れ筋・在庫の分析、営業作業の自動化、生成AIでの集計次へ|経営が変わるKPI、管理会計、上場に向けた内部統制
定着の先の3段階:守り→攻め→次へ

型3:守り→攻め→次へ|BIは「攻め」の道具

ERPが定着した先には、3つの段階があります。

  • 守り:在庫・販売・会計が1つになり、日々の業務が回る
  • 攻め:売れ筋や在庫を分析し、データで手を打つ
  • 次へ:KPI、管理会計、上場に向けた内部統制で、経営そのものが変わる

Power BIが力を出すのは、2段目の「攻め」です。

守りが固まる前にBIを入れても、元のデータがそろわず、画面の数字を誰も信じません。

NetSuiteの導入と同時にPower BIまで作り込まず、標準で回してから足すほうが、手戻りは少なくなります。

Power BIそのものやMicrosoft Fabricのライセンスは、Microsoftか販売代理店にご確認ください。

ベンチャーネットは、NetSuite側のデータの設計と、見る数字の整理から支援しています。

今日できること|「見たい数字」の棚卸し

1時間あれば、次の表を埋められます。

見たい数字いまどこで作っているか作るのにかかる時間NetSuiteの中だけで出せるか
(例)部門別の粗利Excelで経理が集計月に半日出せる
(例)広告費あたりの受注額広告の管理画面とExcel月に1日出せない

「出せる」が多ければ、NetSuite標準の分析から始めます。

「出せない」が多く、作る時間も長いなら、Power BIなど外部のBIを検討する段階です。

よくある質問

Q1. Power BIは無料で使えますか

レポートの作成と自分だけの利用は無料です。

Power BI Desktopは無料でダウンロードできます。

ほかの人と共有するには、ProかPPUのライセンスが要ります。

Q2. Power BI Proの料金はいくらですか

公式の価格ページでは¥2,098 ユーザー/月相当(年払い)です。

PPUは¥3,598 ユーザー/月相当(年払い)です。

価格は改定されることがあるため、契約の前に最新の条件を確かめてください(2026年9月確認)。

Q3. NetSuiteのデータをPower BIで見るには何が要りますか

代表的なのはSuiteAnalytics Connectです。

ODBCなどのドライバーを設定し、NetSuite2.comのデータソースにつなぎます。

ほかに、APIや連携基盤を使う方法もあります。

Q4. NetSuite標準のSuiteAnalyticsだけでは足りませんか

NetSuiteの中の数字を見るだけなら足りることが多くあります。

外部のBIが向くのは、ほかのシステムのデータも横断したい場合です。

既存のPower BIの資産を生かしたい場合にも向きます。

Q5. Power BIのCopilotは日本でも使えますか

前提を満たせば使えますが既定では無効のことがあります。

F2以上のFabric容量かP1以上の容量が要ります。

米国・EUのデータ境界の外のテナントでは、管理者が設定を有効にする必要があります。

英語以外の言語は、公式にはサポート外とされています。

Q6. Premium(P SKU)を使っていますが、どうすればよいですか

MicrosoftはFabric容量(F SKU)への切り替えを勧めています。

既存のP SKUは、いまの契約期間の終わりで更新できなくなります。

更新の時期より前に、F SKUでの見積もりを販売代理店に頼んでください。

Q7. 何から始めればよいですか

経営会議で毎月見る数字を決めるところからです。

数字が決まったら、NetSuiteの中で出せるかを見ます。

外部のBIを使う場合も、最初は1業務・1KPIに絞って1周回します。そのほうが、2つ目の数字を選びやすくなります。

Q8. 連携の設定は社内だけでできますか

ドライバーの設定や認証の管理に技術的な知識が要ります。

社内に担当者がいない場合は、設定の記録を残す前提で、パートナーの支援を受けながら進めると安全です。

まとめ

  • Power BIは、Microsoftのセルフサービス型のBI。Fabricの中核の部品でもある
  • 費用の分かれ目は共有するかどうか。ProとPPUはユーザー単位、F64以上の容量なら閲覧者はFreeでもよい
  • CopilotにはF2以上の容量とテナントの設定が要る
  • NetSuiteとは、SuiteAnalytics Connect・API・連携基盤の3つの方法でつなぐ
  • 3つの問い(見る数字→出せる場所→直す人)を越えてから、外部のBIを足す
  • BIが力を出すのは「守り→攻め→次へ」の攻めの段階

「Power BIも入れたほうがいいのか」の答えは、見る数字の一覧の中にあります。

まず、経営会議で見たい数字を5つ書き出し、NetSuiteの中で出せるかに印を付けてください。

もう少し詳しく知りたい方へ

見る数字の整理から、NetSuiteのダッシュボードの設計、外部のBIとの連携まで、ご相談をお受けしています。

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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