スーパーカクテルInnovaとは?機能・特徴・向いている企業・費用をわかりやすく解説

ERP(基幹業務システム)の導入を検討するなかで、「スーパーカクテルInnova」という名前を目にした方も多いのではないでしょうか。

名前は聞いたことがあっても、「具体的に何ができるのか」「自社に合うのか」までは、なかなかわかりにくいものです。

この記事では、スーパーカクテルInnovaとは何かを、機能・特徴・向いている企業・費用の観点で整理しました。

特定の製品をおすすめするのではなく、まずは中立的に全体像をつかめる内容を目指しています。ERPの選択肢を比較検討するための材料として役立てていただければ幸いです。

なお、本記事はNetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットが、ERP選定を検討する方に向けて作成しています。

目次

スーパーカクテルInnovaとは

スーパーカクテルInnovaは、株式会社内田洋行が提供するERP(基幹業務システム)です。読み方は「イノーヴァ」です。

ERPとは、販売・在庫・会計といった会社の基幹業務を、ひとつのシステムでまとめて管理する仕組みのことです。

Innovaは2012年に販売が始まりました。内田洋行が1997年から展開してきた「スーパーカクテル」シリーズの製品のひとつです。

主な対象は、年商50億〜300億円規模の中堅企業とされています。大企業向けの大規模なERPでは規模が合わない、という企業の選択肢として位置づけられてきました。

「スーパーカクテル」シリーズの中での位置づけ

スーパーカクテルには、Innovaのほかにもいくつかの製品があります。

近年は、食品業界向けに強みを持つ「Core(コア)」シリーズが、シリーズの中心的な製品として展開されています。

InnovaとCoreは、どちらもERPですが、得意とする領域が異なります。

  • Innova:クラウド運用やグローバル対応、システムの拡張性を重視する企業向け
  • Coreシリーズ:業種別のテンプレートや日本の商習慣への対応を重視する企業向け

どちらが自社に合うかは、求める要件によって変わります。製品名だけで判断せず、中身を確認することが大切です。

スーパーカクテルInnovaの主な機能

Innovaは、会社の基幹業務を幅広くカバーする機能を備えています。

公式情報をもとに、主な機能を整理すると次のとおりです。

基幹系の機能

会社の中心となる業務を管理する機能です。

  • 販売管理
  • 購買管理
  • 在庫管理
  • 見積管理
  • 債権管理
  • 債務管理

これらをひとつのシステムで扱えるため、業務ごとにバラバラの仕組みを使う必要がありません。

取引先との連携機能

Innovaの特徴のひとつが、取引先とのつながりを支える機能です。

  • 取引先ポータル(WebEDI:取引データをWeb上でやり取りする仕組み)
  • EOS受注連携(電子発注システムとの連携)
  • 3PL物流連携(物流倉庫とのデータ連携)

自社の中だけでなく、取引先や物流まで含めたサプライチェーン全体の効率化を意識した作りになっています。

情報系の機能

業務を支える周辺の機能も標準で利用できます。

  • ワークフロー(申請・承認の流れをシステム化する機能)
  • グループウェア

承認プロセスを基幹業務と一体で組み込めるため、紙やメールでのやり取りを減らせます。

スーパーカクテルInnovaの特徴

機能だけでなく、Innovaならではの特徴も押さえておきましょう。

Webベースでクラウドにも対応

InnovaはWebベースのシステムで、クラウドでの運用に対応しています。

社内のサーバーに縛られず、場所を問わず利用しやすい設計です。

多言語・多通貨に対応

海外との取引や海外拠点を持つ企業に向けて、多言語・多通貨に対応しています。

グローバルにビジネスを広げたい中堅企業のニーズを意識した特徴といえます。

共通基盤による拡張性

Innovaは、NTTデータ系の「intra-mart」「Biz∫(ビズインテグラル)」という基盤を採用しています。

intra-martとは、さまざまな業務アプリケーションを同じ土台の上で動かすための基盤です。

この基盤を使うことで、会計やCRM/SFAなど、他の業務システムと一体的に組み合わせやすくなっています。将来の拡張も視野に入れやすい構造です。

スーパーカクテルInnovaが向いている企業

ここまでの内容をふまえると、Innovaは次のような企業に向いていると考えられます。

  • 年商50億〜300億円規模の中堅企業
  • 大企業向けの大規模ERPでは規模が大きすぎると感じている企業
  • 海外取引や海外拠点があり、多言語・多通貨対応を求める企業
  • 取引先とのデータ連携(EDIなど)を重視する企業
  • クラウドでの運用や、将来的なシステム拡張を見据えたい企業

逆に、特定業種に特化したテンプレートを求める場合や、日本の商習慣に深く合わせた使い勝手を最優先する場合は、別の製品が合うこともあります。同じスーパーカクテルでも、Coreシリーズなどが候補になります。

「中堅企業向け」「グローバル対応」というキーワードに当てはまるかどうかが、ひとつの目安になります。

スーパーカクテルInnovaの費用

費用は、ERP選びでもっとも気になるポイントのひとつです。

スーパーカクテルInnovaの価格は、公式サイトでは公開されていません。

これはInnovaに限った話ではなく、ERPでは一般的なことです。費用は次のような要素によって大きく変わるためです。

  • 利用する機能(モジュール)の範囲
  • 利用するユーザー数
  • 必要なオプションやカスタマイズの量

そのため、正確な費用を知るには、提供元への問い合わせや見積もりが必要になります。

ERPの費用を検討するときは、ライセンス費用だけでなく、導入支援や運用・保守まで含めた総額(TCO:トータルコスト)で考えることが大切です。

ERP選びで失敗しないためのポイント

スーパーカクテルInnovaに限らず、ERP選びには共通の注意点があります。

最後に、検討段階で押さえておきたいポイントを整理します。

機能の多さだけで選ばない

機能が多いほど良い、とは限りません。

使わない機能が多いと、かえって操作が複雑になり、現場に定着しないことがあります。

自社の業務に本当に必要な機能を見極めることが大切です。

自社の業務に合うかを確認する

同じERPでも、業種や業務の進め方によって、合う・合わないが分かれます。

製品の名前や知名度ではなく、「自社の業務フローに合うか」という視点で確認しましょう。

導入後の運用まで見据える

ERPは導入して終わりではありません。

導入後にきちんと使いこなし、定着させるところまでが本当のゴールです。

導入支援やサポートの体制も、あわせて確認しておくと安心です。

まとめ

スーパーカクテルInnovaは、内田洋行が提供する中堅企業向けのERPです。

販売・購買・在庫などの基幹業務に加え、取引先連携や多言語・多通貨対応など、幅広いニーズに対応する機能を備えています。

一方で、ERP選びは「どの製品が優れているか」よりも「自社に合うかどうか」が重要です。複数の選択肢を比較しながら、自社の業務や将来の計画に合うものを選ぶことをおすすめします。

中堅企業向けのERPとしては、Innova以外にも選択肢があります。たとえばクラウドERPの「NetSuite」も、グローバル対応や拡張性を重視する企業に選ばれている製品のひとつです。

スーパーカクテルからの移行を含めて比較検討したい方は、あわせて以下の記事もご覧ください。

スーパーカクテルInnovaからNetSuiteへの移行のメリット・デメリット

ベンチャーネットでは、ERPの選定や導入に関するご相談を承っています。「自社にはどのERPが合うのか」を整理したい段階でも、お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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