経理・情シスからITコンサルタントへ転職するには|業務知識を武器にする方法

経理や情シスの仕事をしていると、こんな思いがよぎることはありませんか。

  • 毎月、同じ締め作業の繰り返しで、成長している実感がない
  • AIやRPAで、自分の仕事はいずれ減るのではないか
  • システムを入れても「入れて終わり」で、現場が変わらない

もし心当たりがあるなら、ITコンサルタントへの転職は一つの選択肢です。

そして、あなたが積み上げてきた「業務知識」は、そこで大きな武器になります。

この記事では、経理・情シスからITコンサルへ移る現実的な道すじを整理します。

書き手は、NetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットです。導入して終わりにしない、経営に伴走する立場から正直にお伝えします。

この記事で分かること

  • ITコンサル(NetSuiteコンサル)とは何か、経理・情シスとの違い
  • なぜ今、バックオフィスからの転職が増えているのか
  • あなたの「業務知識」がどう武器になるのか
  • 転職の現実と、後悔しないための会社の見極め方

読了目安:約10分

目次

ITコンサルタント(NetSuiteコンサル)とは?経理・情シスとの違い

まず、ITコンサルタントがどんな仕事かを整理します。違いが分かると、自分の経験がどう活きるかが見えてきます。

ITコンサルタントとは、企業のITや業務の課題を分析し、解決策を提案・実行支援する専門家です。

一言でいえば「会社の困りごとを、ITと業務の両面から一緒に解く人」です。

経理・情シスとの違いは、立ち位置にあります。

  • 経理・情シス:自社の中で、決まった業務を回す
  • ITコンサル:社外から入り、複数の会社の課題を解決する

中でも「NetSuiteコンサル」は、クラウドERPの導入を専門にする役割です。

ERPとは「会社全体の仕事を一つのシステムで見える化する仕組み」のこと。NetSuiteは、Oracle社が提供するクラウド型のERPです。

会計・販売・在庫・購買などをまとめて扱うため、業務そのものへの理解が欠かせません。

だからこそ、経理・情シスの経験が直接活きる領域なのです。

なぜ今、経理・情シスからの転職が増えているのか

背景には、バックオフィスを取り巻く3つの変化があります。「なぜ今なのか」を押さえておきましょう。

定型業務の自動化が進んでいる

仕訳やデータ入力などの定型作業は、AIやRPAで自動化が進みます。

「作業をこなすだけ」の働き方は、価値が見えにくくなっています。

より上流の仕事に関わりたい人が増えている

決まった処理よりも、業務の設計や改善に関わりたい。

そう考える経理・情シスの人が増えています。

IT人材が不足している

IT人材は、今後さらに不足すると見込まれています。

経済産業省の試算でも、2030年にかけて大幅な不足が続くとされます。

特に、会計や現場業務を理解したうえでITも分かる人材は、希少だと言われます。

つまり、経理・情シスの経験者は、転職市場で強い立ち位置にいます。

あなたの「業務知識」は、どう武器になるのか

ここが本記事の核心です。あなたの業務知識が、NetSuiteコンサルでどう活きるかを見ていきます。

NetSuiteの導入では、「Fit to Standard」という考え方が重視されます。

Fit to Standardとは、業務をパッケージの標準機能に合わせて設計する進め方です。

標準に寄せるには、まず「その業務が何のためにあるか」を理解している必要があります。

この「業務を理解している」ことこそ、経理・情シスの最大の強みです。

具体的に、経験がどう活きるかを整理しました。

バックオフィスでの経験それが示す力NetSuiteコンサルでどう活きるか
月次・年次決算、仕訳ルールの整備会計業務の「型」の理解標準の会計プロセスへの落とし込みを主導
販売・在庫・購買の実務現場の業務フローの理解要件定義でユーザー部門と対等に会話
一人情シスの運用・ベンダー対応導入から運用までの勘所PM・進行管理の素地
部門間の板挟みの調整利害調整・翻訳する力経営層と現場をつなぐ中核スキル

もちろん、すべての人にこの道が向くわけではありません。

  • 向いている:業務を「もっと良くしたい」と考えるのが好きな人
  • 慎重に考えたい:一つの専門を、深く極めたい人

大切なのは、あなたの経験を「捨てる転職」ではなく「活かす転職」にすることです。

未経験から必要なスキルと、学習のロードマップ

ITコンサルに移るには、業務知識に加えていくつかのスキルが必要です。ここでは全体像を示します。

経理・情シスの経験がある人が、追加で身につけたい力は主に3つです。

  • ITの基礎知識:クラウドやデータベースの仕組みを、ざっくり理解する
  • プロジェクトの進め方:課題整理・要件定義・進行管理の基本
  • 提案する力:現状を分析し、改善策を分かりやすく伝える

これらを、いきなり全部そろえる必要はありません。

多くは、実際の案件を通して身についていきます。

まずはNetSuiteそのものの理解から始めるのが近道です。

NetSuiteの基礎は、NetSuiteとは何かを解説した記事も参考にしてください。

未経験からの学習ロードマップや必要スキルの詳細は、未経験からERPコンサルタントになるにはで掘り下げています。

転職の「現実」:年収・働き方・キャリアパス

良い面だけでなく、現実的な条件も知っておきましょう。ここを曖昧にすると、後悔につながります。

働き方

NetSuiteコンサルは、フルリモートで働ける会社もあります。

ベンチャーネットの場合、勤務はフルリモート(国内在住者)です。

雇用形態・年収

雇用形態は、正社員が中心です(業務委託を選べる場合もあります)。

年収や具体的な条件は変わることがあるため、最新の求人ページでご確認ください(末尾にリンクを用意しています)。

キャリアパス

入社後は、PM(プロジェクト責任者)として案件を担当していきます。

その先には、PMの採用やマネジメントを担う統括ポジションもあります。

一つの専門に閉じず、経営に近い視点で成長できるのが特徴です。

働き方や関わり方の選択肢は、ベンチャーネットでNetSuiteを仕事にする方法でも整理しています。

こんな転職は後悔する ── 経理・情シスからのキャリアチェンジでありがちな失敗と回避策

経理や情シスからITコンサルへ移る人は、年々増えています。

ただ、転職して「こんなはずじゃなかった」と後悔する人もいます。

ここでは、ありがちな4つの失敗と、その避け方をお伝えします。

これは不安をあおるためではありません。あなたに後悔してほしくないからです。

ベンチャーネットは、求職者とも対等な関係でありたいと考えています。だから、いい面だけでなくリスクも正直にお伝えします。

失敗1:「名ばかりコンサル」に入ってしまう

よくある現象

  • 職種名は「コンサル」でも、実態は決められた作業の要員
  • 導入が終わると、運用や改善に関われない
  • 提案の裁量がなく、言われた通りに手を動かすだけ

なぜ後悔するか

「導入して終わり」の受託構造では、上流を考える機会が育ちません。

経理・情シスで培った業務知識を活かす場面も、ほとんど回ってきません。

結果、「思っていたコンサルと違う」というギャップが残ります。

どう回避するか

大切なのは「導入して終わりにしない会社か」を見極めることです。

ベンチャーネットは「システム導入をゴールにしない」経営伴走型を掲げています。

全案件がプライムで、経営層と直接対話しながら進めます。

だから、上流から考える経験を積み重ねられます。

失敗2:業務知識から離れて後悔する

よくある現象

  • 上流の話ばかりで、現場の実務にタッチしなくなる
  • 経理・販売の細かい実務が分からず、会話がかみ合わない
  • 「せっかくの業務知識が武器にならない」と感じる

なぜ後悔するか

製品知識だけを重視する現場では、業務理解が置き去りにされがちです。

すると、あなたの強みだった「実務が分かること」が埋もれてしまいます。

どう回避するか

NetSuite導入で効くのは「Fit to Standard」という考え方です。

これは、業務をパッケージの標準機能に合わせて設計する進め方です。

標準に寄せるには、まず現場の業務を深く理解している必要があります。

つまり、経理・情シスの業務知識が、そのまま武器になります。

ベンチャーネットは、この業務理解を前提に伴走します。

失敗3:未経験なのに放置される

よくある現象

  • 入社直後から、いきなり案件を丸投げされる
  • 分からないことを聞ける相手が、社内にいない
  • 案件量に押しつぶされ、成長実感を持てない

なぜ後悔するか

育成の設計がないと、未経験者はOJTという名の放置に陥ります。

「自走できて当たり前」の空気の中で、自信を失ってしまいます。

どう回避するか

入社後にどう育ててもらえるかを、面接で必ず確認しましょう。

ベンチャーネットは、社内研修と進行中プロジェクトへの同席から始めます。

そのうえで、案件のPMとして段階的に独立担当へ進みます。

一人で抱え込ませない設計で、伴走しながら育てます。

失敗4:転職の「軸」が曖昧なまま決める

よくある現象

  • 年収の数字だけで、転職先を選ぶ
  • 今の職場が嫌で、「逃げ」で動いてしまう
  • 判断材料が足りないまま、勢いで決める

なぜ後悔するか

軸が曖昧だと、入社後に「合わない」と気づいても手遅れになります。

特に未経験の転職は、入る前に実態が見えにくいのが難しさです。

どう回避するか

入る前に、判断材料をどれだけ開示してくれる会社かを見てください。

ベンチャーネットは、面接の前から判断材料をできるだけ開示します。

希望者にはカジュアル面談を行い、ミスマッチを防ぐ設計にしています。

「入ってから違った」を、お互いに避けたいと考えているからです。

4つに共通するのは、「会社選びの軸」を持てるかどうかです。

最初から理想どおりの会社を探す必要はありません。

まずは「導入して終わりにせず、あなたの業務知識を活かせる仕事か」を見てください。

経理・情シスで積み上げた経験は、決して無駄になりません。

その経験をどう活かせるか、一緒に考えさせてください。

なぜベンチャーネットなのか

最後に、ベンチャーネットがどんな会社かをお伝えします。「業務知識を活かす転職」に向く理由があります。

ベンチャーネットは、NetSuiteに特化したERPパートナーです。

大切にしているのは、「システム導入をゴールにしない」という姿勢です。

導入して終わりではなく、導入後の経営に伴走します。

  • 全案件がプライム:下請けではなく、お客様と直接向き合う
  • 経営層と直接対話:現場だけでなく、経営の意思決定に関わる
  • 育成の仕組み:研修とPM同席から始め、段階的に独立担当へ

だから、経理・情シスで培った業務知識を、上流から活かせます。

私たちは、求職者とも対等な関係でありたいと考えています。

面接の前から判断材料をできるだけ開示し、カジュアル面談でミスマッチを防ぎます。

「入ってから違った」を、お互いに避けたいからです。

働く社員の実際の姿は、社員インタビューもあわせてご覧ください。

よくある質問

Q1. 経理・情シスの業務知識は、本当に武器になりますか?

はい、大きな武器になります。

NetSuite導入では、業務を標準機能に合わせて設計します。

その設計には、「その業務が何のためにあるか」の理解が欠かせません。

日々の実務でその理解を積んできた経理・情シスの経験は、そのまま強みになります。

Q2. プログラミング未経験・文系でもなれますか?

なれます。プログラミングは必須ではありません。

仕事の中心は、業務を理解し、標準機能で解決策を設計することです。

文系出身で活躍している人も少なくありません。

ITの基礎は、入社後に少しずつ身につけていけます。

Q3. 入社後、どのくらいで独り立ちできますか?

会社の育成の仕組みによります。

ベンチャーネットの場合、まず研修と案件同席から始めます。

そのうえで、PMとして段階的に独立担当へ進みます。

一人で抱え込ませない設計なので、未経験でも進みやすい流れです。

Q4. 年収や働き方はどう変わりますか?

会社によって幅があります。

フルリモートなど、柔軟な働き方ができる会社もあります。

年収の具体的な条件は変わることがあるため、求人ページで最新の内容をご確認ください。

まとめ:あなたの経験は、無駄にならない

経理・情シスの毎日で積み上げてきた業務知識は、決して無駄になりません。

むしろ、ITコンサルという場では大きな武器になります。

大切なのは、「導入して終わりにせず、その経験を活かせる会社」を選ぶことです。

最初から理想どおりの会社を探す必要はありません。まず一歩、話を聞いてみることから始めましょう。

あなたの経験をどう活かせるか、私たちと一緒に考えさせてください。

NetSuiteコンサルタントとして働きませんか

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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