未経験からERPコンサルタントになるには?必要スキル・学習ロードマップと転職の現実【2026年版】

「ERPコンサルタントに興味はあるけれど、未経験の自分でもなれるのだろうか」。

そう感じている方は、少なくありません。専門的で、経験者しか入れない世界に見えるかもしれません。

ですが、未経験からERPコンサルタントを目指す道は、たしかにあります。大切なのは、正しい順番で準備することです。

この記事では、仕事の実像から必要なスキル、学習の進め方、そして「転職の現実」までを正直に解説します。書き手は、NetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットです。

この記事で分かること

  • ERPコンサルタントの仕事の中身と、NetSuite領域ならではの特徴
  • 未経験でも目指せる理由と、活かせる前職
  • 必要なスキルと、現実的な学習ロードマップ
  • 未経験転職の「現実」と、会社の見分け方

読了の目安:約12分

目次

ERPコンサルタントとは?(NetSuite領域の特徴)

ERPコンサルタントは、会社の基幹業務をシステムで整える専門家です。

まず、言葉の意味から整理します。

  • ERP(Enterprise Resource Planning)=会社全体の仕事(会計・在庫・販売など)を一つのシステムで見える化する仕組み
  • ERPコンサルタント=そのシステムの導入を、お客様と一緒に進める専門家

単にシステムを設定する仕事ではありません。お客様の業務を理解し、課題を整理し、より良い形に作り替えていく仕事です。

NetSuite領域の仕事は何が違うのか

ベンチャーネットは、Oracle社のクラウドERP「NetSuite」を専門にしています。

  • NetSuite=Oracle社が提供するクラウド型のERP

この領域の仕事には、いくつかの特徴があります。

  • お客様の経営層と、直接対話しながら進める
  • システムを入れて終わりではなく、その後の運用まで伴走する
  • フルリモートなど、柔軟な働き方と相性が良い

「導入をゴールにしない」。この考え方が、NetSuite領域のコンサルタントの土台になります。

ERPコンサルタントの仕事内容やキャリアパスは、別記事でさらに詳しく解説します。

未経験でもERPコンサルタントを目指せる理由

未経験でも目指せるのには、はっきりした理由があります。

この仕事で最も大切なのは、最新のIT知識そのものではありません。お客様の業務を理解する力と、対話する力です。

だからこそ、次のような前職の経験が活きます。

  • 経理・財務:会計や決算の実務が、そのまま強みになる
  • 情シス:システムと業務の橋渡しの経験が活きる
  • 営業・販売:顧客の課題を聞き出す力が活きる
  • 在庫・購買・物流:現場の業務知識が活きる

ベンチャーネットが未経験の方も迎え入れているのは、こうした「業務を分かっている人」が、良いコンサルタントに育つと考えているからです。

ITの知識は、入社後に学べます。ですが、業務への理解や、人と向き合う姿勢は、これまでの経験の中で培われるものです。

前職を活かしてキャリアを変える方法は、経理・情シス出身の方向けにも別記事で解説します。

必要なスキル

未経験から目指すうえで、必要なスキルを整理します。

大きく「必須のスキル」と「あると役立つスキル」に分けると、分かりやすいです。

必須のスキル(入社時点で意識したい)

  • 業務を理解しようとする姿勢
  • 相手の話を聞き、整理して伝える力(コミュニケーション)
  • 物事を筋道立てて考える力(論理的思考)

あると役立つスキル(入社後でも間に合う)

  • 会計・簿記の基礎知識
  • ITやシステムの基礎知識
  • ExcelやSQLなど、データを扱う基礎

資格はどう位置づけるか

NetSuiteには、知識を認定する資格があります。

  • SuiteFoundation=NetSuiteの基礎知識を認定する資格

資格は「基礎を学んだ証明」として役立ちます。ただし、資格だけで実務ができるわけではありません。

資格の種類や勉強法は、資格ガイドの記事で詳しくまとめます。

学習ロードマップ ── 何を、どの順番で学ぶか

未経験からの学習は、順番が大切です。

いきなり製品の操作から入るのではなく、土台から積み上げます。おすすめのステップは、次の4つです。

ステップ1:ERP・業務の基礎を知る

会計・在庫・販売など、会社の基本業務の流れをつかみます。

ステップ2:NetSuiteの全体像を知る

クラウドERPとは何か、NetSuiteで何ができるかを、大きくつかみます。

ステップ3:手を動かして学ぶ

学習環境や教材で、実際に画面に触れてみます。

ステップ4:実務で仕上げる

研修やOJT(実務を通じた訓練)で、実践力を身につけます。

学習ルートの選び方

学び方には、いくつかのルートがあります。目的に応じて組み合わせるのが現実的です。

独学スクール・研修実務OJT(育成前提入社)
費用低い(書籍・無料教材)中〜高いなし(給与を得ながら)
期間自分次第数か月入社後に段階的
到達度基礎知識まで体系的な基礎実践力まで
向いている人まず自分で試したい人体系立てて学びたい人早く実務に就きたい人

多くの方は、「独学で土台を作り、実務で仕上げる」流れになります。

NetSuite自体の勉強方法は、学習ロードマップの記事でさらに掘り下げます。また、入社後の育成の中身は、育成カリキュラムの記事で紹介します。

転職の現実 ── 未経験からERPコンサルタントを目指す前に知ってほしいこと

ERPコンサルタントは、未経験からでも目指せる仕事です。

ただ、正直にお伝えしたいことがあります。

未経験の転職には、いくつかの「よくある誤解」があります。この誤解を持ったまま進むと、入社後に「思っていたのと違う」となりがちです。

ベンチャーネットは、これから目指す方に失敗してほしくありません。だから、都合の良いことだけでなく、現実も正直にお伝えします。

ここでは、4つの誤解と、その現実的な向き合い方を共有します。

誤解①:未経験でも、すぐに高年収になれる

よくある誤解

  • 「ERPコンサルは高年収」という情報だけを見て応募する
  • 入社してすぐ、高い年収を期待してしまう

なぜズレるのか

求人票で見かける高い年収帯は、多くが「経験を積んだ後の到達水準」です。

未経験スタートの場合は、まず育成期間を経て、実務力を身につける段階があります。ここを飛ばした期待を持つと、入社後のギャップになります。

現実的な向き合い方

大切なのは、到達までの道筋を知っておくことです。

「まず土台を作り、走りながら伸ばしていく」。この順番を前提にすれば、キャリアの見通しが立てやすくなります。年収の相場は、この記事のFAQと、年収を扱う別記事で整理します。

誤解②:資格を取れば、転職できる

よくある誤解

  • SuiteFoundation などの資格を取れば、それで内定に近づくと考える
  • 資格取得を、転職活動のゴールにしてしまう

※SuiteFoundation=NetSuiteの基礎知識を認定する資格

なぜズレるのか

資格は「入口の証明」にはなりますが、実務そのものではありません。

現場で問われるのは、業務を理解する力と、相手と対話する力です。資格だけでは、この部分は測れません。

現実的な向き合い方

資格と実務は、両輪で考えるのがおすすめです。

資格で基礎を示し、入社後のOJT(実務を通じた訓練)で実践力を伸ばす。この組み合わせが、現実的なルートです。

誤解③:製品名(NetSuiteなど)を覚えれば良い

よくある誤解

  • ツールの操作を覚えることが、仕事の中心だと思い込む
  • 製品名やボタンの位置を暗記しようとする

なぜズレるのか

ERPコンサルタントの仕事の本質は、操作の暗記ではありません。

お客様の経営課題を聞き取り、それを業務の形に翻訳する。この「翻訳」こそが、価値の中心です。

ベンチャーネットの仕事も、システムを入れて終わりにはしません。経営層と直接対話しながら進めます。

現実的な向き合い方

覚える順番を間違えないことです。

まず「この仕事は何を解決するのか」を理解する。操作の習得は、その後で十分に間に合います。

誤解④:「未経験歓迎」なら、会社はどこでも同じ

よくある誤解

  • 求人票の「未経験歓迎」という言葉だけで、応募先を決める
  • 会社ごとの育成体制の違いを見ない

なぜズレるのか

「未経験歓迎」と書いてあっても、育て方は会社ごとに大きく違います。

育成の仕組みがない会社に入ると、放置されてしまうことがあります。成長できないまま、早期の離職につながるケースもあります。

現実的な向き合い方

だからこそ、会社の「育て方」を見極めることが大切です。

その見分け方は、次の章で詳しくお伝えします。

最後に、ベンチャーネットの考えを一つだけ。

私たちは、応募いただく方にも、面接の前からできるだけ判断材料をお見せするようにしています。良いことも、大変なことも、正直に。

未経験からの挑戦は、一人では不安なものです。だからこそ、育成でも、仕事でも、伴走できる存在でありたいと考えています。

未経験を受け入れる会社の見分け方

未経験からの転職では、「どの会社を選ぶか」が結果を大きく左右します。

前章でお伝えしたとおり、「未経験歓迎」という言葉だけでは、良い会社かは分かりません。見るべきポイントを整理します。

ポイント①:育成の仕組みがあるか

入社後に、どう育ててくれるのか。ここが最も大切です。

  • 研修やOJT(実務を通じた訓練)の仕組みがあるか
  • 先輩に同行し、実際の案件を学べる機会があるか
  • 一人で放置されず、段階的に任せてもらえるか

育成の中身を、具体的に説明できる会社は信頼できます。

ポイント②:情報開示が誠実か

良いことばかりを並べる会社には、注意が必要です。

  • 大変な面も、正直に話してくれるか
  • 年収や働き方の実態を、事前に見せてくれるか
  • 面接の前に、判断材料を十分に得られるか

ベンチャーネットは、応募いただく方にも、面接の前からできるだけ判断材料をお見せするようにしています。ミスマッチを防ぐことが、お互いにとって良いと考えているからです。

ポイント③:仕事の質を見る

どんな案件に、どう関われるのか。ここもキャリアを左右します。

ベンチャーネットの場合、NetSuiteに特化し、経営層と直接対話しながら進めます。システムを入れて終わりにせず、その後の運用まで伴走します。

入り方は一つではない

会社への入り方には、いくつかのルートがあります。

  • 正社員として入る:腰を据えて育成を受けたい方向け
  • 紹介予定派遣を使う:まず派遣として働き、その後に正社員を目指せる制度

紹介予定派遣は、「辞めずに試せる転職」として知られています。制度の詳しい仕組みは、別記事で解説します。

また、経理や情シスなど、前職を活かして入る道もあります。自分に合った入り方は、採用の案内ページで確認できます。

よくある質問(FAQ)

未経験からERPコンサルタントを目指す方から、よくいただく質問をまとめました。

Q1. 文系・非IT出身でも、ERPコンサルタントになれますか?

なれます。この仕事で土台になるのは、業務を理解する力と、対話する力だからです。

ITの知識は、入社後に学べます。文系出身で活躍している人も多くいます。大切なのは、お客様の課題に向き合う姿勢です。

Q2. 何歳まで、未経験から目指せますか?

年齢そのものより、これまでの業務経験と学ぶ姿勢が重視されます。

20代後半から30代でキャリアを変える方は少なくありません。前職の経験を強みに変えられれば、年齢はハンデになりにくいです。

Q3. 独学だけで、転職できますか?

基礎は独学でも身につきます。ただ、実務力は現場でしか得られない部分があります。

独学で土台を作り、入社後のOJTで仕上げる。この流れが現実的です。NetSuiteの勉強方法は、学習の記事で詳しく紹介します。

Q4. 未経験スタートの年収は、どれくらいですか?

求人で見かける高い年収帯は、多くが「経験を積んだ後の到達水準」です。

未経験スタートでは、まず育成期間を経る前提になります。具体的な相場は、年収を扱う別記事で整理します。

Q5. 資格(SuiteFoundationなど)は必須ですか?

必須ではありません。ただ、「基礎を学んだ証明」として役立ちます。

資格と実務は両輪です。資格で基礎を示し、実務で実践力を伸ばすのがおすすめです。資格の詳細は、資格ガイドの記事にまとめます。

まとめ ── 未経験からの第一歩

未経験からERPコンサルタントを目指す道は、たしかにあります。

大切なのは、順番です。まず仕事の本質を理解し、土台を作り、実務で仕上げていく。最初から完璧を目指す必要はありません。

ベンチャーネットが大切にしているのは、「完璧を目指すより、まず動きながら伸ばす」という考え方です。これは、キャリアにも当てはまります。

一歩を踏み出すときは、一人では不安なものです。だからこそ、私たちは伴走できる存在でありたいと考えています。

もし「もう少し話を聞いてみたい」と感じたら、気軽なカジュアル面談から始めてみてください。

▶ 応募・カジュアル面談を希望する方へ
NetSuiteコンサルタントの募集要項は、こちらでご覧いただけます。
→ https://www.venture-net.co.jp/netsuite/netsuite-pm-recruit/

▶ 会社の雰囲気や働き方を知りたい方へ
採用情報(働き方・社員の声)を公開しています。
→ https://www.green-japan.com/company/11151

▶ まず相談したい方へ
採用に関するご相談は、お問い合わせフォームから。
→ https://www.venture-net.co.jp/contact/

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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