ERPコンサルタントの年収相場|SAP・NetSuite・国産ERP別のキャリアと将来性を比較【2026年版】

「ERPコンサルタントは稼げる」とよく聞きます。

でも実際、年収はどのくらいなのでしょうか。そして、どの製品を専門にするのが正解なのでしょうか。

ERPコンサルタントは、需要が高く、年収水準も高い専門職です。

ただし、SAP・NetSuite・国産ERPのどれを選ぶかで、年収も働き方も将来性も変わってきます。

この記事は、NetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットが書いています。コンサルを採用・育成する立場から、次のことを整理します。

この記事で分かること

  • ERPコンサルタントの年収相場(年代・役職別)
  • SAP・NetSuite・国産ERP別の年収・将来性・働き方の違い
  • 未経験からの入り方と、年収を伸ばすコツ
  • 製品・会社選びで後悔しないための注意点

(読了目安:約10分)

数字だけでなく、「どこで働くと長く伸びられるか」まで、正直にお伝えします。

目次

ERPコンサルタントとは?年収が高い理由

ERPコンサルタントとは、企業の基幹業務システムの導入を支援する専門職です。

まず用語を整理します。ERP(Enterprise Resource Planning)とは、会社全体の仕事を一つのシステムで見える化する仕組みです。会計・販売・在庫・人事などのデータを、一元管理します。

ERPコンサルタントは、この仕組みの導入を企画から定着まで支えます。

単なるシステム設定ではありません。企業の業務そのものを見直す仕事です。

なぜ年収が高いのか

理由はシンプルで、需要に対して人材が足りていないからです。

  • 多くの企業がDX(デジタル化)を進め、ERPの刷新を急いでいる
  • 一方で、業務知識とITの両方が分かる人材は少ない
  • 特に、上流工程(要件定義や業務設計)を担える人は希少

この「需要 > 供給」の構造が、高い年収を支えています。

ERPコンサルタントの年収相場【年代・役職別】

ERPコンサルタントの年収は、経験や役職で大きく変わります。

経験段階別の目安は、次のとおりです。

段階年収の目安
未経験・ジュニア400〜600万円
コンサルタント600〜900万円
マネージャー1,000万円超

(出典:フリーコンサルタント.jp)

市場全体で見ると、ERPコンサルタントの平均年収は約997万円という調査もあります。ボリュームゾーンは800万〜1,300万円です。

(出典:JAC Recruitment)

ポイントは、年数だけで上がるわけではないことです。

上流工程やマネジメントに関わるほど、年収は伸びていきます。

【製品別比較】SAP・NetSuite・国産ERPで年収とキャリアはどう変わる?

ERPコンサルタントと一口に言っても、専門とする製品でキャリアは変わります。

どれが上・下ではありません。「何を大事にするか」で、最適な選択が変わります。

主要な3つを、キャリアの視点で比べます。

SAPNetSuite国産ERP(OBIC7・奉行 など)
年収の傾向最高水準(大手・グローバル)高水準・上昇(クラウド需要)中程度(国内中心)
案件規模・市場大企業・大規模プロジェクト中堅〜成長企業・海外展開国内の中堅・中小
将来性移行需要で当面旺盛クラウドERP拡大が追い風安定だが伸びは限定的
入りやすさ高難度・専門特化比較的入りやすい・育成で未経験から業務知識が活きる
働き方大規模・多層下請けも/英語が効くリモート可・上流や経営層に近い国内中心・業務知識重視
AI・先端技術Joule 等に投資#1 AI Cloud ERP/組込型AI+外部AI連携各社対応が進む

(各製品の詳細な機能比較ではなく、キャリアの観点での傾向です)

あなたはどのタイプ?(向いている人)

  • SAPが向く人:最高年収帯や、大手・グローバルの大規模案件を狙いたい人。専門を深く極めたい人には、SAPの道も有力です。
  • NetSuiteが向く人:成長企業で上流・経営層と組みたい人。リモートで働きたい人。クラウドの将来性に賭けたい人。
  • 国産ERPが向く人:日本の会計や商習慣の業務知識を活かしたい人。国産ERP経験者がNetSuiteへ移る道は、別記事で解説します。

NetSuiteコンサルという選択肢(将来性・働き方)

数ある選択肢の中で、成長性と働き方の両面から注目したいのがNetSuiteです。

NetSuiteは、Oracleが提供する世界標準のクラウドERPです。世界220地域以上・43,000社以上に導入され、190通貨・27言語に対応しています。(出典:Oracle NetSuite公式)

コンサルタントのキャリアとして、NetSuiteには次の特徴があります。

  • クラウドネイティブ:最初からクラウド前提の設計で、これからの主流
  • 成長企業・海外展開:伸びていく企業の案件に関われる
  • 上流・経営層と近い:経営に直結するプロジェクトを動かせる
  • リモートと相性がいい:働き方の自由度が高い

NetSuiteコンサルの仕事内容やキャリアパスは、別記事でも詳しく解説します。

年収を上げ、長く活躍するには

年収を伸ばし、長く活躍するには、共通のコツがあります。

鍵は、「作業者」で終わらず「上流」に関わることです。

  • 要件定義・業務設計など、上流工程の経験を積む
  • プロジェクト全体を管理するPMの経験を積む
  • 複数の製品・業種を経験し、対応の幅を広げる
  • 資格で知識を客観的に証明する

未経験からでも、道はあります。

大切なのは、体系的に学べる環境を選ぶことです。未経験からの具体的なルートは、別記事で解説します。

【落とし穴】製品・会社選びで後悔しないために

ERPコンサルタントは、稼げて将来性のある仕事です。

ただ、入り口の「選び方」を誤ると、あとで伸び悩むことがあります。

これは、特定の選び方を責めるために書くのではありません。「後悔してほしくない」という思いから書いています。

ベンチャーネットは、実際にコンサルを採用し、育ててきました。

その立場から見てきたのは、「入り口の選び方で、その後のキャリアが大きく変わる」という事実です。

ここでは、キャリア・製品・会社選びでよくある4つの落とし穴と、その避け方を共有します。

落とし穴①:年収・単価の「数字」だけで選ぶ

よくある現象

  • 求人票の年収や、案件の月単価だけを比べて決める
  • 一番高い数字が出ている製品や案件に飛びつく
  • 5年後、10年後の自分の姿を考えていない

なぜ後悔するのか

数字は「今」しか映しません。

目先の単価が高くても、その製品の将来需要やスキルの汎用性を見ないと、数年後に案件が細ることがあります。

どう避けるか

「いくら稼げるか」だけでなく「長く伸びられるか」で見ましょう。

ベンチャーネットでは、目先の単価よりも「どんな経験を積めるか」を一緒に設計します。

落とし穴②:育成環境を見ずに、未経験で飛び込む

よくある現象

  • 「未経験歓迎」の言葉だけで入社を決める
  • 入社後の教育やOJTの中身を確認しない
  • 独学と現場任せで何とかなると思っている

なぜ後悔するのか

ERPコンサルは、業務知識・IT・対人スキルが重なる専門職です。

体系的な育成がないと、断片的な作業だけを任され、市場価値が育ちにくくなります。

「未経験歓迎」と「育てる仕組みがある」は、別の話です。

どう避けるか

育成の中身を、必ず確認してください。

ベンチャーネットには、未経験から体系的に育てる育成の仕組みがあります。未経験からでも、着実に力をつけられる設計です。

落とし穴③:一社・一製品の「型」だけで学ぶ

よくある現象

  • 二次請けで、決められた作業を繰り返すだけ
  • 経営層や上流工程に関わる機会がない
  • ひとつの製品の一部しか触れない

なぜ後悔するのか

上流や経営層に関わらないと、コンサルの本質である「課題設定」「業務設計」が身につきません。

作業者のまま年数だけが過ぎ、市場価値が頭打ちになりがちです。

どう避けるか

上流から関われて、経営層と組めるプライム案件の環境を選びましょう。

ベンチャーネットは、経営層と伴走するプライム案件が中心です。「作業者」ではなく「経営プロジェクトを動かす人」として育ちます。

落とし穴④:「入って終わり」で、成長を会社任せにする

よくある現象

  • 資格を取れば、自動的に年収が上がると思っている
  • 与えられた案件を、こなすだけで満足する
  • 製品や市場の変化を追いかけていない

なぜ後悔するのか

ERPやクラウドは、進化のスピードが速い領域です。

たとえばNetSuiteは、年2回の自動アップデートで機能が増え続けています。

学び続けないと、どんな会社にいても、数年で知識が古くなります。

どう避けるか

環境は「きっかけ」で、伸びるかどうかは本人次第です。

ベンチャーネットは対等な関係を大切にしており、自分から手を挙げれば任せてもらえる文化があります。

4つの落とし穴に共通するのは、「今の数字」だけを見て、「その先」を見落とすことです。

大事なのは、稼げるかどうかだけではありません。「稼げて、長く伸びられる場所」を選べるかどうかです。

よくある質問(FAQ)

ERPコンサルタントのキャリアについて、よく聞かれる質問に答えます。

Q1. 未経験・文系でもERPコンサルタントになれますか?

なれます。業務知識とITは、入社後の育成で身につけられる職種です。文系出身のコンサルタントも珍しくありません。

大切なのは、「独学任せ」ではなく「体系的に学べる環境」を選ぶことです。育成カリキュラムの中身を必ず確認しましょう。ベンチャーネットにも、未経験から育てる仕組みがあります。

Q2. NetSuiteコンサルは食べていけますか?(SAPより市場が小さいのでは?)

食べていけます。クラウドERP市場は拡大中で、NetSuiteは世界220地域以上・43,000社以上に導入されています。

SAPは最高年収帯ですが、NetSuiteは成長企業や海外展開のクラウド案件が伸びています。上流や経営層と組みやすいのも特徴です。もちろん、SAPを深く極めたい人には、SAPの道もあります。

Q3. SAPとNetSuite、どちらのキャリアが有利ですか?

有利・不利ではなく、「何を大事にするか」で変わります。

最高年収や大規模案件ならSAP、成長企業で上流・リモート・クラウドの将来性ならNetSuiteが向きます。詳しくは、本記事の製品別比較(第3章)を参考にしてください。

Q4. ERPコンサルで年収1,000万円は現実的ですか?

現実的です。管理職や上流クラスで1,000万円を超えるのは、珍しくありません。

ただし、作業者のままでは頭打ちになりがちです。上流工程・PM経験・複数製品の経験、そして自走する姿勢が、年収を押し上げます。(第5章もご覧ください)

Q5. 未経験だと、一人前になるまで何年かかりますか?

環境次第ですが、体系的な育成があれば、比較的早く戦力になる人もいます。

ベンチャーネットは、未経験から体系的に育てる育成の仕組みを用意しています。独学頼みの環境より、着実に早く力をつけられます。

まとめ|「稼げる」の先に「伸びられる場所」を

ERPコンサルタントは、稼げて、将来性のある仕事です。

そして、SAP・NetSuite・国産ERPのどれを選ぶかで、キャリアは変わります。

ただ、この記事で一番お伝えしたかったのは、別のことです。

大事なのは「いくら稼げるか」だけではありません。「稼げて、長く伸びられる場所」を選べるかどうかです。

NetSuiteは、成長企業で上流・経営層と組め、リモートでも働ける選択肢です。そして、未経験からでも体系的に育てる仕組みがあります。

もし、NetSuiteコンサルという働き方に興味がわいたら、次の一歩をどうぞ。

  • 求人を見る:NetSuiteコンサルタント求人(プライム案件・フルリモートで経営層と伴走)
  • 育成の中身を知る:未経験から体系的に育てる育成カリキュラム
  • まずは話を聞く:採用のお問い合わせ

あなたのキャリアを、一緒に考えさせてください。

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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