基幹システムの刷新を検討する中堅・中小企業の経営者の方から、こんなご相談をよくいただきます。
「NetSuite と SMILE V 2nd Edition、どちらを選ぶべきでしょうか?」
ERPの比較検討は、製品の優劣を判定する作業ではありません。自社の経営課題への適合性を見極める作業です。
本記事では、NetSuite Solution Provider Partner として多くの中堅・中小企業の ERP 選定を支援してきたベンチャーネットが、次の3つをお伝えします。
- 両製品の基本スペック・機能・AI親和性を3つの比較表で整理
- どんな企業に向いているかの具体的な適合像
- 選定・移行で陥りがちな4つの落とし穴と回避策
判断軸を持って比較できる状態を目指して、ぜひ最後までお読みください。
NetSuite と SMILE V 2nd Edition の基本比較【一覧表】
まずは両製品の基本スペックを一覧で見比べてみましょう。
| 比較項目 | NetSuite | SMILE V 2nd Edition |
|---|---|---|
| 運営元 | Oracle社(米国)の子会社 | OSK(株式会社大塚商会の連結子会社)が開発、大塚商会が販売 |
| 提供形態 | クラウド(SaaS)マルチテナント型 | オンプレミス版 + クラウド版(SMILE V Air)の2形態 |
| 対象企業規模 | 中堅・中小〜グローバル大企業 | 中小〜大企業 |
| 導入実績 | 世界 220地域・43,000社以上 | 国内中心 |
| 言語対応 | 27言語 | 日本語中心 |
| 通貨対応 | 190通貨 | 日本円中心 |
| 製品の起源 | 1998年米国で世界初のクラウドERPとして誕生 | 1979年誕生、2022年5月に SMILE V 2nd Edition へリニューアル |
| 主な強み | グローバル統合管理、クラウドネイティブ、AI親和性 | 国内法令対応(インボイス・電帳法)、手厚いサポート、業種別モジュール |
| 価格帯の目安 | 月20万円〜(利用するモジュール・ユーザー数・必要なオプションによって変動) | オンプレ版モジュール単位で22万円〜49.5万円〜(2022年発売時、出典:OSK公式) |
一覧で見ると、両者の設計思想の違いが見えてきます。
NetSuite は「グローバル・クラウドネイティブ」を志向した世界標準のERP。SMILE V 2nd Edition は「国内の中堅・中小企業に最適化された」国産パッケージです。
次章以降で、それぞれの特徴を詳しく見ていきます。
NetSuite とは:世界#1のクラウドERP
NetSuite は、Oracle 社が提供するクラウド型 ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画) です。販売管理、在庫管理、会計、CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)、EC(電子商取引)、BI(ビジネスインテリジェンス)など、企業経営に必要な機能をオールインワンで統合しています。
製品概要
1998年にアメリカで世界初のクラウドERPとして誕生し、2016年に Oracle 社に買収されました。現在は Oracle の子会社として運営されています。
導入実績は世界220地域・43,000社以上。190通貨・27言語に対応しており、グローバル展開を行う企業にも最適です(2026年4月時点、Oracle NetSuite 公式)。
主要機能:ERP・CRM・EC・BI のオールインワン
NetSuite の最大の特徴は、経営に必要な機能が単独で存在するのではなく、統合されていることです。
- ERP:財務会計、販売管理、在庫管理、購買管理
- CRM:営業活動、顧客情報、サポート対応の統合管理
- EC:SuiteCommerce による EC サイト構築・連携
- BI:リアルタイムダッシュボード、経営可視化
これらが一つのデータベースで連携するため、売上データや顧客情報から商品の在庫状況まで自動更新され、迅速な経営判断が可能になります。
クラウドネイティブの強み:マルチテナント型 SaaS
クラウドERPと名乗る製品の中には、オンプレミス型ERPをクラウドに移行しただけのものもあります。これらはバージョンアップが個別に行われ、管理コストがかさみます。
NetSuite はクラウド用に設計されたマルチテナント型(複数顧客が1つのサービス基盤を共有する方式)です。バージョンアップは年2回自動で行われ、管理コストを研究開発費に転換できる構造になっています。
NetSuiteのさらに詳しい解説はこちら(NetSuiteとは?中堅・中小企業の経営者が知っておきたいクラウドERP入門)
SMILE V 2nd Edition とは:国産・大塚商会系の基幹業務パッケージ
SMILE V 2nd Edition は、株式会社OSK(大塚商会の連結子会社)が開発する基幹業務パッケージです。販売パートナーとして株式会社大塚商会が販売・サポートを担っています。
製品概要
「SMILE」シリーズは1979年に誕生した国産の基幹業務システムで、長年にわたり中堅・中小企業を中心に支持されてきました。2022年5月、新世代の「SMILE V 2nd Edition」としてリニューアルされています(出典:OSK公式)。
現在は「DX統合パッケージ」というブランドのもと、SMILE V 2nd Edition(オンプレミス版)と SMILE V Air(クラウド版)の2形態が提供されています。
主要機能:販売・会計・人事給与の3本柱
SMILE V 2nd Edition は、バックオフィス業務の根幹を担う以下のモジュールで構成されています。
- 販売管理(SMILE V2 販売):受注・売上・入金、発注・仕入・支払、在庫管理
- 会計管理(SMILE V2 会計):仕訳、決算、インボイス対応、電子帳簿保存法対応
- 人事給与(SMILE V2 人事給与):給与計算、マイナポータルAPI連携、人事諸届のスマホ申請
- 業種別モジュール:製造業、建設業、運送業など業種特化機能
- ノーコード開発ツール(Custom AP Builder):オリジナル項目追加、自社業務に合わせた拡張
情報系システム「eValue」との連携により、文書管理・ワークフロー・経費精算なども一体運用できます。
提供形態:オンプレミス版とクラウド版の使い分け
| 形態 | SMILE V 2nd Edition(オンプレ) | SMILE V Air(クラウド) |
|---|---|---|
| 提供形態 | 自社サーバーにインストール | クラウド利用 |
| カスタマイズ | 対応可 | 対応不可 |
| 複数社管理 | 対応可 | 2社まで |
| 主な対象 | カスタマイズ要件・複数社管理が必要な企業 | 運用負荷・初期コストを抑えたい企業 |
(出典:OSK公式、BOXIL記事 2025年12月時点)
機能・スペックを詳しく比較
両製品の機能を領域別に比較します。
| 機能領域 | NetSuite | SMILE V 2nd Edition |
|---|---|---|
| 販売管理 | ◎ 統合管理(受注〜請求まで) | ◎ 強み(SMILE V2 販売モジュール) |
| 会計管理 | ○ グローバル標準会計、日本特有要件は要設計 | ◎ 国内会計基準・インボイス対応に強い |
| 人事給与 | △ 国内給与計算は他システム連携が一般的 | ◎ 国内人事給与・マイナポータルAPI連携 |
| 在庫・購買管理 | ◎ グローバル対応・複数倉庫管理 | ○ 国内中心 |
| CRM | ◎ 統合 | ○ 顧客創造日報など別モジュール |
| EC連携 | ◎ SuiteCommerce 統合 | △ 別システム連携 |
| BI・ダッシュボード | ◎ リアルタイム経営可視化 | ○ 帳票・Excel連携 |
| ノーコード開発 | ○ SuiteScript・SuiteFlow | ◎ Custom AP Builder |
| グローバル対応 | ◎ 190通貨・27言語・220地域 | △ 国内中心 |
| 国内法令対応 | ○ パートナー支援が一般的 | ◎ インボイス・電帳法・マイナポータル即対応 |
凡例:◎強み / ○対応 / △限定的または別システム連携が必要
機能領域で見ると、両者の得意分野が明確に分かれます。
NetSuite が強いのは「グローバル統合」「リアルタイム経営可視化」「EC統合」。複数拠点・複数通貨を一気通貫で管理したい企業、経営ダッシュボードで意思決定を加速したい企業に向いています。
SMILE V 2nd Edition が強いのは「国内人事給与」「国内法令対応」「日本固有の商習慣への適合」。国内事業に特化し、インボイス制度や電子帳簿保存法といった国内法令への迅速な対応を重視する企業に向いています。
AIとの親和性で比較【2026年の新しい選定軸】
2026年に ERP を選ぶ際、「AIとの親和性」は新しい選定軸として欠かせない観点になりました。
なぜ今「AI親和性」が選定軸として重要なのか
ChatGPT、Claude、Gemini といった生成AIの普及により、企業経営における AI 活用は急速に現実的なものになっています。
経理の自動仕訳、営業の提案資料生成、在庫予測、需要予測。これらの業務に AI を組み込むためには、ERPに蓄積された業務データを AI から利用できる状態にしておく必要があります。
つまり、ERP を選ぶ段階で「AIとの親和性が高い基盤か」を確認しておかないと、後から AI 活用に踏み出そうとした時に、データ連携の壁にぶつかります。
AI親和性の3軸で比較
AI 親和性は、次の3軸で比較すると分かりやすくなります。
| AI親和性の観点 | NetSuite | SMILE V 2nd Edition |
|---|---|---|
| 位置づけ | #1 AI Cloud ERP(Oracle公式) | 公式に「AI ERP」としての位置づけはなし(2026年5月時点) |
| 組込型AI機能 | SuiteConnect 2026で発表された組込型8つのAI機能(請求書照合・経費自動仕訳など) | OSK公式情報の範囲では明示的な組込AI機能の発表は確認できず |
| 外部AI連携 | AI Connector Service(MCP対応・Bring Your Own AI)で ChatGPT・Claude等と直接連携可能 | 個別カスタマイズで対応 |
| MCP対応 | ◎ 2026年4月 SuiteConnect San Francisco で発表 | — |
| データ基盤 | クラウドネイティブで AI 学習データを統合管理しやすい | オンプレ中心(クラウド版あり)。AI連携は段階的 |
NetSuite の AI 親和性:「組込型」と「外部連携型」の両軸
NetSuite は 「#1 AI Cloud ERP」を Oracle 公式が掲げており、AI 親和性で先行しています。具体的には次の2軸でAI活用を支えます。
組込型AI:NetSuite に最初から組み込まれた AI 機能。SuiteConnect 2026 で発表された8つのAI機能には、請求書の自動照合、経費の自動仕訳、需要予測、異常検知などが含まれます。
外部AI連携型:AI Connector Service によって、ChatGPT・Claude・Gemini といった社外の AI を NetSuite に直接接続できる仕組みです。MCP(Model Context Protocol)に対応しており、お客様が選んだ AI を「Bring Your Own AI」で組み込めます。
経営者目線で重要なのは、特定の AI ベンダーにロックインされないことです。AI の世界は変化が早く、来年最強の AI は今と違うかもしれません。NetSuite の AI Connector Service は、その変化に追従できる設計になっています。
SMILE V 2nd Edition の AI 関連状況
SMILE V 2nd Edition については、OSK 公式情報の範囲では「AI ERP」としての明示的な位置づけや組込型AI機能の発表は、2026年5月時点では確認できませんでした。
ただし、生成AIの活用は ERP 業界全体で加速しているため、今後の OSK・大塚商会からの発表に注目する価値はあります。
AIクラウドERPの詳細はこちら(NetSuiteで両利き経営を実現する伴走支援)
どちらが向いている?:適合企業の具体像
ここまでの比較を踏まえて、それぞれが向いている企業の具体像を整理します。
NetSuite が向いている企業
NetSuite が特に力を発揮するのは、次のような特徴を持つ企業です。
- 年商20〜400億円規模の中堅・中小企業で、既存ERPからのリプレイスを検討している
- 社内にERP専任担当者を置けない、または「一人情シス」体制で運用している
- 海外展開・グローバル取引がある、または今後検討している
- 複数事業・複数拠点を統合管理したい
- AI活用で経営DXを進めたい(リアルタイム経営判断・自動化の高度化)
- 経営ダッシュボードで意思決定を加速したい
特に重要なのは、「ERP導入で失敗したくない」という強い意志を持つ経営者がいる企業です。
NetSuite は世界標準の業務フローを前提に設計されているため、導入時には自社の業務を見直す覚悟が必要になります。逆に言えば、「業務改革を伴うERP導入」を本気で考える企業ほど、NetSuite の真価を引き出せます。
SMILE V 2nd Edition が向いている企業
SMILE V 2nd Edition が向いているのは、次のような特徴を持つ企業です。
- 国内事業に特化、海外展開予定なし
- 既存業務フローを大きく変えたくない(現行踏襲の傾向が強い)
- 国内法令対応の即応性(インボイス・電帳法・マイナポータル)を最優先
- 大塚商会の手厚いサポートを重視する
- 業種別モジュール(製造業・建設業・運送業など)を活用したい
国産パッケージならではの「日本企業の商習慣にフィットした使いやすさ」「国内法改正への迅速対応」「手厚い導入・運用サポート」を重視する企業に適しています。
選定軸の整理:6つの観点で考える
「向いている企業」の判断を、もう少し汎用的に整理すると、次の6つの選定軸になります。
| 選定軸 | NetSuite寄り | SMILE V 2nd Edition寄り |
|---|---|---|
| グローバル展開 | あり/検討中 | なし |
| 業務改革への意欲 | 業務を見直す覚悟あり | 現行踏襲を希望 |
| AI活用への期待 | 積極的 | 段階的 |
| 国内法令の最優先度 | 高くない(パートナー支援で対応) | 最優先 |
| 経営ダッシュボード重視 | 重視 | 帳票・Excel連携で十分 |
| ERP専任担当の有無 | 不在(伴走支援が必要) | 社内体制あり |
他のERP比較記事も参考に:SAP比較 / スーパーカクテルInnova移行 / 他の主要ERPも含めて横断的に比較したい方はERPを徹底比較もご覧ください。
ERP選定で陥りがちな4つの落とし穴 ── ベンチャーネットが現場で見てきたパターン
NetSuite か SMILE V 2nd Edition か。
比較表を見て「機能が多い方」「価格が手頃な方」と決めてしまう前に、知っておいていただきたいことがあります。
ベンチャーネットは NetSuite Solution Provider Partner として、多くの中堅・中小企業の ERP 選定・導入をご支援してきました。その中で見てきた「選定・移行の落とし穴」を4つお伝えします。
これは、NetSuite を売り込みたいから書くのではありません。お客様に「失敗してほしくない」という思いから書くものです。
落とし穴①:目的が曖昧なまま比較表だけで選んでしまう
症状
「機能が多い方を選ぼう」「価格が手頃な方を選ぼう」と、表面的な比較だけで判断してしまうケースです。
なぜ失敗するか
経営課題が明確でないと、本当に必要な機能を見極められません。
ベンダーやパートナーの提案を丸ごと受け入れてしまい、使わない機能に多額の投資をしてしまう結果になります。
どう回避するか
「在庫回転率を1.5倍にする」「月次決算を5営業日短縮する」のような、具体的で測定可能な経営目標を最初に決めましょう。
ERP導入はあくまで「手段」です。経営や事業にどんなインパクトを与えたいのかを、最初の段階で言語化することが何より大切です。比較表は、その目的に照らして読むものです。
落とし穴②:現行業務をそのまま再現しようとしてしまう
症状
既存基幹システムから NetSuite または SMILE V 2nd Edition への移行を検討する企業によく見られるパターンです。「今の業務を変えたくない」「現行システムと同じ画面・操作にしてほしい」という要望が強いケースです。
なぜ失敗するか
NetSuite も SMILE V 2nd Edition も、それぞれの設計思想に基づいた業務フローを前提に作られています。特に NetSuite は世界標準の業務フローを前提に設計された SaaS です。
既存の業務をそのまま再現しようとすると、過剰なカスタマイズが必要になります。コストもリスクも跳ね上がります。
その結果、パッケージや SaaS の強みである「自動アップデート」「拡張性」を失い、せっかく刷新した ERP を使いこなせません。
どう回避するか
近年は「Fit to Standard」という考え方が注目されています。業務をパッケージの標準機能に合わせる発想です。
リプレイスのタイミングは、業務フローを見直す絶好の機会でもあります。「本当に必要な業務」と「惰性で続けている業務」を仕分けるBPRの好機として捉えてみてください。
落とし穴③:カスタマイズ依存で「動くけど活用できない」状態になる
症状
「うちは特殊だから」を理由に、標準機能を使わずカスタマイズを重ねてしまうケースです。
なぜ失敗するか
確かに業務適合度は上がります。しかし、拡張性や柔軟性は失われます。
年月を経るごとに、不具合が頻発し、改修も困難になります。バージョンアップに追従できず、いつの間にか「動くけど活用できない」システムになります。
どう回避するか
近年は「クリーンコア」という設計思想も注目されています。ERP本体のカスタマイズや追加開発を最小限に抑える考え方です。
業界標準の業務プロセスと自社業務を比較し、「本当に特殊な部分」と「変えられる部分」を切り分けてください。標準機能でカバーできる範囲を先に確定させ、カスタマイズは最小限に絞る。この順序を守ることで、最小のコストで使いやすいERPが構築できます。
落とし穴④:「製品の優劣」で選んでしまい、パートナーを軽視する
症状
「NetSuite のほうが機能が多いから選んだ」「SMILE は国産だから安心」と、製品スペックだけで決めてしまうケースです。
なぜ失敗するか
ERP がうまくいくかどうかは、製品より使い方/パートナーの影響が大きいのです。
業務を理解しない丸投げ型のパートナーだと、プロジェクトが迷走します。質問しても答えが曖昧、業務を理解した提案が返ってこない。こうした状態が続くと、製品そのもののせいだと思いたくなりますが、実は違うことが多いのです。
どう回避するか
パートナーに以下の3観点を確認してください。
- 業務理解:自社の業務や業界を理解しているか
- 伴走姿勢:丸投げを受けるのではなく、対等な関係で進められるか
- 運用定着支援:本番稼働後の定着フェーズまで一緒に走ってくれるか
製品選定の前に、パートナー選定を始めるという順序もあります。「相談しやすいパートナー」が見つかってから、その専門領域の製品を選ぶ方が結果的に成功確率が高くなることも少なくありません。
ベンチャーネットからの提案:「ERPは経営プロジェクト」
ここまでお伝えした4つの落とし穴に共通するのは、ある一つの認識のズレです。
それは、ERP導入を「ITプロジェクト」として扱ってしまうことです。
NetSuite か SMILE V か、どちらを選ぶにしても、本質は単なるシステム入れ替えではありません。業務プロセスを見直し、部門間の壁を取り払い、会社の情報を一本につなぐ取り組みです。
だからこそ、経営層の関与は欠かせません。プロジェクトマネージャーの設置、経営層のオーナーシップ、社内リソースの確保。これらは「コスト」ではなく「投資」です。
経営者自身が「なぜ導入するのか」を語れる状態であること。それが、成功への近道です。
NetSuiteとSMILE V 2nd Edition、どちらが自社に合うのか迷われている方は、まず一度、自社の経営課題を整理することから始めてみてください。NetSuite を選択肢として検討される場合、ベンチャーネットでは製品選びの前の「経営課題の整理」から、対等なパートナーとしてご相談を受けています。
パートナー選びの観点:製品より使い方が結果を分ける
ERPがうまくいくかどうかは、製品スペックだけで決まりません。むしろ、導入と運用を一緒に進めるパートナーの影響が、想像以上に大きいのです。
ベンチャーネットは多くの導入現場で、こんな状況に出会ってきました。
「NetSuiteを入れたのに、現場から『使いにくい』と声が上がる」
「期待した経営効果が見えない」
「プロジェクトが進まない、質問しても答えが曖昧」
こうした状態の原因を「製品のせい」と決めつけてしまうと、本来得られるはずだった経営の改善機会まで手放してしまいます。
パートナーに求められる3つの観点
ERPの選定と同じくらい慎重に、パートナーを選んでください。確認すべきは次の3点です。
- 業務理解:自社の業務や業界を理解し、適切な提案ができるか
- 伴走姿勢:丸投げを受けるのではなく、対等な関係で進められるか
- 運用定着支援:本番稼働後の定着フェーズまで一緒に走ってくれるか
特に「伴走姿勢」は、契約前の対話の中で見極めることができます。
「業務を一緒に整理しましょう」と言ってくれるか、それとも「弊社の標準パッケージで対応します」とテンプレ提案だけしてくるか。この違いが、3年後の成果を大きく分けます。
伴走型のNetSuite導入支援とは?(丸投げ型との違いと、中小企業にとって重要な理由)
よくある質問(FAQ)
Q1. NetSuite と SMILE V 2nd Edition、どちらが優れていますか?
A. 優劣ではなく、自社の経営課題への適合性で判断するのが正解です。
グローバル展開・AI活用・経営ダッシュボードによる意思決定加速を重視するなら NetSuite が向いています。国内事業に特化し、国内法令対応の即応性・手厚い国産サポートを最優先するなら SMILE V 2nd Edition が向いています。
Q2. 中小企業はどちらを選ぶべきですか?
A. 中小企業の中でも、年商規模・事業展開・成長フェーズで答えが変わります。
年商20〜400億円規模・ERP専任担当を置けない・成長フェーズで業務改革を伴うリプレイスを検討中、という企業は NetSuite が選ばれやすい傾向にあります。一方、国内事業に特化し、現行業務フローを大きく変えずに刷新したい企業は SMILE V 2nd Edition が選ばれやすくなります。
Q3. 既存システムから NetSuite または SMILE V 2nd Edition への移行は可能ですか?
A. いずれも可能です。ただし、単なる「データ移行」ではなく「業務移行」として計画することが重要です。
NetSuite と SMILE V 2nd Edition では、業務フローの設計思想が異なります。さらに、移行元の既存システムごとに業務ロジックも違います。「今と同じ操作にしてほしい」という要望は、過剰なカスタマイズを招き、移行後の運用負荷が高まる原因になります。
リプレイスのタイミングは、業務フローを見直すBPR(業務改革)の好機として捉えるのがおすすめです。NetSuite への移行についてはベンチャーネットへ、SMILE V 2nd Edition への移行については OSK または大塚商会へ、それぞれご相談ください。
Q4. AI活用を考えるならどちらですか?
A. NetSuite が優位です。
Oracle 公式が「#1 AI Cloud ERP」を掲げ、AI Connector Service(MCP対応)によって ChatGPT・Claude・Gemini といった外部AIと直接連携できる仕組みを整えています。SuiteConnect 2026 で発表された組込型AI機能も含めて、AI活用基盤としての先行性は明らかです。
Q5. 導入期間とコストはどう違いますか?
A. NetSuite は 月20万円〜 が出発点です。最終的な金額は、利用するモジュール・ユーザー数・必要なオプションによって変動するため、Oracle 営業と NetSuite Solution Provider Partner(ベンチャーネット等)が共に概算をご提示します。数百万円規模になるケースもあります。
SMILE V 2nd Edition は、オンプレ版でモジュール単位の価格が公開されています(基準情報5.5万円〜、販売49.5万円〜、会計22万円〜、給与22万円〜、人事38.5万円〜。2022年発売時、出典:OSK公式)。
導入期間は両者とも、規模・カスタマイズ要件によって 3〜12ヶ月程度の幅があります。
Q6. サポート体制はどう違いますか?
A. NetSuite は、Oracle 純正の製品サポートに加えて、世界中の Solution Provider Partner ネットワークから「業務理解 + 業界知見」を持った導入・運用支援を受けられます。
SMILE V 2nd Edition は、大塚商会の手厚いサポート体制が強みです。国内の各支店網による対面対応や、業種別の知見の蓄積で評価されています。
Q7. どちらを選ぶか迷ったら、まず何をすればよいですか?
A. 比較表だけで判断せず、自社の経営課題を一度整理することから始めてください。
「在庫回転率を上げたい」「月次決算を早期化したい」「海外子会社の管理を一本化したい」など、ERP導入で達成したい経営目標を言語化することが最初のステップです。
経営目標がはっきりすれば、両製品の比較表の読み方も変わってきます。
その上で、それぞれの製品の詳しい情報収集にお進みください。NetSuite については情報収集・無料デモ・導入相談を NetSuite Solution Provider Partner のベンチャーネットで承っています。SMILE V 2nd Edition については、開発元の OSK または販売パートナーの大塚商会にお問い合わせください。
まとめ:比較の先にある「経営判断」
NetSuite と SMILE V 2nd Edition の比較を、ここまで6つの観点で見てきました。
- 基本スペック・運営元の違い
- 機能領域別の強み・弱み
- AIとの親和性(2026年の新しい選定軸)
- 向いている企業の具体像
- 選定で陥りがちな4つの落とし穴
- パートナー選びの3観点
しかし、本記事を読み終えた経営者の方に、最後にお伝えしたいことがあります。
ERP導入の本質は、製品選びではありません。業務プロセスを見直し、部門間の壁を取り払い、会社の情報を一本につなぐ「経営プロジェクト」です。
NetSuite か SMILE V か、どちらを選ぶにしても、この本質は変わりません。
ベンチャーネットは NetSuite Solution Provider Partner として、お客様との対等な関係を大切にしています。NetSuite を検討される企業に対して、製品を売り込むのではなく、お客様の経営課題に本当に合う形で ERP を活かしていただきたい。その思いで、伴走者として現場に入っています。
「NetSuite が自社に合うかどうかを整理してほしい」
「NetSuite の情報収集や無料デモを受けたい」
そんな経営者の方は、お気軽にご相談ください。一緒に、御社にとって最適な進め方を考えさせてください。
NetSuite についての情報収集・お問い合わせ
ベンチャーネットは NetSuite Solution Provider Partner として、NetSuite の情報提供・無料デモ・導入支援・既存システムからのリプレイス支援を提供しています。
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SMILE V 2nd Edition についてのお問い合わせ
SMILE V 2nd Edition の詳細・価格見積もり・デモ・導入相談については、開発元の株式会社OSK または 販売パートナーの株式会社大塚商会 に直接お問い合わせください。
- OSK 公式サイト(SMILE V 2nd Edition 製品ページ):https://www.kk-osk.co.jp/products/smile_v/
- 大塚商会 ERPナビ(SMILE V):https://www.otsuka-shokai.co.jp/erpnavi/smile/smilev/
本記事が、両製品の比較検討の一助となれば幸いです。
