バーチャル経営で高付加価値経営へ~中小企業の羅針盤「Netsuite」

Netsuiteは、CRMやSFAの要素も併せ持つクラウド型ERPです。日本でのシェアはそれほど大きくありませんが、多機能で安価なことから徐々に導入企業が増えています。バーチャル経営が推奨する会計的数値の算出・チェックには非常に有用なシステムです。ここでは、これまで紹介した5つの指標をおさらいしつつ、Netsuiteの強みを紹介します。

目次

中小企業の稼ぐ力を計測する指標5つ

まず、バーチャル経営で注視すべき会計的数値を振り返ってみましょう。バーチャル経営では、以下5つの数値による経営状態のチェックをおすすめしています。

ROA

ROA(Return On Asset(リターンオンアセット))は日本語で「純資産利益率」「純資本利益率」という意味です。事業に投資した資産/資本に対し、どれだけの儲けがあるかを知ることができます。バーチャル経営における推奨値は「20%」です。

従業員ひとりあたりの経常利益

経常利益とは、「経常的な活動の結果、企業が得た利益」を指します。経常利益は「営業利益+営業外利益-営業外費用」という計算式で求められ、臨時収入以外の利益を算出しています。これを従業員の数で割った数値が「従業員ひとりあたりの経常利益」です。従業員がどれだけ稼ぐ力をもっているかを客観的に計測することができます。バーチャル経営での推奨値は「200万円」です。

従業員ひとりあたりの付加価値

付加価値は、企業が生み出した本質的な価値の部分です。一般的には、「営業純益、役員給与および賞与、従業員給与および賞与、福利厚生費、支払利息、動産および不動産賃借料、租税公課の合算値」が使用されます。バーチャル経営では「従業員ひとりあたりが生み出す本質的な価値」の計測を推奨しており、その目標値は「1000~1300万円」です。

労働分配率

労働分配率とは、「企業が生み出した付加価値の中で人件費が占める割合」です。生み出した付加価値の中から、「給料・福利厚生・役員報酬」をどれだけ分配しているかを示しています。「労働分配率=人件費÷付加価値」で求められ、バーチャル経営における推奨値は「50~60%」です。

F/M比率

F/M比率は、損益分岐点比率と同じような意味で使われ、「粗利益の中で固定費が占める割合」を示しています。「固定費÷粗利益×100」という式で求められ、企業の安定性や収益力を手っ取り早く知ることができます。バーチャル経営における推奨値は「80%未満~50%程度」です。

クラウドERPで指標にリアルタイム性を与える

これら5つの数値は、いずれも継続的に算出・監視してこそ意味があるものです。年に1度、半期に一度というペースではなく、できれば月次ベースでチェックしながら細かな舵取りをすることが経営の安定化につながります。また、常に自社の健康状態をチェックすることで、「短期目線で何をすべきか」が明らかになります。経営は中長期の目線が大切と言われますが、変化の激しい時代を生き抜くには中長期の目線と同じくらい短期目線での判断が重要なのです。

また、コロナ禍のように予測不可能な事態や巨大企業によるイノベーションの波に対応するには、重要指標を一定のラインで維持し、ラインを割った時点で早急に対処する体制が必要です。したがって、何よりも「リアルタイム性」を重視した指標の算出が望まれます。

しかし、5つの指標を正確に、かつ日常的に計算し続けるのは難しいでしょう。そもそも、経営者には他にもやるべきことが沢山ありますから。そこで、クラウド型ERPの力を借りてみてください。会計的数値の算出と監視を自動的に行うにはERPが持つ財務分析機能が適しています。

ERPには、起業内に点在する経営資源「ヒト・モノ・カネ」の情報を集約し、情報資産に変える働きがあります。統合型データベースによって部門・業務領域を横断した資源の動きを把握できるほか、指標の算出機能やレポーティング機能も充実しています。

ERPといえば、大企業が巨額の予算を投じて導入するもの…という先入観を持つ経営者が多いかもしれません。しかしそれは過去の話で、今やERPは中小企業が手軽に利用できるツールに変貌しています。これは、クラウド化の影響が大きいでしょう。クラウド型ERPならば、オンプレミス型のような巨額の投資が必要なく、月額料金のみで運用を開始できるからです。

バーチャル経営の指標を全てカバーするNetsuite

バーチャル経営で特におすすめしているクラウド型ERPが「Netsuite」です。日本ではそれほど導入が進んでいませんが、世界最大のデータベースベンダー「Oracle」社が扱うERPパッケージで、海外では高評価を獲得しています。また、短納期・低コスト導入が可能で、機能的にもコスト的にも中小企業にマッチしたパッケージです。さらに、CRMやSFAの要素も持ち合わせており、中小企業ならばNetsuite単体でバーチャル経営が推奨する数値は全てカバーできます。つまり、いつでも「本質的な会社の姿」を把握できるのです。

リアルタイムな財務分析

Netsuiteには、優秀な財務分析機能が搭載されています。重要指標をただ数値化するだけではなく、シグナルによって指標のステータスを管理できたり、異常値を一目で発見できたりと、リアルタイム性を重視した機能が豊富です。

Netsuiteの財務分析機能出典:Olacle社ウェブサイトより
https://www.netsuite.co.jp/resource/glossary/zaimu.shtml

また、重要指標をKPIとして設定し、点数化(スコアリング)することで自動的に指標を評価することもできます。スコアリングはワーストケース、ベストケースなど複数のシナリオを想定して算出されるため、状況に応じた細かな経営判断の材料になります。

Netsuiteの財務分析機能2出典:Olacle社ウェブサイトより
https://www.netsuite.co.jp/resource/glossary/zaimu.shtml

運用を外部化してさらに稼ぐ力を高める

豊富な財務分析機能をもつNetsuiteですが、統合型のパッケージだけあって運用には一定のノウハウが必要です。専門の情報システム部を設けている企業であれば問題ありませんが、多くの中小企業はIT人材の確保に苦慮しているのが現実ではないでしょうか。ERPにかぎらず、エンタープライズIT製品は「運用」にノウハウと手間が必要です。また、運用がうまくいかなければどのような製品でも、効果を実感することができません。しかし、運用ノウハウを習得し、人材育成までやる…となると時間も費用も莫大にかかってしまいます。そこで、外部の専門チームによる運用を検討してみてください。

ベンチャーネットは、Netsuiteの提供元であるOralce社のアライアンスパートナーです。自社運用によってNetsuiteのノウハウを積み上げており、カスタマイズ・ツール連携の技術を持ったエンジニアと、運用ノウハウを持ったコンサルタントが「チームとして」運用をサポートします。ERPの導入でありがちな「予算超過」や「ビッグバン的導入」を発生させず、スモールスタートかつ伴走型のサービスを提供できることが強みです。

まとめ

本稿では、バーチャル経営が推奨する「会計的数値」の総括と、これらを実際の経営に活かすためのツール「Netsuite」の紹介を行いました。リアルタイム性を重視した経営を目指し、Netsuiteという「羅針盤」をぜひ活用してみてください。また、ベンチャーネットではNetsuiteを活用した経営の効率化や、実際の運用サポート・技術支援を含むサービスを提供しています。お気軽にお問合せください。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

株式会社ベンチャーネット 代表取締役
2005年に株式会社ベンチャーネットを設立後、SEOをはじめとするデジタルマーケティング領域のコンサルティングサービスを展開
広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で支援を行っています
著書に『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業 「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

目次
閉じる