記事を読んで、Odooのことは分かってきた。ところが社内で話を進める段になると、別の壁が出てきます。
自分は分かった。では、それを役員会や現場にどう説明するか。手元に資料がなければ、口頭の説明だけで押し切ることになります。
このページには、そうした場面で使える資料を4点まとめました。役割はそれぞれ違い、向いている検討の段階も違います。
資料の中には、Community版(無料・オープンソース)とEnterprise版(有償)の区別が関わる部分があります。各資料の説明でも触れています。
現在、各資料のダウンロード導線を準備しています。公開まで少しお待ちください。
資料の使い分け
4点の資料は、検討の段階ごとに役割が分かれています。
段階ごとの目安は次のとおりです。
| いまの状況 | 適した資料 |
|---|---|
| Odooという名前を知ったばかり | ① Odoo概要 |
| 他社がどう進めたかを知りたい | ② 導入事例集 |
| 社内で話を通す必要がある | ③ 10のこと |
| 何から手をつけるかを決めたい | ④ 3ポイント |
① Odoo概要|何ができるかを5分でつかむ
Odooがどういうソフトウェアで、どこまでを1つにまとめられるのか。それをスライド形式でまとめた資料です。
収録している内容
- Odooの成り立ちと、オールインワン型である理由
- 主要なアプリと、業務の流れの中での位置づけ
- Community版とEnterprise版の違い(機能・サポート・費用の考え方)
- 導入形態の選択肢(クラウド/自社サーバー)
- 向いている企業と、向いていない企業
こう使うと役に立ちます
社内で「Odooって何?」と聞かれたら、そのまま画面共有できる形にしています。
誤解が生まれやすいのは、版の違いです。口頭で「無料で使える」とだけ伝わると、その一言が独り歩きし、後の検討で食い違いが出ます。資料の該当ページを一緒に見るのが確実です。
同じ内容を記事で読みたい方は、Odooとは?機能・特徴・料金・向いている企業をやさしく解説をご覧ください。
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② 導入事例集|海外事例の「読み方」
Odooは世界中で使われています。公式サイトにも、多くの事例が公開されています。
ただ、そのまま読んでも自社に引き寄せにくい、という声があります。業種も規模も国も違うからです。
そこでこの資料では、事例に読み解くための視点を添えました。
収録している内容
- 事例を読むときの5つの視点(規模/業務の形/導入した範囲/体制/国と制度)
- 公開されている海外事例から、中小企業に近い規模のものを抜粋
- 日本の会社に置き換えて読むときの注意点
- 事例に出てこない部分(費用や期間の詳細)をどう補うか
こう使うと役に立ちます
事例を「すごい話」として読むと、自社との距離ばかりが目につきます。
見てほしいのは、「この会社は最初に何を諦めたのか」です。ここは自社の判断に直結します。導入が進む会社は、たいてい何かを標準に合わせると決めています。
扱うのは、公開されている海外の事例だけです。日本での支援実績や顧客名は載せていません。守秘義務があるためです。
事例の読み方は、Odooの導入事例の読み方でも取り上げています。
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③ 賢い経営者が知っている10のこと
システム導入がうまくいかない会社には、共通した傾向があります。
製品選びには時間をかける。それなのに、社内で決めるべきことが決まっていない。この状態のまま進むと、途中で止まります。
この資料では、製品を選ぶ前に押さえておきたい10の論点を、経営者の視点でまとめました。
収録している内容
- なぜ「システムを入れる」ではなく「経営を変える」と捉えるべきか
- 現場の反対が起きる仕組みと、その扱い方
- 「うちは特殊だから」という言葉が意味するもの
- 予算の立て方と、見落としやすい費用
- 3〜5年後から逆算して考えるという発想
- 事業承継やM&Aを視野に入れる場合の論点
こう使うと役に立ちます
読むタイミングは、役員会や幹部会議の前を想定しています。
各論点は、そのまま議題にできる問いの形で書きました。会議の叩き台に使えます。「どの製品にするか」ではなく「何を決めるか」から入ると、議論は短く済みます。
関連する記事は、中小企業の経営を「つなぐ」10の視点です。
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④ 経営を「システム化」するための3ポイント
見える化、わかる化、儲かる化。この3段で、経営のシステム化を整理した資料です。
収録している内容
- 第1段 見える化:数字が今どうなっているかが分かる状態
- 第2段 わかる化:なぜそうなったかを読める状態
- 第3段 儲かる化:打ち手が数字に返ってくる状態
- 各段でOdooのどのアプリが関わるか
- 段を飛ばした場合に起きること
- 自社がいまどの段にいるかを判定するシート
こう使うと役に立ちます
この資料には、診断シートが付いています。設問に答えていくと、自社がどの段で止まっているかが見えてきます。
多くの会社は、第1段の途中で止まっています。数字は出るが、出るまでに時間がかかる。あるいは、出てきた数字が社内で信用されていない。
この段階で第3段のダッシュボードを作っても、機能しません。段には順番があります。
Web版の記事は経営を「システム化」するための3ポイントです。資料版との違いは、診断シートが付くところです。
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資料を読んだあとにやること
資料を読み終えたら、社内で次の3つを進めてください。
1. 現状を書き出す
どの業務でどのツールを使い、どこで数字が止まっているか。1枚にまとめます。
2. 3〜5年後の姿を一文で書く
何名規模で、何を扱っている会社になっていたいか。ここが曖昧だと、製品を選ぶ基準が定まりません。
3. 差を見て、優先順位をつける
現状と将来像の差が、システムで埋める部分です。全部を一度にやろうとしないこと。効果が出やすいところから並べ替えます。
この3つを終えてから相談すると、話がぐっと具体的になります。整理がないまま製品比較から入ると、検討は長引きがちです。
進め方の詳細は、Odoo導入の進め方と期間とOdoo導入 最初の90日プランにまとめています。
よくある質問
資料はOdooの宣伝資料ですか?
いいえ、宣伝資料ではありません。
ベンチャーネットは、NetSuite・Odoo・AIスクラッチ開発を扱い、SAPからのリプレイスにも対応しています。特定の製品に誘導する理由がありません。だから資料にも、「Odooが合わないケース」を書いています。
規模が大きい場合や、海外拠点の管理が必要な場合は、OdooとNetSuiteの違いもあわせてご覧ください。
どれか1つだけ読むならどれですか?
Odooをまだよく知らないなら①、社内を動かす段階なら③です。
すでに導入を決めていて、何から始めるかを考えているなら、④の診断シートが役立ちます。
資料の内容は更新されますか?
はい、更新します。
Odooは原則として年1回、メジャーバージョンが更新されます。日本対応の状況も変わっていきます。資料には作成時点を載せていますので、そちらをご確認ください。
まとめ
- 資料は4点あり、検討の段階ごとに役割が分かれている
- 順番どおりに読む必要はなく、いま困っている場面に近いものを選ぶ
- 読んだあとは、現状・将来像・その差の3つを社内で整理する
- 資料はOdooを推すためではなく、判断材料を揃えるために作っている
1年後、あなたの会社では「何を決めるか」が先に決まり、そのうえで道具が選ばれているはずです。順番が逆にならないよう、この資料を使ってください。
もう少し詳しく知りたい方へ
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