ベンチャーネットの採用基準を公開します|完全リモートで働くプロに求める5つの条件

「最近、AIで何を作りましたか?」

NetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットの面接では、この問いを必ず聞きます。

立派な成果物でなくて構いません。

自分の仕事や生活がAIでどう変わったかを、自分の言葉で話せるかを見ています。

ベンチャーネットの採用基準とは、完全リモートでお客様の経営を支える仕事から逆算した、5つの条件です。

リモートで成果を出した経験、クライアントワークの経験、積み上げてきたもの、月1回動けること、AIへの課金。

5つとも、選考の前から見えるように公開しています。

では、完全リモートの会社が、なぜ月1回の訪問を条件に入れるのか。

その答えに、ベンチャーネットの仕事の形がいちばんよく表れています。

先にひとつだけ。

入口は、ひとつではありません。

未経験者を育成する枠も、シニア向けの業務委託もあります。

「未経験だから無理だ」と、ここで閉じないでください。

ベンチャーネットは、NetSuite・Odoo・AIスクラッチ開発を扱い、SAPからのリプレイスにも対応しています。

目次

この記事で分かること

  • 採用基準を公開する理由
  • 5つの基準と、それぞれの理由
  • 基準が生きる、入社後の日常
  • 向いている人・向いていない人と、自分に合う入口
  • 応募でよくある失敗と、面接で聞くこと

なぜ、採用基準を公開するのか

理由は2つあります。

ひとつは、お互いの時間を大切にしたいからです。

基準を隠したまま選考するのは、答えを教えない試験のようなものです。

基準が見えていれば、応募する前にご自身で判断できます。

合う方は迷わず来てほしい。

合わない方には、納得して別の道を選んでほしい。

もうひとつは、基準そのものが働き方の説明になるからです。

ベンチャーネットは完全リモートワークの会社です。

中堅・中小企業の経営基盤を、NetSuiteとAIで支えています。

基準を読めば、入社後の日常が想像できるはずです。

採用は「会社が人を選ぶ場」ではありません。

同じだけ、あなたが会社を選ぶ場です。

5つの基準の全体像

#基準ひとことで言うと入社後の場面
1リモートワーク経験2〜3年以上リモートで成果を出した実績があるか文字と声で信頼を築く
2クライアントワーク経験社外に価値を届けてきたかお客様の期待を聞き、届け切る
3学歴、または専門的キャリア積み上げてきたものがあるか立場を問わず学び続ける
4月1回、クライアントのために動ける最後の詰めを対面でできるか現場を歩き、顔を合わせる
5AIに課金し、動かしている語る人ではなく、動かす人か提案にも自分の仕事にもAIを使う

基準1:リモートワーク経験2〜3年|リモートは福利厚生ではなく前提条件

ベンチャーネットにとって、リモートワークは「制度」ではなく仕事の前提です。

毎日の通勤はなく、働く場所も基本的に自由です。

メンバーは全国各地から、フルリモートで働いています。

だからこそ、「すでにリモートで成果を出してきた方」を求めます。

目安は、大手企業などでのリモート勤務経験2〜3年以上です。

リモートワークは、人を選ぶ働き方です。

自分で環境を整え、自分でリズムを作り、文字と声だけで信頼を築く。

この力は、一朝一夕には身につきません。

「楽をさせない」という話ではありません。

自由と責任はセットだ、という話です。

基準2:クライアントワーク経験|社外に価値を届けてきたか

ITエンジニアである必要は、ありません。

プログラミング経験も問いません。

代わりに重視するのが、クライアントワークの経験です。

コンサルティング、導入支援、カスタマーサクセス。

職種名は問わず、「社外のお客様に価値を届けて、対価をいただく」仕事をしてきたかを見ます。

お客様には、社内の事情は関係ありません。

期待を聞き取り、約束し、届け切る。

この往復を経験している方は、立ち上がりがまったく違います。

道具であるNetSuiteの知識は、入社後に体系的に学べます。

6か月で案件デビューする育成の仕組みもあります(育成カリキュラムの記事で公開しています)。

しかし、お客様と向き合う基礎体力だけは、教えることが難しいのです。

学べるものと、教えるのが難しいものを並べると、次のとおりです。

入社後に学べるもの、教えるのが難しいもの NetSuiteの知識は入社後に体系的に学べ、6か月で案件デビューする育成の仕組みもある。お客様の期待を聞き取り、約束し、届け切る基礎体力は教えるのが難しい。だからIT・プログラミングの経験は問わず、クライアントワークの経験を重視する。 学べるもの、教えるのが難しいもの 入社後に学べる 教えるのが難しい 中身 NetSuiteの知識 お客様と向き合う 基礎体力 身につけ方 体系的に学べる 6か月で案件デビュー 期待を聞き取り、 約束し、届け切る だから IT・プログラミングの 経験は問わない クライアントワークの 経験を重視する
入社後に学べるもの、教えるのが難しいもの

ERPを「使う側」だった方の転身は、現場ユーザーからのキャリアチェンジの記事で紹介しています。

基準3:学歴、またはそれに代わる専門的キャリア|積み上げを見る

四年制大学卒業以上を、基本の目安にしています。

ただし、学歴フィルターではありません。

見ているのは「何かを積み上げた経験」です。

学歴は、その分かりやすい証明のひとつにすぎません。

学歴がなくても、専門性で勝負してきたキャリアがあれば、同じ土俵です。

ひとつの領域を深めた経験や、資格や実績として残る努力。

面接では、その積み上げの中身を聞かせてください。

逆に、学歴があっても、その後の積み上げが止まっている方には厳しい環境かもしれません。

メンバーは立場を問わず、学び続けています。

基準4:月1回、クライアントのために動けること|最後は人と人

完全リモートの会社が、なぜ出社の話をするのか。

ERPの導入は、お客様の経営の根幹に触れる仕事です。

画面越しで9割は進みます。

それでも、倉庫の動線、経理担当者の表情、会議室の空気は、顔を合わせて初めて見えます。

お願いしたいのは月1回程度です。

クライアント先への訪問、または東京都内での打ち合わせです。

その1回を「面倒な例外」ではなく「大事な機会」と捉えられるかを見ています。

月1回の訪問を条件に入れる理由を図にすると、次のとおりです。

月1回の訪問を条件に入れる理由 ERPの導入は画面越しで9割は進むが、倉庫の動線、経理担当者の表情、会議室の空気は顔を合わせて初めて見える。お願いするのは月1回程度の、クライアント先への訪問か東京都内での打ち合わせ。 月1回の訪問を条件に入れる理由 画面越しで進む 9割 経営の根幹に触れるERP導入も、 画面越しで9割は進む 顔を合わせて見える 1割 倉庫の動線、経理担当者の表情、 会議室の空気 お願いするのは 月1回程度 クライアント先への訪問、または 東京都内での打ち合わせ その1回を「面倒な例外」ではなく 「大事な機会」と捉えられるかを見る
月1回の訪問を条件に入れる理由

地方在住の方も、この条件を満たせれば問題ありません。

実際に、地方からフルリモートで活躍しているメンバーがいます。

基準5:AIに課金し、実際に動かしていること|語る人ではなく動かす人

5つの中で、いちばん譲れない基準です。

ベンチャーネットは、AIを業務の中心に置いて働く会社です。

お客様への提案にも、自分たちの仕事にも、AIを使い込んでいます。

この環境で活きるのは、「AIに詳しい人」ではなく「AIを実際に動かしている人」です。

見分け方は、自分のお金で課金しているかです。

ChatGPTでも、Claudeでも、ツールは問いません。

課金している人は、元を取ろうとして工夫します。

制約にぶつかり、失敗し、それでも使い道を探す。

その試行錯誤の蓄積こそが、実力です。

冒頭の「最近、AIで何を作りましたか?」は、この基準を見るための問いです。

入社後の日常|基準が生きる3つの場面

5つの基準は、入社後の仕事から逆算しています。

基準と日常のつながりを、3つの場面で見てください。

基準と入社後の場面のつながり クライアントワークの経験(基準2)は要件を自分で聞く場面に、リモートの実績(基準1)は週次定例と課題管理表で文書で進める場面に、積み上げ(基準3)は引き継ぎや立て直しなど白紙ではない案件に入る場面に生きる。 基準は、入社後の場面から逆算 基準 入社後の場面 基準2 クライアントワーク 要件は自分で聞く 提案から稼働まで一貫 基準1 リモートの実績 文書で進める 週次定例と課題管理表 基準3 積み上げ 白紙ではない案件 引き継ぎ・立て直し 5つの基準は、入社後の仕事から逆算している
基準と入社後の場面のつながり

場面1:要件は自分で聞く(基準2)

ベンチャーネットでは、お客様の要件を聞くのは営業ではなく、導入コンサルタントです。

PM兼コンサルタントが、提案からカットオーバー(本番稼働)まで一貫して担当します。

伝言ゲームにしない分、期待を聞き取り、届け切る力がそのまま問われます。

場面2:文書で進める(基準1)

案件は、週次の定例と課題管理表で進めます。

決め事と残りの課題を、文書にしてお客様と共有します。

常駐はなく、リモートの国内チームで動きます。

文字で信頼を築けるかが、毎週試されます。

場面3:白紙ではない案件に入る(基準3)

仕事は、ゼロからの導入より、他社のあとの引き継ぎや立て直しが多い。

他のシステムとの連携も、よく担います。

前任の設定を読み解くには、積み上げた知識と、学び続ける姿勢が要ります。

役割の分担も、先に知っておいてください。

ライセンス・トレーニング・製品サポートは日本オラクルが担います。

ベンチャーネットは、要件定義・設定・カスタマイズ・アドオン開発・保守・PMを担います。

正社員と業務委託|雇用形態は「関係性の選択」

ベンチャーネットでは、業務委託での参画も歓迎しています。

完全リモートという働き方は、業務委託とも相性が良いからです。

観点正社員業務委託
向いている方腰を据えて事業を担いたい方専門性で独立して関わりたい方
契約の性質雇用契約(長期前提)業務単位の契約
求めるコミット事業と仲間への長期的な関与担当業務の確実な遂行
正社員への転換──相互合意で可能

正社員を希望される方には、必ず「なぜ、正社員として働きたいのですか」と伺います。

安定が欲しい気持ちは否定しません。

ただ、それだけでは、長い時間を共にする理由として弱いと考えています。

「この会社で、この仲間と、これを成し遂げたい」と語れる方と、雇用契約を結びたいのです。

働き方の選択肢は、働き方別の関わり方ガイドにあります。

向いている人・向いていない人と、自分に合う入口

向いている人

  • リモートで成果を出し、文字と声で信頼を築いてきた
  • 社外のお客様に価値を届けた経験がある
  • 月1回の訪問を「大事な機会」と捉えられる
  • AIに自分のお金を払い、仕事や生活を変えている

向いていない人といま合う道

こんな方理由いま合う道
「リモート=楽」と捉えている見えない分、成果とやりとりだけが信頼の材料になる現職でリモートの実績を作ってから応募
AIを「眺めている」段階無料枠で試した経験と、業務に組み込んだ経験は別物まず自腹で1か月使い込む
正社員希望の理由を言葉にできない安定だけでは一緒に働く理由として弱い業務委託から始める
対面で同僚と働きたい日常のやりとりはチャット中心出社中心の会社

当てはまったとしても、否定ではありません。

「今ではない」というだけのことも多いからです。

5つの基準を読んだあとの、3つの入口 5つの基準を満たしていれば正社員として応募する。ERPやコンサルの経験があれば業務委託から関わる。満たしていない基準があれば準備してから応募する。育成の枠もある。 基準を読んだあとの3つの入口 5つの基準に○△×をつける ほぼ○なら:正社員で応募 「なぜ正社員か」を言葉にしておく 経験があるなら:業務委託 合意のうえで正社員にも転換できる △×があるなら:準備して応募 リモートとAIは現職のうちに作れる 未経験者を育成する枠もある
5つの基準を読んだあとの、3つの入口

入口は3つです。

5つがほぼ満たせているなら、正社員として応募してください。

ERPやコンサルの経験があるなら、業務委託から関わり、合意のうえで正社員に転換する道もあります。

満たしていない基準があるなら、リモートの実績とAIの課金は、現職のうちに準備できます。

仕事の全体像は、NetSuiteコンサルタントとは?にあります。

応募でよくある失敗3つ

失敗1:基準を「足切り」とだけ読んで、応募を見送る

起きること:未経験やリモート経験の不足を理由に、自分に合う入口を見落とす。

原因:入口が一つではないことを知らなかった。

避け方:育成の枠・業務委託・時期をずらす応募など、第10章の図で自分の入口を選びます。

失敗2:AIの経験を「使ったツール名」で語る

起きること:面接で、何が変わったかを具体的に答えられない。

原因:触った経験と、動かした経験を分けていなかった。

避け方:「AIで何を作り、何が変わったか」を1つ、具体的に書き出しておきます。

失敗3:月1回の訪問を軽く見る

起きること:入社後、訪問の日程を負担に感じる。

原因:完全リモートを「一度も出かけない働き方」と受け取っていた。

避け方:月1回、東京都内やお客様先に動けるかを、応募前に生活の予定と照らします。

ベンチャーネットならこう見る|面接で聞くこと

面接では、次の3つを伺います。

  1. 積み上げとクライアントワーク:これまで何を深め、お客様の期待をどう届け切ったか
  2. AI:最近、AIで何を作ったか
  3. 関係性:正社員を希望する場合、なぜ正社員か

書類だけで判断せず、お話を伺います。

あなたからも、第8章の3つの場面について、率直に聞いてください。

「要件を自分で聞く」「白紙ではない案件に入る」が面白そうだと思えたら、基準の先の日常も合うはずです。

選考前に読んでおいてほしい5冊と、今日できること

ERPコンサルタントの仕事は、システムと業務、両方の理解で成り立ちます。

その土台づくりに役立つ5冊です。

  1. 『MBAのためのERP:ケーススタディ「ビジネスプロセス構築」』:ERPを経営の視点から捉えた一冊
  2. 『エンジニアが学ぶ会計システムの「知識」と「技術」』:会計とシステムの接点を体系的に学べる
  3. 『エンジニアが学ぶ在庫管理システムの「知識」と「技術」』:在庫管理の業務とシステムの基本
  4. 『ERP導入の失敗を避ける教科書』:導入する側のリーダー視点の実践ノウハウ
  5. 『ERP改革 成功の方程式』:「人」「データ」「AI」でERPを経営変革につなげる一冊

著者・出版社・最新の版は、書店や出版社のページで確かめてください。

全部を読み切ってから応募する必要はありません。

1冊でも手に取って、面接で感想を聞かせてください。

今日できること(1時間)

  • 5つの基準に、自分が満たしているかを○△×でつける
  • △と×の基準について、いまからできる準備を1つずつ書く
  • 「最近、AIで何を作ったか」を3行で書いてみる

NetSuiteそのものの学び方は、NetSuiteの勉強方法の記事にまとめています。

よくある質問

学歴がないと、応募できませんか

応募できます。

基準3で見ているのは、積み上げの実績です。

専門的なキャリアや深めてきた領域があれば、ぜひ聞かせてください。

地方在住でも大丈夫ですか

大丈夫です。

完全リモートのため、居住地は問いません。

地方在住のメンバーが複数在籍しています。

月1回程度の訪問・出社に対応できることだけ、ご確認ください。

AIに興味はありますが、まだ課金していません。対象外ですか

今日から始めれば間に合います。

まず1か月、自腹で使い込んでみてください。

その体験を面接で語れるなら、始めた時期は問題ではありません。

業務委託から正社員に転換できますか

可能です。

働き方を通じてお互いを知ってから正社員になるのは、健全な順序だと考えています。

転換の際にも「なぜ正社員か」は伺います。

プログラミングの経験は必要ですか

必要ありません。

ITエンジニアである必要もありません。

重視するのは、社外のお客様に価値を届けてきた経験です。

締め切りはありますか

通年採用で締め切りはありません。

準備が整ったときに、いつでも応募してください。

まとめ|基準は約束です

  • リモートでの実績
  • クライアントワークの経験
  • 積み上げてきたもの
  • 月1回、動ける身軽さ
  • AIを動かす手

月1回の訪問を条件に入れるのは、画面越しでは見えない1割があるからです。

要件を自分で聞き、最後まで届け切る仕事だからこそ、その1割を取りに行きます。

基準は、会社から一方的に課す条件ではありません。

「この基準を満たす方が、力を発揮し切れる環境を用意する」という、ベンチャーネットからの約束でもあります。

「自分のことだ」と感じた方は、「最近、AIで何を作ったか」を3行にまとめて、カジュアル面談へどうぞ。

「今ではない」と感じた方も、それは正しい判断です。

求人の中身は、NetSuiteコンサルタント求人で紹介しています。

もう少し詳しく知りたい方へ

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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