OBIC7・奉行シリーズ経験者がNetSuiteコンサルタントへ|経験を活かすキャリアチェンジの進め方【2026年版】

OBIC7や奉行シリーズを、長く扱ってきた。

そんなあなたが、ふとキャリアの先を考えたとき、こんな不安がよぎるかもしれません。

  • このままの延長で、5年後・10年後は大丈夫だろうか
  • 新しいクラウドERPの波に、乗り遅れていないだろうか
  • でも、今さら別の製品を一から学ぶのは難しそうだ

結論からお伝えします。国産ERPで培った業務知識は、NetSuiteコンサルタントへの転身で大きな武器になります。

この記事は、NetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットの視点で、その理由と具体的な進め方をまとめたものです。

この記事で分かること

  • NetSuiteコンサルタントの仕事と、いま国産ERP経験者にチャンスがある理由
  • OBIC7・奉行の経験が、どう活きるのか
  • 「国産ERP継続/NetSuite/SAP系」3つの道の違い(比較表)
  • 転身をためらわせる4つの誤解と、具体的な5ステップ

読了時間の目安:約12分

目次

NetSuiteコンサルタントとは?

NetSuiteコンサルタントは、ERP導入を通じて顧客の業務改善と経営課題の解決を支援する専門職です。

まず、言葉を整理します。ERP(Enterprise Resource Planning)とは、会計・販売・在庫・人事などの基幹業務を、1つのシステムで統合管理する仕組みです。

NetSuiteは、Oracle社が提供するクラウド型のERPです。世界220地域・43,000社以上で利用されています(出典:Oracle NetSuite公式)。

そしてERPコンサルタントとは、このERPを使って、企業の業務プロセスを整理し、経営の課題を解決に導く役割を指します。

仕事の中身は、大きく次の流れです。

  • 顧客の現状業務をヒアリングし、課題を整理する
  • あるべき業務の姿を描き、要件を定義する
  • NetSuiteの設定やカスタマイズの方針を、開発側と橋渡しする
  • 導入後の運用定着まで伴走する

ここで大事なのは、仕事の中心が「製品の操作」ではないことです。

業務を理解し、課題を整理し、現場と経営の言葉をつなぐ。この部分こそが、コンサルタントの価値の源泉です。

なぜ今、国産ERP経験者にチャンスがあるのか

いま、国産ERPの経験者にとって、追い風が吹いています。理由は3つあります。

1. ERP移行の需要が高まっている

多くの企業が、DX推進とクラウド化を進めています。老朽化した基幹システムを見直す動きも広がっています。

加えて、大手ERPの保守期限(いわゆる2027年問題)も意識され、基幹システムの移行を検討する企業が増えています。

2. クラウドERPの導入が広がっている

システムを入れて終わりの時代から、クラウドで継続的に進化させる時代へ。その中心にあるのが、NetSuiteのようなクラウドERPです。

導入と定着を支える人材の需要は、これからも続くと考えられます。

3. 「近接領域の経験」が評価されている

ここが、国産ERP経験者にとって重要な点です。

NetSuite関連の求人では、NetSuiteそのものの経験より、ERP導入や会計・在庫システムの経験、上流工程の経験が重視される傾向があります。

つまり、あなたがOBIC7や奉行で積んできた経験は、そのまま評価の対象になり得るのです。

あなたの経験は、どう活きるのか

国産ERP経験者の強みは、「業務が分かること」です。これは、一朝一夕には身につきません。

具体的には、次のような力が、NetSuiteの現場でそのまま活きます。

  • 業務理解:会計・販売・在庫の実務が、どう回っているかを知っている
  • 要件整理:現場の要望を、システムの要件に翻訳できる
  • 日本の実務の勘所:月次の締め、承認フロー、日本企業特有の運用を理解している

NetSuiteは世界標準の思想で作られています。だからこそ、日本企業へ導入する場面では、日本の実務を分かっている人の価値が上がります。

「世界標準の型」と「日本企業の現実」。この2つの橋渡しができる人が、現場で求められています。

なお、NetSuiteとOBIC7の設計思想の違いは、NetSuiteとOBIC7の比較記事でも整理しています。製品の違いを押さえておくと、転身後のイメージがつかみやすくなります。

キャリアの選択肢を比べてみる

転身を考えるとき、選択肢はNetSuiteだけではありません。ここでは3つの道を、公平に比較します。

  • A. 国産ERP(OBIC7・奉行)でキャリアを継続する
  • B. NetSuiteコンサルタントへ転身する
  • C. SAP系コンサルタントへ転身する
比較軸A. 国産ERPで継続B. NetSuiteへ転身C. SAP系へ転身
既存経験の活かしやすさ◎ そのまま活きる○ 業務知識が土台。製品はキャッチアップ△ 業務知識は活きるが習得範囲が広い
市場の需要・案件量○ 安定(国内中心)○ 拡大傾向(成長企業・クラウド)◎ 大企業中心に大きい
年収レンジの目安中〜高高(大型案件・専門性)
英語・グローバル度案件により低〜中中〜高
学び直しの負荷中(近接領域なら緩やか)高(範囲が広い)
将来性(クラウド・AI時代)◎ クラウド前提で拡張が続く◎ 大企業のデファクト

※年収レンジは相場に幅があります。具体的な水準と出典は、後の「年収とキャリアパス」で示します。

どの道が向いているか

  • Aが向く人:国内・日本の商慣習に特化した専門性を、さらに深めたい人
  • Bが向く人:業務知識を活かしつつ、成長企業やクラウド領域で幅を広げたい人。柔軟な働き方を重視する人
  • Cが向く人:大企業・大型案件・高単価を狙い、英語や幅広い学習も厭わない人

ここで正直にお伝えします。全員にとってNetSuiteが正解、ではありません。

大企業志向で英語も得意ならSAP系が合うこともありますし、今の環境で専門性を深める道も立派な選択です。あなたの経験と志向に合う道を、一緒に見極めることが大切だと考えています。

NetSuiteコンサルタントへの転身で、よくある4つの誤解

NetSuiteコンサルタントへの転身をためらう国産ERP経験者は、少なくありません。

その理由の多くは、事実ではなく「誤解」です。ここでは、よく聞く4つの誤解を、実際のところと合わせて整理します。

誤解①:NetSuite未経験だから、応募資格がない

なぜそう思うのか

求人票には「NetSuite経験」と書かれていることが多いものです。だから「触ったこともない自分には無理だ」と感じてしまいます。

実際はどうか

NetSuite経験を必須としない求人は、市場全体でも多くあります。ERP・会計・在庫といった近接領域の経験が、広く評価される傾向にあるからです。

ベンチャーネットも、NetSuite経験そのものより「ERP導入や上流工程の経験」「顧客の課題を整理する力」を重視しています。入社後にキャッチアップするための研修(Eラーニング・OJT)の仕組みもあります。

大切なのは、製品を知っていることではありません。業務を理解し、課題を整理できることです。

誤解②:国産ERPの知識は、海外ERPでは無駄になる

なぜそう思うのか

OBIC7や奉行シリーズは、日本の商慣習に合わせて作られています。世界標準のNetSuiteとは、別物に見えます。だから「これまでの知識は通用しない」と考えがちです。

実際はどうか

コンサルタントの価値は、製品の操作方法そのものではありません。業務を理解し、要件を整理し、現場と経営の言葉を翻訳する力にあります。

会計・販売・在庫の業務ロジック。月次の締めや承認フローといった、日本企業の実務の勘所。これらを知っていることは、製品が変わっても活きます。

むしろ、日本企業へNetSuiteを導入する場面では、その実務感覚が強みになります。

誤解③:年齢的に、もう遅い

なぜそう思うのか

ITは若手のもの、というイメージがあります。新しい分野を学び直すことへの不安もあります。

実際はどうか

ベンチャーネットは、50代以上の業務知識・経験が豊富な方も歓迎しています。

各世代のプロをつないでチームを組むため、シニアの業務知見はむしろ武器になります。契約の形も、正社員・契約・業務委託から柔軟に選べます。

経験を積んできた人ほど、活かせる場所があります。

誤解④:コンサル=英語必須で、激務

なぜそう思うのか

外資系ERPは英語が必須。コンサルは出張と残業漬け。そんなイメージが先行しがちです。

実際はどうか

ベンチャーネットは、フルリモートが中心です。案件はすべてプライム(元請け)で受けており、多重下請けのような多忙な構造ではありません。

1つのプロジェクトに、年単位でじっくり伴走します。対象は国内の中小・中堅企業(製造・商社・卸・流通)が中心で、英語が必須ではない案件が多くを占めます。

4つの誤解の先に

4つの誤解に共通するのは、「自分にはできない」という思い込みです。

でも、あなたがこれまで積み上げてきた業務知識は、決して無駄になりません。むしろ、NetSuiteとAIを軸にした これからの経営支援の現場でこそ、その知識が必要とされます。

ベンチャーネットが大切にしているのは、各世代のトップクラスの仕事人をつなぎ、一人ひとりの個性がより光る働き方をつくることです。

年齢も、これまでの経歴も、壁ではありません。あなたの経験が次のステージでどう活きるのか、一緒に考えるところから始めさせてください。

NetSuiteコンサルタントへの転身 5ステップ

ここからは、実際の進め方を5つのステップで示します。焦る必要はありません。順番に進めれば大丈夫です。

ステップ1:自分の経験を棚卸しする

まず、これまで携わった業務を書き出します。会計・販売・在庫のどこに強いか。要件定義やプロジェクト管理の経験はあるか。この棚卸しが、あなたの「活かせる資産」になります。

ステップ2:NetSuiteの全体像をつかむ

製品を細部まで覚える必要はありません。クラウドERPとして何ができるのか、大きな絵をつかむことから始めます。無料デモや入門記事を活用します。

ステップ3:業務知識とNetSuiteを結びつける

「自分が知っている業務は、NetSuiteだとこう実現するのか」と、対応づけて考えます。国産ERPとの違いを知ることが、そのまま学びになります。

ステップ4:応募先を選ぶ

NetSuite経験が必須でない求人、近接領域の経験を評価する求人を探します。研修やOJTの仕組みがあるかも、確認ポイントです。

ステップ5:入社後にキャッチアップする

多くの現場では、入社後に学べる仕組みがあります。ベンチャーネットの場合、EラーニングやチームでのOJTを通じて、製品知識を補いながら実務に入ります。

大事なのは、最初から完璧を目指さないことです。持っている業務知識を土台に、足りない製品知識を後から重ねていく。この順番が、現実的な近道です。

年収とキャリアパス

ERPコンサルタントは、市場価値の高い職種です。ここでは年収の目安を、出典とともに示します。

年収には幅があります。参考として、公開されている相場は次のとおりです。

  • 求人媒体の提示額の平均:500万円台(出典:求人ボックス)
  • ハイクラス転職エージェントの支援実績:800万〜1,300万円のゾーン(出典:JAC Recruitment)

上流工程やプロジェクトマネジメントの経験があると、より高い水準になりやすい傾向があります。

キャリアパスも広がっています。コンサルタントから、シニアコンサルタント、プロジェクトマネージャー、さらにIT戦略領域へと進む道があります。

※上記はあくまで市場相場の目安です。実際の条件は、経験・役割・企業により異なります。

NetSuiteコンサルタントとして働く環境

転身後、どんな環境で働くのか。イメージがわくよう、ベンチャーネットの例で紹介します。

  • プライム案件のみ:すべて元請けで受注。経営層と直接対話しながら進めます
  • フルリモート中心:ライフスタイルに合わせた働き方ができます
  • チームで動く:各世代のプロがチームを組み、一人で抱え込みません
  • 年単位で伴走:短期の導入を繰り返すのではなく、定着まで責任を持ちます
  • 柔軟な契約形態:正社員・契約社員・業務委託から選べます

システムを入れて終わり、ではありません。顧客の経営が変わるところまで支援する。そこに、この仕事の手応えがあります。

ベンチャーネットが求めているのは、スキルだけではありません。誠実であること。批判で終わらず代案を出せること。他責にせず、自ら動けること。そして、顧客の成功を自分の成功として捉えられることです。

よくある質問(FAQ)

Q1. NetSuiteコンサルタントとは、どんな仕事ですか?

ERP導入を通じて、顧客の業務改善や経営課題の解決を支援する専門職です。製品操作より、業務理解と要件整理が中心になります。

現状業務のヒアリングから、課題整理、要件定義、設定・カスタマイズの橋渡し、運用定着まで関わります。ベンチャーネットではプライム案件で、経営層と直接対話しながら進めます。

Q2. NetSuite未経験でも転職できますか?

可能です。市場でもNetSuite経験を必須としない求人は多く、ERP・会計・在庫など近接領域の経験が評価されます。

ベンチャーネットはERP導入・上流工程・顧客課題の整理力を重視します。入社後のキャッチアップ研修(Eラーニング・OJT)の仕組みもあります。

Q3. OBIC7・奉行の経験は、どのくらい評価されますか?

業務理解・要件整理の土台として、高く評価されます。

会計・販売・在庫の業務ロジックや、日本企業の実務の知識は、製品が変わっても活きます。日本企業へのNetSuite導入では、むしろ強みになります。

Q4. 年収は下がりませんか?

ERPコンサルは市場価値が高く、上流工程やPMの経験があると高水準になりやすい職種です。ただし相場には幅があります。

求人媒体では500万円台、ハイクラス系の実績では800〜1,300万円のゾーンも見られます(出典で差があるため、あくまで目安)。最終的な条件は経験・役割によります。

Q5. 40代・50代からでも遅くないですか?

遅くありません。業務経験が豊富なミドル・シニアは、むしろ歓迎されます。

ベンチャーネットは50代以上の経験者も歓迎し、契約形態も柔軟です。フルリモート中心で、国内向け案件が中心のため、英語も必須ではないことが多いです。

まとめ:あなたの経験を、次のステージへ

OBIC7や奉行シリーズで積み上げてきた業務知識は、決して無駄になりません。

むしろ、NetSuiteとAIを軸にした これからの経営支援の現場でこそ、その知識が求められます。

  • NetSuite未経験でも、近接領域の経験が評価される
  • 国産ERPの業務知識は、製品が変わっても活きる
  • 年齢は壁ではなく、経験は武器になる
  • フルリモート・プライム案件で、腰を据えて働ける

ベンチャーネットが大切にしているのは、各世代のトップクラスの仕事人をつなぎ、一人ひとりの個性がより光る働き方をつくることです。

あなたのこれまでの経験が、次のステージでどう活きるのか。まずは、そこを一緒に考えるところから始めさせてください。

NetSuiteコンサルタントとしてのキャリアに関心のある方へ

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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