「未経験のIT人材は、ERPの案件には載せられない」。
そう考えて、ERPの領域を最初から外している人材会社もあるでしょう。
載せる道はあります。
ただし、採用だけでは足りません。
育成と実案件が、その後ろに要ります。
ERPコンサルの共同育成スキームとは、未経験のIT人材をERPコンサルに育てるための提携です。
人材会社が採用とキャリア支援を、ベンチャーネットが育成と実案件を担います。
相手は、NetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットです。
NetSuite・Odoo・AIスクラッチ開発を扱い、SAPからのリプレイスにも対応しています。
では、育成中の人材は、どんな実案件で経験を積むのか。
提携を考える会社が、いちばん知りたい点だと思います。
このページで分かること
- 人材会社が単独で育成まで担うのが難しい理由
- 「採用」と「育成・実案件」の役割分担
- 育成の段階と、実案件で出会う場面
- 紹介予定派遣を入口にする理由
- 提携が合う会社・合わない会社と、よくある失敗
採ったあとに残る3つの壁
NetSuiteは、Oracleが提供するクラウド型のERPです。
ERPは、会社全体の業務を1つのシステムで管理する仕組みのことです。
NetSuiteは、世界220地域・44,000社以上で使われています。
Oracleは、NetSuiteを「#1 AI Cloud ERP」と掲げています(出典:Oracle NetSuite公式サイト、2026年9月確認)。
導入が広がれば、支えるコンサルタントが要ります。
営業・SE・企画などの経験があり、論理的に考えて学び続けられる人には、挑戦の余地がある領域だと考えています。
ただ、採用の門戸が開いても、採ったあとに壁が残ります。
| 壁 | 起きること | 共同スキームでの解き方 |
|---|---|---|
| 実案件がない | 研修はできても、実務の経験を積めず滞留する | ベンチャーネットが実案件とOJTを供給する |
| 育成の内製が重い | 教えられる人がいない。カリキュラムが特定の人に依存する | 育成のカリキュラムはベンチャーネットが担う |
| 定着と戦力化が難しい | 成長の実感と道筋がなく、早く辞めてしまう | 「辞めずに試せる」入口と、育成の道筋を共同で用意する |
OJTは、実際の仕事を通じて学ぶ育成のことです。
NetSuiteは扱う範囲が広く、更新も続く製品です。
専任の育成体制を1社だけで整えるのは、負担が大きくなりがちです。
共同スキームの全体像|採用と、育成・実案件の分担
得意なところを、互いに持ち寄ります。
| 工程 | 人材会社(IT派遣・SES) | ベンチャーネット |
|---|---|---|
| 未経験IT人材の募集・選考 | 主担当(母集団の形成・採用) | 求める人物像の整理で協力 |
| 雇用・労務・キャリア面談 | 主担当 | - |
| NetSuiteの実務の育成(カリキュラム) | - | 主担当 |
| 実案件でのOJT・案件の供給 | - | 主担当(プライム案件で伴走) |
| スキルの評価・見える化 | 共同 | 共同 |
| 転籍・キャリアパスの設計 | 共同(条件は個別協議) | 共同(条件は個別協議) |
SES(システムエンジニアリングサービス)は、技術者の労働を提供する契約形態です。
プライム案件は、お客様と直接契約する案件のことです。
下請け・元請けの関係ではありません。
採用の強みと、育成・実案件の強みを、対等に持ち寄ります。
育成の段階
育成の中身は、個人向けにNetSuiteコンサルタントの育成カリキュラムで公開しています。
提携で育てる人材にも、同じ考え方で向き合います。
| 段階 | 身につける力 | 中身 |
|---|---|---|
| 1 | 業務と会計の理解 | 受注から入金までの流れと、仕訳 |
| 2 | 製品の操作 | Sandboxで機能を手で覚える |
| 3 | ヒアリングと資料づくり | お客様の実際に合わせて資料を直す |
| 4 | 合意形成 | 実案件で、決めることを決め、記録に残す |
Sandboxは、本番と同じ設定・データを持つ練習用の環境です。
入力や削除が本番に影響せず、社員の研修にも使えると案内されています(出典:Oracle NetSuiteのヘルプ、2026年9月確認)。
到達の目標と期間は、対象者の状況に応じて個別に決めます。
ベンチャーネットならこう見る|実案件で出会う3つの場面
育成の後ろに実案件があること。
それが、この提携でベンチャーネットが持ち寄るものです。
では、どんな実案件なのか。
ベンチャーネットの仕事は、ゼロからの導入よりも、次の場面が多くを占めます。
実案件でOJTを積む以上、育成中の人材もこうした場面に立ち会います。
- 引き継ぎ・立て直し:他社が進めた導入のあとを受け、止まったプロジェクトを動かす
- 他システムとの連携:NetSuiteと、お客様のほかのシステムをつなぐ
- 提案から稼働までの一貫担当:PM兼コンサルが、提案からカットオーバー(本番稼働)まで通して受け持つ
3つの場面を図にすると、次のとおりです。
要件を聞くのは、営業ではなく導入コンサルタントです。
育成中の人材は、その場に同席しながら、聞く・書く・決めるを覚えていきます。
進め方は、週次の定例と課題管理表で文書に残す形です。
仕事はリモートの国内チームで進め、常駐はありません。
ご相談を受けたときは、次の3つを最初にお聞きします。
- どんな人を、何名くらい採りたいか
- いまの育成で、どこが詰まっているか(実案件・育成・定着)
- 最初の1名で、何を確かめれば次に進めるか
提携が合わないと考えたときは、そうお伝えします。
なぜ「紹介予定派遣」を入口にするのか
いきなり大きく始めず、双方が試せる形から始めます。
その入口が、紹介予定派遣です。
紹介予定派遣とは、一定の期間の派遣を経て、双方が合意すれば直接雇用に移れる働き方です。
| 立場 | 利点 |
|---|---|
| 人材(本人) | 辞める前提でなく、実際の仕事を試しながらキャリアを選べる |
| 人材会社 | 定着や適性を見極めてから、雇用の判断ができる |
| ベンチャーネット | 実案件で育成しながら、相性を見られる |
育成の期間や、直接雇用・転籍の条件は、提携ごとに個別に設計します。
紹介予定派遣の法令上の要件は、自社の労務の担当や社会保険労務士とあわせてご確認ください。
提携が合う会社、合わない会社
合う会社
- 未経験のIT人材を採用する力はあるが、ERPの育成と実案件が足りない
- 人材の定着とキャリアの道筋を、長い目で整えたい
- 小さく始めて、うまくいく形を一緒に磨く進め方に抵抗がない
合わない可能性がある会社
- すぐに多くの人数を案件に載せたい会社:実案件で育てるため、一度に受け入れられる人数には限りがあります
- 育成の期間を置かずに単価を上げたい会社:戦力になるまで、段階を踏みます
- 本人の意向より配属を優先したい会社:本人が選べることを、入口の前提にしています
すでにERPの育成体制と案件を持っているなら、自社の育成を続けるほうが合います。
人材ではなく顧客の紹介で組みたいなら、NetSuiteの販売取次のパートナープログラムという別の形があります。
御社に合う形を逆引きで図にすると、次のとおりです。
自社の育成を見直している会社へ
すでに自社で育成していて、見直しを考えている会社もあるでしょう。
その場合は、いまの育成のどこに詰まりがあるかを先に見ます。
座学のあとの実案件が足りないのか、定着が課題なのかで、分担の形が変わります。
すべてを任せず、足りない工程だけを分担する形も考えられます。
提携でよくある失敗3つ
失敗1:役割の境目を決めずに始める
起きること:育成中の人材の相談先が分からず、本人が迷う。
原因:雇用する会社と、育成する会社の役割の境目を決めていなかった。
避け方:第2章の表を使い、誰が何を担うかを始める前に書き出します。
失敗2:本人の意向を聞かずに進める
起きること:本人がERPコンサルの仕事に合わないと感じ、早く辞めてしまう。
原因:採用の段階で、仕事の中身と育成の道のりを伝えていなかった。
避け方:採用の前に、仕事の中身を本人と共有します。
本人向けの案内として、紹介予定派遣からNetSuite ERPコンサルタントになるを使えます。
失敗3:最初から大人数で始める
起きること:育成と案件の受け入れが追いつかず、実案件に入れない人が出る。
原因:うまくいく形を見る前に、規模を広げた。
避け方:1名から始め、育成と評価の流れが回ってから広げます。
提携の進め方
| 段階 | やること |
|---|---|
| 1. お問い合わせ・すり合わせ | 求める人物像と、進め方のイメージを共有する |
| 2. 役割分担・条件の個別設計 | 採用・育成・実案件の範囲を整理する(料金・育成期間・転籍条件は個別協議) |
| 3. 運用の開始 | 採用→育成→実案件へと、段階的に進める |
| 4. 定着・評価・キャリア設計 | スキルの見える化とキャリアパスを共同で整える |
最初からすべてを固めず、小さく始めて磨いていく進め方をおすすめしています。
数字での効果は、提携の内容によって変わります。
今日できること|採りたい人と、育成の詰まりを書き出す
1時間で、次の2つを書き出してみてください。
- 採りたい人:前職(営業・SE・企画など)、年齢の幅、身につけてほしい力
- いまの詰まり:座学のあと実案件がない、教える人がいない、早く辞める、のどれが一番大きいか
この2つがあれば、最初のすり合わせで具体的な話ができます。
よくあるご質問
Q1. どのような契約形態で提携するのですか
紹介予定派遣を基本の入口としています。
派遣を経て、双方の合意のうえで直接雇用に移る流れです。
詳しい契約形態は、御社の運用に合わせて個別にご相談します。
Q2. 未経験でも本当にNetSuiteコンサルタントに育つのですか
育成カリキュラムと実案件のOJTを組み合わせて伴走します。
到達の目標や育成の期間は、対象者の状況に応じて個別に決めます。
育成の段階は第2章、実案件の場面は第3章にまとめています。
Q3. 育成期間中のコストやリスクは、どう分担するのですか
役割分担の考え方に沿って個別に設計します。
紹介予定派遣という入口自体が、双方にとって「まず試せる」形です。
具体的な条件は、ご相談の中で詰めます。
Q4. 何名から始められますか
1名から始めることをおすすめしています。
育成と評価の流れが回るのを見てから、広げる進め方です。
受け入れの人数は、状況に応じてご相談します。
Q5. 顧客を紹介する形の提携もありますか
NetSuiteの販売取次のパートナープログラムがあります。
人材の育成とは別の提携です。
案内は、ページの末尾にまとめています。
Q6. まず何から始めればよいですか
お問い合わせからで大丈夫です。
求める人物像と進め方のすり合わせから、一緒に始めます。
第9章の2つを書き出しておくと、話が早く進みます。
まとめ
- 未経験のIT人材をERPコンサルに育てるには、採用と育成・実案件の両方が要る
- 人材会社は採用・雇用・キャリア支援を、ベンチャーネットは育成と実案件を担う
- 実案件の場面は、引き継ぎ・立て直し、他システムとの連携、提案から稼働までの一貫担当
- 入口は紹介予定派遣。本人・人材会社・ベンチャーネットの三者が試しながら見極める
- 1名から小さく始め、うまくいく形を見てから広げる
「未経験者は、ERPの案件に載せられない」。
採用と育成・実案件を分けて持ち寄れば、その前提は変えられます。
まずは、第9章の2つを書き出すところから始めてください。
もう少し詳しく知りたい方へ
御社にとって無理のない進め方を、一緒に考えさせてください。
- 人材育成の提携について相談したい方:お問い合わせ
- 顧客の紹介による提携を考えている方:ベンチャーネット パートナープログラム(NetSuite販売取次)
