「ERPコンサルタントは稼げる」とよく聞きます。
でも実際、年収はどのくらいなのでしょうか。そして、どの製品を専門にするのが正解なのでしょうか。
ERPコンサルタントは、需要が高く、年収水準も高い専門職です。
ただし、SAP・NetSuite・国産ERPのどれを選ぶかで、年収も働き方も将来性も変わってきます。
この記事は、NetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットが書いています。コンサルを採用・育成する立場から、次のことを整理します。
この記事で分かること
- ERPコンサルタントの年収相場(年代・役職別)
- SAP・NetSuite・国産ERP別の年収・将来性・働き方の違い
- 未経験からの入り方と、年収を伸ばすコツ
- 製品・会社選びで後悔しないための注意点
(読了目安:約10分)
数字だけでなく、「どこで働くと長く伸びられるか」まで、正直にお伝えします。
ERPコンサルタントとは?年収が高い理由
ERPコンサルタントとは、企業の基幹業務システムの導入を支援する専門職です。
まず用語を整理します。ERP(Enterprise Resource Planning)とは、会社全体の仕事を一つのシステムで見える化する仕組みです。会計・販売・在庫・人事などのデータを、一元管理します。
ERPコンサルタントは、この仕組みの導入を企画から定着まで支えます。
単なるシステム設定ではありません。企業の業務そのものを見直す仕事です。
なぜ年収が高いのか
理由はシンプルで、需要に対して人材が足りていないからです。
- 多くの企業がDX(デジタル化)を進め、ERPの刷新を急いでいる
- 一方で、業務知識とITの両方が分かる人材は少ない
- 特に、上流工程(要件定義や業務設計)を担える人は希少
この「需要 > 供給」の構造が、高い年収を支えています。
ERPコンサルタントの年収相場【年代・役職別】
ERPコンサルタントの年収は、経験や役職で大きく変わります。
経験段階別の目安は、次のとおりです。
| 段階 | 年収の目安 |
|---|---|
| 未経験・ジュニア | 400〜600万円 |
| コンサルタント | 600〜900万円 |
| マネージャー | 1,000万円超 |
(出典:フリーコンサルタント.jp)
市場全体で見ると、ERPコンサルタントの平均年収は約997万円という調査もあります。ボリュームゾーンは800万〜1,300万円です。
(出典:JAC Recruitment)
ポイントは、年数だけで上がるわけではないことです。
上流工程やマネジメントに関わるほど、年収は伸びていきます。
【製品別比較】SAP・NetSuite・国産ERPで年収とキャリアはどう変わる?
ERPコンサルタントと一口に言っても、専門とする製品でキャリアは変わります。
どれが上・下ではありません。「何を大事にするか」で、最適な選択が変わります。
主要な3つを、キャリアの視点で比べます。
| 軸 | SAP | NetSuite | 国産ERP(OBIC7・奉行 など) |
|---|---|---|---|
| 年収の傾向 | 最高水準(大手・グローバル) | 高水準・上昇(クラウド需要) | 中程度(国内中心) |
| 案件規模・市場 | 大企業・大規模プロジェクト | 中堅〜成長企業・海外展開 | 国内の中堅・中小 |
| 将来性 | 移行需要で当面旺盛 | クラウドERP拡大が追い風 | 安定だが伸びは限定的 |
| 入りやすさ | 高難度・専門特化 | 比較的入りやすい・育成で未経験から | 業務知識が活きる |
| 働き方 | 大規模・多層下請けも/英語が効く | リモート可・上流や経営層に近い | 国内中心・業務知識重視 |
| AI・先端技術 | Joule 等に投資 | #1 AI Cloud ERP/組込型AI+外部AI連携 | 各社対応が進む |
(各製品の詳細な機能比較ではなく、キャリアの観点での傾向です)
あなたはどのタイプ?(向いている人)
- SAPが向く人:最高年収帯や、大手・グローバルの大規模案件を狙いたい人。専門を深く極めたい人には、SAPの道も有力です。
- NetSuiteが向く人:成長企業で上流・経営層と組みたい人。リモートで働きたい人。クラウドの将来性に賭けたい人。
- 国産ERPが向く人:日本の会計や商習慣の業務知識を活かしたい人。国産ERP経験者がNetSuiteへ移る道は、別記事で解説します。
NetSuiteコンサルという選択肢(将来性・働き方)
数ある選択肢の中で、成長性と働き方の両面から注目したいのがNetSuiteです。
NetSuiteは、Oracleが提供する世界標準のクラウドERPです。世界220地域以上・43,000社以上に導入され、190通貨・27言語に対応しています。(出典:Oracle NetSuite公式)
コンサルタントのキャリアとして、NetSuiteには次の特徴があります。
- クラウドネイティブ:最初からクラウド前提の設計で、これからの主流
- 成長企業・海外展開:伸びていく企業の案件に関われる
- 上流・経営層と近い:経営に直結するプロジェクトを動かせる
- リモートと相性がいい:働き方の自由度が高い
NetSuiteコンサルの仕事内容やキャリアパスは、別記事でも詳しく解説します。
年収を上げ、長く活躍するには
年収を伸ばし、長く活躍するには、共通のコツがあります。
鍵は、「作業者」で終わらず「上流」に関わることです。
- 要件定義・業務設計など、上流工程の経験を積む
- プロジェクト全体を管理するPMの経験を積む
- 複数の製品・業種を経験し、対応の幅を広げる
- 資格で知識を客観的に証明する
未経験からでも、道はあります。
大切なのは、体系的に学べる環境を選ぶことです。未経験からの具体的なルートは、別記事で解説します。
【落とし穴】製品・会社選びで後悔しないために
ERPコンサルタントは、稼げて将来性のある仕事です。
ただ、入り口の「選び方」を誤ると、あとで伸び悩むことがあります。
これは、特定の選び方を責めるために書くのではありません。「後悔してほしくない」という思いから書いています。
ベンチャーネットは、実際にコンサルを採用し、育ててきました。
その立場から見てきたのは、「入り口の選び方で、その後のキャリアが大きく変わる」という事実です。
ここでは、キャリア・製品・会社選びでよくある4つの落とし穴と、その避け方を共有します。
落とし穴①:年収・単価の「数字」だけで選ぶ
よくある現象
- 求人票の年収や、案件の月単価だけを比べて決める
- 一番高い数字が出ている製品や案件に飛びつく
- 5年後、10年後の自分の姿を考えていない
なぜ後悔するのか
数字は「今」しか映しません。
目先の単価が高くても、その製品の将来需要やスキルの汎用性を見ないと、数年後に案件が細ることがあります。
どう避けるか
「いくら稼げるか」だけでなく「長く伸びられるか」で見ましょう。
ベンチャーネットでは、目先の単価よりも「どんな経験を積めるか」を一緒に設計します。
落とし穴②:育成環境を見ずに、未経験で飛び込む
よくある現象
- 「未経験歓迎」の言葉だけで入社を決める
- 入社後の教育やOJTの中身を確認しない
- 独学と現場任せで何とかなると思っている
なぜ後悔するのか
ERPコンサルは、業務知識・IT・対人スキルが重なる専門職です。
体系的な育成がないと、断片的な作業だけを任され、市場価値が育ちにくくなります。
「未経験歓迎」と「育てる仕組みがある」は、別の話です。
どう避けるか
育成の中身を、必ず確認してください。
ベンチャーネットには、未経験から体系的に育てる育成の仕組みがあります。未経験からでも、着実に力をつけられる設計です。
落とし穴③:一社・一製品の「型」だけで学ぶ
よくある現象
- 二次請けで、決められた作業を繰り返すだけ
- 経営層や上流工程に関わる機会がない
- ひとつの製品の一部しか触れない
なぜ後悔するのか
上流や経営層に関わらないと、コンサルの本質である「課題設定」「業務設計」が身につきません。
作業者のまま年数だけが過ぎ、市場価値が頭打ちになりがちです。
どう避けるか
上流から関われて、経営層と組めるプライム案件の環境を選びましょう。
ベンチャーネットは、経営層と伴走するプライム案件が中心です。「作業者」ではなく「経営プロジェクトを動かす人」として育ちます。
落とし穴④:「入って終わり」で、成長を会社任せにする
よくある現象
- 資格を取れば、自動的に年収が上がると思っている
- 与えられた案件を、こなすだけで満足する
- 製品や市場の変化を追いかけていない
なぜ後悔するのか
ERPやクラウドは、進化のスピードが速い領域です。
たとえばNetSuiteは、年2回の自動アップデートで機能が増え続けています。
学び続けないと、どんな会社にいても、数年で知識が古くなります。
どう避けるか
環境は「きっかけ」で、伸びるかどうかは本人次第です。
ベンチャーネットは対等な関係を大切にしており、自分から手を挙げれば任せてもらえる文化があります。
4つの落とし穴に共通するのは、「今の数字」だけを見て、「その先」を見落とすことです。
大事なのは、稼げるかどうかだけではありません。「稼げて、長く伸びられる場所」を選べるかどうかです。
よくある質問(FAQ)
ERPコンサルタントのキャリアについて、よく聞かれる質問に答えます。
Q1. 未経験・文系でもERPコンサルタントになれますか?
なれます。業務知識とITは、入社後の育成で身につけられる職種です。文系出身のコンサルタントも珍しくありません。
大切なのは、「独学任せ」ではなく「体系的に学べる環境」を選ぶことです。育成カリキュラムの中身を必ず確認しましょう。ベンチャーネットにも、未経験から育てる仕組みがあります。
Q2. NetSuiteコンサルは食べていけますか?(SAPより市場が小さいのでは?)
食べていけます。クラウドERP市場は拡大中で、NetSuiteは世界220地域以上・43,000社以上に導入されています。
SAPは最高年収帯ですが、NetSuiteは成長企業や海外展開のクラウド案件が伸びています。上流や経営層と組みやすいのも特徴です。もちろん、SAPを深く極めたい人には、SAPの道もあります。
Q3. SAPとNetSuite、どちらのキャリアが有利ですか?
有利・不利ではなく、「何を大事にするか」で変わります。
最高年収や大規模案件ならSAP、成長企業で上流・リモート・クラウドの将来性ならNetSuiteが向きます。詳しくは、本記事の製品別比較(第3章)を参考にしてください。
Q4. ERPコンサルで年収1,000万円は現実的ですか?
現実的です。管理職や上流クラスで1,000万円を超えるのは、珍しくありません。
ただし、作業者のままでは頭打ちになりがちです。上流工程・PM経験・複数製品の経験、そして自走する姿勢が、年収を押し上げます。(第5章もご覧ください)
Q5. 未経験だと、一人前になるまで何年かかりますか?
環境次第ですが、体系的な育成があれば、比較的早く戦力になる人もいます。
ベンチャーネットは、未経験から体系的に育てる育成の仕組みを用意しています。独学頼みの環境より、着実に早く力をつけられます。
まとめ|「稼げる」の先に「伸びられる場所」を
ERPコンサルタントは、稼げて、将来性のある仕事です。
そして、SAP・NetSuite・国産ERPのどれを選ぶかで、キャリアは変わります。
ただ、この記事で一番お伝えしたかったのは、別のことです。
大事なのは「いくら稼げるか」だけではありません。「稼げて、長く伸びられる場所」を選べるかどうかです。
NetSuiteは、成長企業で上流・経営層と組め、リモートでも働ける選択肢です。そして、未経験からでも体系的に育てる仕組みがあります。
もし、NetSuiteコンサルという働き方に興味がわいたら、次の一歩をどうぞ。
- 求人を見る:NetSuiteコンサルタント求人(プライム案件・フルリモートで経営層と伴走)
- 育成の中身を知る:未経験から体系的に育てる育成カリキュラム
- まずは話を聞く:採用のお問い合わせ
あなたのキャリアを、一緒に考えさせてください。
