バーチャル経営の集客と販促~コンテンツSEOとは?記事の質だけに依存しないSEO対策

コンテンツSEOはSEO対策(検索エンジン最適化)のひとつです。2010年代中盤から徐々に注目され、今では当たり前のように行われています。ただし、コンテンツSEOに求められる内容は年々変わっており、「良質な記事の作成」のみでは不十分な時代に突入しました。

目次

コンテンツSEOとは?

コンテンツSEOとは、SEO(検索エンジン最適化)対策のひとつで、2000年代初頭からBtoC領域で使われるようになりました。コンテンツSEOの要諦は「閲覧者に対して有益な情報を提供し、集客につなげる」ことです。

簡単に言えば「いかに検索結果の上位に表示させるか」なのですが、その方法はひとつではありません。かつては、低質な記事を大量に投稿したり、サテライトサイトと呼ばれる小規模のサイトから本体にリンクを送付したりといった手法で、ある程度の効果が見込めました。しかし近年は、Googleアルゴリズムの進化により、記事の内容に一定以上の質が求められるようになっています。

コンテンツSEOの基礎

コンテンツSEOは、主に以下4つのステップを経て行われることが多いでしょう。

  • 「キーワード選定」
  • 「ペルソナ設定」
  • 「上位コンテンツ(競合)分析」
  • 「競合を上回るようなコンテンツの作成、更新」

狙ったキーワードで上位表示を達成するためには、ペルソナに基づいた検索意図の把握や、上位コンテンツに負けないコンテンツづくりが必要です。ただし、キーワードによっては上位コンテンツが非常に強く、上位表示が難しいこともあります。特に大手企業のコンテンツや歴史あるウェブメディア、公共性の強い団体のコンテンツなどが上位を占めている場合は、キーワードを変更したり複合キーワードで細分化したりといった工夫が必要になるでしょう。

「コンテンツイズキング」の落とし穴

コンテンツSEOは、Google社の度重なるアップデートの影響を受け、数年前から「コンテンツイズキング」の時代に突入しています。「コンテンツイズキング」とはマイクロソフト創業者のビルゲイツ氏がエッセイで語った言葉で、「インターネットを主体とした商取引では、企業規模や権威性よりもコンテンツの内容が重視される」という意味で用いられます。要は「肩書や見かけよりも中身」という意味なのですが、「良質な記事が全て」ということではありません。

「コンテンツイズキング」だけでは差が付きにくい

良質なコンテンツの作成は、究極的に「エバーグリーンコンテンツ」の作成に行き着きます。エバーグリーンコンテンツとは、「常緑樹のように色あせない(いつまでも需要があり、価値が減らない)コンテンツ」を指します。ただし、エバーグリーンコンテンツになりうるテーマはほんの一握りであり、実際には継続的に記事作成と更新を行う必要があります。

例えばBtoB領域のテキストコンテンツも、キーワードや検索クエリごとに激しい競争が繰り広げられています。したがって、オウンドメディアを持つ企業の多くが、上位記事の分析とアップデートを続けているのが実情です。

たしかに「コンテンツイズキング」が示すとおり、記事の質は重要です。しかし、記事の質だけで勝負してしまうと、ラットレースに陥るリスクが生じます。したがって、記事の質以外に着目したアプローチも並行したいところです。

では、良質な記事の作成以外のアプローチとして何があるのでしょうか。コンテンツSEOは、マーケティングの一部である以上「見せかた、読ませかた」も考慮すべきでしょう。具体的には、閲覧者がストレスなくスムーズに情報にアクセスし、素早く内容を理解できる環境を提供することが大切です。つまり「UX(顧客体験)の向上」を心掛けるべきなのです。

コンテンツイズキングを補強する「Core Web Vitals」

実はUXの向上は、検索順位の改善にもつながります。2021年6月からGoogleが導入する「Core Web Vitals(コアウェブバイタルス)」では、「閲覧しやすさ」を定量的な指標で定めることが明らかになりました。また、指標ごとにスコアを算出し、検索順位決定の材料とされることから、今後はCore Web Vitalsを意識してコンテンツSEOを進めていくべきでしょう。

Core Web Vitalsで使われる3つの指標

Core Web Vitalsでは、以下3つの指標を用いるとされています。

  • LCP( Largest Contentful Paint):ユーザーがどれだけ早く有益な内容に到達できるかを測定したもの
  • FID(First Input Delay ):入力遅延や応答性に関するユーザー体験を定量化したもの
  • CLS(Cumulative Layout Shift ):表示上の予期しないレイアウトのズレなど、表示の視覚的な安定性を測定したもの

このように、閲覧者が「スムーズに」「待つことなく」コンテンツにたどり着けることを意識した指標であることがわかります。

エンジニア視点の技術的対策が必須

ちなみにこれら3項目は、技術的な対策によって向上させることが可能です。例えばLCPを高めるためには、Page Speed Insightsを意識し、なおかつGoogleに評価されるようなコーディングを行うといった対策が有効です。また、FIDはWebサーバーをはじめとしたITインフラ環境のレスポンスを改善することで上向くでしょう。CLSについても、WordPressのようなCMSのカスタマイズや、HTML・CSSに手を加えることで改善が可能です。つまり今後は、エンジニア視点の施策が上位表示の鍵を握ることになります。

こうした対策はシステム構築の側面が強いため、コンテンツ制作とは別にチームを組成して進めていくべきでしょう。LCPを高めるためのコーディング作業や、FID向上のためのサーバー構築・移転などに対応するリソースを持たない場合は、できるだけ早く人材を確保しておきたいところです。もし、社内にエンジニアリソースを持たない場合は、外部の事業者に任せてしまう方法もおすすめです。

技術的施策+戦略的キーワード+全体最適で最強のコンテンツSEOへ

ベンチャーネットでは、バーチャル経営におけるコンテンツSEOを具現化するサービス「No.1 SEOサービス」を提供しています。

No.1 SEOサービス

No.1 SEOサービスでは、コンテンツSEOの基本的なステップをおさえつつ、Core Web Vitalsを意識した技術的な内部施策も提供します。

・経営層・営業目線のキーワード選定
単に検索結果やトレンドだけを中止したキーワード選定ではなく、経営層や営業担当者が欲しいキーワードを選定し、商談や受注につながるようなコンテンツSEOを提供します。

・コンテンツ統廃合による全体最適
記事コンテンツをはじめとしたコンテンツ群を分析し「漏れ・重複の修正」「リダイレクト処理を用いた転送」などを駆使してコンテンツ群の再構成を行います。

・Core Web Vitalsを意識した技術的な内部施策
Core Web Vitalの各指標に合致したコーディング、インフラ構成を計画して実行します。ベンチャーネットは複数のオウンドメディアを保持しており、トライ&エラーを繰り返すことでノウハウを蓄積しています。こうしたノウハウをもとにベテランエンジニアが技術的な施策を提案できる点が強みです。

まとめ

本稿ではコンテンツSEOの基礎知識と最新のSEO対策「Core Web Vitals」を含めた解説を行いました。コンテンツSEOは、「コンテンツ制作」と「技術的な内部施策」を並走させる方法がおすすめです。ベンチャーネットが提供するコンテンツSEOサービスにご興味がありましたら、ぜひお気軽にお問いあわせください。

次回は「ウェブ広告」について解説を行います。

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

株式会社ベンチャーネット 代表取締役
2005年に株式会社ベンチャーネットを設立後、SEOをはじめとするデジタルマーケティング領域のコンサルティングサービスを展開
広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で支援を行っています
著書に『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業 「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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