「ERPコンサルタントに興味はあるけれど、未経験の自分でもなれるのだろうか」。
そう感じている方は、少なくありません。専門的で、経験者しか入れない世界に見えるかもしれません。
ですが、未経験からERPコンサルタントを目指す道は、たしかにあります。大切なのは、正しい順番で準備することです。
この記事では、仕事の実像から必要なスキル、学習の進め方、そして「転職の現実」までを正直に解説します。書き手は、NetSuite認定パートナー(Solution Provider)であるベンチャーネットです。
この記事で分かること
- ERPコンサルタントの仕事の中身と、NetSuite領域ならではの特徴
- 未経験でも目指せる理由と、活かせる前職
- 必要なスキルと、現実的な学習ロードマップ
- 未経験転職の「現実」と、会社の見分け方
読了の目安:約12分
ERPコンサルタントとは?(NetSuite領域の特徴)
ERPコンサルタントは、会社の基幹業務をシステムで整える専門家です。
まず、言葉の意味から整理します。
- ERP(Enterprise Resource Planning)=会社全体の仕事(会計・在庫・販売など)を一つのシステムで見える化する仕組み
- ERPコンサルタント=そのシステムの導入を、お客様と一緒に進める専門家
単にシステムを設定する仕事ではありません。お客様の業務を理解し、課題を整理し、より良い形に作り替えていく仕事です。
NetSuite領域の仕事は何が違うのか
ベンチャーネットは、Oracle社のクラウドERP「NetSuite」を専門にしています。
- NetSuite=Oracle社が提供するクラウド型のERP
この領域の仕事には、いくつかの特徴があります。
- お客様の経営層と、直接対話しながら進める
- システムを入れて終わりではなく、その後の運用まで伴走する
- フルリモートなど、柔軟な働き方と相性が良い
「導入をゴールにしない」。この考え方が、NetSuite領域のコンサルタントの土台になります。
ERPコンサルタントの仕事内容やキャリアパスは、別記事でさらに詳しく解説します。
未経験でもERPコンサルタントを目指せる理由
未経験でも目指せるのには、はっきりした理由があります。
この仕事で最も大切なのは、最新のIT知識そのものではありません。お客様の業務を理解する力と、対話する力です。
だからこそ、次のような前職の経験が活きます。
- 経理・財務:会計や決算の実務が、そのまま強みになる
- 情シス:システムと業務の橋渡しの経験が活きる
- 営業・販売:顧客の課題を聞き出す力が活きる
- 在庫・購買・物流:現場の業務知識が活きる
ベンチャーネットが未経験の方も迎え入れているのは、こうした「業務を分かっている人」が、良いコンサルタントに育つと考えているからです。
ITの知識は、入社後に学べます。ですが、業務への理解や、人と向き合う姿勢は、これまでの経験の中で培われるものです。
前職を活かしてキャリアを変える方法は、経理・情シス出身の方向けにも別記事で解説します。
必要なスキル
未経験から目指すうえで、必要なスキルを整理します。
大きく「必須のスキル」と「あると役立つスキル」に分けると、分かりやすいです。
必須のスキル(入社時点で意識したい)
- 業務を理解しようとする姿勢
- 相手の話を聞き、整理して伝える力(コミュニケーション)
- 物事を筋道立てて考える力(論理的思考)
あると役立つスキル(入社後でも間に合う)
- 会計・簿記の基礎知識
- ITやシステムの基礎知識
- ExcelやSQLなど、データを扱う基礎
資格はどう位置づけるか
NetSuiteには、知識を認定する資格があります。
- SuiteFoundation=NetSuiteの基礎知識を認定する資格
資格は「基礎を学んだ証明」として役立ちます。ただし、資格だけで実務ができるわけではありません。
資格の種類や勉強法は、資格ガイドの記事で詳しくまとめます。
学習ロードマップ ── 何を、どの順番で学ぶか
未経験からの学習は、順番が大切です。
いきなり製品の操作から入るのではなく、土台から積み上げます。おすすめのステップは、次の4つです。
ステップ1:ERP・業務の基礎を知る
会計・在庫・販売など、会社の基本業務の流れをつかみます。
ステップ2:NetSuiteの全体像を知る
クラウドERPとは何か、NetSuiteで何ができるかを、大きくつかみます。
ステップ3:手を動かして学ぶ
学習環境や教材で、実際に画面に触れてみます。
ステップ4:実務で仕上げる
研修やOJT(実務を通じた訓練)で、実践力を身につけます。
学習ルートの選び方
学び方には、いくつかのルートがあります。目的に応じて組み合わせるのが現実的です。
| 軸 | 独学 | スクール・研修 | 実務OJT(育成前提入社) |
|---|---|---|---|
| 費用 | 低い(書籍・無料教材) | 中〜高い | なし(給与を得ながら) |
| 期間 | 自分次第 | 数か月 | 入社後に段階的 |
| 到達度 | 基礎知識まで | 体系的な基礎 | 実践力まで |
| 向いている人 | まず自分で試したい人 | 体系立てて学びたい人 | 早く実務に就きたい人 |
多くの方は、「独学で土台を作り、実務で仕上げる」流れになります。
NetSuite自体の勉強方法は、学習ロードマップの記事でさらに掘り下げます。また、入社後の育成の中身は、育成カリキュラムの記事で紹介します。
転職の現実 ── 未経験からERPコンサルタントを目指す前に知ってほしいこと
ERPコンサルタントは、未経験からでも目指せる仕事です。
ただ、正直にお伝えしたいことがあります。
未経験の転職には、いくつかの「よくある誤解」があります。この誤解を持ったまま進むと、入社後に「思っていたのと違う」となりがちです。
ベンチャーネットは、これから目指す方に失敗してほしくありません。だから、都合の良いことだけでなく、現実も正直にお伝えします。
ここでは、4つの誤解と、その現実的な向き合い方を共有します。
誤解①:未経験でも、すぐに高年収になれる
よくある誤解
- 「ERPコンサルは高年収」という情報だけを見て応募する
- 入社してすぐ、高い年収を期待してしまう
なぜズレるのか
求人票で見かける高い年収帯は、多くが「経験を積んだ後の到達水準」です。
未経験スタートの場合は、まず育成期間を経て、実務力を身につける段階があります。ここを飛ばした期待を持つと、入社後のギャップになります。
現実的な向き合い方
大切なのは、到達までの道筋を知っておくことです。
「まず土台を作り、走りながら伸ばしていく」。この順番を前提にすれば、キャリアの見通しが立てやすくなります。年収の相場は、この記事のFAQと、年収を扱う別記事で整理します。
誤解②:資格を取れば、転職できる
よくある誤解
- SuiteFoundation などの資格を取れば、それで内定に近づくと考える
- 資格取得を、転職活動のゴールにしてしまう
※SuiteFoundation=NetSuiteの基礎知識を認定する資格
なぜズレるのか
資格は「入口の証明」にはなりますが、実務そのものではありません。
現場で問われるのは、業務を理解する力と、相手と対話する力です。資格だけでは、この部分は測れません。
現実的な向き合い方
資格と実務は、両輪で考えるのがおすすめです。
資格で基礎を示し、入社後のOJT(実務を通じた訓練)で実践力を伸ばす。この組み合わせが、現実的なルートです。
誤解③:製品名(NetSuiteなど)を覚えれば良い
よくある誤解
- ツールの操作を覚えることが、仕事の中心だと思い込む
- 製品名やボタンの位置を暗記しようとする
なぜズレるのか
ERPコンサルタントの仕事の本質は、操作の暗記ではありません。
お客様の経営課題を聞き取り、それを業務の形に翻訳する。この「翻訳」こそが、価値の中心です。
ベンチャーネットの仕事も、システムを入れて終わりにはしません。経営層と直接対話しながら進めます。
現実的な向き合い方
覚える順番を間違えないことです。
まず「この仕事は何を解決するのか」を理解する。操作の習得は、その後で十分に間に合います。
誤解④:「未経験歓迎」なら、会社はどこでも同じ
よくある誤解
- 求人票の「未経験歓迎」という言葉だけで、応募先を決める
- 会社ごとの育成体制の違いを見ない
なぜズレるのか
「未経験歓迎」と書いてあっても、育て方は会社ごとに大きく違います。
育成の仕組みがない会社に入ると、放置されてしまうことがあります。成長できないまま、早期の離職につながるケースもあります。
現実的な向き合い方
だからこそ、会社の「育て方」を見極めることが大切です。
その見分け方は、次の章で詳しくお伝えします。
最後に、ベンチャーネットの考えを一つだけ。
私たちは、応募いただく方にも、面接の前からできるだけ判断材料をお見せするようにしています。良いことも、大変なことも、正直に。
未経験からの挑戦は、一人では不安なものです。だからこそ、育成でも、仕事でも、伴走できる存在でありたいと考えています。
未経験を受け入れる会社の見分け方
未経験からの転職では、「どの会社を選ぶか」が結果を大きく左右します。
前章でお伝えしたとおり、「未経験歓迎」という言葉だけでは、良い会社かは分かりません。見るべきポイントを整理します。
ポイント①:育成の仕組みがあるか
入社後に、どう育ててくれるのか。ここが最も大切です。
- 研修やOJT(実務を通じた訓練)の仕組みがあるか
- 先輩に同行し、実際の案件を学べる機会があるか
- 一人で放置されず、段階的に任せてもらえるか
育成の中身を、具体的に説明できる会社は信頼できます。
ポイント②:情報開示が誠実か
良いことばかりを並べる会社には、注意が必要です。
- 大変な面も、正直に話してくれるか
- 年収や働き方の実態を、事前に見せてくれるか
- 面接の前に、判断材料を十分に得られるか
ベンチャーネットは、応募いただく方にも、面接の前からできるだけ判断材料をお見せするようにしています。ミスマッチを防ぐことが、お互いにとって良いと考えているからです。
ポイント③:仕事の質を見る
どんな案件に、どう関われるのか。ここもキャリアを左右します。
ベンチャーネットの場合、NetSuiteに特化し、経営層と直接対話しながら進めます。システムを入れて終わりにせず、その後の運用まで伴走します。
入り方は一つではない
会社への入り方には、いくつかのルートがあります。
- 正社員として入る:腰を据えて育成を受けたい方向け
- 紹介予定派遣を使う:まず派遣として働き、その後に正社員を目指せる制度
紹介予定派遣は、「辞めずに試せる転職」として知られています。制度の詳しい仕組みは、別記事で解説します。
また、経理や情シスなど、前職を活かして入る道もあります。自分に合った入り方は、採用の案内ページで確認できます。
よくある質問(FAQ)
未経験からERPコンサルタントを目指す方から、よくいただく質問をまとめました。
Q1. 文系・非IT出身でも、ERPコンサルタントになれますか?
なれます。この仕事で土台になるのは、業務を理解する力と、対話する力だからです。
ITの知識は、入社後に学べます。文系出身で活躍している人も多くいます。大切なのは、お客様の課題に向き合う姿勢です。
Q2. 何歳まで、未経験から目指せますか?
年齢そのものより、これまでの業務経験と学ぶ姿勢が重視されます。
20代後半から30代でキャリアを変える方は少なくありません。前職の経験を強みに変えられれば、年齢はハンデになりにくいです。
Q3. 独学だけで、転職できますか?
基礎は独学でも身につきます。ただ、実務力は現場でしか得られない部分があります。
独学で土台を作り、入社後のOJTで仕上げる。この流れが現実的です。NetSuiteの勉強方法は、学習の記事で詳しく紹介します。
Q4. 未経験スタートの年収は、どれくらいですか?
求人で見かける高い年収帯は、多くが「経験を積んだ後の到達水準」です。
未経験スタートでは、まず育成期間を経る前提になります。具体的な相場は、年収を扱う別記事で整理します。
Q5. 資格(SuiteFoundationなど)は必須ですか?
必須ではありません。ただ、「基礎を学んだ証明」として役立ちます。
資格と実務は両輪です。資格で基礎を示し、実務で実践力を伸ばすのがおすすめです。資格の詳細は、資格ガイドの記事にまとめます。
まとめ ── 未経験からの第一歩
未経験からERPコンサルタントを目指す道は、たしかにあります。
大切なのは、順番です。まず仕事の本質を理解し、土台を作り、実務で仕上げていく。最初から完璧を目指す必要はありません。
ベンチャーネットが大切にしているのは、「完璧を目指すより、まず動きながら伸ばす」という考え方です。これは、キャリアにも当てはまります。
一歩を踏み出すときは、一人では不安なものです。だからこそ、私たちは伴走できる存在でありたいと考えています。
もし「もう少し話を聞いてみたい」と感じたら、気軽なカジュアル面談から始めてみてください。
▶ 応募・カジュアル面談を希望する方へ
NetSuiteコンサルタントの募集要項は、こちらでご覧いただけます。
→ https://www.venture-net.co.jp/netsuite/netsuite-pm-recruit/
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