小さな会社のためのAIクラウドERPは成り立つか|「軽量ERP」という構想

「ERPを入れたい。でも、うちの規模には大きすぎる」

年商が数億円に届かない会社から、こうした声を聞くことがあります。

ERPは大きな会社のもの、という思い込みです。

半分は当たっていて、半分は変わり始めています。

ERP(統合基幹業務システム)は、会計・販売・購買・在庫などの業務のデータを、1つの仕組みで扱うシステムです。

インターネット経由で使う形をクラウドERPと呼びます。

NetSuiteは、成長する中堅・中小企業のためのクラウドERPです。

それでも会社の規模や業務によっては、最小の構成でも機能や費用が過剰に感じられます。

では、そうした会社のためのERPは、どうあるべきか。

AIを前提にすれば、もっと軽いERPが成り立つのではないか。

ベンチャーネットは、この問いを検討しています。

以下は、決まった計画ではなく構想です。

考えている方向と、まだ答えを出していない論点を、そのまま書きます。

目次

📌 この記事で分かること

  • 小さな会社の業務の、いまの置き場所と困りごと
  • ベンチャーネットが検討している「軽量ERP」の構想の方向
  • 構想の中で、まだ決めていない論点
  • 構想とは関係なく、いま小さな会社ができること

小さな会社の業務は、いまどこにあるか

年商が数億円に届かない会社では、業務のデータが次のように分かれていることがよくあります。

業務よくある置き場所困りごと
会計会計のクラウドサービス会計は整うが、ほかの業務とつながらない
受発注表計算・メール最新の版がどれか分からなくなる
請求表計算・請求書のサービス受注の情報を、もう一度入力する
承認チャット・口頭誰がいつ認めたか、後から追えない
ナレッジ担当者の頭の中・チャットの履歴担当者が休むと、業務が止まる

ナレッジは、業務の進め方や判断の理由など、社内にたまる知恵のことです。

会計のクラウドサービスは、多くの小さな会社に行き渡りました。

取り残されているのは、会計の手前にある業務です。

表計算とチャットに散らばったままの会社が多くあります。

ERPはまだ早い、と感じる理由

こうした会社がERPを検討すると、迷いが出ます。

  • 使わない機能が多く、費用に見合うか分からない
  • 導入の準備に、社内の人手を割けない
  • 会計のクラウドサービスを、いまさら替えたくない

どれも、もっともな迷いです。

ERPは、業務の型をそろえるほど効果が出る仕組みです。

その準備に手が回らない段階では、重く感じられて当然です。

困りごとが大きくなるのは、人が増えたとき

業務が表計算とチャットに散らばっていても、少人数のうちは回ります。

全員が、どこに何があるかを覚えているからです。

崩れるのは、人が増えたときです。

新しく入った人には、どの表が最新か、誰に承認をもらうかが分かりません。

古くからいる人に質問が集まり、その人の手が止まります。

少人数のときと人が増えたときを比べると、次のとおりです。

少人数のうちと、人が増えたときの違い 少人数のうちは全員がどの表が最新か、誰に承認をもらうかを覚えているので回る。人が増えると新しい人には分からず、古くからいる人に質問が集まって手が止まる。ERPを考えるきっかけは、規模より引き継ぎの困りごとが多い。 人が増えると、引き継ぎで崩れる少人数のうち人が増えたときどの表が最新か全員が覚えている新しい人には分からない誰に承認をもらうか全員が覚えている新しい人には分からない業務の回り方回る古くからいる人に質問が集まり、手が止まるERPを考えるきっかけは、規模より引き継ぎの困りごとが多い
少人数のうちと、人が増えたときの違い

ERPを考えるきっかけは、会社の規模そのものより、この引き継ぎの困りごとであることが多いとベンチャーネットは見ています。

中堅・中小企業にとってのNetSuiteの位置づけは、中堅・中小企業のためのNetSuiteにあります。

なぜ、いま「軽量ERP」を考えるのか

考え始めた理由は、2つあります。

ERPが、AIを前提にした形へ変わり始めている

ERPの各社は、AIを仕組みの中心に組み込み始めています。

Oracleは、AIを中心に組み込んだ次の世代のNetSuiteとして「NetSuite Next」を発表しました。

2026年7月には、NetSuiteの2026.2の版で、北米での提供を始めたと発表しています(Oracle NetSuite ニュースルーム、2026年9月23日確認)。

日本での提供時期は、発表されていません。

AIを組み込んだERPが広がると、ERPの役割も変わります。

記録をためる場所から、ためた記録を使って次の行動を促す場所へ。

小さな会社にとっては、記録をためる準備ができていないことが、AIを使う前の壁になります。

ERPの動きは、毎週のNetSuite×AI経営の最新動向で追っています。

「組み合わせて使うERP」という考え方

調査会社のGartnerは、composable ERP(組み合わせ可能なERP)という考え方を示しています。

変化の速い事業に追いつくため、必要な機能を組み合わせて使う技術の戦略、という趣旨の定義です(Gartner、2026年9月23日確認)。

1つの大きなERPですべてをまかなわず、役割ごとに仕組みを組み合わせる。

この考え方に、AIで仕組みを作る手間が軽くなったことが重なりました。

小さな会社向けの、別の形を考えられる時期に来ています。

AIで変わること、人に残ること

仕組みづくりを4つの工程に分けると、AIで変わることと、人に残ることが見えます。

工程AIで変わること人に残ること
決める業務の流れの案を、AIが素早く出せるどの業務を仕組みにするか、何を正本にするかの決定
書く画面や処理の多くを、AIが書ける書かれたものが業務に合っているかの判断
確かめる確かめる項目の洗い出しを、AIが手伝える本番の業務で使ってよいかの最終の判断
直し続ける直す箇所の候補を、AIが示せる直す責任と、変えてよいかの判断

「書く」が軽くなり、小さな会社向けの仕組みを作る手間は下がりました。

一方で、「決める」と「直し続ける」は、いまも人の仕事です。

軽量ERPの構想は、この人に残る部分をどう支えるかの構想でもあります。

ベンチャーネットが検討している構想の方向

この章に書くのは、検討している段階の構想です。

決まった計画ではありません。

会計は、いまのクラウドサービスに任せる

出発点は、会計を置き換えないことです。

小さな会社の多くは、すでにfreeeやマネーフォワードなどの会計のクラウドサービスを使っています。

会計は、そのまま任せる方向で考えています。

freeeとNetSuiteの違いは、freeeとNetSuiteの比較で扱っています。

会計の手前の業務を、AIとともに扱う

軽くしたいのは、第1章で見た会計の手前の業務です。

  • 受発注
  • 請求
  • 承認
  • ナレッジ

これらを、AIとともに扱う軽い仕組みにできないか。

表計算とチャットに散らばった業務を、1つの流れにまとめることを目指しています。

成長したら、NetSuiteへ移る

もう1つの柱は、成長したらNetSuiteへ移れることです。

軽い仕組みは、会社が小さいうちの入口です。

在庫・複数の拠点・海外の取引などが増えたら、NetSuiteへ移る。

その移り方を、最初から考えておく構想です。

ERPの育て方の全体像は、ERPの育て方は守破離に書きました。

その記事で「構想の段階」とした「離」を、小さな会社の側から考えたのが、この構想です。

小さな会社の3つの段階と、NetSuiteへ移る合図 会計サービスと表計算の段階から、会計の手前の業務をまとめる軽量ERP(構想)を経て、在庫・拠点・取引が増えたらNetSuiteへ移る。真ん中の段階はまだ構想。 小さな会社の3つの段階 会計サービス+表計算 業務が少なく、担当者も少ない 軽量ERP(構想) 会計はいまのサービスのまま 手前の業務をAIとまとめる 移る合図 NetSuite 在庫・拠点・取引が増えた データをNetSuiteに集める 点線の段階は、まだ構想
小さな会社の3つの段階と、NetSuiteへ移る合図

3つの選択肢を並べると

小さな会社の選択肢を、構想を含めて並べます。

観点会計サービス+表計算軽量ERP(構想)NetSuite
向く段階業務が少なく、担当者も少ない会計の手前の業務が増えてきた在庫・拠点・取引が増えた
正本会計だけが明確会計はサービス、手前の業務は1か所にまとめる方向NetSuiteに集める
導入の重さ軽い軽くすることを目指す準備が要る
AIとの親和性低〜中。データが散らばり、AIに渡しにくい高くすることを目指す。AIを前提に設計する高。AIを組み込む動きが進む
成長への備え移るときに、データを集め直すNetSuiteへ移りやすい形を目指すそのまま使い続ける

真ん中の列は、まだ構想です。

左右の2つは、いまも選べる現実の選択肢です。

構想が合いそうな会社、合わなそうな会社

構想の段階ですが、考えている相手の姿も書いておきます。

合いそうな会社合わなそうな会社
会計のクラウドサービスは定着している在庫の管理が業務の中心にある
受発注や請求が、表計算とメールで回っている複数の拠点や海外の子会社がある
承認や判断の理由を、残しておきたいすでに業務の型がそろい、ERPの準備ができている

右の列に当てはまる会社は、構想を待たずに、NetSuiteのようなERPを検討する段階かもしれません。

クラウドERPの全体像は、クラウドERPとはにまとめています。

まだ決めていない論点

構想には、まだ答えを出していない論点があります。

まだ決めていない4つの論点 正本をどこに置くか(いちばんの要)、台帳の道具、保守を誰が担うか、NetSuiteへの移り方の4つは、まだ答えを出していない。 まだ決めていない4つの論点1正本をどこに置くか2つになると数字が食い違う(いちばんの要)2台帳の道具ノートツールは正本にしない方向3保守を誰が担うか作った仕組みを直し続ける人が要る4NetSuiteへの移り方データをどの形で持てば移しやすいかどれも、まだ検討を続けている
まだ決めていない4つの論点

正本をどこに置くか

正本は、社内で「これが正しい記録だ」と決めた、ただ1つの置き場所です。

会計はクラウドサービスに任せるとして、受発注や請求の正本をどこに置くか。

正本が2つになると、数字が食い違います。

この設計が、構想のいちばんの要です。

会計のサービスへ渡すデータは、手前の業務の正本から作る形が自然だと見ています。

汎用のノートツールを台帳にするか

NotionのようなWebのノートツールで、受発注の台帳を作る方法もあります。

手軽で、AIとの相性もよい道具です。

ただ、ベンチャーネットは、これを受発注や請求の正本にする案は採らない方向で考えています。

理由は2つです。

  • 金額や数量の整合性を、仕組みで守りにくい
  • 電子帳簿保存法の求める保存の要件を満たす設計が、別に要る

電子帳簿保存法は、帳簿や請求書などを電子データで保存するときのルールを定めた法律です。

ノートツールは、ナレッジの置き場所としては有力です。

正本とナレッジの置き場所を、分けて考える方向です。

保守を誰が担うか

AIで仕組みを作る手間は、軽くなりました。

それでも、作った仕組みを直し続ける人は要ります。

小さな会社に、その担い手がいるとは限りません。

保守をどう支えるかは、構想の中でも大きな論点です。

AIでの作り込みとERPの使い分けは、AIでスクラッチ開発とERP、どちらを選ぶべきかで扱っています。

NetSuiteへの移り方と、移る合図

「成長したらNetSuiteへ移る」と書くのは簡単です。

実際には、取引先・品目・過去の取引のデータを、どの形で持てば移しやすいかを決める必要があります。

ここも、検討を続けています。

移る時期の目安として、いまベンチャーネットが「移る合図」と見ているのは、次の変化です。

合図具体的な変化の例
在庫が増える在庫の数と金額を、日々正しく把握する必要が出てきた
拠点が増える事業所や倉庫が増え、拠点ごとの数字を見たくなった
取引が広がる海外の取引や、複数の通貨での取引が始まった
管理が求められる取引先や金融機関、株主から、月次の数字を早く求められるようになった

どれか1つが当てはまれば、NetSuiteのようなERPを検討し始める時期です。

この合図も、構想と同じく、お客様との対話で見直していくつもりです。

構想をどう確かめるか

構想は、机の上だけでは確かめられません。

次の順で確かめていきたいと考えています。

  1. 小さな会社の業務の困りごとを、実際に伺う
  2. 困りごとの多い業務から、軽い仕組みで試せるかを考える
  3. 正本と移り方の設計が、実際の業務で成り立つかを見る

どの段階でも、「成り立たない」という結論になることはあり得ます。

その場合も、確かめた結果をお伝えするつもりです。

構想を待たずに、AIで手伝えること

構想が形になる前でも、小さな会社の業務でAIが手伝えることはあります。

  • 請求書や注文書の読み取り:紙やPDFの書類から、必要な項目を取り出す
  • 会議やチャットの要約:判断の理由を、ナレッジとして残す
  • 表計算の点検:台帳の中の、重複や入力のもれを見つける

どれも、正本を置き換えるものではありません。

いまの業務の手間を少し軽くしながら、データの形をそろえていく使い方です。

使うときは、次の2つを守ってください。

  • AIが取り出した数字は、正本に登録する前に人が確かめる
  • 取引先の情報など、社外に出してはいけないデータの扱いを、使う道具ごとに決めておく

AIは、手間を減らす道具です。

正しさの責任まで、AIに渡すことはできません。

小さな会社ほど、確かめる人と手順を先に決めておきます。

AIに渡すデータの置き場所が散らばっていると、手伝える範囲は狭くなります。

第8章の書き出しは、AIを使う準備にもなります。

小さな会社がつまずきやすい3つのパターン

構想とは関係なく、小さな会社の業務のデータでよく起きることです。

失敗1:表計算の台帳が、担当者ごとに増える

起きること:受注の一覧が、営業の担当者ごとに別のファイルになっている。月末に集計するたびに、数字が合わない。

原因:台帳の置き場所を決めずに、それぞれが使いやすい形で記録してきた。

避け方:まず、受注の台帳を1つに決めます。

道具は表計算のままでも構いません。

失敗2:ツールを足すたびに、正本が増える

起きること:請求書のサービスと承認のツールを入れ、それぞれに取引先の情報が登録されている。住所の変更が、どこかで漏れる。

原因:ツールを選ぶときに、どのデータの正本をどこに置くかを決めていなかった。

避け方:ツールを足す前に、取引先の情報の正本を1か所に決め、ほかはそこから写します。

失敗3:成長してから、データを集め直す

起きること:ERPを入れることにしたが、過去の取引のデータが表計算とメールに散らばり、移すのに時間がかかる。

原因:小さいうちは、データの形をそろえる必要を感じなかった。

避け方:取引先・品目の番号と名前の付け方だけでも、いまのうちにそろえておきます。

ベンチャーネットならこう見る|まず置き場所を見える化する

NetSuite認定パートナー(Solution Provider)のベンチャーネットが、NetSuiteより軽い仕組みを考える。

不思議に見えるかもしれません。

理由は、特定の製品に誘導しない立場を取っているからです。

NetSuiteが合わない規模の会社に、無理にNetSuiteを勧めることはしません。

かといって「まだ早いですね」で終わらせても、相談してくださった会社のためになりません。

ベンチャーネットは、NetSuite・Odoo・AIスクラッチ開発を扱い、SAPからのリプレイスにも対応しています。

型1:見える化→整理整頓

小さな会社でも、最初の一歩は同じです。

  1. 見える化:業務ごとに、いまのデータの置き場所を書き出す
  2. 整理整頓:業務ごとに正本を1つ決め、やめる表・まとめる表を決める

ここまでは、どの仕組みを選ぶ前でもできます。

正本が決まれば、軽い仕組みに移るにも、NetSuiteに移るにも、データを集め直さずに済みます。

型2:優劣ではなく、それぞれの長所で選ぶ

会計サービス+表計算、軽量ERP(構想)、NetSuite。

3つは、どれが優れているかで並べるものではありません。

それぞれに長所があり、合う段階が違います。

会計のクラウドサービスと表計算で業務が回っているなら、急いで変える必要はありません。

  • 受発注の件数が少なく、担当者も1〜2人
  • 月末の集計で、数字の食い違いがほとんどない
  • 承認の履歴を、後から追う場面がない

こうした状態なら、いまの形で十分です。

業務が増えて困りごとが出てから考えても、間に合います。

いまの形で十分な状態(チェックリスト) 受発注の件数が少なく担当者も1〜2人、月末の集計で数字の食い違いがほとんどない、承認の履歴を後から追う場面がない。当てはまるなら、急いで変える必要はない。 いまの形で十分な状態会計サービス+表計算で回っているなら受発注の件数が少なく、担当者も1〜2人月末の集計で、数字の食い違いがほとんどない承認の履歴を、後から追う場面がない当てはまるなら、急いで変える必要はない
いまの形で十分な状態(チェックリスト)

今日できること|業務の置き場所を書き出す

次の表を、社内で埋めてみてください。

業務いまの置き場所正本はどれか困っていること
(例)受発注表計算(担当者ごと)決まっていない月末の集計が合わない

「正本はどれか」の欄が埋まらない業務が、最初に手を入れる場所です。

ERPを入れるかどうかは、その後で考えれば十分です。

よくある質問

Q1. この「軽量ERP」は、いつ使えるようになりますか

時期は決まっていません。

この記事は、ベンチャーネットが検討している構想を書いたものです。

提供の時期・機能・価格は、決まった段階でお知らせします。

Q2. 小さな会社は、NetSuiteを入れないほうがよいのですか

そうとは限りません。

在庫や拠点、海外の取引が多い会社なら、小さいうちからNetSuiteが合うこともあります。

会社の業務で判断します(第3章3-4)。

Q3. 会計のクラウドサービスは、替える必要がありますか

構想では会計は替えない方向で考えています。

いま使っている会計のクラウドサービスに任せ、その手前の業務を軽くする方向です(第3章3-1)。

Q4. Notionなどで受発注を管理してはいけないのですか

正本にするには整合性と保存の要件に注意が要ります。

ベンチャーネットは、正本にする案は採らない方向で考えています。

ナレッジの置き場所としては有力です(第4章4-2)。

Q5. 構想が形になるまで、何をしておけばよいですか

台帳を1つに決め取引先と品目の番号をそろえておくことです。

どの仕組みに移るとしても、この2つがそろっていれば移りやすくなります(第6章・第8章)。

Q6. 構想の仕組みでも、AIに判断を任せるのですか

判断は人に残す方向で考えています。

AIが軽くするのは、主に「書く」の工程です。

何を正本にするか、変えてよいかの判断は人が行う前提です(第2章2-3)。

Q7. 構想の段階で、相談してもよいのですか

歓迎します。

小さな会社の方の声を聞きながら、成り立つかどうかを確かめたいと考えています。

いまの業務の整理から、ご相談をお受けしています(末尾の「もう少し詳しく知りたい方へ」)。

Q8. 「年商数億円」という線は、決まった基準ですか

決まった基準ではなく構想を考えるときの目安です。

同じ規模でも、在庫や拠点が多い会社はNetSuiteが合うことがあります。

規模より、業務の中身で判断します(第3章3-5)。

まとめ:小さな会社にも、AIを前提にした道を

  • 小さな会社では、会計の手前の業務が表計算とチャットに散らばりやすい
  • ERPは、AIを前提にした形へ変わり始めている
  • ベンチャーネットは、会計はいまのサービスに任せ手前の業務をAIとともに扱う軽い仕組みを構想している
  • 構想には、成長したらNetSuiteへ移る道を最初から含める
  • 正本・台帳の道具・保守・移り方は、まだ検討中の論点
  • いまの形で回っているなら、何もしない選択も十分にある

「うちの規模には大きすぎる」と感じたら、まず業務の置き場所を1枚に書き出してください。

その表が、どの道を選ぶにしても最初の材料になります。

もう少し詳しく知りたい方へ

この構想は、小さな会社の方の声を聞きながら形にしていきたいと考えています。

「うちならこう使いたい」「ここが不安だ」といったご意見を歓迎します。

いまの業務の整理や、NetSuiteが合うかどうかのご相談もお受けしています。

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この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

持田 卓臣(もちだ たくおみ)
株式会社ベンチャーネット 代表取締役

ヒューレット・パッカード社でITコンサルタントとして従事した後、2005年に株式会社ベンチャーネットを設立。
Oracle NetSuite Solution Provider Partner として、中堅・中小企業向けクラウドERP「NetSuite」の導入・運用支援を提供しています。
SEO・広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で培ってきたデジタルマーケティング領域の業務知見を活かし、NetSuiteを軸とした経営DXを支援しています。
著書:『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

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