ClubhouseのBtoBビジネスでの活用方法を考える

ベンチャーネットの笹谷です。
今話題の音声SNS「Clubhouse」を使ってみました。

今回はClubhouseのBtoBビジネスでの活用について考えてみたいと思います。

目次

前提:情報の伝達効率は悪い

当たり前ですが、Clubhouseは音声メディアであり、かつアーカイブに残りません。会話の流れを遡ることもできませんし、蓄積することもできません。

つまり、「アーカイブに残らない音声ウェビナー」と考えることができます。

ここで、ウェビナーについて一旦考えてみましょう。
オンラインでの営業活動が普及する中で、さまざまな企業がウェビナーを実施していますが、皆さんはウェビナーに関してこう思ったことはありませんか?

「これ、書き起こしをもらって後でテキスト読んだ方が良くない?」

音声をリアルタイムで聞くよりも、文章でテキストとして読む方が情報の伝達効率は圧倒的に高いです。

だからこそ、ウェビナーを開催するにあたっては、情報の伝達効率を犠牲にしてでもウェビナーでやる価値のある内容or企画を準備する必要があります。

たとえば、登壇者に対する質疑応答はウェビナーならではのコンテンツと言えます。既存の動画コンテンツを使う場合もウェビナーに向いていると言えるでしょう。

では、これを音声のみにして、かつアーカイブが残らない、参加者のリストがとれないとき、どのように活用できるでしょうか?

「スペシャリストが質疑応答に答える」が第1に考えられます。

質疑応答でしたらコンテンツの切れ目が頻繁に起こりますし、相互交流も生まれます。
質疑応答→フォロワーを獲得→自社サービスの認知獲得
という流れが考えられます。

アーカイブに残りませんので、比較的ニッチな内容や、あまり表に出したくないデータの活用もできるでしょう。(ただ録音されるリスクを考えると社外秘の内容は難しいでしょう)

現在、ビジネス方面で観測されている使い方としては、専門家を招いた勉強会が比較的多くみられます。ただ、ウェビナーとは異なり、同業による社外勉強会的な立ち位置である場合が多く、サービス検討者・初心者と専門家、という構図はあまり多くなさそうです。

また、比較的新しい企業の会社経営者・役員が利用しているのもチラホラ見受けられますので、先進的なBtoB企業においては有効活用の可能性がありそうです。

そもそも今後も流行るの?

まだわかりません。

現在はサービスが流行リ始めた初期段階であり、「取り残される恐怖」(FOMO)から利用されてはいますが、ある程度普及した後に今後も残るかと言われると現時点では不透明です。

現在は招待制を取っていますが、これがなくなるのは時間の問題です。「招待」の価値も日に日に下落しています(サービス利用者が増えれば増えるほど余るので)

特に、ほかのSNSと決定的に異なる点である、常時接続が強く求められる点がユーザーにとって高負荷になり得ます。InstagramやTwitterですらストーリーズやフリートといった機能は投稿が24時間まで保存されます。また、自分のストーリーズは保存可能ですので、企業は各SNSをオウンドメディアの代わりとして運用することができます。

一方、Clubhouseはストック性は現状皆無ですので、オウンドメディアとしての活用は難しいです。唯一考えられるのは定期開催のウェビナーとしての使い方ですが、コンテンツ準備や運営の負担を考えると現状Clubhouseのみで開催するメリットはそこまで多くないでしょう。(同時開催という選択肢はあり得ます)

富める者はますます富む

Clubhouseというサービスで非常に痛感させられるのは、「富める者はますます富む」という構図の加速です。Clubhouseは「招待者/非招待者」「スピーカー/リスナー」の対立構造が非常に顕著です。この2つの二項対立はどのSNS・メディアでもいえることですが、Clubhouseはこの側面を強調している節があります。

この垣根を越えて、企業のビジネスシーンとして活用していくためには、自社サービス・コンテンツの独自化・洗練化が不可欠になります。独自の知見を持つ企業はその内容を各メディア・SNSで発信するだけで良いのですが、その強みがない企業にとっては発信する内容が乏しくなりかねず、なかなか難しい時代になってきております。

今後、「自社の強みは何か」「自社は顧客にとってどんな価値を提供できるか」という基本原則がますます大事になってくると考えられます。

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この記事を書いた人

株式会社ベンチャーネット デジタルマーケティング事業部
動画制作・Youtube活用コンサルティングおよびWEB広告・SNS広告運用を担当
個人として登録者数1.7万人(2020年8月現在)のYoutubeチャンネル「論文YouTuber笹谷ゆうや」も運用中

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