ウェブサイトへの集客としては、SEOによる自然検索流入とSNSからの流入が一般的です。しかし近年、スマホが普及するにつれて、ウェブサイトへの流入はさまざまな経路が見られるようになりました。

たとえばGunosyやSmartNewsといったニュースまとめアプリなどが代表的です。こうしたニュースまとめアプリなどに掲載されることで、一時的ではありますが、爆発的にアクセス数が増えることがあります。そしてここ数年で見られるようになった流入経路として「Google砲」があります。この記事は、掲載されると一時的に絶大なアクセス数を期待でき、間接的にSEOにも効果がある「Google砲」についての解説です。

Google砲とは

Google砲とは、Googleが提供する「Google Discover」へ掲載されることで、爆発的なアクセス数を生む現象のことです。

利用者の検索傾向や趣味趣向に合わせ、おすすめの記事として優先的に掲載されるため、一時的にであありますが膨大なアクセスを集める場合があるため注目されているもの。自社で運営するサイトに、突然爆発的なアクセスが生じている場合、もしかするとGoogle砲へ掲載された可能性があります。

アクセス数が増えることで、純粋に売上増の効果が期待できることや間接的にSEOにも影響するため、狙えるのであれば積極的に狙っていきたい現象です。なおGoogle Discoverそのものは、2019年前後から提要され始めたサービスであり、その便利さもあって今後はさらに利用者は伸びるものと見込まれます。

Google DiscoverとGoogle Chromeのレコメンド機能

Google Discoverは、PCとスマホのGoogle Chromeトップ画面やAndroidとiPhoneのGoogleアプリに表示されるレコメンド機能のこと。

Google砲のすばらしいところが、検索傾向などからユーザーの好みを割り出してコンテンツを表示させるため、掲載されればかなりの確率でアクセスしてもらえる点です。興味があるかわからない、不特定多数の人へ露出されるニュースまとめアプリよりも、より親和性の高い属性のユーザーに表示される点が大きな魅力。またウェブサイトのテーマが、ターゲットの属性が近ければ、それだけ売上などに直結する可能性が高いということです。

Google砲に乗ると爆発的なアクセス数に

Google砲に乗ると、これまで経験したことがないほど爆発的なアクセス数になるケースが多いです。

リアルタイムアクセス数が、数百どころか数千に達することも少なくありません。これだけ多くのアクセス数が、一時的ではあっても続けば、さまざまなメリットがあることに間違いはありません。

Google砲のアクセス数増で短期的なマネタイズも可能

先ほども解説をしましたが、Google砲でのアクセス増であれば、短期的ではありますが十分にマネタイズも可能です。

Google砲に掲載される記事は、利用しているユーザーの検索履歴などから好みを割り出して表示します。ほかのサービスとくらべても、そのレコメンド機能の精度はとても高いと言わざるをえず、Google Discoverの利用を重ねるほど表示精度は高まる点が特徴。

そのため自社製品の認知や購買、アドセンスなどの広告とも相性が非常によく、ごく短時間ではありますが収益化できる可能性が高いです。いつGoogle砲に掲載されてもいいように、日ごろから一つひとつのコンテンツを最善の状態にしておきましょう。

Google砲とSEOの関係

Google砲は基本的に一過性の集客手段に過ぎません。そのため「たまに掲載されたらいいな」という程度にしか考えていない方も多いと思います。

しかしGoogle砲は、間接的ではあるもののじつはSEOに影響があるため、積極的に取り入れるべき集客の手段だと言えるでしょう。基本的にGoogleは、トラフィックが流れるサイトを評価する傾向があるため、一時的なアクセス数の激増でも多少のSEO効果があると考えてよいです。それ以外にも、2つの意味でSEO効果があると考えられます。

Google砲に乗るとSNSでも拡散されやすくなる

一つめがGoogle砲に掲載されることで、SNSで拡散される可能性が上がる点です。

増幅されたトラフィックが、さらにトラフィックを呼び込む形になるということ。Googleは、SNSからのリンクに直接的なSEO効果がない旨を公言しています。しかしSNSでひとたびバズると、そのページやサイト全体の検索順位が上がる傾向にあることは、誰もが感じているのではないでしょうか。

ソーシャルシグナルには、間接的にではあってもSEOに関わる何かがあると考えるべきでしょう。Google砲に掲載されることは、こうしたSNSでの拡散を加速させる効果があります。

Google砲に乗ることでリンクビルディングにつながる

Google砲に乗ることで、被リンクを獲得するチャンスにも繋がります。

リンクビルディングのためには、何よりも露出を増やす以外に方法ありません。とくに特定ページへのトラフィックを増やすことは容易ではないため、Google砲で大量のアクセスを集められればそれだけ被リンクされる可能性が高まるということ。

そもそもの前提として、Google砲に掲載される場合は、利用者のニーズにマッチしているのが前提です。ニーズにマッチした記事へのアクセスが増えれば、被リンクの可能性がかなり高まるのは明白でしょう。そしてサイトの評価を高めるたに、質の高い被リンク数が求められることは誰もがご存知の通りです。

Google砲は意図的に狙えるか

Google砲に掲載される明確な条件は不明です。そのため確実に狙って発生させることはできません。しかしある程度の対策をおこなうことで、発生確率を引き上げることは十分可能です。

Google砲に掲載される条件とは

Google砲に掲載されるために最低限求められる情報について、Googleが公表しています。

その条件に合致する対策を行えば、100%ではありませんが、意図的に発生させることは可能です。日ごろ作成する基礎的なコンテンツに加えて、Google砲を狙ったコンテンツを追加していくことを心がけてください。

Googleの検索結果にインデックスされていること

まずGoogleの検索結果に表示される状態でなければ、Google Discoverに掲載されることはありません。コンテンツを作成したら、まずはFetch as Googleでインデックスを促進しましょう。

もちろんサイトの属性を「nofollow,noindex」に設定していると、どれだけすばらしいコンテンツを作成しても、Google Discoverで掲載されません。それどころか検索結果にも表示されないので気をつけてください。

Googleのコンテンツポリシーに準拠していること

Googleは厳しいコンテンツポリシーを設けています。
コンテンツポリシーは、検索ユーザーを満足させるため、そして不快なコンテンツやテロや暴力、デマにつながるコンテンツを排除するための大切なガイドラインです。

    • オリジナルのコンテンツ
    • 透明性
    • 広告、スポンサー コンテンツ
    • 個人情報、機密情報
    • 著作権で保護されたコンテンツ
    • 露骨な性表現を含むコンテンツ
    • 暴力行為を描写するコンテンツ
    • 不快なコンテンツ
    • 医学的なアドバイス
    • 危険行為、違法行為
    • 嫌がらせ、ネットいじめ
    • 不正行為
    • スパム、不正なソフトウェア

こうしたGoogleが求めるガイドラインを守らなければ、Google Discoverに掲載されることはありません。作成しているコンテンツが、以上の内容に該当しないかを確認してください。

検索ユーザーのニーズを満たすコンテンツであること

最低限のガイドラインを守っているうえで大切なのが、検索ユーザーのニーズを満たすコンテンツであることです。

いくらガイドラインを守っているとしても、検索ユーザーの興味を惹くコンテンツでなければ、Google Discoverに掲載されないでしょう。仮に掲載されても、検索ユーザーを満足させられないため、そもそもクリックされないか、すぐに離脱されてしまうはずです。検索ユーザーのニーズを満たし、満足してもらえるコンテンツを作成しましょう。

適切な画像が使われていること

絶対条件ではありませんが、Googleは「高品質な画像」の使用を推奨しています。Googleの公表によると、幅1,200ピクセル以上の大きく興味を惹く画像を使用することで、クリック率が5%、ページ閲覧時間が3%、ユーザー満足度が3%向上するそうです。人は多くの情報を視覚から得て判断していると言われることからも、興味を惹く適切な画像を大きくアピールできれば、それだけ効果が見込まれるということ。アルゴリズムについての詳細は不明ですが、こうした画像の選定もGoogle Discoverに掲載されるための要素として考慮されていると思われます。

その他の条件

Googleが公表している情報ではありませんが、一般的に望ましいと言われている条件についても解説をします。確実に掲載される方法は明らかにされていませんが、多くのウェブマーケターが実験を繰り返す中で得られた知見です。可能な限り以下の条件を満たせるように努力することで、Google砲の恩恵を受けられる可能性が高まります。

サイトそのものが信頼できるかどうか

明確なラインは不明ですが、サイト自体にある程度の信頼性が求められる可能性があります。運営歴が長い場合と短い場合では、前者の方が掲載される確率は高いと言えそうです。またコンテンツが充実しているサイトと、まだ数記事程度とわずかなボリュームのサイトでは、前者の方が掲載される確率が高いでしょう。Google Discoverに掲載されるために、基礎的なコンテンツをしっかり作り込みしておきましょう。

流行・トレンドに沿ったトピックであること

Google Discoverに掲載されるコンテンツは、流行やトレンドに沿ったトピックである傾向があります。過去に作成した古い情報のコンテンツがGoogle Discoverに掲載されるケースはほとんどありません。大半が今話題となっているトピックであり、数日以内に作成されたコンテンツであるケースがほとんど。サイトを充実させるための基礎的なコンテンツ作成と、Google DiscoverやSNSの拡散を狙ったトレンドに沿った記事をバランスよく作成しましょう。

このGoogle砲を行う上で、トレンドを見つける最適な場所が、Googleトレンドだと言われています。同じプラットフォーム内なので、確かに可能性は高いと思われます。

Googleトレンドとは?Googleトレンドの調べ方と使い方
Googleトレンドとは? Googleトレンドではキーワード検索、トレンド検索を行う事が出来るウェブサイトです。現在の流行りや様々な商品の動向…

SNSで拡散されること

TwitterなどのSNSでいわゆる「バズる」とGoogle Discoverにも掲載される可能性が高まります。Google Discoverに掲載されたことがきっかけでバズるケースもあるため、一概にどちらが先かとは言えませんが、SNSでバズると同時にGoogle砲が発生する場合も多いです。Google砲を発生させるために、SNS運用も積極的に活用しましょう。

Google砲の発生確認

Google砲が発生したかどうかは、Google AnalyticsSearch Consoleの2つのツールで確認できます。

今この瞬間の状況を確認するのであれば、Google Analyticsのリアルタイムアクセスで確認可能。通常よりもずっと多くのアクセスが確認できるため、すぐに判断できるでしょう。アクセス元が「googleapis.com」や「discover.google.com」であれば確定です。またGoogle Analyticsでは、過去のアクセス数を確認することでも判断可能。ほかの日にくらべて、明らかにアクセス数が多い日は、Google砲の恩恵を受けている可能性があります。

Googleアナリティクスとは?Googleアナリティクスでウェブサイトの現状を把握する
ウェブサイトの情報を分析するために、Googleが提供するGoogleサーチコンソールを使う方法を別稿でもご紹介しました。 ですが、サーチコンソ…

Search Consoleで確認する場合は、「検索パフォーマンス」を確認してください。「Discover」が表示されていれば、どこかの日にGoogle砲が発生しています。Google砲が発生していない場合は「Discover」の表示はされないので、すぐに判別可能です。

Googleサーチコンソールで検索結果の状況を把握し修正する
検索ユーザーに満足してもらうウェブサイトを作ったものの、思ったように検索順位が上がらないことはよくあります。むしろどれだけ懸命にコンテンツを作っ…

Google砲についてのまとめ

Google砲がどのようなものなのか、どうすれば発生させられるのかについて解説をしました。狙って発生させることはむずかしくても、ご紹介している通り、一定の条件に合致したコンテンツを提供し続けることで実現できるはずです。

Google砲は、瞬間的なアクセス増だけではなく、SEOなどの効果も期待できるため、可能なのであれば積極的に発生を狙ってコンテンツを作成しましょう。ウェブサイトによっては、個人レベルで作成しているサイトでも繰返し発生していることから、ある程度は狙って発生させることは可能です。