Eloquaの数ある機能の中で、最も重要といえるのがEメール作成機能です。
基本的な操作については既にご存知の方が多いと思いますが、今回は改めて1つ1つの機能について解説していきます。
※20C時点での情報です。アップデートに合わせて随時更新予定です。
Eメール作成機能へのアクセス
まずはメニューから、「アセット」(鉛筆マーク)→「Eメール」とクリックします。
Eメールのトップ画面が開きますので、オレンジ色の「Eメールの作成」をクリックします。
すると、「テンプレート選択」画面が表示されます。
デフォルトでは「新規および最新」のテンプレートが表示されるようになっています。
使いたいテンプレートが表示されていない場合は、左側の「すべてのファイル」をクリックすると、すべてのテンプレートが確認できます。
まっさらな状態からEメールを作成したい場合はピンク色の「空白の応答Eメール」をクリックして右下の青い「選択」ボタンをクリックします。
管理者の方があらかじめ貴社専用のテンプレートを用意している場合は、そちらを選択してください。
また、エディタ形式(パワーポイントのようにEメールを作成できます)ではなく、HTMLソースを直接記述してEメールを作成したい場合は、「空白のHTML Eメール」テンプレートを選択してください。
(本記事では、以後エディタ形式でEメールを作成する場合についてご説明します)
次に、「Eメール設定」画面が表示されます。この設定は後からエディタ画面で設定できるので、ここでは飛ばして右下の青い「デザインEメール」をクリックします。
Eメールエディタ
これでEメールエディタにアクセスができました。
名前を付けて保存
まずは、いったん名前を付けて保存します。
画面を開いたまま長時間操作をしなかったり、あるいはネットワークの状況などによって、それまでの作業内容が失われてしまわないように、こまめに保存するようにしましょう。
左上の「無題のEメール」部分をダブルクリックすると、名前を変更できます。ここで設定するのは、Eloquaの内部での管理用のファイル名です。わかりやすい名前をつけたら、右上の「保存」ボタンをクリックします。
すると、フォルダ選択画面が表示されます。
Eloquaでは、フォルダをわけてアセット類を管理することができます。
既存のフォルダにEメールを保存したい場合はフォルダを選択、新しくフォルダを作りたい場合は左下の「新規フォルダ」をクリックして、新しいフォルダを作りましょう。
新しいフォルダの名前を変更したい場合は、フォルダ名を右クリックします。
検証エラー
保存が完了したら、エディタ画面に戻ります。
すると、左上に赤い丸で数字が表示されています。
この数字は、エラーの件数です。
赤丸部分をクリックすると、次のように検証エラーの詳細が表示されます。
今回の場合は、必須項目である「Eメール・グループ」と「件名」が空欄である、というエラーです。
このように、必須項目が抜けているなどのエラーがあるとEメールを送信することができません。
この後、抜けている設定を行って保存したらこれらのエラーは消えます。
ここではいったん内容を確認したら、右下の青い「クローズ」をクリックします。
Eメール設定(歯車マーク)
次に、歯車マークをクリックして、Eメール設定を開きます。
Eメール・グループ
必須項目です。
Eloquaでは、Eメール・グループごとに登録/登録解除が行えるようになっています。
例えば弊社の場合は、デジタルマーケティングに関するメルマガと、RPAに関するメルマガの2種類のメルマガを配信しているため、「DigitalMarketing」と「RPA」のEメール・グループを用意しています。
毎回のメルマガの末尾には配信管理フォームへのリンクを設置しています。
メルマガを受け取った方は、配信管理フォームにおいて、両方のメルマガを登録/登録解除することもできますし、どちらか一方だけ登録することもできます。
どのEメール・グループを選択すればよいかわからない場合は、貴社のEloqua管理者に問い合わせてください。
件名行
Eメールの件名を入力します。
件名のつけ方については、以下の記事で詳しく解説しています。
[sc_blogcard url=”https://www.venture-net.co.jp/ma/column/open-rate-and-email-title/”]
送信者名
Eメールの送信者名を入力します。会社名やサービス名、担当者名などわかりやすい名前を設定します。
送信者Eメール・アドレス
送信者Eメール・アドレスを入力します。
よく使うアドレスがデフォルトとして設定されている場合が多いと思います。
自由に入力することができますが、Eメール認証を設定していないドメインのメールアドレスを入力すると、スパム判定される確率が高くなります。
デフォルトの値から変更する場合で、特にデフォルトの値とは異なるドメインのメールアドレスを使用したい場合は、貴社のEloqua管理者に事前に確認することをおすすめします。
プレビュー・テキスト
プレビュー・テキストは、受信ボックスで件名の下に表示されることが多いです。(受信側の環境によっては表示されないこともあります)
空欄にしておくと、自動でメール本文の冒頭部分が抜粋して表示される可能性が高いです。
件名に入りきらなかったキーワードや訴求ポイントをプレビュー・テキストに盛り込むことをおすすめします。
件名とプレビュー・テキストへの「挿入」
「件名」「プレビュー・テキスト」の入力欄の右下に「挿入」ボタンがあります。これを使うと、
・フィールド・マージ
・動的コンテンツ
・特殊文字
を挿入することができます。
「フィールド・マージ」を使うと、Eloquaのコンタクトデータベースに登録されている値を呼び出すことができます。
例えば、会社名や姓・名などの値です。「田中様へ ・・・・」といった件名が設定できます。
「動的コンテンツ」を使うと、条件ごとに異なる値を表示させることができます。
例えば、コンタクトデータで「役職」の項目が「経営者/役員」の方には「経営者向け~」、「部長」「課長」の方には「管理職向け~」、のようなイメージです。
この機能を使うには、あらかじめ「動的コンテンツ」を作成しておく必要があります。作成方法については、ヘルプをご確認ください。
「特殊文字」を使うと、以下のような特殊文字を挿入できます。
次に「拡張設定」欄を見ていきます。
返信先名
Eloquaから配信されたメールを受信したコンタクトが、そのメールの「返信」ボタンをクリックしたときに、宛先に設定される名前です。
返信先アドレス
Eloquaから配信されたメールを受信したコンタクトが、そのメールの「返信」ボタンをクリックしたときに、宛先に設定されるメールアドレスです。
返信を「送信者Eメール・アドレス」以外のメールアドレスで受信したい場合に入力します。
空欄の場合は、「送信者Eメール・アドレス」の値が設定されます。
バウンスバック・アドレス
バウンスバック(配信エラー)のときに、エラーコードなどを受信するアドレスです。
基本的にデフォルトのまま変更しないでください。
仮想MTA
Eメールの送信元設定です。
基本的にデフォルトのまま変更しないでください。
エンコーディング
日本語、韓国語、中国語などの2バイト言語を使用している場合は、Unicode(UTF-8)を使用します。
プレーン・テキストのみ送信
通常、EloquaでEメールを配信すると、基本的にHTMLメールが配信され、受信者側でHTMLメールを受信できない場合のみテキストメールを配信します。
このオプションをオンにすると、すべてのコンタクトに対してテキストメールを配信します。
しかし、テキストメールは開封などのトラッキングができませんので、基本的にはこのオプションはオフのままをおすすめします。
レガシーのレンダリングの有効化
このオプションをオンにすると、旧形式でのレンダリングを有効にします。
基本的にオフのまま変更しないでください。
Eloqua Eメール・トラッキングの有効化
このオプションをオフにすると、EloquaはEメールのトラッキングを行いません。
基本的にオンのまま変更しないでください。
サード・パーティ・トラッキングの有効化
Eloqua以外のツールでトラッキングを行う場合に使用します。
基本的にオフのまま変更しないでください。
Eメール形式(ブラシマーク)
次に、ブラシマークをクリックして、Eメール形式を設定していきます。
背景色
背景色を設定します。色コードを指定するか、サンプルで色が表示されている四角部分をクリックすると、カラーチャートから選択できます。
背景色が適用されるのは、下の図の水色部分です。
キャンバスの色
キャンバスの色を設定します。設定方法は背景色と同様に、色コードを指定するか、サンプルで色が表示されている四角部分をクリックすると、カラーチャートから選択できます。
キャンバスの色が適用されるのは、下の図のピンク色部分です。
(わかりやすいように極端な配色にしています)
キャンバスの幅
キャンバスの幅は、デフォルトでは600pxに設定されています。幅を変更したい場合は、プルダウンから選択してください。
キャンバス配置
キャンバスの配置を左寄せ・中央寄せ・右寄せから選択できます。
基本的に中央寄せのままをおすすめします。
書体
フォントを変更できます。次のような種類から選択できます。
テキストの色とハイパーリンクの色
通常のテキストの色と、ハイパーリンクを設定した部分のテキストの色をそれぞれ指定できます。
追加CSS
ソースエディタにCSSを直接入力できます。
基本的には空白のままで問題ありません。
設計コンポーネント(鉛筆マーク)
次に、鉛筆マークをクリックして「設計コンポーネント」を開きます。
ここで表示される各要素を組み合わせてメールの文面を作成していきます。
テキストの追加
まずはテキスト要素です。左側の一覧から、ドラッグアンドドロップで画面中央の「空のセル」部分に持っていきます。
すると、「クリックしてテキストを追加…」と表示されるので、この部分をクリックして、テキストを入力していきます。
テキストツールバー
テキスト入力時には、下の図のようなツールバーが表示されます。
①テキストの形式
②フォントの種類
③フォントの大きさ
④フォントの色
⑤フォントの背景色
⑥行間の広さ
⑦太字
⑧斜体
⑨下線
⑩下付き文字
⑪上付き文字
⑫打消し線
⑬左寄せ
⑭中央寄せ
⑮右寄せ
⑯両端寄せ
⑰箇条書き(▼マークから点の形を選択できます)
⑱番号付き箇条書き
⑲インデント
⑳インデント解除
㉑形式の消去(設定されたフォント形式をすべて消去してデフォルトに戻ります)
㉒フィールド・マージ(受信者の会社名、姓、名などを代入できます)
㉓ハイパーリンク(詳しくは後述します)
㉔ハイパーリンクの解除(設定したハイパーリンクを消去します)
㉕特殊文字
㉖右から左
㉗貼り付け形式(▼マークから「宛先のペーストおよび照合」「グローバル形式でペースト」のいずれかを選択できます。貼り付けの際、前者の場合は貼り付け先の形式が、後者の場合はコピー元の形式が貼り付け時に適用されます)
ハイパーリンクの設定
リンクを設定したいテキスト部分を選択し、ツールバーの「ハイパーリンク」ボタンをクリックすると、次のようにハイパーリンク・プロパティが表示されます。
リンク・タイプ
次の中からリンクタイプを選択します。
・ランディングページ:Eloquaで作成したランディングページへのリンクを設定します
・ファイルストレージ内のファイル:EloquaのファイルストレージにアップしたPDFなどのファイルへのリンクを設定します
・Webページ:Webページへのリンクを設定します。詳細は「Webページリンクの正しい設定方法」をご確認ください
・システム処理:登録解除リンクなどのシステム処理リンクを設定します
・新規Eメール・メッセージ:mailtoリンクを設定します
テキスト要素のプロパティ
テキスト要素部分を選択した状態において、画面左側でテキスト要素のプロパティが設定できます。
背景色、パディング(余白)、枠線を設定できます。
例えば上記の設定を行うと、次のような表示になります。
画像(イメージ)の追加
次に、コンポーネントから「画像」を追加します。
①アップロード済み画像から選択②アップロード の2つが選択できます。
画像についての注意事項
・アップロード可能な画像サイズは50 MBまでです。ただし、重い画像は表示時に時間がかかる場合があるため、注意してください。
・対応しているファイル形式は、.jpgまたは.jpegまたは.jpe、.gif、.bmp、.png、.tifまたは.tiff です。
・ファイル名は半角英数字で100文字以内までです。
画像のプロパティ
・置換:一度設定した画像を別の画像に変更したい場合は、「置換」ボタンをクリックすると画像が変更できます。
・削除:設定した画像を削除したい場合は、「削除」ボタンをクリックします。
・代替テキスト:受信者が画像を非表示にしている場合に、代わりに表示されるテキストです。
・背景色:画像の背景色を変更できます。
・イメージ・サイズ調整:デフォルトでは、サイズは自動調整になっています。サイズを変更したい場合は、「自動調整」をオフにして、スケールで大きさを調整できます。また、左寄せ・中央寄せ・右寄せを選択できます。
・ハイパーリンク:画像にハイパーリンクを設定できます。詳細はテキストへのハイパーリンクの設定を参照してください。
・パディングと枠線:テキストと同様、画像にもパディングと枠線が設定できます。詳細はテキスト要素のプロパティを参照してください。
その他の機能
その他の機能については今後随時更新していきます。今しばらくお待ちください。
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