法人向け名刺管理サービスの「Sansan」には、名刺交換した相手の所属や役職が更新された際に、人事異動情報として確認することができます。

特に営業において相手の情報をアップデートすることは非常に重要ですが、日々の業務の中で逐一Sansanにログインして確認するのは意外に面倒であり、忘れがちになります。そこで今回は、Sansanの人事異動情報をWinActorが自動で読み取り、まとめたものをメール送信するシナリオを作成しました。普段行うメールチェックの中に組み込むことで、情報を各実にキャッチアップすることができます。

では実際にシナリオ作成について見ていきましょう。

事前設計

今回、事前設計で想定したシナリオの流れは以下のようになります。

  1. IE起動し、Sansanにログイン
  2. 「IE操作(Debug class名指定 情報出力)」を用いて適切な情報をExcelに出力
  3. 出力したデータを加工
  4. データをメールで送信

ここでポイントとなるのは②のデータ読み取りになります。以前の「WinActor×Google Ads リスティング広告の業務を自動化してみた」という記事でも、Googleの検索結果を「IE操作(Debug class名指定 情報出力)」というライブラリで取得できたので、Classがちゃんと指定されているものであればこのライブラリで一括取得し、あとはExcel加工などで済みます。

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今回、人事情報のタイトルは「news-title」、中身は「news-content-right」という形で指定されておりましたので、こちらのクラス名を用いて一括で情報を取得した後、エクセル加工によって必要な情報のみメール送信することができます。

実際のシナリオ作成の設定

今回のシナリオの変数一覧は以下になります。メールアドレス、ID、パスワードなどは適宜コメント欄にてsecretと記入してマスクしましょう。

IE起動し、Sansanにログイン

https://ap.sansan.com/v/news/personnel/が人事異動情報についてのURLになりますので、IEを使ってここにアクセスします。
自動記録を用いても構いませんが、パスワードのところは記録が反映されないので自分で設定する必要があります。

「IE操作(Debug class名指定 情報出力)」を用いて適切な情報をExcelに出力

検証機能を用いてページを調べることで、欲しい情報のクラス名を取得できます。

出力したデータを加工

基本的に列の削除やコピーペーストなど、単純な作業を行っております。


データをメールで送信

Outlookから指定のメールアドレスに送信します。

実際に動作している様子は以下になります。(個人情報に関わる部分はモザイクがかかっております。あらかじめご了承ください)

シナリオのポイント

まずはスモールスタート

RPAは日常業務の自動化が目的ですから、最初に大きな目的や要件定義などを行うウォーターフォール型の開発よりも、小さなサイクルを何度も回すアジャイル型の設計が適しているケースが多いです。今回も、事前の設計から実装までトータルで1時間程度で作成できるものですが、ここからタスクスケジューラで定期的に起動したり、SFA・CRMシステムに入力したりといった形で様々な応用が可能です。ひとまず必須の機能を実装してから、徐々に追加していきましょう。

変数値の文字数制限の解除

通常の設定ですと変数に設定できる文字数に制限があります。そこで、「シナリオ情報」→「その他」から、「変数値の文字数を制限する」のチェックを外すことで、文字数制限を気にすることなくコピー・ペーストをWinActorで使うことができます。

WinActorの可能性は無限大

いかがだったでしょうか。WinActorは基本的にどのサービス・ソフトウェアにも応用が可能ですので、コンピューターを使ったあらゆる業種・種類の業務の自動化に役に立ちます。ぜひあなたの業務をWinActorを使って自動化して、生産性向上に役立たせてください。
弊社ではWinActorの導入サービスも行っております。ぜひ下記よりご覧ください。

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