GoogleがついにRPA分野に参入?AppSheet Automationについて解説

RPA技術者検定エキスパートの笹谷です。
2020年9月9日に、Googleは企業向けのビジネスアプリケーションを簡単に作成する「Business Application Platform」を発表しました。
発表された内容の中に、AppsSheetの新機能として、プログラミングなしで日々の業務を自動化するためのアプリを作れる「AppSheet Automation」が含まれており、これが「GoogleによるRPAではないか?」として話題になっております。
今回は現時点で判明している「AppSheet Automation」の内容について記事にまとめました。

目次

そもそもAppSheetとはどんなサービス?

「AppSheet Automation」について説明する前に。まず「AppSheet」について簡単に解説します。

AppSheetはプログラミングなしで誰でも簡単にアプリケーションが開発できるノーコード開発ツールです。Webで画面を操作するだけで自社に必要なアプリを作成することができ、顧客や社員のデータベースをExcelやスプレッドシートから連携することができます。2014年にシアトルで創業しましたが、2020年1月にGoogleが買収しました。

(AppSheetの画面例。データベースやユーザーインターフェースをWeb上で簡単に作成できる。ただ日本語化されていない点でややハードルはある。)

Googleはもともと「AppMaker」と呼ばれるアプリケーション開発プラットフォームを2018年にリリースしておりましたが、こちらはAppSheetの買収を機に2021年にサービスを終了すると発表しております。AppMakerの競合を買収して自社に加え、もともとの自社のサービスを終了させることは、GoogleがAppSheetに今後本格的に注力していくことが予測できます。

AppSheet AutomationはiPaaSの一種

今回リリースされた「AppSheet Automation」は、AppSheet上で業務フローを自動化できるアプリ作成が可能になると言われております。
現在、BETA版もリリースされておらず、実際に触ることはできませんが、Googleが公開している動画からその一端をうかがい知ることができます。

動画上ではSalesforceをにおける承認作業を題材に、承認された場合と却下された場合でそれぞれ決められたフローが自動で実行されます。

動画を見る限り、AppSheet AutomationはWinActorやUiPathといった独立したソフトによる操作の自動化ソフトというよりは、ZapierやIFTTT、MicrosoftのPower Automateといった、複数のサービスをAPIなどを通じて連携させるiPaaSサービスとみることができます。(もちろん、両者の境界は厳密なものではなく、曖昧になりつつあります)

WinActorやUiPathといった既存の代表的なRPAツールはほぼすべての操作の自動化が可能ですが、それぞれの環境に応じたカスタマイズやシナリオ作成の学習が必要になります。それに対してiPaaS系のサービスは比較的学習コストが低く、扱いやすいサービスということができます。

GoogleのRPA分野参入で業務自動化が進む

RPA分野は現在過渡期と言われております。ガートナー社の調査では、RPAは現在導入が進む一方で、いかに定着・拡大させるかという点でさまざな企業が試行錯誤しております。

そうした中で、いかに自社の業務を自動化すべきか、そのためにはどのようなサービスを選択すべきか、というのが大きな課題となっております。「過度な期待」ピーク期に比べても、RPAに関するソフトウェア・サービスはたくさんリリースされています。RPAといっても、今回のiPaaS系のサービスもあれば、WinActorのような自動操作ロボットといえるソフトもあります。今回のGoogleの発表は、そうした多様性のあるRPA分野に新たな選択肢を提示したと言えるでしょう。

今後、サービスのベータ版が提供され、アクセスができるようになりましたら、順次追記していきたいと思います。

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