ウェブサイトにおける品質の考え方

ウェブサイトにおける品質

Googleが求めているウェブサイトとは、品質の高いサイトです。つまり基本的には上位に表示されているサイトは、Googleが品質を認めたサイトと考えることができるでしょう。ですが中にはそうではない場合もあることに注意してください。

検索エンジンは、ウェブサイトの品質をクローラーやアルゴリズム、AIによって判断しますが、機械が理解できる範囲には限界があります。そのため検索エンジンは、上位表示させるための穴が存在し、つねにその穴である「攻略法」を探す人もいるのですが、そこを攻略するのは得策ではありません。

とくに企業サイトほど、穴を突いた攻略はリスクしかないため、基本通りに高い品質のウェブサイトを作ることが重要です。ですがウェブサイトにおける「高い品質」とは、いったいどのように考えればよいのでしょうか。本稿では、ウェブサイトの品質の考え方について解説します。

目次

だれが品質を判断するかを考える

ウェブサイトの品質を考えるときに、まず想像したいのは「だれが品質を判断するのか」についてです。そしてその答えは「検索ユーザー」のはず。

ウェブサイトを検索エンジンから見つけて、実際に利用するのは検索ユーザーにほかならないからです。ですがSEO対策に関わっていると、どうしても「ウェブサイトの品質を判断するのは検索エンジン」と考えてしまいます。たしかにウェブサイトの情報を解析し、品質を判定して検索順位を決定するのは検索エンジンですが、その先にユーザーがいることを忘れてはいけません。

多くのSEOに関わる担当者たちは、この点を誤解して、過度に検索エンジンに最適化させようとします。もちろんその結果、上位表示を実現できる可能性は高いでしょう。ですがユーザーの満足度よりも、検索エンジンを向いて過度に最適化させることは、紛れもなく穴を突いた攻略法なのです。

そしてアルゴリズムの仕様が変わり、穴が塞がれる度に大きく順位を落とし、また穴を見つけるための作業を繰り返しますが、とても生産的とはいえません。アルゴリズムの変動に一喜一憂しないで済む、もっとシンプルでかんたんな対策が「検索ユーザーの役に立つコンテンツ」を作るこなのです。

検索ユーザーの役に立つコンテンツ

ウェブサイトの品質は、検索ユーザーの感じ方次第です。そして検索ユーザーの役に立ち、満足してもらえることが、品質の高さを決める基準。たとえばユーザーが、シチューの作り方を検索したとします。このときに、ごく当たり前の標準的なレシピだけが載っているだけであれば、どのサイトを見ても同じのはずです。

同じシチューの作り方でも、ユーザーが知りたい情報は山のようにあるはず。つまりユーザーがどんなことを知りたいのか想像・予測し、先回りして具体的な情報を提供することが役立つコンテンツなのです。

ウェブページの内容を充実させる

先ほどのシチューの作り方をもう少し考えてみます。レシピが載っているだけなら、どのサイトでも同じなはずですから、満足してもらうためには、もう少し深掘りした情報が必要。たとえば細分化してシチューについて解説すると、ユーザーの満足度は上がるかもしれません。

シチューを市販のルーではなくイチから作るレシピや、日本化しているクリームシチューに対して、フランスの本格シチューのレシピを紹介するのも良さそうです。ほかにも変わった具材を使う方法や、時短のレシピなどもよいかもしれません。もちろんこれは可能性の話の一例ですから、かならず検索順位が上がるとは限りません。ですがこのようにウェブページを充実させて、ユーザーのニーズに先回りして応えることがポイントなのです。

当たり前の情報だけでは足りない

このようにユーザーは当たり前の情報だけでは、満足してくれません。そのために必要なのが、情報の深掘りであり差別化です。

シチューのレシピなら、すべての手順を写真付きにする、または動画付きにすると、だれでも理解しやすく満足してもらえるでしょう。また同じキーワードでも、ユーザーが知りたいことは刻々と変化しています。そこにアンテナを貼り、いち早く応えるコンテンツを作成することも、満足度を上げるために役立つでしょう。

一次情報をコンテンツにする

検索ユーザーはオリジリティのあるコンテンツを求めています。そのためほかのサイトを焼き直したようなコンテンツでは、なかなかユーザーは満足してくれません。つまり作成するコンテンツが情報の上流である、一次情報を提供する必要があります。

写真や動画などでていねいに解説すること、独自の調査・研究結果など、ほかのサイトにはない情報です。ウェブサイトの質を高めるためには、欠かせない要素のひとつだといえます。

情報の正確性

質の高いコンテンツを提供するためには、情報の正確性が不可欠です。

もし誤った情報を流し、それが間違っていることが発覚した場合、検索ユーザーからの信頼を失ってしまいます。ユーザーは検索に慣れてきていることから、学習スピードも早く、信頼していないコンテンツだとわかった瞬間に離脱し、同じサイトに訪れてくれません。近年ではGoogleも「だれが発言しているか」を重要視するアルゴリズムを加えており、その分野の専門家や企業が優遇される傾向にあります。

これも「専門家や企業であれば比較的情報が正確である」と考えられているからでしょう。ユーザーの満足度を向上させて、品質を高めるためにも、正確な情報をもとにコンテンツを作ることは欠かせません。読みやすさと分かりやすさ(可読性)ウェブサイトの品質には、読みやすさや分かりやすさも関わっています。一見するとオリジナルかつ正確な情報で、ボリュームも十分だとしても、あまりにも読みにくい構成だと品質が高いとはいえません。

  • 専門用語の多用
  • 句読点の使い方が誤っている
  • 適度な箇所での段落がない
  • 漢字の比率が多すぎる
  • 文字が小さい

このように、可読性を悪くする要素が多いと、最後まで読んでもらえません。運営者本位ではなく、読者に知識がないことを前提として、専門用語をできるだけ使わない平易な表現で、分かりやすいコンテンツを作ることが基本。また同じ内容の書いてあるウェブページなら、読者は間違いなく読みやすいページを選ぶでしょう。漢字が多すぎて読みにくいページや、段落がなく詰まっているページ、反対に改行が多すぎて、スクロールを多用しなければ読めないページは嫌われます。

ウェブページの表示速度

ウェブページの表示速度も品質に関係しています。

Googleが公表しているデータでは、検索ユーザーはウェブページの読み込みが遅くなるほど離脱し、わずか表示速度が2.4秒かかるだけでも13%が離脱するそうです。読み込みに9.9秒かかれば、58%も離脱するそうですから、ウェブページの表示速度は想像以上に重要。2018年7月からは、新しいアルゴリズム「スピードアップデート」が実装されていることから、ウェブページの読み込み速度の向上は必須です。

検索ユーザーのほとんどはモバイル端末からですから、ウェブページの軽量化やスマホ表示への最適化をし、意味のない不要な装飾やコードは削除しましょう。

一つひとつをていねいに対策する

ウェブサイトの品質の高さを決めるのは、Googleではなく最終的には検索ユーザーです。そして検索ユーザーが質が高いと感じ、満足するためには、コンテンツの内容・深さ・オリジナリティが何よりも大切。またコンテンツの内容だけではなく、読み手本意で分かりやすい点や、ウェブページが表示される速さも重要です。

すべてごく当たり前のことなのですが、コンテンツを見返してみると、ズレていることがほとんど。ユーザーの満足度を高める、質の高いコンテンツづくりを心がけていれば、結果はかならず後からついてきます。そしてアルゴリズムによる仕様変更や検索順位の変動にも強く、安定したウェブサイトへと育つはずです。

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