SEO対策を行いたいが、自分ではなかなか挑戦する時間がない、失敗が恐いという方は多いのではないでしょうか。そのようなときに依頼を考えるのがSEO会社です。SEO会社は、SEO対策のプロフェッショナルであるべきですが、全ての会社が同じスキルを持っているわけではありません。
そのため、SEO会社への依頼を検討する際は、SEO会社の業務内容を理解すると共に、信頼できるSEO会社の見極め方を確認することが大切です。そこで今回は、株式会社ベンチャーネットがSEO会社の特徴や業務内容から、スキルの見極め方まで詳しくご紹介します。
動画でも解説しております。(内容は同じです)
SEO会社とは?
SEO会社とは、検索エンジンの最適化を意味する「SEO (Search Engine Optimization)」の対策を行う会社のことです。SEO対策に成功すると、Googleの検索結果に対象ページが上位に表示されるため、見込み客に自社の製品やサービスの存在を知ってもらうことができます。
店舗で製品を販売する場合、店舗の周りに住む人だけがターゲットとなりますが、ウェブサイトであればインターネットを利用する見込み客すべてがターゲットとなります。そのため、レベルが高いSEO会社に依頼できれば、売上を何倍にも高めることが可能になります。
SEO会社の業務内容
SEO会社の業務内容は、SEO対策を実施することです。SEO対策は、「内部施策」と「外部施策」の大きく2つに分けられます。信頼できるSEO会社を選ぶための予備知識として、SEO会社の業務内容を詳しく確認していきましょう。
内部施策
SEO対策における内部施策とは、対象ページにSEOの視点から有効とされるテクニックを用いることです。例えば、検索でヒットしてほしいキーワード(以下KW)をタイトルや見出しに入れたり、コンテンツの信頼性や専門性を高める情報を組み入れたりします。
現在のGoogleは、コンテンツの内容だけではなく、E-A-Tを重視しています。E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとった概念です。
例えば、医療情報を掲載するページは、専門性と権威性、信頼性をかね揃えた医師が執筆するか監修することが望ましいとされています。これは、E-A-Tの水準が低いページが情報の観点において何らかの悪影響を及ぼす可能性があるためです。例えば、全く医療知識を持たない一般人が間違った医療情報を発信すると、その情報を信じた人が健康的な被害を受ける恐れがあります。
このように、ページにKWを散りばめるだけで上位表示できる時代は終わりを告げました。
外部施策
SEO対策における外部施策とは、外部のサイトに対象ページへのリンクを貼ることです。これを「被リンク」や「バックリンク」と呼ばれています。ただし、ここで注意したいのは、Googleは多くの被リンクを獲得したページを高評価するわけではないことです。
あくまでも、多くの被リンクを獲得できるような高品質なコンテンツを高く評価します。
悪質なSEO会社は、外部施策用のサイトを大量に作成し、そこから対象ページへのリンクを貼ることで被リンクを獲得しています。これは、対象ページの品質に関係なく被リンクをスパム的に獲得することで、検索エンジンを騙す行為です。
もちろん、このような裏技的な対策(ブラックハットと言います)をGoogleが放置するわけがありません。2012年以降、複数回行われているペンギンアップデートでは、スパム的な被リンク対策をしているサイトにペナルティを課して、検索順位を強制的に下げるアルゴリズムが組み込まれました。
その結果、Googleの「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」に違反したSEO対策を行っているページは、軒並み検索順位を下げることになったのです。
このように、誤ったSEO対策を行うSEO会社に依頼すると、対象ページの検索順位が下がることで大きな金銭的被害を受ける恐れがあります。
質の低いSEO会社の特徴
安心してSEO対策を任せることができるSEO会社を知るために、まずは質の低いSEO会社について確認しておきましょう。次のようなSEO会社には、依頼しないことをおすすめします。
被リンクの獲得を第一に考えている
被リンクの獲得は確かに重要ですが、良質なコンテンツを作製するからこそ被リンクを獲得できます。そのため、被リンクの獲得を第一に考えることは的外れなのです。被リンクに強いこだわりを持つSEO会社に依頼すると、ブラックハットSEOを実施されてしまい、ペナルティを受ける恐れがあります。
もちろん、被リンクの獲得が重要とした上で、そのための良質なコンテンツ作りを提案するSEO会社は問題ありません。良質なコンテンツだからこそ多くの被リンクを獲得できる前提で話ができるかチェックしましょう。
サテライトサイトの作成を積極的に提案してくる
サテライトサイトとは、対称サイトのアクセスや被リンクを増やして、Google評価を高めることを目的に作製されたサイトのことです。サテライトサイトを複数作製し、対称サイトに被リンクを送ることを積極的に提案してくるSEO会社には警戒してください。
サテライトサイトの記事が非常に高品質であれば、全く問題ありません。しかし、明らかにスパム的な被リンクの獲得を目的とした低品質なサテライトサイトや、中古ドメインを使ったサテライトサイトはGoogleからペナルティを受ける恐れがあります。
高品質な記事を集めたサテライトサイトを実現するには、多大なコストがかかります。通常、サテライトサイトに多大なコストをかけることはありません。それよりも、対象ページに高品質な記事を多数投稿して、Googleから「ユーザーにとって有益なサイト」と認識されることの方が圧倒的に重要です。
それを認識できていないSEO会社は、SEOの知識をアップデートできていないか、悪徳なSEO会社だと考えられます。
リース契約を提案してくる
SEO会社がウェブサイト一式を作製し、リース契約するケースがあります。リース契約で取得したサイトは依頼主の所有物ではありません。また、他の依頼主のページに被リンクを送ることを目的に作製した可能性もあります。
もし、被リンクの獲得に利用されると、ペナルティを受けて検索順位が大きく下がってしまうでしょう。スキルが高く信頼できるSEO会社がリース契約を提案することは一切ありません。
例えばコピー機のリース契約は、契約先がバージョンアップをしてくれるため、依頼主は常に最新バージョンのコピー機を使用できます。そのため、リース契約を選ぶメリットは大きいのです。それでは、SEO対策の場合はどうでしょうか。
適切なSEO対策を実施しても、常に検索上位をキープできるわけではありません。そのため、SEO対策のリース契約には、結果的に余計なコストがかかってしまいます。悪徳なSEO会社は、サブスクリプションが流行していることに乗っかって、「SEO対策のサブスク契約」などと聞こえが良いワードを使って言葉巧みに提案してきます。
このような甘い言葉に騙されないように十分にご注意ください。
不明点を質問しても濁される
SEOの知識がない人がSEO会社に依頼する場合、当然ながら多数の不明点が出てきます。SEO会社に不明点を質問しても濁されるのであれば、少なくとも信頼はできないでしょう。依頼主を不安にさせるような言動や対応は、SEO会社に限らず信頼できません。
検索上位のページを作製できるかどうかのようなSEO会社にとって難しい質問でも、真摯に向き合って回答してくれるのであれば、一定の信頼を置けるでしょう。ただし、SEOの知識がないだろうと高を括り、誤った回答をするケースもあることに注意が必要です。
例えば、「被リンクを獲得できれば上位表示ができる」、「とにかく文字数が多い記事を書けばいい」など、まるで単純な方法で検索上位を実現できるような回答をされた場合は警戒しましょう。
ブラックハットSEOを行っている
ブラックハットSEOとは、被リンクの大量設置やコピーコンテンツ、隠しテキストや隠しリンクなど、Googleのアルゴリズムの裏をかいたSEO対策のことです。過去に何度も起きているGoogleアップデートにより、今ではブラックハットSEOは通用しなくなっています。それどころかサイト評価が著しく低下する恐れがあります。
そのため、ブラックハットSEOを行っている業者に依頼してはいけません。定期的にサイトをチェックして、ブラックハットSEOを行っていないかチェックしましょう。
Googleアップデートが起きたことを報告しない
Googleアップデートの際は、上位表示されていた記事が圏外に飛ばされるケースもあります。これほどまでに影響が大きいGoogleアップデートが起きた場合は、依頼主に報告することが基本です。悪徳なSEO会社は、Googleアップデートが起きたことを依頼主に報告しません。
また、報告したとしても、順位がどれだけ下がったのか、どのような対策を行うのかなどの説明がないケースがあります。Googleアップデートの情報は、Twitterで比較的早く出回るので、随時チェックしておくとよいでしょう。
信頼できるSEO会社の特徴
質が低いSEO会社の特徴についてご理解いただけたでしょうか。続いては、信頼できるSEO会社の特徴を詳しくご紹介します。あくまで一例ではありますが、信頼できるSEO会社には次のような特徴があるので、参考にしてみてください。
SEOの知識を随時アップデートできる
実は、SEO対策の方法に正解はありません。E-A-Tに関しても、具体的にどのようなページを作り上げるべきかGoogleは公開していないのです。Googleが言うところの「高品質なページ」とは何なのかを常に考えることがSEO会社が行うべき業務内容の1つ言えます。
どのようなSEO対策が有効なのかは、様々なSEO会社がテストしています。その中で有効と考えられるSEO対策はSEO会社の間で広くシェアされるのです。ただし、新しいSEO対策が全てのページに有効とは限りません。また、次のGoogleアップデートで無効になる可能性もあります。
このように、SEO対策には正解はなく、昨日の正解が明日の不正解であることも少なくありません。そのため、SEOの知識を随時アップデートできることは必須です。
優秀なライターやデザイナーを抱えている
SEO対策を実施する際は、既存ページを丸ごと作り変えたり、SEOを考慮した文章に書き直したりします。また、Googleの検索エンジンは画像内の文字も読み込んでぺージ評価に繋げるため、オリジナル画像も作成する必要があります。
そのため、SEO会社の知識だけではなく、SEOに特化したライターやデザイナーを抱えていることが非常に重要です。これは、SEO会社の料金とは一切関係がありません。「高額な料金を支払ったのに、日本語の意味が通っていない文章が送られてきた」といったトラブルは日常茶飯事です。
このような事態を防ぐためにも、優秀なライターやデザイナーを抱えているSEO会社を選ぶことが大切です。
外部要因も含めて多角的な分析ができる
ページへのアクセス数は、検索順位だけではなく、新型コロナウイルスの感染拡大やオリンピックの開催といった外部要因でも変動します。このようなトレンドまで踏まえた多角的な分析ができることが重要です。
例えば、検索上位のページのアクセス数が急に減ったものの検索順位は変わっていない場合は、競合ページのタイトルの方が自社ページよりも魅力的、KWのトレンドが終わった、競合ページが多くの被リンクを獲得したなど、様々な原因が考えられます。原因を突き止めて対処することで、アクセス数を維持あるいは向上できるのです。
SEOに深い知見を持ち、幅広い経験をしてきた人物でなければ多角的な分析はできません。
丁寧なヒアリングと提案ができる
信頼できるSEO会社は、依頼主のページやサイト全体の状態を踏まえ、適切な提案ができます。適切な提案には、事前のヒアリングが必要不可欠です。対したヒアリングを行わず、とにかくSEO対策を提案するような会社は信頼できません。
サイトの目的、目標値、サイトやページの作製における留意点、業種、取り扱い商品・サービス、ターゲットの属性、会社全体の目標、ポリシーなど、様々な内容をヒアリングした上で、依頼主に最適なSEO対策を提案できるSEO会社を選びましょう。
月々の施策効果を事細かく説明してくれる
信頼できるSEO会社は、月単位でSEO対策の施策効果を事細かく報告してくれます。理解しやすいレポートを提供した上で、内容を丁寧に説明してくれるため、依頼主としても安心して任せられるでしょう。
悪徳なSEO会社は、「素人は黙って言うとおりにすればいい」といった態度で、大した報告をしません。また、このままSEO対策を続けてコストの無駄づかいにならないか尋ねても、「私たちの言うとおりにすれば間違いない」といった態度でまともな返答を得られないでしょう。
質問に対して的確に回答できる
信頼できるSEO会社は、依頼主の質問に対して的確に回答できます。SEO対策の知識を十分に備えている上に豊富な経験を持つため、どのような質問にも回答できるのです。
例えば、「検索上位表示は絶対にできるのか?」といった質問に対しては、「保証はできないが、現在のGoogleの検索アルゴリズムを踏まえると、○○な記事を書くことで上位表示できる可能性が高まる」といった具体的な回答を得られるでしょう。
売上が格段に上がるといった謳い文句を使わない
SEO会社によっては、「売上が倍増する」、「リードを1,000件は獲得できる」など、魅力的な謳い文句を使ってアピールします。信頼できるSEO会社は、このような謳い文句を使いません。実際に良好な結果が出た事例を示した上で、依頼主のケースだとどの程度の結果が見込めるのかを説明してくれます。
実力がないSEO会社ほど、実績を示さずに嘘の謳い文句で依頼してもらおうとするので、十分にご注意ください。
オーダーメイドのプランを用意してくれる
SEO対策には正解がありません。また、A社にとって最適な対策がB社にとって最適とも限らないのです。そのため、オーダーメイドのSEO対策プランを用意してくれるSEO会社は信頼性が高いと言えると言えるでしょう。
例えば、A社のサービスのリードを獲得するには、既存のプランでは十分な効果が見込めないケースがあります。そこで、複数の施策を組み合わせることで、効果を高めるというものがオーダーメイドのプランです。オーダーメイドのプランを作製するには、より深いヒアリングが必要です。
SEO対策の効果を得たいのであれば、SEO会社に十分な情報を提供する必要があります。
Googleアップデートに的確に対応できる
Googleアップデートの情報は、Googleの公式サイトで公開されています。情報を適切にかみ砕き、どのような施策を行うべきか理解できることは必須です。誤った対応をすると、Googleアップデートの影響を大きく受けて検索順位が圏外へ飛ばされたり、サイト全体の評価が下がって全ページの検索順位が上がりにくくなったりする恐れがあります。
過去のGoogleアップデートに対して、どのような対応をとってきたのか確認しましょう。
コンバージョンを重視した対策ができる
BtoB企業がSEO会社を探すときは、コンバージョンを重視した対策ができるかどうかを確認しましょう。BtoB企業がオウンドメディアや自社ブログで集客する目的は、製品やサービスの購入者を増やすことです。どれだけコンテンツを多くの見込み客が閲覧しても、コンバージョンしなければ元も子もありません。
例えば、ユーザーに良質な情報を提供することで企業に対する信頼性は高まりますが、製品・サービスの購入に至るとは考えにくいでしょう。ユーザー心理を読み取り、いかにしてコンバージョンへ誘導できるかが重要なポイントです。
単に正しいわかりやすい記事を書ける、Google検索で上位を取れるだけでは、本来の目的を達成できるとは限らないのです。
サイト全体の最適化ができる
SEO対策は、高品質なコンテンツを集めるだけでは十分な効果を発揮できません。サイト全体の最適化と内部施策ができることが非常に重要です。コンテンツとコンテンツを繋げる内部リンク、重い画像を圧縮してサイトを軽くする、ユーザーがコンテンツをスムーズに読めるようにするなど、様々な対策を行うことでサイト全体の評価が上がります。
そのため、「高品質なコンテンツさえ作ることができればSEOの効果を発揮できる」と断言しないSEO対策会社を選びましょう。
【BtoB向け】SEO会社の選び方のポイント
SEO会社を探す際は、次のポイントをチェックしましょう。
実績を確認する
SEO会社のホームページには、「必ず結果を出す」「A社のホームページのUUを3ヶ月で2倍にアップ!」など、さまざまなアピール文が並んでいます。これらの文言は多くのSEO会社がホームページに掲載していますが、これが事実かどうかは判断ができません。
実績をホームページ上で公開することをクライアントが許可していないケースもあります。まずは、SEO会社としての実績を問い合わせてみましょう。実績は、その業者の実力の指標になります。また、BtoB企業のSEO対策の実績があるかどうかを確認してください。BtoBとBtoCでは戦略が異なるため、どれだけBtoCで輝かしい実績を持っていても、十分な成果を挙げられない可能性があります。また、可能であれば同業他社のSEO対策の実績がある業者を選びましょう。
適正価格か確認する
SEO会社によって価格が異なるため、適正価格かどうかチェックしましょう。同じ条件で他社に依頼した場合、金額に大きな差が生じるのであれば、その根拠を確認することが大切です。また、「SEO対策一式20万円」といった提案をされた場合は、その内訳を確認しましょう。月3記事の投稿、毎月のアクセスチェックで月20万円の業者もいれば、月10記事、外部施策、SNSマーケティングを含めて月30万円の業者もいます。
それぞれプランと価格にばらつきがあるため、できるだけ同一プランの価格を比較しましょう。
SEO対策がコア事業かどうか確認する
SEO対策事業の他に、SNSマーケティングやホームページ作製、自社メディア運営など、さまざまな事業を展開している会社があります。SEO対策がコア事業かどうかを確認しましょう。適切にSEO対策をするには、Googleの発表をチェックするだけではなく、情報収集を欠かさないことが重要です。そのため、SEO対策に注力していない業者に依頼すると、成果がなかなか出ない事態に陥る可能性が高いのです。
会社のホームページが上位表示されているか確認する
会社のホームページが上位表示されていない場合、SEO対策の知識や技術に乏しい可能性があります。オウンドメディアを運営しており、記事の質が低い、十分なSEO対策が施されていない、どのKWでも上位表示されていないといった業者は選ばない方がよいでしょう。
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