ビッグキーワードやスモールキーワードについて、ある程度理解が深まったら、つぎは運営しているウェブサイトで上位表示を目指すキーワードを選定します。

キーワードは考え方によっては、無限ともいえるほどありますが、全部で上位表示することはむずかしいでしょう。そのため、上位表示を目指すキーワードを絞り込む必要があります。ですが最初から少しの候補だけで検討するのは、あまり得策とはいえません。どんな場合でもいえることですが、アイデアはいったん拡大させてから、そのあとに絞り込むのが基本。

本稿でもキーワードを広げて、絞り込むための方法について解説をします。

まずはキーワードを考え付く限り出す

最終的に5~10個程度のキーワードに絞り込みますが、はじめはたくさんのキーワードを考え付く限り書き出します。

ウェブサイトに訪れる顧客を想像し、製品・サービスに関連しそうなキーワードまですべて書き出してみましょう。実際に書き出そうとすると、自分の頭で制限してしまい、書き出せなくなることもあるはず。ですが検索されなさそう、検索回数が少なそう、なんてことは一切気にせず、思い付くことを書き出してみてください。

はじめはとにかく思考を広げていくことが大切なのです。

ペルソナに当てはめてキーワードを想像してみる

キーワードが思い付かなくなったら、ペルソナを想像して、彼らが検索しそうなことを想像してみるのも効果的です。

ペルソナをイメージするだけでも、自分だけでは考えつかないようなキーワードと結びつくことがあります。考え付く限りを書き出せたら、一度エクセルで一覧表にしてみましょう。ここでは割愛しますが、エクセルでまとめておくと、後で検索回数を調べる時や重要度の書き込み、メモ書きをする場合に便利です。

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キーワードをまとめる

キーワードは基本的に組み合わせて使われることがほとんどです。そのため、書き出しながらキーワードを組み合せることを前提に考えておくとスムーズでしょう。

たとえばダイエットのサイトの場合なら「ダイエット」だけではなく、「食べ物」や「運動」など、関連するキーワードもいっしょに書き出しておくということ。

「ダイエット 食べ物」なら、食事制限によるダイエット方法を探している人だと想像できます。
「ダイエット 運動」なら、おそらく運動を中心としたダイエット方法を探している人でしょう。

このような基本となりそうなキーワードをベースに、組み合わせられやすいキーワードを考えます。おそらく組み合わせを使うと、どんどんアイデアが浮かんでくるはずなので、採用する・しないは考えずに、すべて洗い出してください。

キーワードの組み合わせ

キーワードは単一で検索されるよりも、複数の単語の組み合わされる「複合キーワード」であることが多く、複合キーワードをターゲットにするとSEOにも効果的。

いわゆるスモールキーワードのことですが、検索ユーザーの悩みを具体的に想像できるので、コンテンツを作りやすいのです。後ほどご紹介する、キーワードを拡張するためのツールもあるのですが、はじめはツールなどを使わずに、できる限り自分たちで考え出しましょう。

ツールに頼ってしまうと、どうしても考え付くキーワードに、ユニークなものが出てこなくなります。なぜユニークなキーワードが必要かというと、SEOにはオリジナリティのあるコンテンツが求められるから。そのためオリジナリティにつながりやすい、ユニークさを大切にすることもじつは重要です。

サジェスト機能や関連キーワードを活用する

自分たちでキーワードを出し尽くしたら、そこではじめてツールを利用します。

Googleの検索窓にキーワード入れると表示される「サジェスト機能」や、検索結果の最下部に表示される関連キーワードです。キーワードを一語から二語入力すると表示される、検索の予測機能がサジェスト機能です。

実際に検索ユーザーが、毎月ある程度入力しているキーワードを、検索エンジンが先回りして表示してくれるもの。いろいろなキーワードを入力してみて、サジェストキーワードを取得してみましょう。また検索結果の最下部にある関連キーワードも、サジェスト機能に似ていますが、サジェストとは少し違うタイプのキーワードが表示されます。

キーワードを広げる場合にも役立つので、こちらも忘れずに取得するようにしましょう。なおウェブ上には、サジェストキーワードを自動で取得できるサービスもあるので、そちらを使ってみるのもよさそうですね。ただし機械的に取得できるキーワードだけに頼ってしまうと、ほかのサイトと似たような構成になりやすいので、できるだけ思考することが大切です。

キーワードを絞り込む

検索キーワードを一度広げられるだけ広げたら、上位表示を狙うキーワードを決めます。

せっかく広げたキーワードや、上位表示できれば相当な成果につながりそうなキーワードもあるので、もったいないと感じてしまうかもしれませんね。そのためすべてのキーワードで上位を狙いたいと、欲が出てきてしまいますが、あれもこれもと対象が広がりすぎるとすべてが中途半端に。

結果的に成果に結びつきにくいウェブサイトとなる恐れがあるため、欲張らずにキーワードを絞り込んでみましょう。キーワードを絞り込むほど、ウェブサイトに専門性が生まれ、SEOでの評価も高まります。

ウェブサイトの専門性とは?

ウェブサイトは専門性が高くなるほど評価されやすいとされています。

もともとGoogleは「ウェブサイトの専門性」について度々発言しており、実際に専門性が高いほど評価される傾向があるのです。ではGoogleが何を基準に専門性について判断しているのかというと、1つめは絞り込まれ、関連性の高いキーワードで構成されたサイトであること。

そして2つめが、その分野における専門性の高いサイトからのリンクです。

ですがよほど高度で、すばらしいコンテンツでなければ、専門性の高いサイトからのリンクが付くことはありません。そのためウェブサイトの運営者にできることは、やはりキーワードを絞り込み、専門性と質の高いサイトを製作することなのです。

キーワードと専門性の関係

たとえば「ダイエット」に関連するキーワードとして、「ランニング」というキーワードに注目してみます。

ダイエットにランニングが効果的なことは、だれもが知っていますよね。そして「ランニング」というキーワードでも上位を取りたいと考え、ランニングに関する記事を増やすとどうなるでしょうか。

ウェブサイトはダイエットのサイトなのか、それともランニングのサイトなのか曖昧になってしまいます。そのためランニングのキーワード比率が増えることで、ダイエットのキーワードに対する評価が低くなってしまうのです。

こうしてどちらのキーワードでも、なかなか検索順位が上がらない、という最悪な結果に。はじめはまったく気にする必要はありませんが、中には非常に類似しているキーワードに見えても、同一の記事に登場するだけで評価を落としてしまう例もあります。

そのためキーワードの絞り込みは、とても大切な作業のひとつ。少しもったいない気もしますが、目標にするキーワードは、かならず絞り込みましょう。

目標にするキーワードを決める

ある程度キーワードを絞り込みながら、検索意図に合わせてキーワードを分類しましょう。「ダイエット 食事」や「ダイエット 運動」、「ダイエット 期間」などの検索意図に合わせて分類します。

このようにメインとなるキーワードを3つほど絞り込み、さらに組み合わせた複合キーワードを5~10個ほどまで絞り込むとよいでしょう。

ここで設定したキーワードを中心に、集中してSEO対策を行い、上位表示を狙います。