M&Aの真のゴールは「会社をさらに強くすること」。

一方で、
「合併して本当に会社は成長できるのか」
「現場業務の統合はうまくできるのか」

という不安を抱えたまま、M&Aのプロセスに追われている経営者は少なくありません。

M&Aの成功を左右するのは、合併後の統合作業である「PMI」です。
限られたリソースの中では、経営者が全てを背負い込み、肝心のPMIが進まないこともあります。
私たちは、データドリブン経営を前提に「M&A・PMI」を支援します。

さらにNetSuiteの強みを最大化し、無駄なコストを省いた「Fit to Standard」によるシステム統合と
データの観点から企業の統合を進め、成長に変えていきます。
それが、私たちの提供する「NetSuite × M&A・PMIコンサルティング」です。

なぜ「M&Aによる成長」が思うように実現しないのか

M&Aを実行したのに、収益性が上がらない——。
こうした声はM&Aの現場で数多く聞かれます。その背景には、企業合併における根本的な課題があります。

成長の道筋が描けていない

M&Aの成立自体が目的化してしまい、「その後どう会社を成長させるか」の具体的な計画が曖昧なまま進んでしまう。

経営者がすべてを背負い込んでしまう

中小企業では特に、財務評価からシステム移行まで経営トップが対応せざるを得ず、戦略実行に十分な時間を割けない。

データや情報が整理されていない

財務・販売・在庫などの情報が分散し、正確に把握するだけでも大きな負担。会議では数字が揃わず、意思決定が遅れてしまう。

シナジーの芽が埋もれてしまう

統合によって本来得られるはずのシナジー効果が、業務やシステムの不整合によって見えなくなり、成果に結びつかない。

M&Aを“本当の成長”に変える鍵 「PMI」が重要です

M&Aの契約が成立しても、企業が自動的に強くなるわけではありません。
本来のゴールは「統合によって以前よりも強い会社になること」。
そのために欠かせないのが PMI(Post Merger Integration:統合作業) です。

PMIとは

  • 経営の方向性を揃える
  • 関係者との信頼関係を築く
  • 業務やシステムを統合する

といった取り組みを通じて、シナジー効果を実際の成果に変える活動です。

なぜPMIが重要なのか

PMIを意識的に設計・実行しない

  • 経営者が日常業務に追われ、統合が進まない
  • 譲渡側の社員や取引先が離反してしまう
  • 想定したほどのシナジーが発揮されない

など、「コストだけが目立つ結果」に陥るリスクがあります。
M&Aを「成立」で終わらせず、「成功」へ導くために。
PMIこそが、M&Aを真の成長につなげる分岐点なのです。

PMIを正しく設計・実行する

  • 経営資源の重複を整理し、コストを最適化できる
  • 販売チャネルやノウハウを掛け合わせ、売上の拡大につなげられる
  • 組織全体が共通のデータとKPIを持ち、スピーディに意思決定できる

つまり、PMIこそがM&Aを「不安」から「成長」へ変える分岐点なのです。
M&Aをレバレッジにして次の成長を描くための第一歩として、PMIへの正しい理解と実行が求められています。

M&Aを“成果”につなげる統合作業 —— それがPMIの役割です

STEP 01 経営統合
「方向性をそろえる」

経営方針やビジョンを明確にし、統合後の組織全体が共通認識を持つ。

→経営資源の重複を整理し、成長の道筋を描く土台に。

STEP 02 信頼関係構築
「人と組織をつなぐ」

従業員や取引先との関係を維持・強化し、不安や離反を防ぐ。

→統合の混乱を抑え、シナジーを発揮できる環境を整える。

STEP 03 業務統合
「現場を動かす」

財務・販売・在庫など、日々のオペレーションを統合・標準化。

→データが一元化され、意思決定が早まり、効率化とコスト削減を実現。

経営統合・信頼関係構築・業務統合という一連のプロセスを意識的に進めてこそ、
組織全体が同じ方向に動き、統合の効果を成果に変えることができます。
「会社を以前より強くする」こと。
それが、PMIが担う本当の役割です。

PMI最大の課題は「業務統合」

M&Aの現場では、経営者同士の話し合いによって経営統合の方向性が定まるケースがほとんどです。
つまり、経営理念や将来のビジョンを共有すること自体は順調に進みやすいのです。
むしろ実際に壁となるのは、PMIの領域である「業務統合」の部分です。

想定される主な支援機関

経営統合

中小企業診断士、経営コンサルタント 等

事業機能

中小企業診断士、経営コンサルタント 等

人事・労務分野

社会保険労務士、弁護士 等

会計・財務分野

公認会計士、税理士 等

法務分野

弁護士、司法書士 等

ITシステム分野

ITベンダー、スマートSMEサポーター 等

業務統合が円滑に進まないことは現場業務の混乱や「なぜか成果がでない」という違和感の温床になります。

“合併前のほうが良かった”という残念な結果の原因は、「業務統合の不備」なのです。

業務統合を統合型システムでデータドリブンに進める

業務統合が難航する理由としては以下3点が挙げられます。

人材不足により、属人化した業務を引き継げない

財務・会計データの整理に時間がかかり、意思決定が遅れる

システムや帳票が統一されず、現場で混乱が生じる

この課題を「レガシーシスム+Excel」などによる力技で進めてしまうと、経営者も現場も疲弊します。
M&AとPMIの本懐ともいえる「業務統合」は、徹底したデータドリブンと統合されたシステムの下で進めるべきです。

だからこそNetSuite~グローバルスタンダードな統合型ERP

PMIでは、経営方針の共有よりも、現場業務・データ・システムの統合が最も時間と労力を要します。

各社バラバラの会計処理をリアルタイムで標準化

部門や拠点ごとのデータを共通KPIで管理

統合後の経営状態を、数値とダッシュボードで即座に可視化

異なる会計基準や在庫管理、販売プロセスを抱えたままでは、シナジーが発揮されません。
だからこそ、「データ」で進める仕組みが不可欠です。
そして、レガシーシステムよりも最新のクラウドERPが得意とする領域です。
私たちは、最新世代のクラウド型ERP「NetSuite」を推奨しています。

改革期だからこそできる「Fit to Standard」でハイコスパな統合

NetSuiteの持つ豊富な標準機能と蓄積されたビジネスシナリオを活用しつつ、「業務をシステムに合わせる」ことで実現する方法論が「Fit to Standard」です。

Fit and Gap

Fit to Standard (F25)

Fit to Standardは「現行業務の踏襲を重視する企業」に受け入れられにくい方法論でした。
一方で、適切に実行されれば、ベンダーが保証した機能を最低限の費用と高い可用性のもとで活用できるというメリットがあります。

PMIの実行では、業務統合のもとに現行業務を見直します。
業務整理と廃棄、再構築の機会だからこそ、業務をシステムに合わせるFit to Standardが実現できるのです。

NetSuiteはグローバルで42000社以上の導入実績を持つ、データ統合に強みを持つERP製品です。
DBベンダー最大手のOralcleが提供しており、追加開発を行わずとも多様な業務に対応できます。

NetSuite×専門チームによるPMI伴走型サービス

NetSuiteを活用したPMIでは、
「どのデータをどこで使うべきか」
「配慮すべきデータはどれか」
などシステムとは別の知見が必要です。
私たちはNetSuiteと経営の知識を持つチームによって、御社のPMIを支援します。

スピーディな業務標準化

買収企業と被買収企業で異なる会計処理や在庫管理、販売管理の仕組みをNetSuiteで一本化。
異なるシステムやExcelに依存した管理を解消し、統合後も滞りなく業務を進められる環境を整えます。

シナジー創出の可視化

売上やコストの改善ポイントをリアルタイムで把握。
統合の効果が「どこで、どれだけ出ているのか」を明確にし、次の戦略に活かします。

経営データの統合

「数字を追う」ことを、ゲームのように楽しく。
KPIをスコア化し、改善の成果をリアルタイムにフィードバックすることで、社員の挑戦意欲を自然に引き出します。
成果を“見える化”と“わかる化”で共有する仕組みが、チームの一体感と競争心を高めます。

専門コンサルタントの伴走

中小企業で不足しがちな財務・ITのリソースを補完。
システム活用から統合プロジェクトの推進まで、現場に即した支援を提供します。

補助金の活用も徹底サポート

当サービスは中小企業庁による補助金支給も視野に入ります。
具体的には、「PMI推進枠」野中の「事業統合投資類型」に該当し、
事業を一体化するための設備投資としてNetSuiteを導入することで、補助金の対象となります。

参考リンク
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/r7/r6_m_and_a.pdf
https://mirasapo-plus.go.jp/hint/29717/

NetSuite導入実績紹介

  • 卸売・小売業
  • 2023年5月〜

別のNetSuiteパートナーから引継ぎ、導入支援から行いました。
業務フローから作成し直し、NetSuite運用の標準化およびコン サルティング、運用の伴走支援を行っております。 WMSとの連携、レポートのカスタマイズ、各部署の皆様への レクチャーなどの運用支援を進めています。

  • 卸売・小売業
  • 2023年7月〜

別のNetSuiteパートナーによる2年にわたる大規模開発後に弊社へ引き継がれました。
NetSuite運用の標準化およびコンサルティ ング、運用の伴走支援を行っております。 会計関連のカスタマイズや法人向けECサイトの連 携開発なども進行していきます。

  • 卸売・小売業
  • 2023年5月〜

別のNetSuiteパートナーから引継ぎ、導入から支援を行いました。
業務フローのリファイン、NetSuite運用の標準化およびコン サルティング、運用の伴走支援を行っております。
倉庫管理システム( WMS)との連携やレポートのカスタマイズ、各部署の皆様への レクチャーなどの運用支援も進行中です。

  • 税務関連サービス業
  • 2024年7月〜

受発注フローの標準化を軸に、NetSuiteの導入支援を行ってお ります。

経営データの「見える化・わかる化・動ける化」をテーマに、NetSuiteの経営データをPowerBIで可視化し、ChatGPTによる自然言語での解説やアクション提案を加えることで、迅速な意思決定を支援するシステムを構築しました。

会議資料の自動生成、キャッシュフロー予測、営業部門向けアクション提案など、実践的なユースケースに対応可能です。

汎用ツールを活用した段階的な導入が可能で、あらゆる業務の生産性向上やコスト削減に貢献します。

NetSuiteを使ったM&A・PMIコンサルティング
よくある質問(FAQ)

サービスの概要について

「NetSuiteを使ったM&A・PMIコンサルティング」とはどのようなサービスですか?

M&A成立後の「PMI(Post Merger Integration)」を、NetSuiteを活用して支援するコンサルティングサービスです。
会計・販売・在庫などの業務データをNetSuiteで一元化し、シナジー効果を定量的に可視化。
経営判断の迅速化と、統合後の成長実現をサポートします。

どのような企業に向いていますか?

M&Aを実施した、または検討している中堅・中小企業が主な対象です。特に、
・PMIのノウハウが社内にない
・異なるシステムやExcel管理が混在している
・合併後の業務効率化やデータ活用に課題がある
といった企業に最適です。

NetSuiteとの活用について

NetSuiteを使っていない企業でも利用できますか?

原則として、NetSuiteを導入している、または導入予定の企業を対象としています。
既存の会計ソフトやExcel運用のままではデータの正確性・統合性が確保できないため、NetSuite導入支援からご相談いただくケースも多くあります。

NetSuiteを活用することで何が変わりますか?

M&A後の各部門のデータを一元化できるため、意思決定のスピードが大幅に向上します。
たとえば、統合後の財務状況や在庫回転率、シナジー効果の進捗をリアルタイムで可視化でき、定量的な経営判断が可能になります。

導入・支援体制について

導入にはどのくらいの期間がかかりますか?

既にNetSuiteをお使いの場合、要件整理からレポート出力まで最短5〜6か月で開始できます。
新規導入からの場合は、Fit to Standardの原則に基づき、最短9〜12か月で段階的に進めていきます。

サポートはどのような体制で提供されますか?

弊社所属のNetSuite認定コンサルタントとM&A・PMI専門チームが伴走します。
システムと経営の両面から専門家が戦略立案・推進を支援します。

効果・成果について

どのような効果が期待できますか?

統合後の業務効率化、意思決定スピードの向上、経営資源の最適化などが挙げられます。
また、財務・販売・在庫の情報がNetSuite上で一元管理されるため、M&Aのシナジーを「数字で見える化」できます。

成果はどのように測定しますか?

KPIダッシュボードを設定し、業務削減時間・利益率・キャッシュフロー改善などを定量的に評価します。
多くの企業で、導入から1年以内に「経営が見える化された」と実感されています。

ご利用・お問い合わせについて

費用体系はどのようになっていますか?

初期導入費用(要件定義・設定)と月額支援費用(NetSuite運用・PMI伴走支援)で構成されます。
規模によりますので、お問合せください。

まず何から相談すればよいですか?

まずはお問い合わせフォームよりご連絡ください。
現状の課題やM&A後の統合方針をお伺いし、最適な進め方や導入ステップをご提案いたします。

サービスの流れ

STEP

下記、問い合わせフォームからご連絡ください。

STEP

初回ヒアリング(Zoom)の日程をお送りします。

STEP

Zoomにて現状の課題などをヒアリングいたします。
※必要に応じてNDAも締結いたします。

STEP

概算お見積りを作成いたします。

STEP

発注の可否をご判断ください。

STEP

開発開始
※発注いただく際は、NetSuiteのアカウントを貸与していただきます。

STEP

開発完了後、ご報告をいたします。

NetSuiteと共に、M&Aを“成長のチャンス”に変える

M&Aは本来「新たな付加価値」を生み出すための作業です。
しかし現実には、期待したシナジーを得られない企業も少なくありません。

私たちのPMIコンサルティングは、NetSuiteを基盤に事業にまつわる情報を一元化し、
付加価値の創出を支援します。

経営統合に追われ、リソース不足で一歩を踏み出せなかった企業も、
専門チームと共に、統合効果を“成果”に変える道筋を描けます。

M&Aを単なる「合併」ではなく、成長の始まりに変える。

その第一歩を、NetSuiteと私たちの伴走で踏み出してみませんか。

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