

「ひとり情シス」という言葉に象徴されるように、
中堅・中小企業のIT課題の多くは“IT人材の不足/不在”から始まります。
情シスがいない企業では、業務データの保管や更新にばらつきが出やすく、
結果的に情報の精度が落ち、日常業務の質が低下してしまいます。
当然のことながら経営判断にも悪影響をもたらします。
さらに、担当者の退職や休職をきっかけに“システムを理解している人”が誰もいなくなり、
権限管理・ログ管理・バックアップ・セキュリティ対策といった基本的な運用が途切れると、
有事の際には復旧すら難しくなります。
一方で、高需要×人材不足な情シス人材の獲得難易度は高く、
離職リスクもあることから、「情シスを根付かせる」ことすら難しいのが実情です。
ベンチャーネットでは、これら企業の継続性を揺るがす「情シス問題」を専門チームとともに整理し、
「個人」に依存しない運用体制を整える仕組みをご提供いたします。
「情シス不在」が引き起こす構造的な事業停滞とリスク
中堅・中小企業では、情シスの不在や「ひとり情シス」の状態が長期化しがちです。
全てがデジタル化していく現代では、
情シスの不在が財務・営業・在庫管理といった企業活動そのものに歪みが生じさせます。
基幹データの保管・更新が統一されず、情報の信頼性が揺らぐ
部署ごとに管理ルールが異なることで、同じ指標でも部門によって数値が違う状況が生じます。
データの裏取りに時間を費やし、月次確定や在庫精査が遅れ、経営判断が後手に回ります。
システムが分断され、業務が“手作業のつぎはぎ”で回り続ける
部門ごとにバラバラに導入されたツールが連携しないまま運用され、 ExcelやCSVで補う作業が恒常化します。
属人的な作り込みが増え、正確性も生産性も維持できなくなります。
日常のトラブルに対応できる人材がおらず、現場の生産性が低下
PC設定、ネットワーク障害、権限設定などの“誰がやるべきか不明な作業”が現場に集中し、本来の業務に割く時間が削られていきます。
小さな停滞が積み重なり、組織全体の処理速度が確実に落ちていきます。
担当者の離脱が“業務停止”に直結する属人化リスク
引き継ぎ資料が存在せず、運用手順が個人に閉じているケースでは、退職・休職によってシステムの維持が不可能になります。
バックアップや権限管理が途絶えることで、障害発生時に復旧できない危険も高まります
SaaS契約管理が崩壊し、不要なコストが積み上がる
利用状況・契約者・更新日の把握ができず、使われていないサービスに支払いだけ続く“見えない固定費”が発生します。
中小企業では気づかれにくいものの、長期的には大きな損失となります。
最低限のセキュリティ運用すら維持できず、企業継続性そのものが揺らぐ
パスワード共有、管理者権限の乱立、ログ未整備、バックアップの形骸化など、 組織として当然必要な管理が維持できません。
サイバー攻撃や障害発生時に「原因を追えない」「元に戻せない」状態となり、事業継続の観点で深刻なリスクを抱えることになります。
情シス不在は「単なるITの問題」では終わらないことが大半です。
事業基盤そのものを脆弱にし、成長力と継続性を大きく損なう要因となります。
解決策は分かっている。それでも情シスを置けないのが現実です。
情シスを置き、内部でIT運用を完結させる。誰もがまず思い浮かべる“正攻法”です。
しかし、中堅・中小企業の置かれた状況に目を向けると、
理屈として正しくても、現実には成立しづらいことが分かります。
市場価値が高騰し、採用競争に参加できない
情シス人材は需要の拡大に伴い、給与水準も上昇を続けています。
大企業や専門企業が積極的に採用する中、中小企業はそもそも応募数の段階で圧倒的不利です。
求めるスキルセットと予算のギャップが大きく、採用活動そのものが成立しない状況が珍しくありません。
採用できても“ひとり情シス”化し、離職リスクが常に伴う
仮に運良く採用できたとしても、中小企業の情シスは複数名で担うべき業務を1人で背負う構造(ひとり情シス)になりがちです。
PC・ネットワーク管理、SaaS選定と管理、セキュリティ対策、基幹システム運用、各種トラブル対応などがひとりの担当者に集約されます。
結果的に、負担の大きさから短期離職につながるリスクが大きくなります。
IT環境の変化に“一人の専門性”では追いつけない
クラウド・セキュリティ・API連携・SaaS標準化など、企業のIT環境は年々複雑さを増しています。
ひとり情シスでは、インフラ・アプリ・セキュリティ・業務理解のすべてを同時に追うことはできません。
結果として、改善よりも“現状維持”が中心になり、構造的な問題はそのまま残ります。
採用・育成・継続のコストが重くのしかかる
情シス採用は、給与だけではなく、さまざまなコストがかかります。
採用広告・面接対応をはじめ、初期研修や業務キャッチアップの工数、技術維持のための継続的な投資が必要です。
これら全てを中小企業が長期的に担い続けるのは、現実的ではないかもしれません。
「事業継続性」という最も重要なミッションを完遂できない
高度に情報化が進んだ現在、ITシステムの停止は事業の停止につながります。
ひとり情シスでは、退職や長期休職、そのほか突発的な不在がそのまま “事業停止リスク” に直結します。
この構造的な脆弱性は、どれだけ経験豊富な担当者であっても避けられません。
AIクラウドERP+情シスBPO化という現実解
情シスの採用/設置が現実的ではない今、内部だけでIT運用を完結させるのは難しいのが現実です。
では、どうすれば業務を止めず、データの正確性を保ち、障害や退職の影響を受けないIT基盤を作れるのか。
その答えが、AIクラウドERP「NetSuite」による基幹データの統合とNetSuiteパートナーによる「情シスBPO」です。

NetSuite:AIとデータ統合を標準搭載したクラウドERP
NetSuiteは、会計・販売・在庫など重要な業務データを統合できるうえ、AI機能も組み込まれた最先端のAIクラウドERPです。
「部署ごとに数字がズレる」「Excelのデータが合わない」など日常の小さな不具合”をなくし、毎日の業務をスムーズに。
さらにAIが、売上予測や在庫の最適化、異常値の検知など “人では追いきれない部分” を自動で補完します。

NetSuiteパートナーによる情シスBPOチーム
権限設定、ログ管理、SaaSの連携基盤整備、RPAによる自動化、データの品質維持、その他トラブル対応
本来、情シスが行うべき作業を、外部の専門チームが支援します。
“内部に情シスがいなくてもITが止まらない”状態を現実的なコストで実現できます。

ベンダーロックインを防ぐ“パートナーエコシステム”
NetSuiteの大きな特徴は、サポート企業を自由に選べること。
状況に応じて、別のサポートパートナーへの乗り換えも可能です。
もちろん、導入済みのNetSuiteはそのままお使いいただけます。
1社に依存しないため、「ベンダーロックイン」のリスクを減らすことができます。

万が一の時は、Oracle本体が最終ラインに
「パートナー企業が倒産」「パートナー担当者が離職した」などのイレギュラーなケースが発生した場合も想定しています。
最終的には、Oracle本体のサポートが最終ラインになるため、“有識者が誰もいないから動かせない”という状態に陥ることがありません。
情シスサービスについて(基幹システム)
情シスの採用/設置が現実的ではない今、内部だけでIT運用を完結させるのは難しいのが現実です。
では、どうすれば業務を止めず、データの正確性を保ち、障害や退職の影響を受けないIT基盤を作れるのか。
その答えが、AIクラウドERP「NetSuite」による基幹データの統合とNetSuiteパートナーによる「情シスBPO」です。
NetSuite導入初期の課題
計画フェーズ
- 業務全体像や要件整理が進まない
- Fit/Gap分析に時間がかかる
- プロジェクト体制構築の負荷が大きい
- 進め方が不明確で手戻りが起きやすい

情シスBPOなら解決!
- 現状業務フローの整理支援
- ToBe業務設計の支援
- 要件定義書の作成支援
- プロジェクト管理のサポート
NetSuite導入中の課題
導入〜移行フェーズ
- 初期設定やマスタ整備の手戻りが発生しやすい
- データ移行の作業負荷が大きい
- 権限設計の判断に迷いやすい
- 業務別の設定が複雑で進まない

情シスBPOなら解決!
- 初期設定サポート
- データ移行手順の整備・実行支援
- 権限設計・ロール設計のアドバイス
- 実務に沿った業務設定のサポート
NetSuiteリリース時の課題
本番運用開始
- 問い合わせ対応が追いつかない
- カスタマイズの要否判断が難しい
- エラー原因の特定に時間がかかる
- データ起因のトラブルが発生しやすい

情シスBPOなら解決!
- 日々の問い合わせ対応サポート
- 軽微な改修のサポート
- エラー原因の調査支援
- データ起因トラブルの解消支援
NetSuite運用時の課題
運用定着後
- 他SaaSとの連携が進まない
- アップデート対応の負荷が大きい
- セキュリティ/権限管理の手間が増える
- 情報資産の管理が行き届かない

情シスBPOなら解決!
- API・外部連携設定の支援
- ダッシュボード/レポート整備の支援
- NetSuite標準アップデート対応のサポート
- 情報管理・ログ管理の効率化支援
世界と日本で選ばれるAIクラウドERP「NetSuite」
NetSuiteは、43,000社以上に導入されているAIクラウドERP製品です。
海外・国内の成長企業から、製造・卸・小売の中堅企業まで幅広く採用されています。
また、2026年度以降は、AIを自然に業務に適用できるように組み込んだ「NetSuite NEXT」も搭載予定。
#1 AIクラウドERPです。

導入の心理的ハードルが低い
サーバー構築や大規模な初期投資が不要。
必要な機能からスモールスタート。

高い可用性と
ランニングコストの低さ
高いカスタマイズ性と豊富な機能であらゆる業務要件に対応。
保守管理の負担がなくランニングコストが小さい。

無駄な投資がなく使いやすい
必要な機能だけを選択可能。
将来の事業拡大や海外展開に備えた「追加拡張」も。
機能過多による複雑化を防ぎ、将来の変化にも対応。

グローバル対応の豊富な実績
多通貨・多言語・多拠点管理に標準で対応。
海外子会社の会計処理がグループ全体で一元化しやすい仕組みづくり。

あらゆる業務を一元化する
オールインワン機能
販売管理、在庫・購買、製造、生産計画、プロジェクト管理、CRM、BI などを包括。
追加ツールや複雑な連携が最小限で済む。

豊富なダッシュボード・
レポート機能
トップページでリアルタイム指標を表示し、経営者も現場担当者も即座に状況を把握。
多角的な分析レポートをGUIで簡単に作成

年2回の自動アップグレード
重要なセキュリティアップデートをベンダー側で対応。
追加機能についても、アップデートのタイミングで提供されます。

柔軟なカスタマイズと拡張性
ノンコーディングでの設定変更やスクリプト開発など、企業ごとのニーズに合わせた調整が容易。
専門パートナーや追加アプリとの連携も充実し、将来の拡張にも対応可能。
NetSuiteだから実現できる「AI × 情シスBPO」の運用基盤
AIを使いこなすには、データ整備・設定・チューニングが必要です。
情シスBPOがAIの“裏側”を支えることで、AIクラウドERPの価値を最大化できます。

財務・経理データのスピーディな精緻化
AIを組み合わせることで、知りたい数値をすぐに参照できます。
「前月比」「前年同月比」など、具体的な条件下における数値の変化を財務・経理部門に頼ることなく引き出せます。
24時間365日、さまざまな切り口から最新のデータによる精緻な意思決定ができるようになります。

売上・在庫・需要・キャッシュフロー予測
過去データやトレンド・季節要因を加味してAIが予測値を自動生成。
適正在庫・発注量など「最適化後の数値」もAIが提案します。
AIの回答を根拠にしながら微調整を行い、判断の精度を安定的に向上させます。(予測精度の調整・データ整備はBPO側が継続対応)

不正・ミス・原価急変などの異常検知
取引パターンをAIが常時監視し、異常値を自動検知。
不正・原価の急変・入力ミスなどを早期に察知し、業務への影響を最小化します。
(アラートの一次確認・原因切り分けはBPOが対応)

ダッシュボードによるリアルタイム可視化
自然言語による指示で、AIがレポートやグラフを自動生成。
財務・在庫状況のほか、限界利益や顧客別利益など、さまざまな切り口でリアルタイムに「見える化」を促進します。
(ダッシュボード設計・調整はBPOで運用)
ベンチャーネット独自の
最適化テクノロジーも提供可能
量子アニーリング技術を活用したNetSuite向け最適化機能を提供。
・在庫数・需要予測・生産能力を同時に考慮した発注計画の自動提案
・媒体別の広告費配分を利益率ベースで自動算出
・配送ルートや人員配置を制約条件下で自動最適化
※量子アニーリング技術を活用した最適化機能はオプションでの契約となります。
ベンチャーネットについて

NetSuite上でのAI活用をテーマとしたOracle社の技術コンテスト
「Oracle NetSuite AI Hackathon 2025」において優秀賞を受賞
経営データの「見える化・わかる化・動ける化」をテーマに、NetSuiteの経営データをPowerBIで可視化し、ChatGPTによる自然言語での解説やアクション提案を加えることで、迅速な意思決定を支援するシステムを構築しました。
会議資料の自動生成、キャッシュフロー予測、営業部門向けアクション提案など、実践的なユースケースに対応可能です。
汎用ツールを活用した段階的な導入が可能で、
あらゆる業務の生産性向上やコスト削減に貢献します。

令和7年度
「デジタル技術を活用した先進的サービス創出支援事業」として採択

出典:公益財団法人東京都中小企業振興公社ウェブサイト
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/jigyo/digital_katsuyou.html
当サービスは、東京都および公益財団法人東京と中小企業振興公社が主催する「デジタル技術を活用した先進的サービス創出支援事業」に採択されました。
NetSuite×量子アニーリングの新規性、競争優位性が認められた結果であり、今後はより一層のサービス向上に取り組んでまいります。
サービスの流れ
STEP
01
下記、問い合わせフォームからご連絡ください。
STEP
02
初回ヒアリング(Zoom)の日程をお送りします。
STEP
03
Zoomにて現状の課題などをヒアリングいたします。
※必要に応じてNDAも締結いたします。
STEP
04
概算お見積りを作成いたします。
STEP
05
発注の可否をご判断ください。
STEP
06
開発開始
※発注いただく際は、NetSuiteのアカウントを貸与していただきます。
STEP
07
開発完了後、ご報告をいたします。
NetSuite導入・運用実績紹介
物流サービス業A社
物流サービス業のお客様とともに、クライアント企業のNetSuite導入・運用支援を行っております。
帳票開発および連携開発についても担当し、今後は共同プロジェクトとして、他のクライアント企業様にもNetSuite導入支援を行っていく予定です。
シェアードサービス業B社
導入支援として、要件定義および他ツールとの連携、プロジェクト管理機能に関するフィットアンドギャップ分析から行いました。さらに、グループ会社への横展開も支援しております。
卸売・小売業C社
別のNetSuiteパートナーから引継ぎ、導入支援から行いました。業務フローから作成し直し、NetSuite運用の標準化およびコンサルティング、運用の伴走支援を行っております。
WMSとの連携、レポートのカスタマイズ、各部署の皆様へのレクチャーなどの運用支援を進めています。
小売業D社
SAP ERPからNetSuiteへのリプレイスプロジェクトにおいて、導入支援を担当いたしました。
追加対応としてNetSuite運用の伴走およびカスタマイズもお任せいただいております。
よくある質問(FAQ)
- 情シスがいなくても、NetSuiteを運用できますか?
-
はい、問題ありません。
基幹データの管理や運用は、NetSuite運用保守チームが伴走します。
設定変更・トラブル対応・権限管理など、日常運用に必要な作業は外部チームがサポートするため、情シス不在の企業でも安心して導入できます。 - 導入後、AI機能を使いこなせるか不安です。
-
ご安心ください。AIの活用設計もサポートします。
AI予測・異常検知・在庫最適化といった NetSuite×AIにて、“どう業務に落とし込むか” まで、運用支援チームが継続的にフォローします。社内で専門人材を抱える必要はありません。 - ベンダーロックイン(1社依存)が怖いのですが大丈夫ですか?
-
乗り換え可能なパートナーエコシステムがあるため問題ありません。
NetSuiteは複数の認定パートナーが存在し、弊社もそのひとつです。
また、サポート企業を自由に選べる仕組みが整っています。
運用に不安があれば、別パートナーへの変更が可能です。 - もし現行パートナーが撤退した場合はどうなりますか?
-
Oracle本体のサポートが“最終ライン”として控えています。
万が一パートナーが消滅しても、Oracleによる公式サポートを受けられるため、システム運用が止まることはありません。 - 社内にITに詳しい人がいません。本当に運用できますか?
-
はい、問題ありません。運用は外部に任せられます。
日常的な問い合わせ対応から、設定変更、改善提案まで、NetSuite運用保守サポートが社内IT担当の代わりとして伴走します。
“人が辞めて運用が止まる”という心配はありません。 - 小規模な企業でも導入できますか?
-
はい、可能です。
特に以下のような企業様では効果が出やすい傾向があります。
・Excel依存が強い
・部署ごとに数字がズレる
・担当者レベルでの業務属人化が進んでいる
・在庫管理や予算配分などトラブルが起きやすい
・将来的にデータの一元管理や自動化目的でのAI活用を見据えている
情シスを“人”ではなく、“仕組み”で持つ時代へ。
中堅・中小企業では、情シスを確保すること自体が難しくなっています。
採用できない。育てられない。続かない。
それでも、基幹システムは止められず、日々の業務データは守り続ける必要があります。
当サービスは、“人に依存するIT”を“仕組みで継続成長できるIT”へと変えるアプローチです。
情シス不在という状況を成長の限界にしないために、
貴社の状況に合わせて、最適な進め方をご案内いたします。