Googleは、ユーザー体験の向上を目的に、サーチコンソールインサイト(Search Console Insights)を導入しました。Web担当者やアフィリエイター、ブロガーなどは、ユーザー体験の向上を目的に、同ツールの活用が求められています。
ここでは、サーチコンソールインサイトで分析できる内容や活用方法、利用方法などについて、株式会社ベンチャーネットが詳しくご紹介します。
サーチコンソールインサイト(Search Console Insights)とは?
サーチコンソールインサイト(Search Console Insights) は、運営メディアやホームページ、ブログなどの人気記事や流入元などを分析できるツールです。ページのアクセス数を増やすには、ユーザー体験の向上を目指す必要があります。
ユーザー体験の向上とは、ページを快適に閲覧できる、求めている情報をそのページから全て入手できる、求めている記事が投稿されているサイトへアクセスできるといった条件をより強く満たすことです。
ユーザー体験の向上を実現するには、運営しているWebサイトの現状を把握する必要があります。
サーチコンソールインサイト(Search Console Insights)でわかること
サーチコンソールインサイトは、コンテンツのパフォーマンスの把握に役立ちます。
- 最も多くのアクセスを集めているコンテンツは何か?
- 新しく作成したコンテンツの人気は?
- どこからアクセスされることが多いのか?
- どのようなキーワードで検索してコンテンツを見つけたのか?
- どの記事がサイトやコンテンツをユーザーに紹介しているのか?
これらの情報を入手できれば、ユーザーの好みや属性などを把握でき、アクセスアップのために取るべき行動が見えてくるでしょう。
サーチコンソールインサイト(Search Console Insights) の利用できる人は?
サーチコンソールインサイトは、サーチコンソールの機能の1つです。そのため、サーチコンソールのプロパティさえ所有していれば、誰でも利用できます。ただし、それだけでは一部の分析レポートしか閲覧できません。
サーチコンソールインサイトを最大限に活用するには、Google Analyticsとサーチコンソールを関連付ける必要があります。
2021年8月時点では、サーチコンソールインサイトが対応しているのはGoogle Analytics UAプロパティのみです。Google Analytics4プロパティは未対応ですのでご注意ください。今後、同プロパティも対応する見込みですが、対応開始の時期は明示されていません。
サーチコンソールインサイト(Search Console Insights)の利用方法
サーチコンソールインサイトへのアクセス方法は、大きく分けて3つです。それぞれ詳しくご紹介します。
方法1:サーチコンソールからアクセスする
サーチコンソールのサマリーの上部にある「Search Console Insights」をクリックします。
方法2:iOSのGoogleアプリからアクセスする
iOSのGoogleアプリからサーチコンソールを開き、上部のプロフィール写真をタップします。そして、メニューの「Search Console Insights」をタップしてください。
2021年8月時点では、AndroidのGoogleアプリは対応していません。
方法3:Google検索からアクセスする
(1)「Search Console Insights」でGoogle検索する
(2)「Search Console Insightsを開く」をクリック
ページの検索順位は日々変動しますが、こちらはGoogleの公式サイトであるため、1ページ目に表示されている場合がほとんどでしょう。
サーチコンソールインサイト(Search Console Insights)で分析できること
サーチコンソールで分析できることは全部で7つです。それぞれ、何を表しているのか、どのように活用すればいいのか詳しくご紹介します。
サイトの概要
過去28日間の「ページビュー」と「平均ページビュー時間」が線グラフで表示されます。サイト全体のアクセスと滞在時間を手軽に確認できるのは大きなメリットです。
新しいコンテンツ
過去28日間で作成したコンテンツが表示されます。最近、作成したコンテンツを踏まえ、次のコンテンツの構成案や戦略を考えるのに役立ちます。
最も人気のコンテンツ
過去28日間のページビューと平均滞在時間から、最も人気のあるコンテンツをランキング表示します。また、上位の検索クエリも表示されるため、コンテンツのリライトの方針を決めるのにも役立ちます。
その検索クエリで別記事を作成し、サイト全体の評価を底上げするのも1つの方法です。
サイトへのアクセス経路
サイトへのアクセス経路について、ユーザー数と平均滞在時間、割合がわかります。アクセス経路の割合が多いところに着目し、さらに流入数を増やしたり、割合が少ない経路を強化したりするのに役立ちます。
Google検索
Google検索経由でサイトにアクセスしたユーザー数や平均滞在時間、クリック数の他、最も多く検索されたクエリ及び平均掲載順位とクリック数がわかります。強化すべきコンテンツ、リライトを検討すべきコンテンツなどを知るのに役立ちます。
他のサイトからの参照リンク
外部リンクからのアクセス数や滞在時間などがわかります。外部リンクの質や件数はサイト全体の評価に大きく関わるため、常にチェックしたいところです。意図的な外部リンク、低品質なサイトからの外部リンクはペナルティの対象になるため、外部リンクされるような良質なコンテンツを作成することが重要です。
ソーシャルメディア
TwitterやFacebook、Instagramなどのソーシャルメディアからのアクセス数や滞在時間などがわかります。サイト運営にSNSマーケティングを組み合わせることで、アクセスアップや認知の拡大が期待できます。
Google検索で上位表示するには、E-A-T(専門性・権威性・信頼性)を追求しなければなりません。このうち権威性(A)には「SNSで紹介されているか」が含まれます。そのため、SNSマーケティングとサイト運営を組み合わせることは、決して後回しにしてはいけません。
まとめ:サーチコンソールインサイトでサイトの状況を常に把握しましょう
サイト評価を上げるには、分析と改善を繰り返す必要があります。分析を怠ると、正しい方法でサイト改善ができません。そのため、サーチコンソールインサイトを含め、サーチコンソールを活用してサイトの現状を把握することが先決です。
ちなみに株式会社ベンチャーネットでは、SEOを「デジタルマーケティングの入り口」との考え方に基づき、戦略的なキーワード選定を行います。Webからのリード獲得に繋がる実用的な運用を行っております。詳しくは、こちらをご覧ください。