SEOの教科書なのに、広告?と思われるかもしれませんが、そもそもSEOを行う目的は「Webサイトの流入を増やし、購入やお問い合わせといったコンバージョンを増やすため」です。それであれば、SEOと並行して広告を運用するのはとてもおすすめです。SEOのみ、広告運用のみ、という形で新規流入を狙い続けると、アルゴリズムのアップデートや広告費用の増加といったリスクに対して弱いからです。是非、SEOと広告運用を両方行い、変化に強い万全な体制を築きましょう。

今回はFacebook広告について解説していきます。新しく広告運用を始めるうえで、実はFacebook広告はとても有効な選択肢です。というのも、Facebookの豊富なユーザーデータベースを利用するので、配信したい相手を簡単に設定することができるからです。この記事を読んで、少しずつFacebook広告運用を考え、そして始めていきましょう。

Facebook広告とは

SNSの中でも世界最大規模を誇るFacebook。全世界での利用者は25億人にのぼり、YouTubeの20億人やInstagramの10億人を抑えてTOPになっております。国内を見ると、LINETwitterInstagramに次いで4番目にランクインしており、現在は2600万人の利用者を誇ります。

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この中でFacebook広告では、FacebookとInstagramの両媒体を中心に出稿することができます。Instagram広告も?と思われるかもしれませんが、Instagramは2012年にFacebookに買収されているので、Facebook広告を一つ設定することでFacebookとInstagramの両方に出稿することができるんですね。

Facebookは20代から30代が中心で、ビジネスシーンでもよく使用されています。加えて、最近は年齢層も上がりつつあり、40代や50代の方もよく使われています。Instagramは10代から20代が中心で、ビジュアルによる訴求を行うことができます。つまり、一度Facebook広告をマスターできれば、BtoCからBtoBの幅広いジャンルにおいて、10代から上は50代まで幅広い人のに対して広告を出せるようになるんですね。

Facebookは実名を基本としており、アカウントにログインして使用しますので、他の広告媒体やSNSに比べて「人」にフォーカスして広告運用することが可能です。そのため、年齢や性別はもちろんのこと、趣味や関心といった「え、こんなものも指定できるの?」といった要素で区分けして広告を出せるのは、Facebook広告ならではの特徴だということができます。

Facebook広告のプロモーションの目的

それでは、Facebook広告をどのような目的で利用できるでしょうか。キャンペーンの種類は全部で11つあるのですが、SEOと関連する種類ですと、「リーチ」「リード獲得」「コンバージョン」などが挙げられます。

トラフィック

まず初めに、ウェブサイトへの流入を集めるためのキャンペーンである「トラフィック」を使用してみましょう。リンク先の遷移を促したり、アプリのアクセスを高めるために使われます。「リーチ」では予算内に多くの人に配信されるのに対し、「トラフィック」ではクリックしてくれそうな人に多く配信される特徴があります。ひとまず最初はトラフィックを選択して流入を増やしましょう。ウェブサイトにアクセスする人が増えることで、ウェブサイトに訪問した人にだけ出す広告、通称リマーケティング広告が使用できます。ですので、初めて広告を始めるかたは「トラフィック」が有力な選択肢として挙げられます。

コンバージョン

ページ内に商品購入やお問い合わせといったコンバージョンポイントがあり、コンバージョン数を増やしたいときに使用するのがこの「コンバージョン」です。例えば商品購入のLPがあり、Facebook広告によってそこでの購入を増やしたい人はこのコンバージョンを選択します。コンバージョン数が増えれば増えるほど、よりコンバージョンしそうな人に広告を出すようにFacebook側が学習していきますので、この目標もおすすめです。

リード獲得

Facebook広告を使って、簡単にリードを獲得することができます。リード獲得のキャンペーンの特徴は、LPや外部サイトに遷移することなく、広告上でフォームを入力が完結することです。ユーザーにフォームを入力させるために魅力あるLPを作成したり、EFOと呼ばれるフォームの改善を行う必要があるのですが、このリード獲得キャンペーンではそれらが不要になります。外部サービスなどで得られたフォームから自動的にリストを管理している場合は少々連携の必要があるのですが、エクセルなどで手動でリードを管理している人は簡単に始めることができます。

なによりも、広告クリックした後のWebページに頭を使わなくてよいというのは実は大きなメリットです。広告を配信して改善していくにあたり、配信先の問題か、広告の問題か、クリック後のWebページの問題か、というのを考える必要がありますが、リード獲得キャンペーンなら前2つに集中することができます。

Facebook広告の種類

実際に、Facebook広告の詳細について見ていきましょう。どのような広告を、どこで配信できるかについて、詳しく見ていきます。

広告の配信先

Facebook広告の出稿先は、

  1. Facebook
  2. Instagram
  3. Messenger
  4. Audience Network

の4つあります。これらの配信先はFacebook側で自動で最適なものを選択させることもできますし、広告主側で手動で管理することができます。

以下、詳細について説明しますが、どうすればいいか迷った方は、とりあえず広告の年齢層に応じてFacebookかInstagramを選択しつつ、様子見ながら増やしていくのがおすすめです。もちろん予算に余裕がある場合は自動配置でも問題ありません。

Facebook

フィードや右側広告枠に出稿できるFacebook広告。Facebookを利用される方は下のような広告を見かけることがあると思います。「Facebookの広告なんてクリックしないよ~」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それもそのはず。Facebook広告のクリック率は0.5%~5%と業種や内容によってまちまちですが、簡単に言えば10人に9人はスルーします(他の広告も同じですが・・・)逆に言うと、10人に1人でもクリックしてもらうことができれば、広告の配信数を考えると十分なんですね。

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Instagram

読者の中にはInstagramを使う方もいらっしゃると思います。Instagramには通常の投稿(フィード)と24時間限定で見られる投稿(ストーリーズ)の2種類あるのですが、その両方に広告を配信することができます。
「Instagramってファッションや飲食関連しか難しくない?」と思う方もいらっしゃると思いますが、例えば弊社で以前お手伝いしました新卒採用では、Instagramを用いて従来の採用手段や広告では考えられないほど安価に申し込みを獲得することができました。Instagramのユーザーは基本的にモバイルアプリで利用するため、PCに比べて気軽に広告に反応するといった傾向も見受けられます。広告内容と年齢層がマッチしていれば、幅広いジャンルにおいて有効だと言えますね。

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Messenger

メッセンジャーアプリに広告を配信することもできます。ビジネスマンなど、メッセンジャーアプリをよく利用している層に対してアプローチするのにおすすめの選択肢です。

Audience Network

Facebookが提携しているサイトやアプリに対しても配信することができます。国内ですとグノシーや東洋経済ONLINE、漫画ボックスといったサイトが挙げられます。

広告フォーマット

配信先の次は、実際にどのような広告が出せるかについて見ていきましょう。

画像

Facebook広告で一番始めやすいフォーマットが画像になります。写真・イラスト1枚から始めることができるので、例えばアイキャッチ画像や、HP内で使用している画像をそのまま使うことができます。また、無料ストック画像を使うこともできます。

加えて、ウェブサイトのトラフィックには動画よりも画像の方が効果的との調査もありますので、SEOと並行したFacebook広告運用をお考えの方はまず画像で出稿してみましょう。複数画像を組み合わせることでスライドショー形式で広告を出すこともできますし、複数画像の中から最適な広告を探すことも可能ですので、より多くの画像を準備できるとよいでしょう。

動画

例えばYouTubeを運用しているといった方など、既に動画のクリエイティブをお持ちの方は動画での出稿も検討しましょう。動画広告はモバイルで見られることを念頭に置いて、縦長で15秒以内、音声なしでもメッセージが伝わるよう字幕や表示を工夫する必要があります。

カルーセル・コレクション

もし複数のリンク先を同時に出したかったり、様々な商品をお持ちでしたら、カルーセルやコレクションといった形で出稿するのを検討しましょう。ブランドイメージを構築したいときや、一つの商品を様々な視点から表示したい場合にも有効です。


(画像引用元:Facebook広告ビジネス)

Facebook広告の料金・費用

Facebook広告はどのようにして値段が決まるのでしょうか。

実は、Facebook広告の料金は同じような配信先を指定している広告主とオークションをして、その中で一番上位の人が出稿することができます。

といっても、これらはFacebook側が自動的に行うので心配は不要です。オークションでランクを決める要素は、

  1. 入札価格
  2. 推定アクション率
  3. 広告の品質

の3つです。簡単に言ってしまえば、予算が高ければ高いほど、広告を通じてユーザーがクリックなどのアクションをしてくれるもの、ユーザーのフィードバックでネガティブな評価を受けないことが大事です。

広告の費用は表示回数ごと(CPM)あるいはクリックごと(CPC)に課金されていきます。重要なポイントは、広告予算は広告主側で自由に決められるので、極端に言えば1日100円からでも出稿可能です。ただ、あまりに安すぎるとそもそも配信されません。ですから最初は、1日1000円くらいの予算を設定して運用を行い、そこから調整するのをお勧めします。また、Facebookにはあらかじめ予算とターゲットでどれくらい配信されるかシュミレーションが広告画面の中で可能ですので、そこで確かめてみてから配信してみましょう。

Facebook広告の設定のやり方

それでは実際にFacebook広告を始めてみましょう。

今回は気軽に始められる、Facebookページからウェブサイトのトラフィックを目的とした広告配信を行う方法について説明します。広告配信は大きく分けて2つのステップがあります。Facebookのアカウントをお持ちでない方はまずそちらから作成しておいてください。

まずはFacebookページを作成する

Facebook広告はFacebookページと紐づけられます。そのため、Facebookページを新規作成する必要があります。(既に配信用のFacebookページをお持ちの方は②に進んでください)手順は以下の通りです。

  1. Facebookにログインし、右上の▼印から「ページを管理」をクリック。その後「Facebookページを作成」をクリック
  2. 手順に従ってカテゴリ、ページ名、プロフィール写真(スキップ可能)、カバー写真(スキップ可能)を設定する

広告を設定する

Facebookページから広告を配信することができます。
(ビジネスマネージャを作成して配信するのも可能ですが、複数広告を運用したり、複数アカウントを使い分ける予定がないのであれば、ビジネスマネージャからの配信は後回しで大丈夫です)

  1. 「広告を出す」をクリック
  2. キャンペーンの目的を選択。今回は「ウェブサイトへのアクセスを増やす」を選びました。
  3. 見出し、テキスト、オーディエンス(今回は「早稲田大学」「スポーツ」両方に関心がある人と設定しました)を設定する。
  4. 支払方法を選択し、配信開始。

いかがだったでしょうか。以前よりもとても簡単に、シンプルに広告を配信することができるのが分かりますね。(Facebookビジネスマネージャーを使用した配信方法は今後記事にいたします)

Facebook広告で使える画像のサイズ

Facebookの推奨画像サイズは配信先ごとにバラバラであり、すべてのサイズを用意するのは煩雑です。ですが、最低限用意すべきサイズがあります。

1200×628

まずはこれだけ用意しましょう。このサイズを用意することで、少し大きかったり小さかったりするものについてはFacebook側で自動調整されるので、1サイズで多くの配信先に配信することができます。このとき、Instagram配信を想定して正方形に切り取っても問題ないような画像にすると、1画像で多くの配信先に対応することができます。ひとまずこのサイズを作成して配信してから、反応が良い媒体に応じて修正を行っていきましょう。

最初にすべての配信先に対応できるサイズを用意しても、実際に配信される配信先は2,3個が大半を占めていて、ほとんど不要だった、というケースもよくあります。ですので、クリエイティブのサイズにこだわりすぎるよりも、文言や画像の中身について時間を割くようにしましょう。

また、せっかく全サイズを用意しても、期間や配信状況によっていずれクリエイティブの変更が生じます。全サイズを用意したけれど、ほとんどクリエイティブを更新できてない・・・というよりは、1サイズを定期的に更新するのをお勧めします。

Facebook広告の広告出稿時に気を付けること

実際に広告を出稿するにあたり、特に陥りやすいミスについていくつか解説していきます。

画像に文字を入れすぎている

Facebook広告の画像の中には、文字は画像の全体の範囲の20%を越えてはいけないというルールがあります。これが結構曲者で、必要な情報を入れすぎるとあっという間にオーバーしてしまい、規定違反で配信されないといった事態がよくあります。20%を越えないためにも、Facebookが用意している画像テキストチェックツールを使って出稿前に確認しましょう。
ただ、画像とテキストの判断は機械的に行なっているようですので、20%の範囲を超えてなくても規定違反になったり、逆に20%を超えていてもOKになるケースがよくあります。ですので、事前のデザインのみで判断するのではなく、チェックツールでの確認を怠らないようにしましょう。

ターゲットを絞りすぎている

予算の兼ね合いやターゲットとなる層に届けたいと思ってオーディエンスを絞りすぎてしまい、ふたを開けてみたら予算が全然消化されていなかった、というケースもよくあります。特に関心領域を絞りすぎているとシュミレーション通りにいかずほとんど配信されないケースも少なくありません。とはいえ最初からどれくらいのターゲットが適切かについてはなかなかわかりませんから、これは実際に配信してみて、想定と異なる場合には配信中でもターゲットを変更するなどを行って調整してください。

以前に比べてFacebook広告は簡単に始めることができ、結果も出しやすいので、最初に始めるWeb広告の選択としておすすめすることができます。ひとまずこの記事を参考に広告を配信しつつ、徐々に応用していくようにしましょう。

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