自分の管理もできないなんて‥

会社で1人だけ休みを多く取ると、日本では「給料泥棒」なんて思われたりします。一昔前だと、どれだけ会社にいるかが大事であり、仕事はしていなくても評価されたりなんてことも。

最近は、さすがに日本でも、仕事の結果で社員を評価する風潮が出てきたようですが、それでも「長時間労働=勤勉」という考え方がどこかに残ったまま。上司より早く帰れない会社というのも、当たり前のようにありますね。引用記事では、そんな意識を根底からくつがえされた「国連で働く日本人女性」の告白が載っています。

彼女が国連職員として働き始めて驚いたこと。それは全員が定時退社すること。彼女たちの仕事は決して事務職ではなく、国連職員として各国の現場を指揮する仕事。当然タイトになりがち。ですが同僚は皆、定時退社。残業があっても1,2時間程度。17時が定時退社だとすると、残っても19時程度という具合。

しかし、この日本人女性は元々日本企業で働いていたようで、会社を休む=身内の不幸レベルという認識でいたよう。というわけで、1人黙々と長時間労働をしていたところ、上司に叱られたそうです。
「自分の健康管理ができないのは、プロとして失格。」
国連の仕事は、色々な慣習を持つ国へ出かけ、その国の人たちをサポートすること。当然、現地を理解する必要がありますが、そのためには自分の健康管理は欠かせない。自分のリズムを崩しては、健康を害することにつながる。それゆえ、他の職員は定時退社をして、自分のリズムを維持。仕事をしていたのですね。

この考え方、どこかで聞いたような。そう、世界で活躍する日本人若手アスリートです。トップアスリートになると、シーズン中の試合にベストコンディションで挑むことが非常に大事になります。そのため、お酒に付き合わない。練習は自分の体調や技術を維持できる範囲で行う。もちろん必要であれば、けた外れの努力をすることもある。一般的な日本人のように「仕事の飲み会」に、いやいや付き合ったりはしない。また無駄な残業もしない。そういうタイプの選手が、今、世界と互角に戦い、トップとして君臨しているのですね。

彼らに共通するのは「世界の中で結果を残す。」という目標から、逆算して自分に必要なことを考えて、実行しているということ。国連職員も全く同じ発想なのです。

国連の派遣先は、ソマリアなど環境がハードな国もある。そういった国では「強制休暇」が設けられています。うっかりのめり込み過ぎ、自分の管理を怠らないよう、職場がブレーキを設定しているというわけ。ちなみに引用記事の女性は、休暇のときは「ハードに遊んでいた」そう。
休暇=ごろ寝ではありません。もちろんそれでも構いませんが、せっかく世界各国に派遣されるのだから、と近隣の国を回って遊ぶことにしたそうです。自分に合った休み方を考えることが、休暇を多くとる上では、とても大事になってくるのです。

自分の人生は自分で決める

引用記事の筆者を含め、国連職員には産休、育休を取る人、長期休暇を取る人、色々なタイプがいます。周囲が思い思いの時期に休暇を取る、それに合わせ、自分の休暇を考える。大半の職員が休暇を取る時期に、出勤して自分のための勉強時間を取るのも1つの手。

皆で同じように働いていては、自分の苦手分野を補う時間や、得意分野を伸ばす時間が無くなります。日本人の場合、こういったことを休日返上で行い、語学講座に通ったりします。しかし苦手分野を補う方法が職場でなくては無理な場合、例えば職場から持ち出せない資料の読み込みであることもあります。スキルアップの時間が勤務時間に組み込まれていれば、それに越したことはない。仕事を引きずったままの家族サービスになることもありません。

休暇時間を旅行に当てるのもいいですし、子供と遊ぶのもよし。健康にハンディを持つ人の場合、ゆっくり休めばよい。メディカルチェックを受けることもできます。休暇を取りながら、仕事の結果を出そうとすれば、個々の時間の使い方を工夫せざるを得ません。日本企業が「一緒に飲み会」「一緒に残業」から抜け出せないのは、結果を重視していないから、と言えなくもない。この状態で一律に「ノー残業」をすれば、単純にできる仕事は減ります。

引用記事の筆者は

「おそらく、もう日本企業には適応できない。もしくは復帰したら、同じように皆に合わせてしまうと思う。」

と語っています。国連で彼女が自由に働けるのは「それがスタンダードだから」なのです。国連であっても「人と違う」方法で何かを行うのは勇気のいること。

だとすれば、働き方改革の根本は1つしかありません。「働き方は人それぞれ、目的は会社への貢献」です。
折しも、社会は高齢化に突入、人手不足もあり女性労働者も増えていますね。高齢者や女性労働者は「働き方、休み方をカスタマイズ」する第1人者とも言える。

最近の、若い社員は飲み会に付き合わないと言いますが、よい傾向なのかもしれません。ただし自分の勤める会社に、給与分の貢献をすること。それが仕事というものなのですから。

<div class=”box-info”>引用元:<a href=”https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181223-00010000-globeplus-int” target=”blank” rel=”nofollow”>https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181223-00010000-globeplus-int</a></div>