その場所でするべき仕事か

連休明け、会社に行く足取りがどうにも重い。
そんな人もいるでしょう。中には長すぎる連休、仕事を家に持ち帰ったらおそろしくはかどってしまったという人もいるのでは。

働き方改革に伴い「好きな時間、好きな場所で働く」という概念が出始めましたが、まだ守りのイメージが強い。
つまり、家の事情があるため、やむを得ない事情で効率を上げるため、場所や時間をずらすという考え方ですね。
この考え方は、定時や本拠地がありそこを外れるという発想。
しかし、そもそもいつも皆同じ場所で働く必要があるのか?

会社に似た状況の場所として、学校があります。
全員同じスケジュール、同じ教室で授業を受けるというやり方。

この方法、教える側にとっては、効率はいいかもしれないが、果たして学ぶ方にとってプラスになっているのか。
授業についていけない。しかしクラスメイトに迷惑をかけたり、バカにされたりするのが嫌なので、そういえない。
そして最後にドロップアウトしてしまうケースも見られます。
この場合、集団で学ぶことが逆効果になっているともいえる。

集団教育のメリットとして「協調性」が身に付くという点が挙げられます。
確かに特定のチームを組んで、役割分担をするといった行動は、社会生活を送るうえで大いに役立つ行動です。

その反面、クラスにだけ対応する、違うカテゴリーの人に会った時に対応しづらい人間が育つ可能性もある。
最近、この弊害が取りざたされるようになり、アクティブラーニングなど、授業の方法も変化。インクルーシブ教育も進められるようになっています。

ということは、職場も毎日同じ場所、同じ人間が集まる必要はないのではないか。
引用記事では「自分の好きな場所で、仕事をした方が効率がよい」というテーマで対談が行われています。

ワークとライフを切り離さない

働き方改革に伴い「ワークライフバランス」という言葉が多く使われるようになってきました。

しかし、そもそもライフの中にワークがあるはず。この2つを分ける必要があるのか。
確かに24時間仕事のメールなどに対応していては、頭を休める時間がない。
オンとオフの切り替えとも言われますが、しっかり休むことは非常に大事。

しかし、好ましい休みの取り方法自体、かなり個人差があります。まとまった休みを取り、休み明けに大量の連絡を受けるくらいなら、毎日連絡だけ処理しておきたい。そういうタイプもいるでしょう。

睡眠時間をしっかり確保すれば、それ以外の時間をどのように使うかは、個人の自由。ストレスのかかり方もかなり個人差があります。

対談では「仕事と洗濯を組み合わせてみた」など、色々な状況で自分のベストな場所を見つける作業が紹介されています。

そして、こういった発想の延長に「町おこし」があるのです。
自分の仕事がはかどる場所=居住地とも限らない。
ということは、セカンドホームを設け、そこの地域イベントを手伝いながら、仕事をする方がはかどるということも考えられますね。

こういうケースの場合、会社への貢献と地域への貢献が同時にできる。
そして、何より本人が気持ちよく過ごせる。一石三鳥になるのです。
また、この発想の延長として、週末移住&副業という方法もあります。

好きな時間、好きな場所で働くことは、都合を合わせるという「守りの発想」だけではない。自分が本当にベストを尽くせる場所、心地よいと感じる場所を探すという「攻めの発想」にシフトしつつあるようです。

自分の世界だけがあるわけではない

椅子に座っていれば、会社への貢献とみなされた時代はもう終わり。
自分がどれだけ会社に貢献できているかを確認するためにも、好きな時間や場所を選び取るという作業は有効。
現代の労働現場では、考えなしの「お揃い」という考え方が通用しなくなってきたということ。あくまで自分の人生の主役は自分です。どういう形で会社に貢献するのかも、自分の頭で考えること。

しかし、それは他人も同じことです。
コワーキングスペースの場合、働く場所としてある程度、認知されていますが、
労働者優先ではない場所もある。

例えば図書館や美術館など、幅広い年齢層に利用してもらうための工夫をしているところも増えています。そういった場所では、当然子供がうるさい、高齢者がゆっくり移動するといったこともあり得る。

またよその土地へ移住した場合、よそ者扱いされる可能性も大きい。
何よりその土地の風習がある。

そういった状況すべてを受け入れるようにしなくてはいけません。
世の中すべてが、労働者のために作られているわけではない。
また自分の好きな場所や時間を選ぶということは、同じ労働者であっても「遊んでいる」など、いろいろな行動をする人が増えていくということでもある。

自分の好きなものを選び取るという行動は、他者への寛容さを持って行うべきこと。
またそういった考え方をすることで、他人の価値観を学ぶこともできる。
それを仕事へ活かせる可能性も出てきます。

集団にはルールというものが必ず存在します。
「好きなことが出来るのは、周囲の人間がいればこそ」という感覚を忘れてはいけません。