マラソンは健康維持のため?

働き方改革は、まず自分改革から。とはいえ、食生活を改めたり、節酒して運動したりというのは、なかなか難しいこと。
「仕事が少し落ち着いてからやろう」など、先送りになることも多いのでは。

しかし、世の中にはイチローのようなストイックな人もおり、絶えず自分を追い込んでいます。
成功者にはこういったタイプが多いようにも見える。
ストイックになれないと、やはり今のご時世、仕事から取り残されてしまうのか。

しかし「ストイック」と言われる状態、心理的にはあまりいい状態ではないこともあるよう。

引用記事では「サウナを行う理由」が載っています。
現在、起業家の間でブームと言われるサウナ、かなり高温の状態に身を置くことになります。
そのため、血管が拡張して、血液の循環がよくなる。疲労も取れやすくなります。
しかし、それだけならお風呂でも同じ。

サウナの特徴は、体をいじめる「高温」。それにより、自律神経を刺激、心身の状態が整うというわけ。
体の健康を維持するというよりは、リフレッシュ効果など、精神面での健康維持効果が高いのです。

実際に、超高温の中では頭が空になる、仕事の段取りなど緻密なことは考えにくくなる。
それにより、思考を1度リセットできます。

つまり、サウナを気持ちよいと感じるということは、それだけ精神的ストレスを抱えている状態ともいえる。
起業家がサウナを好むのは、それだけストレスの多い世界だからともいえるでしょう。
似たような行動として、マラソンや登山も上げられています。
ストイックな行動をしなければ気が済まないということは、すなわち絶えず精神的に過剰なストレスがかかっている状態。

そういった状況を客観的に把握して、リセット方法として用いているのなら問題はないですが、漠然とストイックな行動が増えていく状態は、精神的に追い詰められているともいえる。
リセットして、ストレスを回避するのも大事ですが、根本的な原因であるストレスが何かを考え、解決することが大事です。

ストレスとは何なのか?

実は、程よいストレスは、体にはむしろよいこと。
定年退職後やることがなくなり、心身のリズムが狂い病気を招くことがあります。

いわゆる緊張感がない状態。そういった状況では「やる気」の源である交感神経が働きにくい。
人は起きている間は、ある程度の緊張状態に置かれます。
すると交感神経が働き、いわゆる「戦闘モード」になる。血圧が上がり、心拍数も上がります。これにより集中力も高まり、いわゆるハイパフォーマンスができる。

そして、夜になると心身をリラックスさせる働きのある副交感神経が働きます。
血圧が下がり心身ともに「緩い状態」になる。そして睡眠モードに入ります。
これがリズミカルに行われることで、人は心身の健康を維持しているわけです。

そのため、日中のストレスは、心や体を活性化させる源になる。
そもそも誰かに期待されるなど、緊張感を伴う状況がないと「やる気」は出にくいですよね。

しかし「過度な期待感」は逆に不安に変わる。
ストレスが「不安」というレベルに達してしまうと、健康に有害になる。
その不安から逃げたいために、人はストイックな行動に走ってしまうといえる。
ストイックな行動は、現実逃避の裏返しとも言えます。

ストイックな行動をしなくてもよいということは、それだけの不安を持っているわけではないともいえる。
精神的に健康である可能性も高く、そういう意味では喜ばしいことなのです。
だからといって、自堕落な行動をしていれば、当然自律神経は乱れやすくなる。
ストイックな行動それ自体は、自律神経の働きを整える効果が高いため、ストイックさが足りない場合は、実践してみるのもよいでしょう。

「成功者の近くにいる」ことが成功への道

ストレスは行き過ぎると、不安という形に変化する。このレベルになると、自他ともに悪影響を及ぼします。
不安それ自体と向き合い、回避策を考えることが大切。

自律神経が乱れた状態で、チームプレーに参加すると、周囲に悪影響を及ぼす可能性もある。
あまりに緊張しすぎた人間がチーム内にいると、周囲の調和が乱れることがあります。不安というのは伝播するのです。

成功者にストイックな人間が多いのは、サウナなどの方法で不安を回避。
自律神経を整えることで、自分が所属する環境をベストな状態にしておくことができる。
すなわち、成功しやすい環境を作ることができるためともいえる。

無意識に自分を追い込み、自分の不安を自覚していない状態はいただけませんが、そういった状況を理解して、不安を回避する習慣づけをすること自体は、非常に大事なこと。

ストレスを溜め続け、不安を抱え続けることは、周囲の足を引っ張る可能性も高くなってしまうのです。
無意識にストイックな行動で、自分をいじめる状態もまずいですが、ストレスを回避する方法を持たないまま、職場に不安やイライラをばらまくのも、仕事においては大きなマイナスになります。

仕事をしていれば、どうしても過剰なストレスは出てくる。
まずその状態に気づくことが、仕事環境のストレスを減らす第1歩。心身の状態や自分の行動を省みる習慣を付けておくとよいでしょう。