自分のアピールをしがちだが‥

ネットを使って人脈を作るのが当たり前の社会、だからといって、実際に対面したときに「ネットで見ています」「FBで共通の知人が50人もいます」というあいさつをされて、困っているのが引用記事の筆者。

「50人共通の知人がいます。」というテーマは、「共通しているのは誰だろう。」
「Aさんと、どんなご関係なんですか?」というところから、話が発展するかもしれませんが、「ネットで見ています」では、「ありがとうございます。」で話が終わってしまいますね。

ネットで簡単に人と知り合えるということは、より会話術を磨いておく必要があるともいえそう。

リアルでしか人と知り合わない場合、口数の少ない人というのは「そういうタイプの人」として認識されます。
相手が雰囲気を感じ取ったり、見た目の印象を受けたりするため、そこでの情報を得ることができる。

逆に言うと、見た目の印象を決めるファッション、雰囲気を決める姿勢やしぐさはそれだけ大きなウエイトを占めるのです。
もちろん、出会いがネットであったとしても、リアルに人と会う時に、こういったことが大切なのは変わらない。

しかし、ネットで出会う場合、主な情報源が「言語」です。
言語を通して相手を知ることになる。言葉のイメージで相手と意思疎通を図ることになります。
リアルで出会う場合と、出会いの前提条件が異なります。

またインターネットを介して出会う場合、共通の知人がいる、同じサイトを利用している、など、何らかの土台があってのこと。
まず、そこについての質問をしたいと思い、そういった内容が来るだろうと相手も予想します。
当たり障りのない話題で終わっては肩透かしを食うということもある。

また、せっかくインターネットというツールがあるのだから、リアルな出会いに備え、ネットを活用しない手はありません。

引用記事の筆者は、その方法の1つとして
・相手好みの投稿を、会う直前にいくつかSNSにアップしておく
という行動を取っているよう。

まず会話の土台を作っておくことですね。こういった「仕込み」をしておくと、
相手が話をしやすくなります。
また壁紙などを相手好みにしておくという方法もあります。
リアルな相手に会う時には、相手や場面にふさわしいファッションを選ぶことが重要な要素になりますが、あらかじめSNSでそれをやっておくということ。

ただし、特定個人にあったりする場合は有効ですが、SNSで出会った複数の人に1度に会う場合などは、あまりに相手に合わせると面倒なことになります。
「八方美人」と思われる可能性も高くなる。
それを回避したい場合は、「自己主張を弱める」「万人ウケする」壁紙設定や投稿の方が無難。

そうすると、相手から見て「クセのない人」に思われ、印象に残らないのではないか。
それでもいいのです。リアルな対面で重要なのは「相手を知ること」です。

主役は相手

ビジネスで人に会う場合、相手に会うことによって、何かしらの目標を立て、協同でその目標に向かうことが大事。
自分を知ってもらうことは、そのための手段に過ぎません。

もちろん、こちらに「ウイン」がなければ業務として損をするだけですから、金銭面など譲ってはいけない部分を守ることは大事。

しかし、それ以外の部分で「相手より上に立つ、勝つ」必要は全くない。
むしろ、いかにしてお互いが顔を合わせることのストレスを無くすか、いかにしてよい空気の中で協同作業をするかの方が遥かに大事。

そのために、主役を相手に譲った方がいいのなら、譲りましょう。
同僚や上司など、自分の味方に付く人間に対しても同じことが言えます。
大事なことは「企業業績を上げること」「結果を残すこと」。
セルフアピールはあくまでその手段なのです。

では、気持ち良い空間を作るにはどうしたらいいか。
相手に色々な質問をすることです。幸いネットで知り合った相手の場合、各種SNSなどに相手の情報が満載。
その中から共通の趣味や関心ごとを探しておけばいいだけ。

ここで大事なことは「嘘をつかないこと」です。無理矢理相手に合わせても、どこかでボロが出る。むしろ印象が悪くなるだけ。

共通の話題が少ない場合は「これ、何だろう」と思うことを見つけておくことです。
例えば家庭菜園や食べ歩きなどに、全く関心がないが相手は熱心な場合、とことん質問をすることです。
こういった趣味の場合、当然誘われることも予想される。
もし、趣味のジャンルにどうしても入れそうもない場合は「家の事情」「健康上の事情」などをつけて回避するとよいでしょう。

また、そういう情報を「見る専門」に回るという手もあります。
「これからも楽しみにしています。」と言われ、不快に思う相手はまずいません。
ネット情報が乱立する現在、発信力が問われるようになりました。
それと同じくらい実は「受信力」も大事。

例えば相手が不快な情報や言葉を発したとする。たまたま何らかの理由で不機嫌だったのかもしれません。そういった「スルー力」を身に着けることも大事。
何をどの程度受けて投げ返すか、言語や視覚情報の世界では、受け止める力の方が大事なのです。