気のせいではない「朝型」「夜型」

午前中はどうも仕事がはかどらない。しかし、上司は朝から元気で「人間日の出と、ともに起きるものだ。」と言い張っている。

こういうケース「夜にだらだらしているから早く起きられない。」
ということもあるかもしれませんが、そもそも最適な睡眠時間帯は人によって異なるということが、引用記事では述べられています。
つまり、午前中が苦手な人が、夜頑張って寝ようとする、そして早く起きようとするというのは、健康によくないことなのですね。
また、このようにしても寝つけなかったり、睡眠の質が低下する可能性もあるようなのです。

最近は「睡眠負債」という言葉も知られるようになってきました。
睡眠を軽視すると、健康を損ねる、また安全性を重視する職場では事故率が高くなるなど、問題が発生することもわかり、運送業を中心に「休息」をきちんと取るような勤務体制に変わりつつあります。

しかし、休息時間=睡眠時間ではありません。
現在医療現場などでは、休み時間の長さだけではなく、取り方の工夫もされています。8時間の休みをバラバラに3回取るのではなく、16時間などまとまった単位で休む方法です。
これは、体内時計を考えてのこと。体内時計は一般的に後ろにずれやすいと言われています。つまり人間は夜更かしの方が得意ということ。
まとまった長さを取ることで、睡眠をしっかり取ってもらうという考え方です。

また単純に帰ってから寝るだけが「休息」ではありません。
「精神的に気が休む」状態がなければ、ストレスは解消できませんね。
「休み方」というのは、働き方に大きく影響してくるのです。

さて、では朝型、夜型が実際に存在するのか?ですが、引用記事では「夜型人間」を集めて、夜シフトを組み、朝型人間を集めて朝シフトを組んだ場合、睡眠時間自体を長く取ることができたという実験結果を紹介しています。

体感的な「朝型」「夜型」は、甘えではないということ。
また睡眠に適する時間帯が違うということは、当然日中のパフォーマンスが最大にできる時間も異なるということ。

朝型の場合は、午前中にピークが来ますが、夜型の場合は午後に来ることが多いよう。
勤務内容もこれに合わせれば、眠い、何となく仕事がはかどらないというロスは減るというわけ。

朝型、夜型がズレるということは、睡眠に影響を与え、日中の活動時間帯にも影響を与える、ダブルパンチを食らうということ。
今仕事がキツイ、何となく合わないと感じているとしたら、その理由は、働く時刻が影響している可能性もあります。
睡眠不足はうつ状態を招くこともあります。人間関係がうまくいかないせいだと思っていても、そう感じる理由自体が「働く時刻」にある可能性も大きいのです。

引用記事では、そのせいで起きたミスの隠ぺい率も高くなるとされています。
「自分に合わないリズム」で働く弊害は思いのほか大きいのですね。

「朝型「夜型」はどの程度存在するのか?

では、実際に朝型、夜型はどの程度存在するのでしょうか?
基本的に大多数の人は、0時~8時辺りの睡眠時間が適正であるよう。
極端な両端はかなりレアケースなのだとか。
これより早く寝る人がどちらかというと少数派。一般的には「どちらかというと宵っ張り」というタイプが1番メジャーであるようです。

問題は、最大パフォーマンス時刻は、起床後1~2時間後になること。
そして午後3時辺りに1度下がり、またやや盛り返すという仕組み。
つまり大多数の人は「午前10時以降、頭が覚せいする。」ことになります。
就業時刻午前9時開始というのは、大多数にとって「早すぎる時間」だったんですね。

しっかり起きてないのでエンジンがかからないのではなく、無理に起きているため、始動しづらい可能性が高いのです。
また17時以降やる気が起きるのは、実際に夜型である可能性も高いということ。

ちなみに、朝型夜型はおおむね自分の体感時刻で合っているようですが、厳密に試してみたい場合は、10日程度の休養を取り、試してみるといいようです。

とはいえ、会社の就業時刻はどうにもならないという場合、朝には単調な仕事を入れ、重要な判断は午後に回すなど、個人での工夫は可能。
また上司は、可能であれば「朝型、夜型」という意見を聞きシフトを組むようにすればよいでしょう。

気を付けたい「確認作業」

また、警備や安全確認など24時間体制が必要な勤務の場合は、生活リズムが違うタイプを雇用することが大事。
全員朝型という場合、夜の確認作業が手薄になってしまいます。

全員のパフォーマンスが一致した方がいい作業と、逆の作業があるため、こういった作業を分別して振り分けることも大事になります。

「休み方」が重要とされる今回の働き方改革、自分の体内時計を把握すること。
また部下のタイプを把握してうまく仕事や役割を分担することが大きなポイントになってくると言えそう。
しかし、引用記事にもありますが、目覚ましで強引に起きること自体、健康にはよくない行動。ノー残業以前に、午前9時始業を見なおしてもいいかもしれませんね。