「5月病」とは何なのか

平成最後にして令和最初の連休、10連休を楽しむ人もいれば全く関係ない人もいるでしょう。
しかし、いずれにしても気になるのが「5月病」。
昭和の時代から存在する5月病は、5月になると、体調を崩したり、気力がなくなったりする状態。ついには「会社に行きたくない」と思うようになり、実際行けなくなってしまったりする。
引用記事を見てみると、エンジニアの半数以上は5月病を経験。
しかも主な症状は精神的なもの。「早く起きているのに、会社に行く時刻がギリギリになる。」「ウインドウズの起動音で胃が痛くなる。」などの声が上がっています。

10連休ともなれば、連休明けに、いきなり辞表を提出という人が増えるかもという懸念が出てくる。
しかし、引用記事を読むと「休んだことで、5月病が治った」という声も多い。
ということは10連休はむしろ福音なのか?
そもそも5月病はどういった事情で起きるのでしょう。

5月病最大の原因は「環境の変化」。
引用記事に載っている「5月病体験者」は新入社員ばかりではない。
人事異動や転勤族も含まれています。
新入社員の場合、連休あたりまでは研修期間というケースも多く、「6月病」になりやすい傾向にあるようです。

人間関係への適応は、労働者がもっとも苦労すること。
4月にはそれが一気にやってくる。1か月は何とか適応しようと頑張りますが、連休という「句点」ができると、そこで疲れや逃避願望が出てくるというわけ。
つまり、環境が変わった場合、5月病は起きて当然と言えます。

また環境ストレスは、人間関係だけではない。三寒四温というとおり、春先は健康を維持するのに大変な気候。
人によっては花粉症と戦っていることもありますね。
雨と晴れが短いスパンで入れ替わるというだけで、自律神経には大きな負担がかかります。気温の変化も同じこと。
新入社員や転勤族の場合、いきなり人口密集地区に引っ越し、満員電車に揺られるということも起きます。物理的な環境変化も大きい。

また3月末から4月には、送別会など慌ただしい出来事が続く。
夜中まで、飲み会に付き合い、仕事を片付けると言った不規則な生活を招きがち。
2018年度から19年度にかけては、働き方改革や元号の変更などで、より仕事の量が増えた人も多いのでは。

子供が進学する場合などは、自分だけでなく他人のペースにも付き合うことになります。
4月直前というのは、1年の中でも「人生の時間の流れが不規則になりがち」なのです。
人間の身体というのは、一定のリズムを刻んで生活することに1番負荷がかからないように出来ています。
にもかかわらず、いきなりダッシュで走って、止まるのが5月の連休。

これでは、心身の調子がくるっても仕方がないと言える。
つまり5月病には、体への負担、心への負担両方が関わっていると言えるのです。
この2つを踏まえて、対策を考えてみましょう。

とりあえず休む、しかし休み過ぎない

引用記事では、5月病の解決策として「時間の経過」と「休み」が挙げられています。

気候対策としては、まず規則正しい生活をすることが1番大事。
決まった時間に寝て、食事をとる、これだけで体への負担は少なくてすむ。
そして、睡眠時間は一定時間をキープすること。
これを続けるだけで、体への負担は減っていきます。

また人間関係もある程度、時間を置けば関係性が安定してくる。
相対的にストレスとは感じにくくなる。つまり時間が経過すれば、心身共に負担は減る傾向にあるのです。

必ず、今の状態は楽になると思うことが5月病解決への道。
そのために、変な無理をしないことも大事。
新卒や異動の場合、結果を残すためにはりきりがち、しかし普段以上の力を出すと、そこでストレスがかかる。
こういった期間は短めに、あとは「より長く現状を維持する方法」を考えましょう。

睡眠時間を削って頑張ったところで、社員としての生活は、それまでの人生よりはるかに長く続きます。もちろん色々なことにチャレンジすることは大事。
しかし、そのベースは「健康な心身」あってこそ。
普段の自分と違う時間が続くと思ったら、なるべくまず「日常ベース」に戻す意識を持つこと。これが大事です。

そして気になる連休の過ごし方ですが、同じ仕事をやり続けると、脳の偏った部分ばかりを使い続けることになります。デスクワークで姿勢を変えないと、肩や腰に負担がかかるのと同じ理屈。
ですから、日常業務と全く違うことを行うのがお勧め。

違う世界を開くことで、労働者以外の顔を持つことができるというメリットもあります。
ここで大事なのは、作業は非日常であっても生活リズムを大きく崩さないこと。

また意外な落とし穴として、栄養特にビタミン、ミネラル類の摂取が挙げられます。仕事が忙しくなると、食事が手抜きになりがち。するとビタミン、ミネラル類が欠けがちになります。それと同時にこの2つの栄養素はストレスやインスタント食品の消化などで消費されやすい。
意識して取るようにしましょう。

これからは、あくまで通常のストレス対策の話。現実には理不尽な人間関係、作業が待っているのが社会人。相談できる相手を作るなどセーフティーゾーンを確保することもお忘れなく。