自衛隊に見られる「心が折れた人」

働き方改革に伴い、過重労働も是正される方向へ。今後は心身ともにしっかり休みを取りながら、働くことが大事になってきます。
とはいえ、新年度スタートの時期は、忙しい企業も多いもの。
また新卒社員や新しい役職についた人などの中には、人1倍頑張ろうと思っている人も、多くいることでしょう。

その反面、いくら言っても、いい加減な働き方を改めてくれない社員に、手を焼くことも。「心が折れた」と言って、早々に休み始める社員、4月にして、もう会社を辞めてしまった社員もいるかもしれません。

こういったタイプの社員は、簡単に折れないように鍛えなくてはならない。
しかし指導が行き過ぎると、折れてしまうかもしれない。
人はどの程度鍛えるのが適当なのか?
引用記事では、自衛隊の例を引き合いに「心が折れる理由」が語られています。

まず「心が折れるタイプの人」というのは、どんな人なのか?
1つ目のパターンは「中程度までのストレスで折れる」タイプの人たち。
客観的に見て、ごく日常的なストレス、もしくはプラスアルファ程度のストレスがかかった時点で、すぐ折れてしまうタイプです。
4月にして、すでに退社というのはこういったケースが多いかもしれませんね。

傷つきやすいタイプ、人に相談しにくいタイプ、単純にストレス耐性が低いタイプなどがいます。いわゆる世間がイメージする「ストレスに弱い人」ですね。

こういったタイプへの対処方法は、それぞれの特性を見極めて、バックアップするしかありません。
できるだけ、上司と多く話をして「傷つく理由」を考え、味方になってくれる人がいることを伝える。そしてどうすれば乗り越えられるかを話し合うことが大事です。
いつでも悩みを聞ける体制があるということを、教えるのも大事なこと。

ストレス耐性の低い人というのは、あらゆる事柄に対して、場数が少ないタイプが多い。
不安を感じる状況が元々多く、そういった状況をなるべく回避する傾向にある。
すると、苦手な状況での対応策が身に付かないまま、苦手意識は維持される。

そして人生が長くなるにつれ、回避する回数自体が増えていきます。
すると「毎回、苦手なことを避けている」と感じ、自信を失うという悪循環にもなります。より引っ込み思案になってしまうのですね。

こういったケースでは、まず場数を少しずつでも踏んでいくことが大事。
集団の場合「初めて、不得手」という理由で失敗をすることは誰にでもあります。
そういったときに、必ず誰かがサポートをすること。
こういう場数を重ねることで、苦手意識を克服。ストレスに感じる事柄のレベルを上げていくのです。

こういうタイプには、何かを任せる厳しさと同時に、「相談やサポート」というバックアップを欠かしてはいけません。

「まさか、あの人が」はなぜ起きる?

こういった、いかにも「ストレスに弱い」人以外でも、心が折れる人はいます。

心が折れる人の半数近くは、中程度のストレス、つまり普通の人が耐えるストレスは楽々クリアできる人。しかもその上で責任ある仕事を任されても、平気な顔でこなせるタイプの人。
いわゆる「できるタイプの人」が折れるケースが、かなり多いのです。

折れたときの行動も、ただ休むだけでなく、反社会的な行動に走るケースもある。
「まさか、あの人がこんなことをするなんて。」というケースは、こういったストレス過剰状態であることもあります。

なぜ、こんなことになるのか?
それは人は生き物だからです。ストレスというのは、ある程度までは誰でも耐えられるようになっている。
しかし、ある一定以上心身のストレスがかかり続ければ、脳か体のどちらかに異常をきたす。

その結果、胃潰瘍やうつ病など病気という形で、体が悲鳴を上げる。
もしくは反社会的行動や、ドタキャンなど、心が悲鳴を上げるの、どちらかの結果になってしまうというわけ。

タフな人とそうでない人というのは、先天的に存在しますが、タフな人が何でも耐えられるわけではない。
むしろ自分をごまかし続け、落ちない汚れがどんどん重なっていくように、ストレスを溜めがちに。
そしてある日、心身の限界が来る、その結果「まさか」という極端な結果を招くのです。

こういう場合はどうしたらいいのか。当たり前ですが「休むこと」。
自衛隊では「睡眠と水分」をしっかり取るよう、指導しているとのこと。

ちなみに、ストレス解消法として、お酒やバカ騒ぎなどアクティブな方法を持つ人もいますが、高ストレスに置かれている場合は、逆効果。
むしろエネルギーを奪ってしまいます。強制的にでも「休むこと」が大事なのです。

1つのことに根を詰めがちな人、生真面目と言われる人の場合、同じように「睡眠、休息」のマイルールを作っておくのも1つの秘訣。
眠りが浅いと感じたら、残業を無理に断ってでも、寝るために帰宅する。
こういう行動は、まじめな人にはかなり後ろめたく感じるかもしれません。しかし、長い目で見て会社や社会に貢献しようと思えば、とても大事なこと。

人間は生きものです。どこかに不調が出るということは、SOSのサイン。しっかり休むことも、労働者には大事な心構えなのです。