頭の良さとは何なのか?
近年、大学入試改革が叫ばれ、高等教育のあり方がどんどん変わろうとしています。教育現場ではアクティブラーニングが進められていますが、やり方をめぐって右往左往している状態。
また働き方改革に伴い、受け身で物をこなすだけではなく、発信型にならなくてはいけないとも言われていますね。
こちらも「頭の中身を刷新しなくては」と右往左往している状態です。

これらに共通するのは「本当に頭のいい人間を育てる力を付けること。」
「地頭のよい人間を育てること。」なのですが、そもそも頭の良さってどういうことなのでしょう。

まず従来の学力の測り方ですが、いわゆるクイズ方式ですね。
設問を出し、解答を出す。「正解です!」となる。
難易度の高い問題をたくさんこなした人が頭がよいとされる。
しかし、この方法、頭の良さというより「クイズ解答力」といった方がよさそう。

もちろんクイズ問題を解くにはいろいろな能力が必要になります。
まず基礎知識。社会の年号問題などが顕著ですが、知らずに答えられるものではない。

ついで応用力。小学生レベルでいうと「45人の生徒がいます。5人かけの椅子をどれだけ用意すれば全員座れるでしょうか?」
九九の割り算をここで使用すれば解答が出せますね。

従来の学力は、このように知識をベースにして、問いに答えればよいのです。
なぜ、こんな能力ばかりが重宝されてきたのか?
それは問いを出す側が少数派だから。問いを出す側とは、会社で言えば雇用者です。
労働者から妙な問題提起をされるより、雇用者が出した課題を的確に解いてくれる方が望ましい。
そういった理由で、雇用の数自体も増えます。学力=解答能力を身につけておくと社会で役に立つというわけです。

しかし、ここで1つ疑問が起きます。学力=クイズ解答力とする。そして学力が出世の大事な要因だとする。
そうすると、雇用する側の人間も同じように「クイズ解答力」の高い人間が出世しやすくなります。
問題を出す側も「解く方が得意」な人間ばかりになってしまう。
実際、現実社会がそうなってしまっているのが、今の日本なのですね。

現在、日本経済が衰退してしまったのは「1億総受け身」の証拠と言えなくもない。
そのため、課題を出す能力を身に着けなくてはいけないとなり、教育改革が叫ばれているということです。

こう考えてみると、現在新しい能力が求められているというよりは、今まで頭の良さを限定的に解釈していたという方が正しいのではないでしょうか。
地頭のよしあしはもちろん先天的な要素もありますが、教育により消された人もかなりいると思われる。
今から、鍛えようと思っても遅くはありません。

頭をよくするコツとは
引用記事では地頭の良さに共通する2つの共通点が挙げられています。
1つ目は「物事を偏見や先入観で見ず、ゼロベースで見ること」
2つ目が「絶えず疑問を持ち続けること」

この2つの要素は多かれ少なかれ、子供時代には誰でも持っているのではないか?
しかしクイズ解答力には、必要ないとして消されてきた可能性が大きい。
この2つを現在、維持できている人というのは「空気を読めない、読みたくない」タイプである可能性が高いですね。

学校で要求されるのは「(従来型)学力」「協調性」など。
従来型学力を身に着けようと思えば、ゼロベースは往々にして邪魔になります。

まず「なぜ社会の年号を暗記しなくてはいけないのか?」という問いを投げかけ続けた場合、肝心の年号暗記は進まない。
先生の邪魔をするため、学校生活になじめない可能性も出てくる。
そういったリスクを冒してまで「暗記する疑問」を持つより、そこは不問にして楽しく学校生活を送る方が賢明ですね。こうして、1、2の能力を失うのです。

1,2の能力を失わない方法とは「多様性の尊重」です。「暗記をするのはなぜだろう?」という人がいたとする。
そういった声をつぶさない。そして一緒に考えてみる。教育現場においては、まずこういった環境づくりが急務です。

もちろん大人にも同じことが言える。
会社組織も学校と似たような面があり、妙なことを言い出すと周囲が「面倒」と感じる風潮があります。
そうして、ゼロベース感覚と疑問を持ち続けるスタンスは崩されていきます。

しかし、現在は外国人労働者も多くなってきた時代。
容赦なく先入観が崩されていく状況ができつつあります。また高齢者や女性、障がい者など今まで労働市場の少数派だったカテゴリーの人たちも、今後は労働社会の担い手になってくるでしょう。
彼らの意見に耳を傾ける。まずここから始めてみればよいのです。

また子供の地頭をよくする方法として「5感を伸ばす」という考え方があります。
視覚、聴覚だけでなく、触覚などすべての感覚神経を育てることで、感受性を育てるという方法。

大人も手遅れではありません。いつも頭脳労働をしている場合は、家庭菜園を行うなど、頭の別の場所を使う作業を行うのも1つの方法。

最後にこの文章を読んで参考にするという考え方しか頭にない人、まずこの文章に疑問を感じてみましょう。
もしくは実行して課題を見つけてみましょう。それを「思考の継続」というのです。

参考記事:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181116-00023892-forbes-bus_all