ネット社会の着地点は?

最近の流行語の1つになっているIoT。
今の時代スマホを持つのはもちろん、AIスピーカーで家電製品に命令を出すのも当たり前の世の中になってきました。

そんな中IoTは現在どういった位置づけなのか、そして今後そういった方向へ進んでいくのか、総務省のサイト(引用記事)で見ることができます。

まず現在置かれている位置づけですがIoTという呼び名のとおり、人とネット空間をはさみ、物事とつながっている状態。
「ネットを介して」という表現が1番適切でしょう。

その反面、例えばコンビニのタッチパネルなど、日常的に操作が行われています。
チケット予約や購入は「端末操作で買えるもの」。
あえて意識しない限り「インターネットで買っています」というよりは、もはや「交通手段を確保する方法」の1つという認識ですね。

ネット通販もこれに近いものがあります。
またコンビニの売れ筋商品などは、レジのデータからフィードバックして商品開発として利用されることもあります。

また一昔前までは、自分の意見を公的にしようと思えば、投稿を行うなどある種の覚悟や気構えが必要でしたが、今ではツイッターなどに「電車遅れてる」と書けばいいだけ。
それに対して、知らない人から感謝されるのも日常的。

個別の事柄に関しては、ネットとそれを使う人の状態は、かなりボーダレスになっています。将来はどんどんこの状況が進んで行くというのが現在の予想。
つまり「ネットを介する」のではなく、ネットの世界とリアルな世界の境目が果てしなくゼロに近くなるということ。

総務省サイトでは具体的に
1、 サービス、2、技能、3、データ収集の3つのカテゴリーに分けて、現在の位置づけを行っています。
まず1のサービス。サーバー空間で行われていることは、指紋認証、注文対応など、音声識別など。
そしてリアル空間で行われていることは、不良品検知、翻訳、各種監視など多岐に渡ります。
リアル空間で行われていることの種類は多いのですが、大別すると、監視(農作物、高齢者、混雑など)その結果から、最適な回答を呼び出すといったことですね。
仕組みは単純ですが、実際の現実社会に置き換えると、かなり多様なシーンが想像される。
また、多くの人は、親の介護をしながら、カーナビを見るという複合的な要素に置かれているのも特徴です。

続いて2の技能をみてみましょう。
これは専門家ができることと一般人ができることの2つのレベルに分かれています。
監視機能や最適化といった技術それ自体は専門家の仕事。健康管理など出てきたデータの読み取り自体、専門家が行わなくては意味がないケースもあります。

一般人ができる方法としては、データ入力や高齢者監視など。自動運転も入っていますね。
つまり現在のIoT事情は、基本的なシステムやそれが生み出したものの中で高度な技術を要するものは、一般的ではないということ。

この技術というジャンルがどう変化していくのか?が雇用の大きなカギになりそうです。
というのも、IT技術に関して言えば、単純にITの技術を勉強すればよいのですが、健康管理をしたところで、その結果を読み解くのは医療関係者。
もちろん、現在でも個人レベルでの健康管理や体調の推測は充分に可能ですが、
最終的な病名判断は医師の判断ということになる。

この分岐点が「将来AIが行う仕事かどうか?」として議論を呼ぶわけです。
この区分けはITの発達と同時に、価値観がどう変化していくかにより、かなり左右されると思われる。

病気の例えで言えば、インフルエンザの判定が楽になる可能性がある反面、インフルエンザの判定を、万人に行わなくてはいけないのか?という話にもなる。
軽度疾患は判定しないという考え方もありますね。

1と総合すると、どの程度のサービスが望まれるか?により、2は変動するということです。

最重要課題は危機管理意識

最後に3、データ分析ですが、リアルとサイバーの中間に置かれているのが、現在「金融」とされています。平たく言えばお金。
そもそもお金というのは、数字上のやり取りですから、当たり前とも言える。
逆に言うと、お金という分野は、容易にのぞけるデータとも言えます。

サイバー空間において、もっとも大事であり遅れているとも言われるのがサイバー攻撃対策。
ネット社会が進めば進むほど、サイバー空間に置かれるものが多くなる。
空間を管理する重要性が増しますが、今現在スピード、質ともに追い付いていない現状があります。

また危機管理意識が薄いこともある。
ネット社会を総務省ではSociety 5.0と呼んでいますが、人のリアルな感覚から遠ざかる分、危機管理意識を意図して持たなくてはいけない。
些末なことであれ、重要なことであれ、ネット上では同じ重みになってしまう可能性があるだけに、優先順位付けも大事になっていきます。

Society 5.0と呼ばれる社会の課題は、まず危機管理意識を高めること。
そしてサービスと技能のつり合いをどうするか?ということ。
サービスと技能とつり合いに関しては、すでに現在IT技術者が足りていないというテーマがありますが、まず人間の考え方ありき。拙速に事を進めず技術やサービスという観念だけが先行しないようにしたいものですね。